エートスの窓から見上げる空 老人と女子高生 (ファミ通文庫)
超絶ネガティブだが内面は元気な女子高生の瀬宮憂海は、老教師の豊橋厳蔵と秘密を共有する。昼食時の小さな謎をきっかけに、学校一の美人の悩みや部室密室事件へ推理を働かせていく。
作品情報
ジジイと女子高生が、学校の小さな謎を昼食の会話から解きほぐす。
刊行時の題名は『エートスの窓から見上げる空 老人と女子高生』。受賞時の題名を副題として残しつつ、老教師と女子高生の会話を軸にした青春謎解き相談を描くファミ通文庫作品である。
レビュー要約
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会話劇としての軽さと、学校内の小さな違和感を拾う謎解きが魅力とされる。派手な事件よりも、人物同士の距離感と日常の観察を楽しむ作品である。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2018-02-28
- ページ数
- 288ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1.5 x 14.9 cm
- ISBN-13
- 9784047349605
- ISBN-10
- 4047349607
- 価格
- 350 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
石川博品、推薦! 老人と女子高生による謎解き相談、はじまります! 超絶ネガティブ、だけど心の中は元気いっぱいな女子高生の瀬宮憂海と、ひょんなことから秘密を共有することになった老教師の豊橋厳蔵。二人の昼食時の話題はいつも学校で起こる小さな謎! すべてを見透かしたような態度のジジイに対して、憂海は推理を披露するのだが――!? 果たして彼女は学校一美人の先輩が抱える悩みや部室密室事件の謎を解決することができるのか!! ジジイとJKの甘くも酸っぱくもない青春謎解き相談はじまります!
レビュー
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感想
Hな内容ではありますが、JKと その まわりの方々との ほのぼのとした あるいは 熱い思いがちりばめられております・
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「女子高生のふともも」で通じ合ったネクラ女子高生と老教師を軸とした日常ミステリ?人物造形はユニークだが、全体的に「腑に落ちない」。
ラノベの表紙に女子高生が描かれる=普通 ラノベの表紙に女子高生の太ももが描かれる=まあ普通 ラノベの表紙に女子高生の太ももを眺めている女子高生とジジイが描かれる=普通ではない しかも帯の推薦人が「あの」石川博品。 ……たぶん変な作品である事は間違いないのだろうけど、読まずばなるまい。 主人公の瀬宮憂美は「男の子より女の子が好き」という女子高生。 ちょっと頑張って東京郊外の蓬ヶ原女子高校に入学したは良いけどノリという意味でも学力でも 周りに馴染めず中学からずっと続く「ぼっち」を継続中。 ある日弁当を一人で食べられる場所を求めて校内をウロウロしていた憂美は半地下になった廊下を発見。 これ幸いと床に直接座って弁当を広げた憂美は頬張ったソーセージをロケットの如く噴き出すぐらいに仰天。 目の前には女子高生の眩しい太ももが! 床に座ると半地下になっている廊下の上方に設けられた窓の外を歩く生徒の足が見える 絶好のアングルが生じる場所を手に入れた事で 「ぼっち」である自分にとっての「エートス(いつものところ)」はここだったかと驚喜する憂美だったが、 そこに現れたのは物理担当の老教師・豊橋厳蔵。 厳蔵の様子を物陰に隠れて伺っていた憂美は厳蔵が自分と同じように床に座った事から 厳蔵が視線の先に捉えている物に気付く事に。 生徒が現れた事に驚く厳蔵に「この場所を自分に下さい、でないと告発します」と詰め寄った憂美だったが 厳蔵は「囚人のジレンマ」という例えを持ち出して告発が無意味である事を憂美に説き始める。 しかしギリギリの所で自分と厳蔵の関係では「囚人のジレンマ」が成立しない事を見破る憂美。 「この場は君に渡そう」と去って行こうとする厳蔵の姿を見た憂美は思わず呼び止め、 「この場所をシェアしましょう」と持ち掛け、老教師とぼっちの女子高生の不思議な関係が成立してしまう…… のっけから、肝心の顔が見えない記号みたいな「女子高生の太もも」を愛でる変人が二人も出てきて 「うむ、普通の小説では無かった」と、この点においては大いに納得。 ただ、この作品全体で見ると「えっと…つまるところ…これは何を描こうとした作品だったのだろう?」と ひと言で言い表せないテーマの散漫さが気になった。 