作品情報
幽霊が見える少女が、ひとりの親友の死に隠れた真相へ踏み込んでいく。
集英社オレンジ文庫のファンタジー作品。幽霊が見えるクレアが、親友アネットの死をきっかけに、王国のなかで隠されていた事情へ近づいていく。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 2024-04-18
- ページ数
- 320ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.5 x 1.7 x 15 cm
- ISBN-13
- 9784086805551
- ISBN-10
- 4086805553
- 価格
- 792 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
オルランド王国の伯爵令嬢クレアは、幼いころから霊を見ることができた。その噂は社交界にも広がり、レディ・ファントムという不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた。そんなクレアの唯一の親友ともいえる子爵令嬢アネットが、ある日亡くなってしまう。土砂降りの雨の夜、王都名物とも言える大階段から転落したのだという。事故か他殺か自殺か――。事故死として処理はされたが、真相は分からないまま。なぜ雨の夜に貴族の令嬢が、供も連れずひとりで出歩いていたのか。そんな中、王都の伯爵邸を刑事だという二人の青年が訪れた。クレアが幽霊から何かの情報を得ているのではないか、というような質問をぶつけてきて……? 2023年集英社ノベル大賞<準大賞>受賞のヴィクトリアン・オカルトミステリー!
レビュー
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ヴィクトリア朝風の世界観で一応探偵ものなのだけどモブエピソードが多すぎて話が薄っぺらい
ヴィクトリア朝風の架空世界で、当時流行ったオカルト要素があって、シャーロック・ホームズに似た登場人物たちが登場していて、これだけの要素でもうお腹一杯です。 これらに加えて、幽霊が見え声が聞こえる伯爵令嬢がヒロインで、殺された女性たちの霊の言葉がヒントになっているので、探偵ものを読んでいる気分にはならなかったです。 犠牲者の子爵令嬢に秘密があったり、教育不足のメイドが解雇された恨みを王都で触れ回っていたり、ヒロインが母親に疎まれていたり、探偵が実は・・・だったりと脇役にも物語が作ってあって、よく言えばキャラを大切にしている、率直に言えばどうでもいいエピソードのせいでストーリーの掘り下げがなく薄っぺらい内容になってしまっています。 ドイルの、シンプルながら深みのある、かつ時代背景を活写している作風の素晴らしさに改めて感じ入ってしまいました。
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面白いけれど、杜撰な作品です。
幽霊が見えるという超能力ネタ、オカルト要素もあり、推理ものでもあり、宗教的な問題も含んでいる作品です。貴族生活の描写も華やかで、物語として読みやすく、とても楽しめました。表紙の絵も美しくて物語によく似合っています。 が、全体を見るとパール王女が地縛霊と化した理由もはっきりせず、巻き込まれて命を落とした者たちの救済も行われないという理不尽さ、不可解さばかりとなってしまいました。さほど裕福ではなく、女相続人でもない子爵令嬢が、可愛さと気立ての良さだけで高位な男性たちから結婚申し込みがくる、といったありえない設定が平気でまかり通っているのも酷いものでした。 登場人物たちも大多数がまだまだ書き込みが足りない感じで、悪い意味で謎だらけです。逆に言えばシリーズ化していればだんだんと秘密が分かって楽しかったでしょうに、発売から1年たっても続刊が出る様子はないので、これ1冊で完結なのでしょう。残念です。
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面白かったけどスッキリしない
※ネタバレ有りです 幽霊の見える主人公が親友の死の真相を追う話として始まったのに、話が親友からどんどんズレていった感じ。親友を愛していたというけれど、回想シーンや深堀のエピソードも特にない。親友を殺した幽霊は成仏させたのに親友は成仏しないまま。男キャラ2人は魅力的なので親友の死がイケメンとの出会いのだしにされただけに思えてくる。 貴族令嬢や王女などが雰囲気があって良かった。世界観とキャラは良かったので納得のいく話であれば文句なしに面白かった。
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