日本の文学賞

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影の王国

ハメット賞

影の王国

アラン・ファースト

『影の王国』は、第二次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台に、パリで暮らすハンガリー人モラートの秘密活動を描くスパイ・スリラーである。優雅な日常と反ファシズムの危険な任務が交差し、迫り来る戦争の影を濃密に映す。

スパイ小説第二次世界大戦前夜反ファシズムパリハンガリー

作品情報

優雅なパリの生活の裏で、祖国を守るための秘密戦が始まる。

講談社文庫版は黒原敏行訳。広告代理店主と秘密活動家という二つの顔を持つ主人公を通して、国境、民族、政治が揺らぐ時代の緊張を描く。ハメット賞受賞作としても知られる。

レビュー要約

  • 歴史の不穏さとスパイ小説の緊張感がよく噛み合っている。派手な活劇よりも、戦争前夜の空気と国際都市の複雑さを味わう作品として評価される。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2005-08-12
ページ数
456ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062751711
ISBN-10
4062751712
価格
169 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学

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レビュー

  • Reviewの方々に同感

    評判が高いので最近原書で読みました(Kindle)。著者の造詣の深いフランス語混じりで非常に読みにくく、当時の雰囲気を追体験することだけに徹するべきかもしれません。

  • 第2次世界大戦前夜の緊迫した雰囲気を味わえるのは確かだが

    著者のアラン・ファーストは、第2次世界大戦前夜・大戦中のヨーロッパを、主にソ連・東欧の側から描いた、珍しい歴史スパイ小説で知られる作家。以前英書にトライしたが、渋すぎてものすごく読みにくく、残念ながら途中で断念した。 邦訳される事があれば再度トライしてみよう…と思っていたところ、本書の存在を知り、読んでみた次第である。パリに住み、祖国のためスパイ活動をする、ハンガリーの貴族を主人公にした作品である。ハンガリーのユダヤ人を救ったヴァレンベリ(ワレンバーグ)の話を読み、第2次世界大戦の頃のハンガリーに興味を抱いたという事情もある。 渋すぎてものすごく読みにくいのは相変わらずだった。第2次世界大戦前夜のヨーロッパの緊迫した雰囲気、特にナチズムに踏みにじられようとしている東欧の不安と焦燥が、濃密な筆致で描き出されている。だが、主人公は使い走り同然の下っ端スパイで、命じられるまま目的が不明瞭な任務に臨み、何だかよくわからないまま事態が展開し、何だかよくわからないまま決着する。このようなパターンが何度も繰り返されるので、だんだん読むのが嫌になってきた。 雰囲気が主で、ストーリーは従の小説なのかもしれない。それでも、ストーリーにもう少し面白味がないと、せっかくの雰囲気もじっくり味わおうという気が失せてしまう。

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