虎の眼 (文春文庫)
冒険小説の名手ウィルバー・スミスによる海洋冒険ロマン。危険な海と財宝への欲望、男たちの野心がぶつかり合い、スケールの大きな活劇として展開する。
作品情報
海と財宝をめぐる欲望が、冒険小説らしい熱量で疾走する。
『虎の眼』は、ウィルバー・スミスの冒険小説 Eye of the Tiger の日本語訳。文春文庫版で飯島宏訳として刊行され、日本冒険小説協会大賞海外部門の対象となった。
レビュー要約
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大きなスケールの冒険と読みやすい活劇性が魅力とされる。人物造形や展開は娯楽小説らしく明快で、長編冒険譚を求める読者に向く。
書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 1990-08-01
- ページ数
- 500ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784167136062
- ISBN-10
- 4167136066
- 価格
- 53 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学
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レビュー
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海洋冒険小説のマイ・ベスト
週刊文春1990年 海外5位 このミス1990年 海外7位 セント・メアリー島で、観光客相手にチャーター船を運航する船主ハリー・フィッチャー。彼は、犯罪から足をあらい、第2の人生を謳歌していた。チャーター客のマターソン、用心棒ガスリー、ダイバーのジミーに雇われたハリーは、目的もわからぬまま航海に出発する。珊瑚礁ガンファイアー・ブレークで、ジミーが何かを引き揚げたとき、ガスリーの銃弾がハリーをつらぬく ・・・ 海中に沈んだ宝探しのお話なのだが、初っ端からピンチまたピンチの連続で、ジェットコースター的展開を見せる。最後の最後まで、息つく暇なしという感じ。犯罪者グループ、悪徳警察、英海軍、サメ、サイクロン入り乱れ、これでもか!の怒涛の盛り上がり。知恵を駆使してハリーが宝を探しあてるに至っては、興奮も絶頂に達してしまう。登場人物も悪役を含めて魅力的。中でも英海軍の巨漢スレイマン・ダダ少佐が面白い。ちょっぴりせつないラストのハリーの賭けが、締めくくり方として良かった。 まさに徹夜本。海洋冒険小説様々あれど、マイ・ベスト。
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今どき珍しいクラッシックな冒険物
ウィルバー・スミスは、アフリカに生まれ、現在もアフリカに住む白人の作家。アフリカの各地を舞台にした冒険小説をたくさん書いている。欧米では大人気なのだが、日本ではそれほどでもなく、散発的にしか訳されていない。 本書の主要舞台は、モザンビーク沖、インド洋に浮かぶ小さな島国。主人公のハリー・フレッチャーは、かつてはヤバい稼業をしていたが、現在は足を洗い、釣り船のチャーター業でのんびり暮らしている。ところが、怪しげな男たちを客として乗せたのを皮切りに、海底に沈んだ難破船の宝物をめぐる、命がけの争奪戦に巻き込まれる。 今どき珍しいほどクラッシックな冒険小説だが、危機また危機、冒険また冒険の、息もつかせぬ展開で、とにかく理屈抜きに楽しめる。W・スミスの作品でし!!ばしば見られる、最後の方で駆け足になってしまう欠点もない。クライマックスはもちろん、エピローグもビシッと決まっていて、最後の最後までおもしろい。
関連する文学賞
- 日本冒険小説協会大賞 第9回(1990年) ・海外部門