日本の文学賞

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前夜(上) (講談社文庫 ち 5-7)

ネロ・ウルフ賞

前夜(上) (講談社文庫 ち 5-7)

リー・チャイルド

『前夜』は、リー・チャイルドのジャック・リーチャー・シリーズの一作で、原題は The Enemy です。軍の内部で起きた不穏な死を発端に、冷戦終結期の組織変化と隠された真相へリーチャーが迫ります。

軍事ミステリ組織冷戦後

作品情報

軍の秩序が揺らぐ時代の前夜に、リーチャーが不可解な死を追います。

CiNii Books と NDL Search で講談社文庫上巻の ISBN・ページ数を確認しました。作品は上下巻構成のため上巻識別子を代表値として記録しています。

レビュー要約

  • リーチャーの軍歴に迫る物語として、シリーズの背景を深める点が読まれている。組織内捜査の緊張と時代の変わり目の不安が物語を支えている。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2009-05-15
ページ数
417ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062763288
ISBN-10
4062763281
価格
1416 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

去りゆくふたつの家族。ひとつは母。ひとつは、軍隊。 英国バリー賞最優秀長編賞受賞作 ベルリンの壁が崩壊し、世界が冷戦終結に向けて動き始めた1989年暮れ、機甲師団の将軍が死体で発見された。場所はうらぶれたモーテル。重要な会議に向かう途中、なぜ片道500キロの寄り道をしてそんな所に行ったのか?続いて彼の妻が遠い自宅で、デルタ隊員が基地内で惨殺される。〈バリー賞受賞作〉 「上巻の読破だけではすまないエンディングが下巻に待ち受けている。リーチャーのこの正義感には異議のある読者もいるだろうが、これがジャック・リーチャーなのだ。」――<訳者あとがきより>

レビュー

  • もっと映像化してほしい

    ヒーロー小説。いかにもアメリカ。ドキドキしてスカッとします。もっと映像化してほしいです。

  • リーチャー陸軍MP時代の一大事件。シリーズ番外編

    現時点で15作が上梓されている、リー・チャイルドによる、ニュー・ハードボイルド・元軍人<ジャック・リーチャー>シリーズの’04年発表の第8作。邦訳としては4冊目。 ’97年に創設されたアメリカのミステリー専門季刊誌≪デッドリー・プレジャー≫が主催する「バリー賞」の’05年度ベスト・ミステリー・ノヴェル(最優秀長編賞)受賞作である。また、レックス・スタウトのファンクラブ ウルフ・パックが主催する「ネロ・ウルフ賞」も同年受賞している。 本書はシリーズの番外編とでも言うべき、リーチャーまだ29才で軍のMP(憲兵隊少佐)で軍警察現場指揮官だった時の物語である。 1990年元日になって数秒すぎ、ノース・カロライナ州の陸軍基地フォート・バードで夜勤につく‘わたし’の元にかかってきた電話。すべてがそこから始まる。ヨーロッパで戦車隊を率いる機甲師団司令官でふたつ星の将軍が心臓発作で、みすぼらしいモーテルで死体となって発見されたのだ。カリフォルニアでの会議に赴く途中とのことだったが、そもそも大晦日にヨーロッパから将軍が召集される会議とは。かりにも将軍たるものが一晩15ドルの安モーテルで果てるとは。‘わたし’は背景に大きな陰謀の影を感じる。 果たして、間をおかずに、くだんの将軍の妻がヴァージニアの自宅で撲殺、‘わたし’の基地では対テロ特別部隊デルタ・フォースの軍曹が同性愛の兵士を排除しようとしたような工作がなされて惨殺、サウス・カロライナ州の州都コロンビア郊外で同じくデルタ・フォースの大佐が麻薬取引のこじれを偽装した形で射殺。 そもそもパナマで重要な作戦行動にあった、‘わたし’をはじめ20人もの現場指揮官が、偽のサインと思われる書類で年末の29日にアメリカ国内のさまざまな基地にいっせいに異動になったこともおかしい。 ‘わたし’は新任の上官の命を無視して、25才のアフリカ系アメリカ人の女性少尉を連れ、大陸を北へ、西へ、そしてドイツへと赴き真相を探る。前年11月ベルリンの壁崩壊、翌’91年12月ソ連解体という東西冷戦終結をひかえ、模索し激動する米軍の存在感を背景に、持ち前の腕力と演繹的推理力を生かした‘わたし’流の正義感が貫かれる。 また、パリにひとり住む母親の過去の衝撃の逸話やその死、兄ジョーとの久しぶりの邂逅が殺伐となりがちなストーリーに抒情性を持たせている点も見逃せない。 本書は、時代の節目において暗闘するリーチャーを描いた秀作である、と共にこれまで4作を読んできた読者としては、もっと彼の活躍が読みたいところだ。次作の翻訳が待たれる。

