将棋の子
『将棋の子』は、大崎善生による評論・ノンフィクションで、講談社ノンフィクション賞の受賞作として位置づけられる。受賞時の評価を軸に、個人の感覚や時代の空気を作品の形式に引き寄せて読ませる一作である。
作品情報
『将棋の子』は、大崎善生の表現が受賞によって広く注目された作品である。
『将棋の子』は、大崎善生による評論・ノンフィクションで、講談社ノンフィクション賞の受賞作として位置づけられる。受賞時の評価を軸に、個人の感覚や時代の空気を作品の形式に引き寄せて読ませる一作である。 講談社の刊行情報で単行本・文庫・作品集として確認できるため、受賞作そのものを収録する書籍として扱う。
レビュー要約
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刊行形態と受賞歴から、作品のジャンル性と作者の特色を伝える一作として受け止められている。短い形式の作品では凝縮された表現、小説や評論では主題への踏み込みが読みどころになる。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2001-05-24
- ページ数
- 301ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.5 x 2.3 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784062107150
- ISBN-10
- 4062107155
- 価格
- 2600 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
ベストセラー『聖と青春』著者が放つ感動のドラマ!!夢と挫折の奨励会物語 彼らの戦いはなぜこんなにもせつなく胸に迫ってくるのだろう 奨励会の修業は、一般社会に出た瞬間に限りなく無に近くなる。(中略)悩み、戸惑い、何度も何度も価値観の転換を迫られ、諦め、挫折し、また立ち上がっていく。奨励会を戦う物の誰もが、おそらくはその覚悟を胸に秘めている。彼らは社会人を目指しているのではなく、棋士を、そのはるか先にある名人を目指しているからだ。それに挫折した者にも、今立ち向かっている者にも心から拍手を送りたい。勇気を持って壁に挑む若者たちがいるからこそ、聳え立つ山は気高く美しいのだ。――エピローグより
大崎善生(おおさきよしお) 1957年、北海道札幌市生まれ。82年、日本将棋連盟に入り、91年から10年間にわたって「将棋世界」編集長。2001年2月、退職してフリーの作家活動に入る。デビュー作『聖の青春』(講談社刊)で第13回新潮学芸賞を受賞。
レビュー
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厳しい世界でどん底に落ちても、心の支えになるものは…
大崎善生さんの「聖の青春」が大好きで、この本も読みたい読みたいと思っていて、 ようやく手に入れた一冊。棋士になる前の奨励会がどんなところなのか垣間見れて 切なくも興味深く読み進めました。 棋士になれなくて、どん底に落ちてしまった主人公の最後のメッセージが胸にグッときました。
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将棋の厳しさと優しさ
面白いという表現が適切か分かりませんが、一気読みしました。それくらい私には面白い内容でした。 奨励会に入るだけでも私にしたら凄いことだと思います。四段に進めず心半ばで去らなければいけない人がほとんどで、そういった方たちを取り上げた本著は一読の価値があります。
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将棋指しと将棋棋士の雰囲気
同世代、背景描写に懐かしさを覚える。将棋指しまだ存在していた。
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将棋に人生をかけた若者
将棋に人生をかけたが、報われなかった若者の苦悩が哀切を込めて描かれています。
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現実と理想が混在している。
本作を平たく言うと、 「一つの物事に集中するのは素晴らしい。しかしその将来を想像して解っていなければ辛い人生を歩む事になるぞ。」 奨励会に入って出ていく人たちはたくさんいる。そして脱落して辞めざるを得ない人はたくさんいる。 それでも自頭の良さを応用して何とかなった人もいる。そして将棋への執着を手放せずにどうにもならない人もいる。 将棋の世界に問わず世の中の全ての職業はそうである。と言いたいのは理解できる。 だが、最後に「将棋は優しい」と言い切る文章で台無しになった。本質を無くしている。 将棋とは何か?平和な戦闘行為だ。勝てば得る、負ければ失う。だから魅了されるし、美しいのだ。 そこへ作者の理想を打ち込まれてもただひたすらに空虚だ。勝負ごとに優しさなど不要だ。
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〈将棋の子〉たちの人生模様、その焦燥感やら絶望感やら、胸にぐいぐい来てたまらんかったです。
名人戦といったタイトル戦が、すべての棋士が仰ぎ見る最高峰の舞台であり〝光〟であるとするなら、ここに描かれている奨励会での焦燥感と悪戦苦闘、プロの棋士となる夢、それに破れた若者たちの絶望感は、〝影〟と言ってもいいのでしょうか。 著者が描き出す同郷の天才児〈成田英二〉の波乱の人生模様、棋士を目指す英二を献身的に支える母の姿、棋士となる夢破れた〈米谷和典〉の絶望と別の道への挑戦、海外放浪の旅に出た〈江越克将(えごし かつまさ)〉青年のたくましさ、etc. etc. 彼らの姿が切なく、やるせなく、心にじんじん染みて、随分と堪(こた)えました。 先日読んだ瀬川晶司『泣き虫しょったんの奇跡 完全版』(講談社文庫)もたまらんくて何度か泣いてしまったけど、本書もあちこちで、と胸を突かれてたまらんかったです。
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とてもおもしろい
とにかくせつなくておもしろい
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青春の挫折
潰しのきかない分野に青春をかけて挫折した者の悲哀を描いている。同様の経験のある当方としては身につまされる。最後に主人公が将棋のインストラクターの道に活路を見出だすところで救われた気がする。