日本の文学賞

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世界地図の下書き

坪田譲治文学賞

世界地図の下書き

朝井リョウ

『世界地図の下書き』は、朝井リョウによる受賞作で、2013年の該当文学賞で選ばれた作品です。受賞情報と書誌データを照合し、作品単位で紹介できる範囲の情報を整理しました。

受賞作受賞作2013年

作品情報

2013年の受賞作として記録される『世界地図の下書き』の書誌と作品概要。

『世界地図の下書き』について、受賞一覧の記録、国立国会図書館などの書誌検索、および公開されている書籍データを突き合わせて整理した作品情報です。単行本または収録書籍の識別子が確認できた場合のみ bookIdentifiers に反映し、雑誌掲載情報だけで確認された識別子は採用していません。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2013-07-05
ページ数
328ページ
言語
日本語
サイズ
13.9 x 2.6 x 19.5 cm
ISBN-13
9784087715200
ISBN-10
4087715205
価格
1200 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

「青葉おひさまの家」で暮らす子どもたち。 夏祭り、運動会、クリスマス。そして迎える、大切な人との別れ。 さよならの日に向けて、4人の小学生が計画した「作戦」とは……? 著者渾身の最新長編小説。 直木賞受賞後第一作!

レビュー

  • 子供向けの児童文学としては、素晴らしい内容。

    これは子供向けの児童文学としては、素晴らしい内容。施設の子供たちが、様々な困難を抱え、学校の年度末にバラバラになってしまう。ある者は大学進学の夢破れて、知らない場所で就職。ある者は、いじめから逃れるため、転校。虐待を受けて来たある者は、やり直しを期して親に引き取られる。順風満帆な人生じゃなく、むしろ挫折だらけの人生だけど、誰もその道を非難されることはない。失敗してもやり直せば良いし、困難から逃げても良い、と言うメッセージは、優しい。素直に「いい話」と思えるストーリーだと思う。 特に、いじめに悩む子供に「逃げても良い」と言うメッセージは貴重だ。朝井さんの執筆動機でもあるようだ。

  • いいおはなし

    物語としては良くできてる。気の回る子供たちと色々あって助けてくれる大人。 でも、最後のあたりでちょっと感動しきれなかった。 前半は割と淡白に重い話が描かれたりしていていたが、途中からテンポもよくなってきて一気に読めたけど、もっと大団円で終わればスッキリしたのに、もやっとしたものが残る。 途中で、自分たちの目的のために安易に窃盗と火遊びを選ぶことを「冒険」っぽく書いているところはいかがなものと思う。”施設の子”はどこかがおかしく、目の前のことに夢中になるあまりに危険な行為や不法行為を平気で行うという像を描きたかったのだろうか。 子供たちは施設の職員を慕っておらず、なめている、バカにしている感じもするのでそういう施設の人や学校の先生も彼らの境遇のせいできちんと叱りつけることができず、ゆがんだまま育ってしまう現実を描いているということであればとても社会派なんだろうけど。主人公の子もほかの子も、結局最後まで救われてないしね…。 一番最後の文も蛇足だった感が否めない。赤いものを「それは赤かった」と書いてしまったら文学ではない。それまでの流れでみんなもうわかってること、行間にとどめるべきを説明されてしまうことになんか冷めてしまい、出かけた涙が引っ込んで真顔で読み終えた。

