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絆回廊 新宿鮫Ⅹ

日本冒険小説協会大賞

絆回廊 新宿鮫Ⅹ

大沢在昌

新宿署刑事・鮫島の前に、長い刑期を終えた伝説的アウトローが現れる。警察官への復讐心を抱く男を追ううち、鮫島の周囲にも危険が迫り、新宿の闇と人間関係の絆が交錯する。

警察小説復讐新宿アウトローシリーズ小説

作品情報

新宿の路地に、過去の因縁と現在の暴力が戻ってくる。

光文社から刊行された「新宿鮫」シリーズ第十作。単行本 ISBN は 9784334927585、のちにカッパ・ノベルス版 ISBN 9784334077181 も刊行された。

レビュー要約

  • 鮫島の存在感と、犯罪者側の凄みをぶつける構図が読みどころとされている。シリーズの積み重ねを踏まえた人間関係の緊張が、物語全体に重さを与えている。

書籍情報

出版社
光文社
発売日
2011-06-03
ページ数
433ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784334927585
ISBN-10
4334927580
価格
1690 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

「まったく、新宿って街は妙なところだ。ばらばらに飛び散ったもんが、いつのまにかまた集まってきちまうのだからな」 巨躯。凄味ある風貌。暴力性。群れない──。 やくざも恐れる伝説的アウトローが「警察官を殺す」との情念を胸に22年の長期刑を終え新宿に帰ってきた。 その大男を阻止すべく捜査を開始した新宿署刑事・鮫島。 しかし、捜査に関わった人びとの身に、次々と──。 親子。恩人。上司。同胞。しがらみ。恋慕の情。 荒ぶる男が帰還し各々の「絆」が交錯したとき、人びとは走り出す。 累計600万部突破「どの作品から読んでも大丈夫。ハマる」人気シリーズ第10作。

レビュー

  • あー、おもしろかった。でも・・・。

    新宿鮫シリーズが好きで購入される方ばかりでしょうから、 どっぷりはまって読めると思います。 大きな裏切りはないし、キャラクターも立ってるし。 そ、そんな、という場面があり、 その出来事は、このシリーズの今後の流れを 大きく変えることになりそうです。 個人的には、そろそろ晶との関係を はっきりさせてほしいと感じます。 まだぐずぐずしてんのかいっ。

  • 新宿鮫シリーズの一つの到達点

    発売直後に買って読み、人に貸しっぱなしになっていたので、今回、kindle版を買い直しました。 やっぱりおもしろいし、こんな言い方は失礼ですがよくできています。 巷に溢れる「刑事もの」とは格が違います。 個人的にこのシリーズの中で好きなのは「新宿鮫 」(第1作)、「毒猿」(第2作)、「無間人形」(第4作)、「狼花」(第9作)といったところだったのですが、この「絆回廊」はシリーズの一つの到達点となっていると思います。 ネタバレになるので詳しくは書けませんが、本作では前作「狼花」に続いて、シリーズの中の重要な人間関係に大きな変化が起き、そのこともシリーズ作品を通して読んできた読者には大きな感銘を与えます。 逆を言えば最初にこの「絆回廊」を読んでも登場人物の感情描写の意味がよくわからないでしょう(まぁ、そんな人はいないと思いますが…)。

  • まさか!という結末,次号からどうするんだろう。

    これで終わりってことはないよね。続編読みたい。もう鮫島の味方は現れないのか!

  • うーん

    評価は別れますね。最後の場面は特に。 近頃続編を意識し過ぎではないですか?

  • 私は泣きました。

    他の皆さん同様、1作目からのファンです。私の感じでは「灰夜」あたりがかなりダレていた感じで、そろそろ新宿鮫もなまったかな、と思っておりました。しかし「狼花」で再び虜となり、「風化水脈」「鮫島の貌」と読み進め、10作目の本作、私は初めて泣きました。皆さんはなかなか厳しい意見が多いようですが、私は本作は「毒猿」に匹敵する最高の一作、と言っても差し支えないと思います。 まず「風化水脈」以降の各作品は、全て、「中国」を中心とする外国勢力が大きく影響しています。これはいまの世情を着実に反映していて納得感が大きい。今回もその流れを踏襲しつつ、残留孤児に焦点を当て、それと過去のしがらみを絡めたのは誠にもって炯眼と言ってよいと思います。過去の真壁、間野に相当する軸となる悪役や女性がおらず、そこの物足りなさはありますが、今回の悪役はあくまで過去のしがらみの象徴として、また一連の事態の引き金として登場しているので、違和感はありませんでした。 何よりも、これまでの支えであった桃井、晶との絆が危機にさらされる中、鮫島がたった一人となっても警察官としての職務を全うしようとする姿勢には心打たれるものがあります。桃井や晶とのやり取りは、一見淡泊にも見えますが、その前後の鮫島のたたずまいから、彼の心の葛藤は行間から溢れていると感じました。そして、その心の葛藤から感傷的になった鮫島にあの香田が言います、「昔のお前なら、それが誰であろうと、警官の命を守るためなら、つっぱったのじゃないか」、皮肉にも生涯の敵ともいうべき香田からの言葉で鮫島は自分を取り戻すのです。 ここから最後まで畳み掛ける流れは見事というしかありません。桃井は最後まで、人知れず、しかし最も勇敢な一人の警察官であり続けます。それを必死に守ろうとする鮫島。その行動がついに新宿署の上部をも衝き動かす。最高に感動的な場面を作ってくれたと思います。 再び孤独を極めた鮫島がどうなっていくのか、次回作も大いに期待したいと思います。

  • シリーズ

    次へつづくシリーズとして読み楽しめます。 狼花と同じく少しづつ趣きが変わり、 単なる活劇物語ではなく、 警察機構の問題などが更にと思います。

  • シリーズでも屈指の面白さ

    久々の新刊なので前作までのストーリーはほとんど覚えてなかったのですが、途中途中に説明があり、だんだん思い出してきました。 他のレビューにもあるとおり、今回は鮫島の人間関係が色々変化します。書くとネタバレなのでこれ以上は書けませんが。。。 恨みのある警官を銃で殺そうとする大男がでてくるところから話が始まるのですが、大男の正体とは?恨みのある警官とは?そして謎の犯罪集団の正体とは? といった謎が最後まで話をぐいぐい引っ張って飽きません。 最後は読んでて涙ぐんでしまう展開になります。

  • 何を期待しているのか分からなくなってしまいました。

    新宿鮫です。久々の、新宿鮫です。 やはり、いままでより面白いものを期待するのが、 読者として当然でしょう。 ところが、私が今回なんとも納得できなかったのが、 悪役の魅力のなさ、です。 今までの「木津」君とか「真壁」君とか、魅力がありました。 悪として、一本通っている、というか。 ところが今回の犯人さんは、自分の思い込み・勘違いから スタートしているので、ただの「おばかさん」という感じで、 少しも同情できないし、感情も入っていかない。 シリーズの中で一番面白くなかったのが、その点です。 そして、他の方も書かれているように、薄っぺらい感じが 否めません。 なぜか。 それは、私自身が「新宿鮫シリーズ」に何を求めているか 分からなくなってきたからかもしれません。 もともと、ありえない・荒唐無稽なところが 新宿鮫のおもしろさだったのに、今はリアリティも求めている 自分がいて、よく分からなくなってきてしまいました。 初期の、作者の突っ走り感とともに、何も考えずに自分も 怒濤のように読み進めて突っ走っていた頃が 楽しかったなあ。 でも、もし次回作が出たら、読みます。必ず。 大沢さん、がんばって下さい。

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