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許されざる者 (創元推理文庫)

ガラスの鍵賞

許されざる者 (創元推理文庫)

レイフ・GW・ペーション

『許されざる者』は、脳梗塞で倒れた元国家犯罪捜査局長官ラーシュ・マッティン・ヨハンソンが、時効を迎えた少女殺害事件を病床から追い直す警察小説。衰えた身体と明晰な推理、法の限界と正義への執念が重なり合う。

北欧ミステリ未解決事件老い正義と時効

作品情報

時効の壁の向こうで、老いた名捜査官は失われた正義をもう一度追いはじめる。

牧師だった父が懺悔で聞いたという過去の殺人事件を主治医から打ち明けられ、ヨハンソンはかつての同僚や介護者の助けを借りて真相へ近づく。法的には終わった事件を前に、彼は何をもって報いと呼ぶのかを問い続ける。CWA賞、ガラスの鍵賞などを受けたスウェーデン発の警察小説。

レビュー要約

  • 重厚な事件捜査と皮肉を含んだ人物描写が評価されている。老いた主人公の不自由な身体と、なお鈍らない観察眼の対比に読み応えを感じる読者が多い。

書籍情報

出版社
東京創元社
発売日
2018-02-13
ページ数
576ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 2.3 x 15 cm
ISBN-13
9784488192051
ISBN-10
448819205X
価格
1430 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

国家犯罪捜査局の元凄腕長官ヨハンソン。脳梗塞で倒れ、命は助かったものの麻痺が残る。そんな彼に主治医が相談をもちかけた。牧師だった父が、懺悔で25年前の未解決事件の犯人について聞いていたというのだ。9歳の少女が暴行の上殺害された事件。だが、事件は時効になっていた。ラーシュは相棒だった元刑事らを手足に、事件を調べ直す。スウェーデンミステリの重鎮による、CWA賞インターナショナルダガー、ガラスの鍵賞等五冠に輝く究極の警察小説。

レビュー

  • ストーリーの構成の面白さ。

    初めて読む作家さんフィンランドの人の本を読むのは初めてでしたが訳者のかたのよい仕事で最近に無く面白い作品でした。

  • 重いテーマをテンポよく読ませる

    時効の成立した事件の解決とその犯人対する審判、と言う重いテーマの小説です。 何となく、東野圭吾さんの小説に出てくるような設定ですが、さすがに北欧ミステリーなので全く趣が異なりますが、重厚な筆致で読ませます。 事件の調査と犯人探しの方は、分かりやすく少しづつ謎を紐解き犯人近づいていくところは、時間経緯とリンクしていることもあり、ドンドン引き込んでいきます。 時効成立した犯人に対する審判に対しては、こういう終わり方しかないのかなー、とは思いますが、もう一つ余韻があると良かったな、と思い少し残念です。(この部分は東野さんがやはりうまい!と思います) でも、全体的には満足できる作品でした。

  • 骨太、直球

    凄腕で、いまだ人望の厚い、国家犯罪捜査局の元長官、 ヨハンソン。頑固オヤジですが、なかなか魅力的な 人物像です。 すでに引退し、さらには脳梗塞で不自由な体では あるものの、仕事仲間の親友や、個性的な身近な 知り合いをメンバーとして、未解決事件の解明に 乗り出します。 当時の資料を読み、関係者に聞き込みをし、 事件の状況が明かされていきます。 やがて、ほぼ間違いのない証拠により、犯人を 特定しますが、事件は既に時効が成立。 さて、この犯人をどうしたものか・・・。 心が苦しくなるようなエピソードも多いのですが、 必要以上に感情的な表現もなく、淡々と話は進みます。 明るい話ではありませんが、このヨハンソンの人柄 のせいか、どっしりと安定して不安感のない、 骨太、直球という印象の読後感です。 ラストの6行、ちょっと考えさせられました。 ここがあるのとないのとでは、ずいぶんと印象が 変わるのです。 目には目を・・・・。 それが誰であっても、あるいは何であっても、 その代償はきっちり払わねばならないのですね。

  • 良かった

    なかなかでした。 もっと沢山この作家の本が訳されたらいいのになあ、と思います。 まあ、無理だろうね。本は売れない。北欧犯罪小説ブーム も終わったみたいださは。

  • 誰が「許されざる者」か?

    とってもいい装丁なのにかなり購入をためらわされた(書評が概ね良かったので当初買うはずじゃなかったのに購入)。 それはタイトルである。 『許されざる者』 使い古されたタイトルである。 原題がそうであったのか? もしそうであったとしても他のタイトルを付けることは出来なかったのか? タイトルは大事である。 さて、内容は、はやりの北欧ミステリの中では読みやすかった。 主人公にも共感できる。 さほど意外性はないが、面白く読めました(これを書いている時点で読後数日後だが、ラストを忘れている・・・)。 星は★★★1/2ってとこだろうか?

  • 最後の選択肢に唖然とする!

    北欧ミステリーは暴行、強姦等表現が過激で読んでいて厭になる作品が多いが、 本作も小児性愛者を扱っているのだが構成の面白を楽しめる作品であった。 時効になった事件を元警察庁長官が脳梗塞で不自由になったからだを駆使して調査に乗り出す。 元長官、その周りの登場人物がしっかり書き込めていてそのやり取りにニヤリとしてしまう。 当然犯人にたどり着くが......。この物語の面白さはここから始まる。 どうなるのか????選択肢が提示されるが。 自分ならどこに着地させようか? あれ! そうきたか! 北欧ミステリーは層が厚い。◎

  • シリーズものの最終作なんですが

    読み始める直前まで自分が入院していたので(脳梗塞ではないけど)「長官」の入院生活はいやにリアルに感じましたね。 もちろん単独のミステリとしてたいへん面白かったんですが、巻末の解説によると、長く続いたシリーズキャラクターの集大成だとか。 先にそれらの諸作(残念ながら未訳)を読んでいたら、まったく感想は違ったかもしれませんね。 不満が残ったのは、ラスト。 時効をとっくに超えた事件の犯人をどう裁くのか、が本作のテーマのひとつでしょうが、残念ながら最後の最後の「処理」には不満が残りました(ネタバレになるので具体的には書きませんが) いまさらながら、北欧ミステリの層の厚さを感じさせられる作品でした。

  • アンナ

    人の味がよく出ていて面白い。 アンナ ・ホルトとマティルダを脇に従えて 、 の一節は、アンナ・フルトの誤りではないだろうか。細かい話だが。

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