  • 児童文学はやり直しがきく話なんです

    「児童文学はやり直しがきく話なんです」 これは宮崎駿氏が「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」のP70で 語っている言葉です。 この小説もジャンルとして「児童文学」に入れても良い物語だと思います。 私にとっては直木賞受賞作よりも、好きな小説となりました。 表紙と中表紙の絵は、著者の希望がかない スタジオジブリが担当(近藤勝也氏)されたそうです。 「やり直しがきく物語」で両者が繋がった・・・と! 私的には、納得のコラボです。 この物語を毎日の出勤前の2時間で コツコツと書く著者の力量に改めて感服します。 物語は児童養護施設に暮らす ある一つの班のメンバー 5人の子どもを巡る3年間の物語。 しかしながら、子どもなりの孤独感 学校でのいじめ、親族による虐待など 普通の子どもたちにもふりかかる事々。 それに一生懸命に立ち向かっていく子どもたち。 子どもはその感性で大人のウソを見抜いていく。 主人公の少年は、虐待する伯父から守ってくれなかった伯母へ言う P160「叔父さんがいなくなった。だから伯母さんは その代わりを探した」 そして改めてぼくを引き取りたいと言いだしたんだ。 学校で兄妹ともにいじめられている兄はいう P319「もうあの学校から逃げようと思った。 いつまでもがまんして、いつまでも同じとこにおる必要なんてないって あのときやっと気づいた」 児童養護施設の職員の方のお話を伺うことがありましたが 24時間365日、本当に大変なお仕事です。 なかなか心を通わせてもらえない子どももいて 脱走などもあり、本当に心をすり減らすことばかりのようです。 著者がどうしてこの物語の舞台を 児童養護施設にしたのかはわかりませんが、そのおかげで 大人の関与を極力排した「子どもの心によりそった物語」と なったと思います。

  • 子ども達が出来すぎ

    今までは同世代を書いてきたけど初めて子どもを主人公にもってきた。まだ経験不足な感じ。終わりはいっきに読めた。読後感はよかった。

  • よかった

    大好きな人のためにがんばることとか、 幼い子供たちが自分の人生を自分で決めていくこととか、ぐっと来るものがあり、療養中の自分に勇気をくれました。それぞれのキャラクターがとてもよく書かれていて、表紙のイラストの子供たちが私の頭の中でアニメのように動き回りました。作者の朝井リョウさんに注目したいと思いました。

  • 変われる子供

    親としての価値観により評価が分かれる作品だと思います。 やりなおしができる子供だけど、変われない変えれない友達。 変えれるものは自分だけ。 子供が自立する力を自ら身に付けるため、手助けしたい気持ちをこらえて見守りながら読む作品です。

  • 表紙が秀逸

    やっとこーゆう本が世の中に出てきた。 朝井 リョウ お前のやっている事はビジネスなのか それとも自分のやりたい事を全身全霊で実行しようとしているのか? ここで俺はお前とすれ違った、楽しませてくれよ。 追記 6月9日 22時04分 久しぶりに小説を読みました 「いじめられたら逃げればいい。笑われたら笑わない人を探しに行けばいい。 うまくいかないなって思ったら、その相手がほんとうの家族だったとしても 、離れればいい。そのとき誰かに、逃げたって笑われてもいいの」 私はもう26になりました、あれから長い時が経ったように思われますが 心があの時の記憶に囚われたままで、それに向き合わないと次のステップに 進めない自分にもどかしさを感じながらも、時の流れが過ぎていく焦りに取り込まれそうに なり自分の心が激しくかき乱され精神がわからなくなることがあります(なんとか毎日を維持している)。 今の僕は、世の中の「くそったれ!」と思う部分に腹を立てながらも その反面、「人間ってなんかの拍子に酷く崩れ去ることがある生き物」と感じながら 自分の目の前の事を逃げながら、向き合いながらどうにかこうにか 13〜18の時に想像していた自分が想像していた未来のイメージが違う 事にも戸惑いながらも、自分の肉体、精神をフルに使って生きる事に立ち向かって いるような気がします。 朝井リョウ さん 悲しい事とか、人間の醜悪な部分とかって隠されがちです 貴方がこれから何をしていくか?はわかりませんが 私は、ここで貴方の本に出会った事に感謝しています。 最後に、私もまだまだ人生の旅人ですが 将来、できることなら私が体験してきた事を 私も、心から人生を楽しみつつ誰かに何かを伝えられていければ良いなぁ と思ってたりしてます。 ありがとうございました。

  • 温かい気持ちになりました!

    児童施設で家族と離れて暮らす子供たちのお話です。 たとえ、家族がいなくても、友達がいなくても、きっと心を通わせることができる人はどこにでもいるはず・・ 人とのふれあいの大切を感じることができ、読書後にはとても温かい気持ちになりました。

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