作品情報
『落下する夕方』は、受賞作として読まれてきた作品の核を静かに伝える一作です。
江國香織『落下する夕方』は、山本周五郎賞の文脈で評価された作品です。物語、評論、詩歌、記録文学など作品形態は対象ごとに異なりますが、ここでは作品名と著者を軸に、単独作品としての魅力が伝わるよう紹介します。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 1996-11-01
- ページ数
- 290ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784048729482
- ISBN-10
- 4048729489
- 価格
- 2130 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
八年間一緒に暮らした健吾と別れた。入れ違いに押しかけて来たおかしな同居人華子のおかしな魅力に取りつかれはじめる私。永遠の日常を清新なまなざしで追う、新しい世代の恋愛小説。
レビュー
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すごく引き込まれる
華子の魅力に私もやられました。読み終えたくなくて何日もかけてゆっくり読みました。映画化されていると知り、Amazonプライムでレンタルして視聴しましたが菅野美穂さん演じる華子が薄っぺらく感じられ残念でした。何度も読み返したい1冊です。
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少女のまま
少女の寂しさを抱えたまま、オトナになってしまった女の子を書いた物語ではないかと、思いました。そんな彼女 華子に、誰も彼も惹かれていってしまう。不思議と見入ってしまう。男は手に入らなさのせい、女は自分にない凛とした美しさに、どうしても心が離せなくなる。 それは、長年付き合ったカップルを簡単に引き離してしまうほど強い魅力で、現実離れし、人間離れしている。 彼女はその魅力をやや持て余して、ただ寂しさを避けるため、人肌恋しさから、倫理などお構いなく男と寝てしまう。女はそれでも仕方ないと許してしまう。 なぜなら、彼女は、弱くて正しい、少女だから。
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好みが分かれる
華子のように生きられたらと憧れてしまうけれど、華子にしかわからない苦悩もあるんだろうなぁ、寂しいなぁ、とまるで友人のような気持ちになる。 狂気的なのに軽やかで日常的なのに続きが気になって止まらなくなる一冊です。
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美味しいお酒を飲むみたいに、文章をとくとくと体に染み渡らせる快感。
あまりの文書の巧さ、表現の的確さに目が離せなく、叙情の美しさに惚れ惚れしながら一気に読んでしまった。 幸せだとか不幸だとかを超えて、ただただシンプルに人を愛するということ、そこに生じる自分への責任にきっちりオトシマエをつけていくこと。。。
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うーん…。
私は途中で断念しました。 華子が現れるまでは面白かったんですが、華子と同居するようになってから話に変化がなく単調でつまらなく感じてしまいました。 この作者さんは初めて読むのですが、あまり感情移入できず、私には合わなかったのかなあと思います。
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誰もが華子の虜
華子が全ての中心になって進んでいく物語。登場人物のほとんど全てが華子のことを考えずにはいれない様子。自分の恋人を奪われた梨果もそうなのだから面白い。一緒に暮らすうち、華子の存在は梨果の中でどんどん大きくなっていく。陶器の人形のような美しい顔をして、片手をだらりと床にたらして昼寝をし、子供のようにおかえりなさいという華子。物語の外側にいる僕も、魅入られるように華子の姿を思い描いていた。
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評価が高い理由がわからない…。
この方の小説初めて読みましたが、非常に読みにくい。 こう言う文章の書き方好きじゃないです。 しかも主人公みたいな引きずり女嫌い。 そして何より、私の読解力がないのか不完全燃焼に終わりました。 華子は一体なんだったのか!? 何から逃げてたのか、なぜ命を断ったのか、中島さんて何者?母親の再婚相手?などなど色んな疑問が残ったまま終わりました。
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自分の人生観が変わった
この一冊で、私の今後の人生が変わる気がする。感性が変わりました。この本に出会えて幸せです。ずっと華子の物語を読んでいたかった。華子にまつわる色々を知りたいのではなく感じたい。こんなにも人を惹きつける人間には現実で会ったことがない。存在って物理的なことだけではないんだなぁ。華子が亡くなってしまっても存在していた。嗚呼また読み返したくなりました。
関連する文学賞
- 山本周五郎賞 第10回(1997年) ・候補