作品情報
小さな実験室の発見が、世界と宇宙の姿を変えていく。
文化祭前の化学部で生まれた謎の粒子が、社会を変える素材へと育っていく。科学の夢を、起業、都市、宇宙への飛躍まで一気に押し広げる復刊版の星雲賞受賞作。
レビュー要約
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科学的な着想の楽しさと展開の速さが評価される一方、軽い語り口を好むかどうかで印象が分かれる。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2012-07-24
- ページ数
- 256ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784150310745
- ISBN-10
- 4150310742
- 価格
- 660 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
浜松西高校化学部部長・浅倉泉の人生の目標は “努力しないで生きること"。 文化祭を前に泉は、ただ一人の部員・保科昶(あきら)とフラーレンを生成する化学実験を行っていた。 そのとき学校を雷が直撃! 実験失敗と落胆する泉の眼前には空気中に浮かぶシャボン玉のような粒子が生まれていた。 ダイヤモンドより硬く空気より軽いその物質を泉は“ふわふわ"と名づけ、 一儲けしようと考えるのだが・・・・・・ 伝説の星雲賞受賞作、ついに復刊
野尻 抱介 1961年三重県生まれ。計測制御・CADプログラマー、ゲームデザイナーを経て、 1992年、ゲーム「クレギオン」の設定をもとにした『ヴェイスの盲点』(ハヤカワ文庫JA)で作家デビュー。 以後、“クレギオン"“ロケットガール"の両シリーズで人気を博す。 2002年に上梓した『太陽の簒奪者』(ハヤカワ文庫JA)は新時代の宇宙SFとして絶賛を浴び、短篇版に続いて星雲賞を受賞、「ベストSF2002」国内篇第1位を獲得した。 他の作品に、『沈黙のフライバイ』『南極点のピアピア動画』(ハヤカワ文庫JA)など。
レビュー
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SFは楽しくなくっちゃね。
楽しければすべて良し。 うだうだとつまらない事で文句言うのはもったいない。
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ライトなハードSF
化学好き女子高生朝倉泉が偶然発見した、ダイヤモンドより硬く、空気より軽い新素材「ふわふわ」によって始まる壮大なSFサクセスストーリー。 ガジェットも文章もある意味軽くて明るく、全体的に夢のある話で面白かった。 ぶっ飛んだスケールなのに、堅苦しくないというか、展開も早くとんとん拍子で気持ちが良い。 ふわふわの機能性は圧巻で、その素材を使って作られる奇妙な建造物群のイメージは、SF的遠望感があってロマンティック。 空中コミューン、宇宙進出……素材発見から数年で可能になるなんて、泉とふわふわの存在する世界が羨ましい。 現実にも、こんなのあったらいいなと思いました。
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次男の読感用に読んでみた
まだファミ通文庫のころに、次男(小学生)に読書感想文用の本を推薦するために初読。以来何回か買い直してついに電書を購入。次男にも役に立ったが、私にも必要な書物なので、スマホで必要な時に読めるようにした。元気が出る。
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SF要素は素晴らしいけど、物語が雑
他のレビュワーも「ご都合主義」と言っている方がいますが、まさにその通りだと思います。 SF要素はさすがで高評価できますが、物語としては残念ながら低評価です。 ○高評価点 ・ふわふわという画期的な素材と、その素材があったときの応用例の提示 ○低評価点 ・ご都合主義 簡単に言うと、物事のすすむ速度が異様に早く、現実を知らない学生が書いたプロットのように思えてしまいます。 ちょっとした製品の開発ですら1-2年は余裕でかかるものなので、新しい素材で巨大な建造物をつくるとなったら検証・その他法令・世間への受け入れだけでも10年では足りないでしょう。 おそらく、時間を10倍に引き延ばせば、それなりに説得力のある話になったと思います。 野尻氏はその程度のことは分かっていると思いますが、おそらく主人公を女子高生にしてしまったので主人公が若いままエンディングを迎えさせたかったのでしょう。 そうすると、数年でとんでもない発展をさせないとつじつまが合わず、こんな強引な話運びになってしまったのだと思われます。 ・飛び飛び 話の進め方がすごく早いので、なんというかプロットをそのまま文章化した物を読まされているようで、飛び飛び感がありました。 ・後半のネタ ある存在が出てきますが、ここで主人公がフェードアウトしてしまいます。 主人公がその存在の顛末を見守る形で描いていればまだよかったのですが、この書き方だと主人公と全然関係ない話が展開されているように感じて興ざめでした。 ○個人的な感想 「SF設定が絡み合う『物語』」を読みたかったのですが、これは「SF設定を見せるために荒いプロットを組んだだけ」って感じでした。あんまり、物語してなかった。 登場人物も喜怒哀楽がとても薄く感じました。 簡単に言うと、泥臭さがなくて現実味が全然無くて、なろう系の「俺TUEEE」的な話を読んでいるときに近い上滑り感がありました。 (太陽の簒奪者とか沈黙のフライバイはめちゃ楽しんだのですが) SF要素は十分素晴らしいから、物語要素ももっとがんばってほしいと思いました。
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なける
後書きで泣きそうになったのは、初めてかもしれない。 理由は分からない。 なにしろ、面白かった。
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夏休みの課題図書にしても良いと思う
ライトノベルっぽい表紙だからって色眼鏡で見ずに、まずは読んでみて欲しいです。小学校高学年のお子さんいる方には特にオススメしたいです。 暴力描写なし、性描写なし。多少化学用語が出てきますが、ふわふわに関する創作部分以外はマトモな使い方をしていますし、文章も平易でクセがありません。 努力することの意義、人生と仕事の関係、多様性を受け入れること、新技術への夢と試行錯誤の素晴らしさ。そんな事を詰め込んでるのに、ちっとも説教臭くなくてワクワク読ませます。 大人が読むには毒が無いけど、ローティーンには丁度良いと思います。 こどもかがく館とか好きなお子さんがいる全国の親御さんは読んでみて、そして、お子さんに読ませてあげて欲しいです。
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ふわふわしてるからどうかと思ったけど
ふわふわさらさらしててさくさく読めて楽しい! 一つのアイデアでこうも楽しい展開するとは思いもしなかった
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MITの鋼鉄より10倍硬く、空気より軽い3Dグラフェン構造のお話がTLに流れていたので再読。
確かに「ふわふわ」の可能性が出てきたし、作者も呟いているし実用化されれば面白い事になりそう。 再読してみるとスター・フォッグ無しでふわふわと泉ちゃんと昶君の物語でも良かったような気がしないでもないな。 スター・フォッグはナノマシンみたいだからピアピアの世界の入り口の様な気がするな。 出来れば作家野尻抱介(現在、猟師だけど)の新作が読みたいな。
関連する文学賞
- 星雲賞 第33回(2002年) ・日本長編部門