  • 将軍たちの陰謀を追って、ヨーロッパまで

    リーチャーを助ける憲兵少尉(女性)がりりしく、しかも強い。2人でヨーロッパからアメリカ西海岸まで縦横に移動し、悪役に踊らされるFBI等の手をかいくぐって真相に迫る。一級のエンタメでした。

  • キレイ

    概ね綺麗な本であった。 内容も面白い。

  • 前夜(上)を観て

    フォート・バード勤務の軍警察現場指揮官ジャック・リーチャー少佐。リー・チャイルド原作。小林宏明訳。機甲師団と歩兵連隊はしょっちゅう合同演習をやっている。しかし合同演習は戦車のある場所でおこない、歩兵しかいない場所ではおこなわれない。戦車を移動させるより歩兵を移動させるほうがずっと楽だからだ。それからもう一度フォート・アーウィンでの議題について尋ねると、彼らの態度が変化した。協力的になったのではなかった。改善されたのではなくて、むしろ身がまえるような態度を取るようになった。同じ日にその特別優秀な者たちをあちこちに異動させた裏には、なんらかの意思か計画があった。パナマでジャスト‣コーズ作戦がおこなわれている最中にそんなことがおこなわれた背景には、よほどなにかさし迫った事情があったのだ。一般に特殊部隊、とくにデルタ・フォースはペンタゴンや議会でかならずしも受けがよくなかった。軍隊というところは変化をきらい、いろいろなことに馴れるのにとても時間がかかるのだ。だから、ハンター兼殺し屋である男たちの寄せ集め部隊をつくるという考えは、はじめほとんど受け入れられなかった。

  • シリーズ“前夜”

    ジャック・リーチャー、29歳、軍警察在籍時代の物語。 就業規定なんて何のその、アホな上司には堂々と憎まれ口を叩き、孤軍奮闘しながらも(素敵な協力者はいたが) 根気強くとことん正義を追求する姿勢に惚れ惚れする。悪漢成敗にもすっきり。 関与した人物たちへの配慮や心遣いもする、本当に魅力的な男だ。 さらに人間ドラマやロマンスもあるからおもしろい。 特に今回はリーチャーの母親の死生観や戦時下の出来事に、感動するものがあった。 兄もとてもいい男だが……惜しい(シリーズ第1弾『キリング・フロアー』参照) 今作品の難点は、全体的に状況説明が多すぎて冗長に感じたことと、 邦訳文章が過去形連続で、それが気になって内容に集中できなくなることが度々あったことである。子供の作文ではないのだから、原文はどうあれ日本語に応じた語尾の流れを配慮してほしい。

  • リー・チャイルド好き

    主人に頼まれて購入しました。主人はおもしろいともうしておりました。

  • ミーイズムの原点

    キリングフロアー、警鐘、反撃、本作と読んできましたが、評価は下降線です。この主人公の過剰な暴力、まして殺人に正当性はないです。ストリーの展開、謎解き(こじつけ)も普通の思いつきレベル。これでは、悪役がバカそのものです。それに米軍をバカにするでない。ほら話としてはなかなかですかね。確かに、ハードボイルド的に深い部分もあります。別に感動したくて読書しているわけではないですが、通常何らかの感動シーンがあるものです。が、本作には無し。(補足:技術的な感動も含みます。私はメカ好き)お金を出して買う価値は無いと思います。図書館が一番。まあ、アウトローも図書館で借りて読んでみます。本作お気に入りの方にはゴメンナサイ。

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