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恐竜ラウレンティスの幻視 (ハヤカワ文庫 JA カ 2-6)

星雲賞

恐竜ラウレンティスの幻視 (ハヤカワ文庫 JA カ 2-6)

梶尾真治

梶尾真治のSF短編集。表題作では恐竜の幻視と人類の未来を重ね、時間、進化、記憶をめぐる切なさを、作者らしい叙情性で描く。

SF時間進化叙情

作品情報

恐竜が幻視する未来に、人類の孤独と時間の遠さが映る。

『恐竜ラウレンティスの幻視』は、早川書房のハヤカワ文庫JAから刊行された梶尾真治の短編集。表題作を中心に、時空や記憶の不思議を人間の感情へ接続し、SF的な着想を叙情的に展開している。

レビュー要約

  • 表題作の余韻に加え、収録作それぞれの切なさや発想の幅が評価されている。時間SFと人間的な感情を結びつける筆致に支持が集まる。

書籍情報

出版社
早川書房
発売日
1991-08-01
ページ数
267ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784150303587
ISBN-10
4150303584
価格
650 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

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レビュー

  • 短編小説。

    短編小説でここまで心に訴えかけてくる作品を書く作家が他に居るのだろうか・・・。 時尼に関する覚え書。 初めて目にしたのは、十年前。 図書館で借りた本だった。 涙が読みながら止まらなかった。 その本を図書館に返してから、購入するということも無く今に至っていたにだが・・。 そのころの感動は今でもまったく薄れない。 不思議な感じと時の流れに対する無情なまでの絶対。 流れの方向がどうであれ、決して止まることが無い。 知っていながら、知らない。 知らないはずなのに知っている。 これこそがSF 派手なアクションなんて必要ない。 SFに真髄を行く作品なんだと思う。 こんど、私は、自分の親しい人たちに紹介するために購入しようと思う。 自分に子供ができたら与えたい本のひとつだ。 でも自分自身には、あのころの感動が薄れることが無いから 必要無いのかも知れない。 一度読めば、一生自分の心の中にあり続ける そんな話だ。

  • 「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の真の原作?

    2016年12月17日公開の映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」 小説版が原作で、2014年に刊行されている。 【1】 映画の封切り前の、原作を読もうかな、と思って、アマゾンにアクセスしたところ、 小説版のレビュー評が「結構に辛い」 どうやら、梶尾真治の「時尼に関する覚え書」の【パクリ】だということなのであった。 ということで、【真の原作】を読んみたいな、ということで中古本を購入。 「時尼・・・」は、「美亜へ贈る真珠」と「恐竜ラウレンティス」の両方に収録されていることがわかったのですが、どちらも絶版なので中古本になるのですが、「美亜・・・」は5,000円近くするので、購入を断念し、800円くらいだった「ラウレンティス」を購入。 「時尼・・・」は、良かったです。切ないね。 【2】 このレビューを書く前に、梶尾真治で検索したら、「美亜・・・」が新版で12月20日に再版出版、予約受付中、ということでした。 「12月20日」発売? 映画が「12月17日」 【パクリ】疑惑を利用した再版ですね、これは!!! つまりなんなだぁ、【パクリ】は容認するから、【再版して設けるぜ】っていう約束・取引が業者間・作者間で成立していた可能性をみた!?

  • もっと重厚感が欲しい

    ここのレビューを読んで、恐竜ラウレンティスが苦悩の末、例え自分たち種族が滅びようとも譲れない何かがあり、地球の支配者となることを拒絶するようなストーリーかと思ったが、実際は以外にあっさりと支配者となることを諦める。もっと奥の深い作品を期待していたので、肩すかしを食った感じがする。また、「恐竜ラウレンティスの幻視」以外の作品も、軽めのものばかりである。私としてはもっと重厚感ある作品が好きなので、評価は低くせざるを得ない。

  • 「時尼に関する覚書」が大好きです。

    なんといっても「時尼に関する覚書」が自分にとってはベスト。時間軸が普通の人間と逆に生きている遡時人の女性との恋愛・・・非常に切ないです。滅びてしまった地球の風景などを再現しながら宇宙を旅する「地球屋十七代目天駆ノア」、台風の日、崩壊しそうになる古い家で代々の先祖たちが集う「芦屋家の崩壊」も好きです。 カジシンの魅力はシリアスでも、リリカルでも、ユーモアでも、どんなジャンルでも、読み終えて、ああ、本ってやっぱりいいな、って思えることです。

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