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亡国のイージス

日本冒険小説協会大賞

亡国のイージス

福井晴敏

「亡国のイージス」は福井 晴敏による冒険・犯罪小説です。講談社から1999年に刊行が確認でき、受賞対象として扱われています。

冒険・犯罪小説受賞作

作品情報

冒険・犯罪小説として受賞歴を持つ「亡国のイージス」。

「亡国のイージス」は福井 晴敏による冒険・犯罪小説です。講談社から1999年に刊行が確認でき、受賞対象として扱われています。作品の性格は賞の対象分野に沿っており、読者は冒険・犯罪小説として読むことができます。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1999-08-25
ページ数
656ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062096881
ISBN-10
4062096889
価格
3539 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

よく見ろ、日本人。 これが戦争だ。 現在、本艦の全ミサイルの照準は東京首都圏に設定されている。海上自衛隊護衛艦《いそかぜ》。その弾頭、通常に非ず。 江戸川乱歩賞受賞第1作、戦慄の書下ろし巨編。 自らの掟に従い、15歳で父親を手にかけた少年。 1人息子を国家に惨殺され、それまでの人生をなげうち鬼となった男。 祖国に絶望して叛逆の牙をむく、孤独な北朝鮮工作員。 男たちの底深い情念が最新のシステム護衛艦を暴走させ、 1億2千万の民を擁する国家がなす術もなく立ちつくす。 圧倒的筆力が描き出す、慟哭する魂の航路。

1968年東京都墨田区生まれ。私立千葉商科大学中退。97年、警備会社に勤務する傍ら初めて応募した作品『川の深さは』が、第43回江戸川乱歩賞選考会で大きな話題となる。翌98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。本作が受賞第1作。

レビュー

  • すばらしい!

    本が届いてから半分までは、時間をおきながら読んでいましたが、後半は一気に読み進めました。後半からは涙なしでは読めません。 まるでこの事件は本当にあったのではないか、と思ってしまうくらいに現実感があります。 途中、読みにくく理解がしにくい場面もありますが、そんなことは気にならないくらいに話に引き込まれます。 心が動かされる本だと思います。この本に出会えてよかったです。 それと私は映画を見てから読んだのですが、先に本書を読まれる事をお勧めします。もちろん出演者様の演技はすばらしいですが、内容があまりにカットされていて全く違う仕上がりになっています。

  • 亡国のイージス

    何となく手に取り、読み始めてしまったのですが、眠るのが惜しいほどの圧倒的な物語でした。いくつのも濃厚なメッセージが登場人物達から立ち上ってきました。国防、組織、義務、信頼、忠誠、家族・・・たくさん考え、たくさん涙します。 この作品を映画化するとしたら、数知れない障害があるでしょう。その障害を乗り越えてでも、映画が作られるとしたら、その時こそ社会が変わりつつあるときなのかもしれません。 それくらい、すばらしかったです。

