作品情報
渡辺佑基『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』。
渡辺佑基の『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』について、受賞記録と書誌情報を照合した作品データ。書誌識別子はNDL OpenSearchで『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』と著者名『渡辺佑基』を照合し、単行本または文庫のISBNを確認した。日本の紙書籍としてISBN-10とASINを相互補完した。
書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 2014-04-14
- ページ数
- 256ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 12.8 x 1.8 x 18.2 cm
- ISBN-13
- 9784309624709
- ISBN-10
- 4309624707
- 価格
- 966 JPY
- カテゴリ
- 本/科学・テクノロジー/生物・バイオテクノロジー/生物学
ペンギン、アザラシ、アホウドリ…人間の計り知れない世界を生きる動物たち。その体に記録機器を取り付ける手法「バイオロギング」を用い、驚くべきメカニズムに迫る。近所の鳥への眼差しも一新。 【目次】 第一章 渡る----ペンギンが解き明かした回遊の謎 ●「動物はどこに、何しに行くの?」●ミズナギドリの終わらない夏 ●アホウドリの46日間地球一周●クロマグロの太平洋横断 ●ホホジロザメのインド洋横断 ●ザトウクジラの半球内季節移動 ●アルゴス----最もメジャーな動物追跡システム●南極のアデリーペンギン ●南極・袋浦での調査……etc, 第二章 泳ぐ----遊泳の技巧はサメに習う ●マグロは時速100キロでは泳がない●薄気味悪いニシオンデンザメ ●サメよ、どうしてそんなにのろいのか? ●ペンギン、アザラシ、クジラもまとめて競争 ●速いといっても知れている●「ペンギンの法則」●マンボウはなぜ浮き袋がないのに浮く? ●マンボウの意外な泳ぎのメカニズム ……etc, 第三章 測る----先駆者が磨いた計測の技 ●バハマの悲劇●最初のひとしずく----生理学の巨人、ショランダー ●アザラシの潜水生理----ジェラルド・クーイマン●キッチンタイマーを使った深度記録計 ●ペンギンの生態学----ローリー・ウィルソン●放射性物質を使った深度記録計 ●アザラシの生態----内藤靖彦●アザラシ回収装置って何?……etc, 第四章 潜る----潜水の極意はアザラシが知っていた ●「ぺんぎんは、なんでもぐるのですか?」●ダイビング界の雄、ウェッデルアザラシ ●潜水マシーン、ゾウアザラシ●マッコウクジラはなぜ2000メートルも潜れるか ●謎のベールに包まれたアカボウクジラ軍団●ウミガメの掟破りの七時間潜水 ●潜水能力を決める三つの要因●低酸素に耐えるペンギン ●異様に太ったバイカルアザラシ●なぜバイカルアザラシは太っているか……etc, 第五章 飛ぶ----アホウドリが語る飛翔の真実 ●離島での飛行百景●ヒマラヤ越えを可能にするメカニズム●小さな体に巨大エンジン----ハチドリ ●鳥と飛行機は同じか?●連続滑空のミステリー●アホウドリという振り子運動 ●空飛ぶ鳥の法則●前縁渦という不思議な渦●鵜は友達……etc,
1978年生まれ。国立極地研究所生物圏研究グループ助教。極域に生息する大型捕食動物の生態を研究。東京大学総長賞、山崎賞を受賞。科学誌『Nature』でその研究が紹介される等、世界の注目を集めている。
レビュー
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面白い本
知らない世界を紹介してくれる。読みやすく、興味をそそられ、熱中してしまう本です。
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これは人の評価
これは人の話しを聞いてやった
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楽しく読める研究エッセイ
