日本の文学賞

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マジックランタンサーカス

ランダムハウス講談社新人賞

マジックランタンサーカス

一村征吾

『マジックランタンサーカス』は一村征吾によるランダムハウス講談社新人賞の受賞作。ランダムハウス講談社から2009年に刊行された作品で、受賞時に示された題材と語り口を通じて、人物の選択や時代の空気を描く。

人間関係時代の空気内面の変化

作品情報

『マジックランタンサーカス』は、ランダムハウス講談社新人賞で評価された一村征吾の作品です。

『マジックランタンサーカス』は一村征吾によるランダムハウス講談社新人賞の受賞作。ランダムハウス講談社から2009年に刊行された作品で、受賞時に示された題材と語り口を通じて、人物の選択や時代の空気を描く。 受賞作としての位置づけに加え、題名から立ち上がる印象と作者の関心が読みどころになる。

レビュー要約

  • 刊行情報や紹介文からは、受賞時に評価された題材の明確さと読み進めやすい構成がうかがえる。人物や状況の輪郭を追いやすい点が読みどころになっている。

書籍情報

出版社
武田ランダムハウスジャパン
発売日
2009-01-22
ページ数
264ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784270004531
ISBN-10
4270004533
価格
2577 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

村上龍氏推薦! この作品によって、「幻想小説」が復活するかもしれない。 ランダムハウス講談社 第二回新人賞受賞作 明晰な思考!大胆な構想!大型新人のデビュー作! 母の胎内の暗がりの中で三ヶ月もの間、すでに亡骸となってしまった 双子の姉妹と過ごして生まれた少女ミユは、自ら、この世との交信と成長を断った。 そして黙々とスケッチ・ブックに描いていくのは世界の図鑑。 その少女が迷い込むのは暴力とセックスと頽廃が支配する街ZOO! 図鑑が完成したとき、この世界は救済されるのか?

一村征吾 イメージフォーラム付属映像研究所で映画製作を学び、CM製作会社、 デザイン学校広報部勤務を経て、現在、広告代理店にコピーライターとして勤務。

レビュー

  • 荒削りながらも…やりたいことは分かる!

    日米同時デビューの新人賞だけあって、どこか海外小説っぽい。 それに小説だけじゃなくて、映画、音楽、漫画… 自分の好きな表現を色々ミックスさせて、 小説という形にしてみました、 という印象があります。良くも悪くも。 しかし、これだけ色々な要素が入り込んでくると …逆に新しい小説になるなぁ。小説のポップアートのようなもの? それに、文字を読んでいるのに、 映画を見ているかのような、不思議な気分にとらわれます。 著者はヌーヴェルバーグあたりの映画が好きなのかな? 空想的な舞台で描かれる物語がメインになりつつ 夢(見ることだけが許された映画館)を媒体として 現実的な舞台で起きる夢のような物語が挟まっていく。 その構造が意欲的です。 しかも頭でっかちな実験的な手法だけに頼るのではなく キャラクターの作り方や世界観が、けっこうポップ。 文章もうまいのでどんどん読み進められるし。 ところどころ新人らしい、流れの「ほつれ」はあるけれど 自由な広がりと才能を感じさせてくれるので、 今後に期待して5つ星! 読み終わったあとに、自分の頭の中にも マジックランタン(幻灯機)が投影されていた感覚になりました。 うん?…これが著者の狙いなのか? とにかく色々考えさせてくれる作品です。

  • 色と映像を感じる小説

    タイトルと村上龍氏推薦、という帯にひかれて読んでみました。 日本の小説にしては珍しく、ヴィヴィッドな色彩を思わせる冒頭のページがとても好きです。 デビュー作品とゆう事でとても挑戦的な文体です。今後が楽しみな作家さんです。 色と映像を感じる多重露光のような小説。

  • 一本筋の通った実験作

    はじめに映像的な描写、色彩表現に目がいき、 次に物語の構成、状況設定に興味を持ちました。 仕掛けがいろいろあって、意欲的な実験作です。 その中でメッセージが強い。 図鑑の持つ意味、特に最後に描かれたものの持つ意味が 少女のキャラクターとあいまって強烈なインパクトをもたせている。 重くなりそうなテーマを扱っているが、 話自体はシリアスになりすぎず、 幻想的な中にうまくメッセージが盛り込まれていて すんなりと読めました。 読者を飽きさせない 話への引き込み方に見事にはまっちゃいましたね。 映像的な表現、物語構成、メッセージ、 いろいろな面で楽しませてもらいました。 次回作にも期待してしまいます。

  • エキセントリック少年BOOWY

    舞台は、ガラスの中の退屈の街「ZOO」。 ガラスの中の退屈の街!? それって、BOO'WYじゃないすか!(季節がキミだけを変える) そう。 文体がね、BOO'WYを思わせるんですよ。 布袋のソロでも「CIRCUS」ってあったしな。 曲の歌詞のようでもあり、外国の小説のようでもあり。 ストーリーよりも、感覚的に味わうのが、吉と出る小説です。

  • 久しぶりに出会った濃厚な小説

    良くも悪くもライトな小説が人気の昨今・・・ 久しぶりに台頭したずっしり読み応えのある作品です。 個性豊かなキャラクター、セリフ、描写、生温く埃っぽいzooの空気の密度、ラストシーンの海と溶け合った青空の透明感・・・“1シーン1シーン”が切なく美しく魅力的。儚さのなかに、口の中を切った時のようなやけに生々しい血の温度があったりして。「スワロウテイル」と「気狂いピエロ」と「マルホランドドライブ」の映像美が脳裏をよぎりました。 テーマ自体は決して明るくない純文学だと思うのですが、登場人物が放つセリフが声を出して笑っちゃうほどユーモアだったり、作品全体が色鮮やかでポップな感じがするのは、作者のプロフィール(映画学校で映像を学び、現在はコピーライター)からくるものでしょうか。本谷有希子や松尾スズキが書く小説が本業小説家では書けない面白さがあるように、こういうの個人的に私はツボです。次回作、どんな感じでくるのか超楽しみ!!!

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