「英雄」解体 (講談社BOX オE- 1)
『「英雄」解体』は、小山恭平によるBOX-AiR新人賞の対象作品。受賞作として注目された背景を踏まえ、人物の選択や時代・社会との関係を軸に読ませる作品である。
作品情報
『「英雄」解体』は、受賞歴を通じて読み継がれる小山恭平の作品である。
『「英雄」解体』は、BOX-AiR新人賞で取り上げられた小山恭平の作品。書籍化が確認できる場合は NDL の書誌情報を優先し、確認できない場合は掲載誌や雑誌号の識別子を避けて整理した。
レビュー要約
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物語の構成や題材への向き合い方を評価する読者がいる一方で、語り口の静けさや専門性を読みどころと感じるかどうかで受け止めが分かれる。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2016-11-22
- ページ数
- 228ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 12.8 x 1.5 x 18.2 cm
- ISBN-13
- 9784062203623
- ISBN-10
- 4062203626
- 価格
- 554 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
英雄は使命を果たしたら殺される運命にある。「退役英雄日常回帰補助機関」は、異世界で英雄となった人物を地球に連れ戻し、保護する組織だ。職員の山田鳥鷺(やまだ・うろ)は、さまざまな元英雄たちの日常回帰をサポートしていく。主人公(カロン)、魔女(アイロ)、傾国の姫(レカ)――。鳥鷺は一般人としての振る舞いを教え込んでいくが、彼女たちからは英雄時代の記憶が抜けず、トラブルを巻き起こしていく――。 英雄は使命を果たしたら殺される運命にある。 「退役英雄日常回帰補助機関」は、異世界で英雄となった人物を地球に連れ戻し、保護する組織だ。職員の山田鳥鷺(やまだ・うろ)は、さまざまな元英雄たちの日常回帰をサポートしていく。主人公(カロン)、魔女(アイロ)、傾国の姫(レカ)――。鳥鷺は一般人としての振る舞いを教え込んでいくが、彼女たちからは英雄時代の記憶が抜けず、トラブルを巻き起こしていく――。
小説家。2014年に『「英雄」解体』で第25回「BOX-AiR新人賞」を受賞。2015年、「秘蹟商会」で第9回小学館ライトノベル大賞審査員賞を受賞。同作を『飽くなき欲の秘蹟』と改題して、デビュー。2つの新人賞を受賞したライトノベル界注目の新星。 「BOX-AiRアニメイラストコンテスト2013」にてスターチャイルド賞とAiR賞を受賞。ゲーム作品を中心に多くのイラストを手がける。
レビュー
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アイデアは良いけど……
用済みの英雄たちを地球に連れ戻して、現代日本の日常に適応させるという設定は、面白いと思う。 だけど、著者の筆力ではそれを表現しきれてない。
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序盤がピークで以降は良くも悪くも枠の中
異世界から英雄を呼び戻し,現代社会への復帰を支援するという設定がまずユニークで, 三人の『元英雄』と担当官の様子が,シリアスとコミカルを交えてテンポ良く描かれます. また,過去に囚われ,トラブルを起こしながらも少しずつ現状を受け容れる元英雄や, 衝突を繰り返す中,諦めずに向かい合い,互いに心を通わせていくのはもちろんですが, 実はそれらのやり取りを通じた,担当官の青年の物語となっているのが面白いところです. ただ,盛り上がりは彼が自身の誤りに気付き,立ち上がる一人目の話がピークに感じ, そこでの印象が強い分,続くほかの元英雄たちの話は枠の中に収まっているというのか, 話の流れも含めて良くも悪くも淀みがなく,大きく引き込まれるまでのものはありません. 最後もいわゆる大団円となり,やはり青年を巡る長い物語に区切りが付けられますが, 怪しげな背後を匂わせてからの黒幕登場,さらにその鶴の一声で解決と畳み方が性急で, 元英雄の話も置かれ気味になっているなど,もう少し落ち着いてまとめてほしかったです. あと,四話の扉絵がそこそこのネタバレになっているのはちょっとどうかと思いました….