ベースになっているのは日常を舞台にしたある種のミステリっぽい話だと思う。 憂美と厳蔵の出会いを描いた第一話と、入院して学校に姿を見せなくなった厳蔵を病院に訪ねていく第四話の間に 特別に用が無い様に思われるのに町を歩き回る先輩の秘密を探る第二話と 密室である部室の中で姿を消したパリピ部部長の秘密を解き明かす第三話が挟まれる構成。 ただ、結構な尺を割いているのだけど、この二つの謎解き自体が話のメインとなっている、とは思えなかった。 むしろメインとなっているのは二つの謎を解き明かした時に見せる憂美の反応の方かな、と。 第一話の昼休みに弁当仲間を作れず、校舎を彷徨して人気の無い廊下に辿り着くという時点から 憂美が中学校以来の「ぼっち」であり、「みんな」に馴染めない事が明かされるのだけど、 なぜ憂美がそんな風になってしまったのか、という部分を解き明かす方が話の軸になっていた印象。 第二話で眉目秀麗で憂美にとっても憧れの的である倉戸先輩の秘密に辿り着いた所で その秘密に対して意外なほどに感情的な反発を見せた憂美の姿によって読者に意外な印象を植え付けた上で 第三話で「一人の人間が密室から消えた」という状況の秘密を明かした事で憂美の抱えてきた 過去の人間関係に根差した蟠りを明かす、という構成はそれなりに凝っているし分からなくもない。 ただ、これは完全に好みの問題になってしまうのだけど、 台詞回しも含めて全体的に「持って回った感じ」というか遠回りを強いられたという感じが否めない。 敢えて答えを教えず、少しのヒントを与えた上で生徒が自分で答えを導き出すまで考えさせるという 厳蔵の教師らしさや教師と生徒という憂美との関係を演出したのかもしれないが、 自分にはどうしても最後まで馴染めなかった。 その「持って回った感じ」の最たる部分が第四話で入院している病室での厳蔵と「みっちゃん」による 「コスプレ論」かな、と。 なんとなく言いたい事は分かるが、全て推測の範囲を出ずモヤモヤした物が最後まで残ってしまうこの会話に この作品の「腑に落ちなさ」みたいなものが出ていると思った。 序盤の「女子高生の太もも」で繋がった老教師とネクラ女子高生の不思議な関係性みたいな物が描かれた辺りでは 「なんか凄い作品かもしれない」と期待がググっと盛り上がったし、ヒロイン・憂美が日常ミステリを通じて その内側に抱え続けてきたものを解き明かされていく流れも悪くは無いと思った。 でも「腹の底から楽しめたか?」と聞かれてしまうと「うーん、何だかよく分からん」と言葉を濁さざるを得ない。 合う人には合うんだろうけど、自分にはどうも、という歯切れの悪い感想になってしまった。
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素直じゃない女子高生とじいさん、素直じゃない小説も良いね
お嬢様女子高に通う瀬宮憂海(うみ)15歳と物理担当のおじいちゃん先生高橋厳蔵は、共に女子高生の太ももフェチ。昼休みはエートス(いつものところ)である半地下の廊下から窓越しに女生徒の太ももに見いる、かわいらしい変態さん達です。 過去の友人関係のもつれから自己評価が低く、周囲と共感できない憂海は、厳蔵と会話しながら倉戸先輩の徘徊の謎、西猪先輩の密室からの失踪の謎を解き、最後は一人で厳蔵の入院先の病院を当てます。それを通じて憂海は人を好きになる心を回復し、過去を振り返る勇気を得ていきます。 太もも、つまり生きている人が好きにもかかわらず、こじらせた人間関係から素直に好きと感じられない憂海、教師なので好きと言えない厳蔵を、素直になれるよう更正させる、素直じゃない小説として、★5つ。 ミステリーとは言わない方が良いだろうし、ちょっと唐突な厳蔵とみっちゃんのくだりが本当に必要なのか若干の疑問もありますが、面白く読めました。 化物語の阿良々木君が引用されていたところも個人的に加点対象でした。
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帯が購入の決め手になったのは初めての経験
いい表紙だなーと目に付いたのがきっかけだったけど、石川博品推薦とあって迷わず買ってしまった でもまさかその表紙が、半地下から女子高生の太もも覗いてるイラストだとは思わなかったなぁ 友人がよく梅田のエートスで上を見ていたことを思い出したわ…… 読み終わってみると自分の読解力不足なのかこの1冊が何の話だったのかいまいち掴めなかったのだが 表紙のヤバいじいさんと面白気持ち悪いJK、意外とひょうきんな倉戸先輩、真っ直ぐかわいいメグちゃん とても魅力的な登場人物たちの話はこの本買ってよかったと思わせるに十分だった 憂海ちゃんのこれも可愛い物好き女子高生ってやつなのかな。考えてみるとこういうタイプの女性結構いるわ。おお怖っ…