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闇先案内人

日本冒険小説協会大賞

闇先案内人

大沢在昌

追っ手の届かない場所へ人を逃がす「逃がし屋」葛原が、国家的陰謀と裏社会の抗争に巻き込まれていく冒険小説。銃撃戦と逃走劇の背後に、国境、身分、愛憎が複雑に絡む。

冒険小説逃走劇裏社会国境ハードボイルド

作品情報

闇の先へ人を逃がす男が、国家と裏社会の狭間を走る。

追っ手の届かない場所へ人を逃がす「逃がし屋」葛原が、国家的陰謀と裏社会の抗争に巻き込まれていく冒険小説。銃撃戦と逃走劇の背後に、国境、身分、愛憎が複雑に絡む。 闇の先へ人を逃がす男が、国家と裏社会の狭間を走る。

レビュー要約

  • 大きなスケールの逃走劇と、敵味方を単純に分けない人物配置が読まれている。長篇らしい厚みを歓迎する声がある一方、密度の高い展開をじっくり追う作品でもある。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
2001-09-01
ページ数
402ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784163203102
ISBN-10
4163203109
価格
2604 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

追っ手の届かない闇先へ──。"逃がし屋"葛原に託された重要人物。国際政治の表と裏、あまりに哀しい愛憎、凄絶なる死闘の幕が上がった。

レビュー

  • 新たなヒーロー葛原が「熱く」駆け抜ける

    2001年9月に発刊された作品のノベルズ版。 2002年版このミスで6位、 2001年文春ベスト10で7位を獲得した。 葛原は国内でトップクラスの「逃がし屋」として依頼者を国外へ脱出させる活動をしていた。ある日彼の元を、警察庁警備局の河内山の使者が訪れる。「密入国中の某国の独裁者の息子を探し出すこと」これが葛原のグループの逮捕を見逃すための交換条件であった。しかし、その重要人物の密入国を支えるのは関西を代表する「逃がし屋」成滝。プロの意地をかけた追跡劇が、やがて国内外の熾烈な諜報戦に発展していく。 実際に起こってもおかしくないような設定の中を、大沢の描く新たなヒーロー葛原が「熱く」駆け抜ける。本作は、単なる冒険小説にとどまらず、「国家の在り方」「我々のもつ愛国心」にも問いかける作品に仕上がっている。 作者のHPで作品の一部を立ち読みできます。

  • もう一息

    表紙の周囲に若干くたぴれ感あり。それ以外は美本。満足しています。

  • スリリングな展開!

    ストーリーの構成、展開は抜群!追う者追われる者、その立場を逆転させながらの攻防は手に汗握る。限られた時間の中で、集められた情報から的確な判断を下し行動する葛原の姿は、読む者を惹きつける。プロとはこういうものなのか!国や組織という強大な力を前にして、はたしてどれだけのことができるのか?スリリングな内容は、最後まで読者をハラハラさせる。身分や立場を超えた男たちの友情も見逃せない。ただ、作品の中から作者の思いが伝わってこない。そのことで、この作品が単なる娯楽作品になってしまっているのが少し残念だった。

  • 長いけど飽きない

    長編であるが、飽きが来ない。葛原をはじめとする「逃がし屋」 メンバー、特に北見がいい味出している。最後に河内山が葛原と 北見に握手を求めるシーンはなんともいえず清清しい。 葛原と咲村嬢の「その後」も興味深い。是非続編で描いて欲しい ものである。映像化を期待したい。

  • 久々のハードボイルドだ!

    最近の大沢作品より昔の方が好きな人。多いんじゃないでしょうか? アクションと緊張感とテンポ良い物語。これが最近薄れてきた気がします。 その代わり人物の内面的な描写が多くなってるような。 私もそんな中の1人でした。 が、この本には裏切られました。もちろん良い方向に。 初期のハードボイルドの要素と最近の内面描写。これが素晴らしい具合に混ざり合って傑作に仕上がっています。 大沢作品は読み飽きたよ。って思ってる人。 この本を逃しては後悔しますよ。

  • さすが!

    かなり長い作品だが、その内容はそこらへんの作品とは比べ物にならないほど濃く、飽きがくるどころか、早く先を読みたいという衝動に駆られる。 プロとプロの駆け引きは格別におもしろいし、とてもスリリングだ。 ただ、登場人物一人一人の背景があまり描かれていなく、ラストも少々あっけなく感じてしまい、読み終わった後に何か不満が残ってしまった。 そこがとても残念である。 しかし!読んで損はしない作品であることは確かだ!

  • スカッとしないのが、とても残念!

    このたぐいを書く著者は、なぜかあまり迫力が無い。 主人公の印象がとても薄く、読んでいるうちに、いつの間にか、主人公の 名前すら忘れてしまった。主人公に、佐久間公のような実在感がないのは、 一体なぜだろう? 「逃がし屋」という題材は、とても面白いが、作品全体に、「リリシズム」が欠けている。やくざが迫力があるのはわかるが、こんな表現では、ただ野蛮なだけではないのか?読後にスカッとする爽快感が無いのは、とても残念!

  • 一度読み出したら止まらない!夜更かし必至!!

    この作品こそ、これぞハードボイドといえるのではないだろうか。 逃がし屋という裏家業を夫々の分野で職人技を発揮する仲間を率いて営む主人公。 非合法な商売にもかかわらず、そのプロとしての仕事の質の高さゆえに当局から仕事の依頼をうけてしまう。いつしか自身が考えもしなかった愛国心・正義感が芽生える。 例のテロ国家がモデルとしか思えない国が深く関わってくるので、別の意味でも興味をもてるのでは。 これは是非映画化して欲しい作品です。

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