日本の文学賞

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クリオネのしっぽ

坪田譲治文学賞

クリオネのしっぽ

長崎夏海

『クリオネのしっぽ』は、長崎夏海による児童文学の受賞作である。受賞記録と公開書誌をもとに、人物の選択、記憶、時代や社会との関係を描く作品として整理できる。

受賞作記憶人間関係社会葛藤

作品情報

『クリオネのしっぽ』は、受賞作としての輪郭を通じて、人と時代の関係を見つめる作品である。

長崎夏海の『クリオネのしっぽ』は、児童文学として記録されている受賞作である。単行本または収録書の書誌情報を確認し、識別子を記録した。作品紹介では、物語や詩歌が扱う関係性、記憶、時代感覚を中心に、公開情報から確認できる範囲で整理している。

レビュー要約

  • 題材の切り取り方と人物描写を評価する声がある一方、静かな展開や重い主題をじっくり読む作品として受け止められている。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2014-04-25
ページ数
194ページ
言語
日本語
サイズ
13.6 x 2 x 19.5 cm
ISBN-13
9784062188487
ISBN-10
4062188481
価格
1280 JPY
カテゴリ
本/絵本・児童書/読み物

第30回坪田譲治文学賞受賞作! 『バッテリー』のあさのあつこ氏が絶賛の青春小説。いじめの首謀者である水泳部の先輩に逆らって浮いてしまった美羽は、転校してきたヤンキー娘・幸栄に対し、「かかわりたくない」と強く意識しながらも、接点が増えていく自分に気がつく。夫から離婚された母親が自立していく過程や、病弱な弟の世話に明け暮れるクラスメートの本心に触れ、美羽は世界と自分とのつながりに目を向けはじめていく。 第30回坪田譲治文学賞受賞作! 『バッテリー』のあさのあつこ氏が絶賛の青春小説。 中2の6月、美羽は、学校というところは友だちをつくったり、楽しく過ごすための場所ではなく、「公共塾」だと考えることにした――。 いじめの首謀者である水泳部の先輩に逆らい、暴力を振るったことで、浮いた存在になってしまった美羽は、転校してきたオールドファッションなヤンキー娘・幸栄に対し、「かかわりたくない」と強く意識しながらも、まるで空気を読まずにからんでくる幸栄との接点が、どんどん増えていく自分に気がつく。 夫から「お姫様扱い」されながらも、浮気され、家を出て行かれた母親が徐々に自立していく過程や、病弱な弟の世話に明け暮れるクラスメート・唯のむき出しの本心に触れながら、美羽自身も、自分だけの世界にとどまらず、世界と自分とのつながりに目を向けはじめ、そここそが輝いていることに気がついていく。 中学2年生特有の、あのもやもやとした時期を切り取った、どこかドライで、どこかリアルな青春小説。 『バッテリー』のあさのあつこ氏が絶賛!(以下、推薦文) ここには、少女たちの生身がある。 彼女たちは脆くも美しくも繊細でもない。 それぞれの現実を確かに生き抜いている。それだけだ。 それだけなのに、美羽の唯の幸栄の存在が 荒々しく迫ってくる。想いがゆっくりと染みてくる。 こんなにも静かで激しい物語に初めて触れた。

1961年、東京都生まれ。都立城北高校卒業。2000年、『トゥインクル』で第40回日本児童文学者協会賞受賞。著書に、『バナナパイ、すき?』(講談社)、『あらしのよるのばんごはん』(ポプラ社)、『いちばん星、みっけ!―ミナモとキースケのたからさがし 』(ポプラ社)、 『ライム』(雲母書房)、『長崎夏海の直球勝負』(プラス通信社)など多数。現在、鹿児島県の沖永良部島に在住。

レビュー

  • 購入できてよかった

    作者がなくなり改めてよみたくなった

  • 低レベル

    少女マンガ風のストーリーを文字にしただけで、あらゆる登場人物が紋切り型。小説と呼べるものではなかった。

  • 凶暴な天使、それが中学生

    そうだ、中学生の頃の気持ちって、こんな感じだった。 目立ちすぎても地味すぎても苦しい。 鬱屈した日々の中にも、曇天の中から光差す神々しい景色に、 生きる希望を見出すような、女子中学生のリアルな気持ちの物語。 主人公は、中学2年女子中学生・美羽(みう)。 見た目の印象から、ケンカを売られやすく、いじめに耐えかねて、 ついに切れて、暴力事件を起こしてしまう。 たった1回の事件を機に、みんなに避けてしまわれた。 終始、美羽の冷めた視点で物語が進む。 鬱屈した感じの中にも、彼女の素直な気持ちが読み取れて、 暗さを感じず、するすると読み進めれる。 無垢、あどけなさ、素直さで、過ごせた小学生時代とは異なり、 他人のとの距離感が、苦しい中学生時代。 浮くか浮かないか、ボッチにならないか。 正義とか悪とかではなく、クラスの自分の存在場所が一番なのだ。 そう、多数決の論理。 経済的に、独り立ちできない年頃。 まして、最近の複雑な家族事情。 離婚、片親、兄弟姉妹、暴力、食生活。 多感で、純粋で、異性に興味が湧き、なおかつ、食欲旺盛な時期に、 どれだけ、中学生に寄り添えられるだろうか。 それは、やはり、同年代の友達しかできないのだ。 何か行動するでもない。 たった一人でも、聞いてくれる友達がいれば、立っていることができる。 地味な唯ちゃんとヤンキーなサッチ。 性格や行動、趣味も違うけれど、波長合う3人の結末が微笑ましい。 そして、破滅したと思われた真帆との交友再開の予感。 体調わずか2ミリメートルの、小さな小さなクリオネ。 見た目はかわいい。 けれど、小さくても獰猛。 凶暴な天使。 まさに、中学生みたいだ。 見えないしっぽ、それも弓という、威嚇しているみたいに。 そんな些細なことを話せることができたら、きっと光が差しくるんだ。 天使のはしごみたいに。 第30回坪田譲治文学賞受賞作

  • 中2の物語です。

    中2の物語です。 美羽の両親は父親が浮気で別居しており、母親の精神は安定していません。ミウは母親を気遣いながら中学生活を送っています。一年生の時水泳部に属していましたがいじめにあいます。ついに、キレて彼女たちに怪我を負わせてしまい、今では怖い女とみなされ、友人だったはずの真帆とも疎遠。唯一変わらぬ距離で接してくれているのは唯だけ。 ミウは、中学生活をこのままやり過ごそうとしているのですが、そんなところに、隣の中学から転校生サッチが。どうやら暴力事件で移動させられたらしい。かかわりたくないミウですが、なぜか気に入られ、ミウとサッチと唯の日々が始まります。 「友達」という概念に不信感があるミウとサッチ。気にせず友達を続ける唯。 物語はミウの家族の物語を重ねながら、「友達」と、その距離感について語りかけます。

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