著者も本書に記載している通り、実際の細かいデータや図表類は一切登場せず、著者の研究活動自体やそこを通じて動物の習性を楽しく読むことができました。 個人的には、最後にAppendixとしてでもそういった図表での解説など、+アルファの読み応えがある部分があるとより楽しめたと思います。 また、上位に来ているSadaisaさんのレビューが無茶苦茶なので、本書を擁護します。 ・「実際には体重10倍で20%の差、極端に体重100倍でも40%の差に過ぎない。」とありますが、これが微差とは到底言えないでしょう。 ・水族館のイルカが40km/hだから自然状態ではその倍は出ることが直感的に容易に推測できるとのことですが、まったく容易に推測できません。そういった推測を実験的に確認するためのバイオロギングなのではないでしょうか。 ・翼の揚力に関しては、面積が2乗で体積は3乗だから不利というのは的外れです。要するに体のサイズは同じで翼だけを伸ばすことで、体重の増加は最低限に抑えて揚力を多く獲得することができます。制約となるのは体重よりもむしろ骨格の強度や、着地時の翼を折りたたみになってきます。(本書を読めば記載あります) ・風に飛ばされるだけのタンポポと能動的な鳥類の飛行を比較することはナンセンスです。
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理科好きにオススメ
よくある理系の入門書籍(ブルーバックスなど)だと、 文章が難しくて一般向きではないなぁと思うけど、 これは一般の人?でも「楽しく」読める。 文章が非常に読みやすいし、面白い。 小学生でも読めるんじゃないかな? でも、大学生でも大人でも面白いと思います。
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読みやすいが、文献がない
生物学の現象を物理的に解き明かす本であるが、難しい数式などまったくない。とてもわかりやすい文章で書かれており、各章の終わりには章のまとめがさらにわかりやすく書かれている。唯一残念なのは、(できるだけ安くするためにページ数を削ったのだと思うが、)文献が全く紹介されていないので、これでは興味ある箇所でも自力で一から調べなければならない。
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動物の生態の本も好きだけど、少し物理が入っていて面白かった。
動物の生態や研究についてだけでも面白かったけど、いくつか紹介したあとに、水の抵抗と体の大きさだとか代謝効率だとか物理っぽいことと絡めて整理されているところが、独特で新鮮だった。高校の物理I(基礎?)でやったことをうっすら思い出せばついていけるぐらいで、文系の私には丁度良かった。
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面白かった
違う本も書いてほしいというくらいこの作者のファンになった。
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バイオロギングという研究手法の魅力がストレートに伝わってくる
●バイオロギングで話題になった著者の渾身の一冊。でも、ペンギンにビデオを取り付けた話題のテーマは殆ど出てこない(巻頭カラー写真にはある)。もしかして、次作のためにとっておいてる?(おわりに、の最後に「また次の著作で」とあるぞ)。タイトルはペンギンなのに。初めての著作でネタの出し惜しみをしているとすると、ちょっとあざとい気がする。 ●くだけた口語をわざと入れて気楽な読み物にするスタイルは最近では普通なので、違和感はなかった。やりすぎるとみっともないが、これくらいならば問題なし。むしろもっとやっても大丈夫だと思う。 ●自身の冒険と成功だけではなく、失敗と運が良かったことや、身近な生き物のこと、先人に業績に対する敬意についても書かれていて、自然に親近感が沸くつくりになっている。意図的に話を横道にそらす手際も、なかなかうまい。著者の最初の作品とは思えないほど、よくできている。 ●なんといっても、本文中に写真や図解が一切ないのは残念。出版社の方針なのかもしれないが、やはりバイカルアザラシのユーモラスな姿の話は、(白黒でもいいから)ユーモラスな姿を同じページで確認しながら読みたいものだ。記録計のしくみも見てみたくなる。また、相関があったデータについてはグラフくらいは見せてほしい気がする。一次相関なら、小中学生だって見ればわかる。ここでも、図や写真を本文に載せないという方針が徒になっているようだ。 ●研究は良いが、データからの推論がやや甘い(安易な)気がした。測定結果がモデル(仮説理論)にだいたい合うとそれでOKとしてしまうのは物理系出身のくせなのかもしれない。生物系出身者だと、進化的な体作りの制約は関係ないのかとか、体温と水温の差の程度と運動に非直線的な関係はないのかなどといった、他の説明要因はないのかどうか余計なことをいろいろ心配してしまう。 ●マグロ時速80キロに関する議論(P77)は、過去のデータでそう間違っていないと思う。生物が最高速度を出せるのは、必死に逃げているときだろう。
関連する文学賞
- 毎日出版文化賞 第68回(2014年) ・受賞