日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅

講談社ノンフィクション賞

あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅

城戸久枝

『あの戦争から遠く離れて: 私につながる歴史をたどる旅』は、城戸久枝による講談社ノンフィクション賞の受賞作。

歴史と記憶社会と記憶

作品情報

『あの戦争から遠く離れて: 私につながる歴史をたどる旅』は、城戸久枝による講談社ノンフィクション賞の受賞作。

『あの戦争から遠く離れて: 私につながる歴史をたどる旅』は、城戸久枝による講談社ノンフィクション賞の受賞作。

書籍情報

出版社
情報センター出版局
発売日
2007-08-20
ページ数
460ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784795847422
ISBN-10
4795847428
価格
1170 JPY
カテゴリ
本/ノンフィクション/思想・社会/戦争/その他

NHK土曜ドラマ化!! 2009年4月より放送予定(全6回) 出演:鈴木杏 2008年第39回大宅壮一ノンフィクション賞受賞! 「大宅賞の本道を行く力作だ」(柳田邦男氏選評) 2008年第30回講談社ノンフィクション賞受賞! 「作品としての水準は随一」(立花隆氏選評) 2008年第5回黒田清JCJ新人賞受賞! 「2007 BOOK OF THE YEAR 今年最高!の本」ノンフィクション部門第1位。 端正な筆致、うねるような構成、不思議な運動感、強い志――。 日中の国交が断絶していた1970年に、 文化大革命さなかの激動の中国から 奇跡の帰国を果たした28歳の日本人戦争孤児 ――それが私の父だった。 二つの国の間で歴史に翻弄された父は、 いったいどんな時代を生き抜いてきたのか? 21歳の秋、旧満州に飛び込んで、10年がかりの長い旅の果てに、 戦争のもたらす残酷な運命と、語り継がれるべき「歴史」の真実を鮮やかに描き出す。 戦争の被害者である父と、加害者だとされる軍人だった祖父、 父を育てた中国の養母と、血のつながらない親戚たち…… いまを生きる私につながる“戦争”の物語とは? 反日と情愛の国のリアルとは? 人間の絆とは? 生き抜く力の源流とは? 故郷と祖国の違いとは? そして「歴史」は複雑に絡み合い、ひとつの数奇な運命としてその姿を現わす。 みずみずしい感性で描く「父と私と異国の祖母」の運命の物語。 日中の戦後史を書き換える奇跡の実話。 1976年生まれの、たった一人の「日本生まれの中国残留孤児二世」による、 すべての日本人の魂を揺さぶる比類なきノンフィクションの傑作! いま日本と中国を考えるための必読書。

城戸久枝(きど・ひさえ) 1976年愛媛県生まれ。徳島大学総合科学部卒業。大学在学中の1997年から2年間、 国費留学生として吉林大学(吉林省長春市)に留学。中国語の語学研修のかたわら 現代日中関係史を学ぶ。出版社勤務を経て、2005年よりフリーランスのライター。 「日本生まれの中国残留孤児二世」という唯一無二の立場・視点から、自在に操る 中国語を武器に、残留孤児、残留婦人、二世、三世への取材活動を続け、 ルポルタージュを発表してきた。初めての単行本である本書の完成までには 10年近くの歳月が費やされた。贅沢な手間と時間をかけて、もうひとつの戦後史と 向き合った本書は、同時代を生きるすべての「親と子」へのメッセージでもある。

レビュー

  • よい

    学校の授業で購入しました。 3世代にわたる中国残留孤児についての物語です。

  • 魂の籠ったノンフィクション

    圧倒的なノンフィクション。残留孤児を巡る困難な歴史だけでなく、家族愛についても考えさせられます。

  • 感動

    今読んでます

  • 戦争の悲劇の一つの象徴

    戦争の悲劇は戦場や銃後だけにとどまらない。親とはぐれ未知の土地に放り出された 戦争孤児の言語に絶する苦難の足跡は戦争の実相そのものです。 ここに登場する、過酷な運命を生き抜き、自力で人生を切り開いた戦争孤児の生き様には 頭が下がるのひと言。著者の取材力、筆力にも感嘆のほかなし。

  • 丁寧に歴史を紐解こうとする、厚みある一冊

    文庫版を再読しました。 第一部は、敗戦の混乱で実の親と生き別れになり、中国で育てられた父親が粘り強い努力で日本人として帰国を果たし、苦労を重ねて祖国に根を下ろすまで。 第二部は、成長した作者が自分のルーツをたどるために中国へ留学、父親が育てられた村や関わりのある人を訪ね歩き、日本と中国の間にある埋めがたい意識の差、現地の人の温かさ、理屈では説明できない歴史の偶然を知るまで。 祖父が籍を置いていた満州国軍が戦後は日本軍に比べると冷遇されていたこと、中国残留孤児が祖国に帰国しても社会から疎外されて困窮していることなどにも触れられており、容易に答えの出ない問題に対して広い視野を意識しながら、自身の具体的な言葉で考えようとする、厚みのある一冊かと思います。

  • 歴史や追体験が、リアルに迫ってきます。

    すごい本ですね。

  • 面白い

    著者は、事実をよく調べこんでいる。 客観視されていて、素晴らしい。 また、父と娘の関係の変化が興味深い。 よい本を読みました。

  • 生きていくことのたくましさ

    「大地の子」をテレビで見たときも衝撃を受けましたが、小説でなく、ノンフィクションですので、胸に迫るものがさらに大きかったです。新聞の「始まりの一冊」に取り上げられていたので、記事を読んですぐに注文しました。筆者の父の逆境にあっても果敢に前に進んで、何かをつかもうとする姿勢に、人間の生きていくことのたくましさと尊厳を感じ、多いに触発させられました。もっと詳しく知りたくなり、城戸幹さんの著作も今読んでいます。

関連する文学賞