  • 本の状態も良く、迅速な対応ありがとうございます。

    とにかく、読みやすい本です。ありがとうございました。

  • 日本人が読まなければならない本

    自らの掟に従い、15歳で父親を手にかけた少年。一人息子を国家に惨殺され、それまでの人生をなげうち鬼となった男。祖国に絶望して叛逆の牙をむく、孤独な北朝鮮工作員。男たちの底深い情念が最新のシステム護衛艦を暴走させ、一億二千万の民を擁する国家がなす術もなく立ちつくす。圧倒的筆力が描き出す、慟哭する魂の航路。(BOOKデータベースより) えらい本を読んでしまった。ここ数日間の睡眠不足をどうしてくれよう。まさに手に汗にぎりながら、かじりつくように、あっという間に読んでしまった。 そもそもは、福井さんの本を読むの忘れてたと思い、久しぶりに彼の本を手に取ってみたんだけれど。久しぶりすぎて「ダイスってなんだっけ?」から始まったけど、あっという間にこの世界観に浸れた。今までの「twelveY.O」や「川の深さは」よりは全然文章も上手になっていて、長い説明文もなく難しい場面の描写も気にならずスイスイ読めた。 もし海上自衛護衛艦が、最強破壊兵器を搭載したミサイルを東京に向けたとしたら…。 止めたくても先制攻撃できない法律の矛盾、戦争が始まったと実感が湧けないでいる対策本部、敵と向き合った時も銃の引き金を引けない現場の隊員。 現実にこの本と同じ事が起こったら、この本と同じような行動をとるんだろう。自衛隊も、対策本部も、現場の人も。 「戦争はダメ」で思考停止している事に、平和が大事って叫んでいれば守られると思い込んでる事に、平和憲法と駐在米軍基地で、自分は戦争と向き合わなくていいって安心してる自分に気づいてしまう。 “「日本人っていうのは、どこまでおめでたくできてるんだ?あと何人ぶち殺せば、貴様たちはこれが戦争だってことを理解するんだ!?」” 登場人物の一人一人が、もう人間臭くていい!人間になるのをやめた、といいながら冷徹になりきれない首謀者も、ダイスの高官でありながら潔癖な正義感を持ち続けつつそんな自分に嫌悪感を覚える渥美も、お役人丸出しだけどそれぞれ守るべきものがある対策本部の面々も、艦を愛する先任伍長も、孤独な工作員も、艦長に付き添う副長も、中途半端な登場人物なんていないんだ。 本を読んでる間、何度本気ではらはらしたか。何度「この人に賭けよう」と思った事か。そして本気で裏切られたり、報われたりしたことか。もー完全に本が映画を超えたと思う。臨場感ありすぎた。 日本人なら、日本が好きな人なら、絶対読まなきゃいかん。怖いし辛いし恥ずかしいけど、向き合わなきゃいかん。福井さんが作った映画も顔負けの迫力の作品を、この辞書みたいな分厚さに込めた思いを受け止めなきゃいかん。 “(守るべき国の形も見えず、いまだ共通した歴史認識さえ持ちえず、責任回避の論法だけが人を動かす。国家としての顔を持たない国にあって、国防の楯とは笑止。我らは亡国の楯(イージス)。偽りの平和に侵された民に、真実を告げる者)”

  • 父親の無骨な愛情

    映画で本書と同名のものがあったな〜、ぐらいの気持ちで読みました。(映画はまだ見てませんw) 序盤から中盤は国防と国を愛する心の大切さを再確認させられるものです。まあ黒々とした政治家たちの思惑もありありですが。 しかし後半の宮津艦長のクルーと息子に対する捨てきれない愛情の模写には胸を打たれること間違いありません。ちなみに私はボロボロ泣きました。 人にも鬼にもなれない艦長の国を憂う気持ちと息子に対する捨てきれない後悔、とにかく涙なしには読めません。 私がそうだからかどうかは分かりかねますが父子家庭で育った方、もしくは父への思い入れの強い方は十中八九泣きます、後半で。

  • 最高傑作!

    題名と重量感有りすぎの本のぶ厚さに一瞬たじろいだが、読み進める うちに本の重さなど、気にならなくなった。 運転中の信号待ちさえ読書タイム(危険です)。寝食忘れて読みふけっ た1週間。中盤から号泣の連続で、ラストは本当にさわやかでした。 国防や自衛隊の有り方等、戦後目をそらし続けることで戦争を放棄した 気分になっている日本人に問いかけるモノが多くありました。 でも、それ以上に熱い男達の魂に感動です!悪役さえその信念に認め られないまでも敬服できるのは、福井氏の愛情深い描写力の賜物。 難しい艦内用語などはすっとぱし、まず一読してください。 そしてもう一度読み返してください。今度は序章から泣けてきますから。 この本に出会えた事に感謝し、老若男女問わず多くの方に読んで頂きたいです。 映画でがっかりした方も是非! 未観なら見ない方がいいですよ。 あれは全くの別物ですから。

  • アクション作品としても最高!

    映画はいまいちだったけど、小説は非常に面白いです。 アクション作品としても素晴らしいし、世界における日本の位置づけを皮肉に描いた作品でもあります。 映画がもう少し面白ければなぁ・・・

  • 自分の中では最高傑作

    高校時代から福井氏の『DAISシリーズ』を愛読してきましたが、本書がダントツに良かった。 リアル(に思える)な隊員の日常や、随所に散りばめられた読者を驚かすトリック。 そして何より、生きる意味を戦いの中で模索する男達の姿にグッときます。 長いけど3回くらい読み直しました。 映画・・・・なんであーなっちゃったんだろ(泣)

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