日本の文学賞

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守護天使

日本ラブストーリー大賞

守護天使

上村佑

さえない中年男性が、電車で見かけた女子高生を守ろうと奔走する恋愛エンターテインメント。滑稽さと真剣さを交え、思い込みから始まる行動が周囲を巻き込みます。

恋愛中年男性救出劇ユーモア

作品情報

不器用な思い込みが、思いがけない救出劇へ転がっていく。

『守護天使』は、第2回日本ラブストーリー大賞を受賞した上村佑の小説です。主人公の須賀は、電車で見かけた少女を一方的に守る存在だと思い込み、少年や知人を巻き込んで行動を始めます。恋愛小説でありながら、コメディと冒険の要素を強く持つ作品です。

書籍情報

出版社
宝島社
発売日
2007-04-06
ページ数
251ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784796657198
ISBN-10
4796657193
価格
1300 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第2回「日本ラブストーリー大賞」大賞受賞作品 審査委員も驚愕! 笑って泣ける! 異色の恋愛小説 選考委員も大絶賛! ハゲデブ中年男の報われない無償の愛。カッコ悪いことが今最高の恋愛であるこ とに気づかされました。(漫画家 柴門ふみ) とにかく読ませるのだ。選考を忘れ笑いながら読んでしまっ た(作家 浅倉卓弥さん) 50男の切ない気持ちにキュンとなりました。こういう「愛」のカタチもありで しょう! 何度も笑いました(丸善・丸の内本店 上村祐子さん) 面白くて一晩で一気読みしてしまいました。ぜひシリーズ化を! 今年のイチオ シです(紀伊國屋書店・新宿南店 白井恵美子さん) よく出来た「キモメン文学」として読めます(オリオン書房 白川浩介さん) 女房の尻にしかれ、毎日の小遣い500円でカツカツの生活を送る須賀啓一、 50歳。彼が通勤電車の中でみかけた美しい女子高生に恋をする。人生の半ばを過 ぎながらも、生まれて初めてとも言える恋に燃えた啓一は、女子高生を陰ながら 支える守護天使になることを決意する。その一方的、盲目的、騎士道的な恋は成 就なるのか? ネットブログの書き込みから変質者に誘拐されてしまった女子高 生を彼は救うことができるのか? 笑いとペーソスに満ちた、爆笑ハートフルラ ブストーリー! ●著者より 能力は全くない。想いだけは溢れるほどある。 この小説はそんな男の話です。 命を懸けて守りたい人がいますか? 子供、親、恋人、あるいは配偶者でしょうか? この主人公にとって、それは赤の他人の少女でした。 それは恋という妄想に取り付かれたからです。 誰の共感も得られない想い・・・・・・ どんな力も持ち合わせない主人公。 果たして、男は少女を守ることが出来るのでしょうか? そんなお話です。 上村佑

ペンネーム:上村 佑(うえむら・ゆう)。本名:上村 研(うえ むら・けん)。 男性。東京都出身、在住。1956年(昭和 31年)1月13日生まれ。 国学院大学文学部中退。コピーライター、ゲーム制作、キャリアコンサルタント として活躍。 コピーライティングでは、BMWなど車関係のものを特に手掛けている。

レビュー

  • 電車で読む時は失笑注意

    いやもう面白い。電車の中で読んでたら、Can you speak English?~からのくだりで思わず笑ってしまいそうになり、(これはヤバい―)と無理やり真顔にしようとするんですが、顔の筋肉が勝手に動きだし非常に気色悪い顔になっていたと思われます。正面に座った女の人がなんとも不思議な顔で僕を見ていたので作中の啓一の気分が味わえました。しばらくあの電車に乗るのは止めよう・・・ 第2回「日本ラブストーリー大賞」を受賞しており、文体的には軽妙な語り口とかテンポの良さとかが、どこか荻原浩作品に似ている気がします。まず基本的にキャラがすごく立っていて読みやすく非常に面白かった作品なんだけど、残念なところも少々。 まず、主人公たちのキャラが立っているのに対して悪役のキャラ立てが弱いところ。そのため、その悪役に静かで激しい怒りを見せる村岡の最大の見せ場が今一つその怒りに臨場感が無く感情移入出来ません。ここは懐かしの時代劇とかヤクザものだったら善人が悪人に無残に殺され視聴者の怒りはMAXに、そこで主人公の侍が刀を手に乗り込み「てめえら叩き斬ってやる!!」って悪人をぶった切るシーンのような位置づけになるはずなのに非常にもったいない空振り感が・・・ これは今回の悪役が怒りの対象というより、単に不気味な人に終始していたのが原因可と思います。例えば殺された子供と親とのエピソードとかもう少し深みを出していれば村岡の怒りと同調できた気がするのですが・・・ あと2ちゃんねるをモデルにした巨大掲示板が犯罪のきっかけとなるんですが、その会話があまりにも変で違和感だらけ。2007年に刊行されていますが、その当時ですら(爆)とか使う人っていなかったと思います。言葉は鮮度が大事なので発刊されて時間が経つとある程度は陳腐化するのは仕方ないところではありますが、本来その時代時代に忠実であれば違和感は生まれないと思います(ちなみに2ちゃんねるでの会話が自然で見事なのは何といっても漫画「アイアムアヒーロー」で、これはおそらく数年経っても色あせないレベル)。せっかく物語に引き込まれてるのにこんなところで現実に戻されるのが本当に残念でした。 しかし、ケチをつけてもそれくらいで最初から最後までとにかく面白く読めましたのが実感です。ちなみに、この文庫にはオリジナルの外伝が追加されていて作品としては面白いんですが、主人公の啓一が完全にキャラが変わっていて驚きます。第一作ではハゲデブ貧乏で人に変態と誤解されやすい気弱なおじさんだった啓一が外伝では完全な変態?キャラになっています。作者にいったい何があったんでしょう?

  • 実におもしろい

    セイギのチカラから入りました 映画化もされたこちらはどんな感じだろうかと読み始めてみれば、そこには期待以上の中毒性が潜んでました 声に出しちゃう程とにかくおもしろい! なんていうんでしょうね…こうシリアスな中に間抜けな感じの笑いが上手くマッチしていて、場面場面でその鮮明な絵が頭に浮かんでくる そういう作風の得意な作家さんのようですね〜 『ラブストーリー』 というよりは 『ダメ人間奮闘記』って感じに描写されていて、内容も年齢や性別問わず色々な人が飲み込み易く、面白おかしく、そして熱く!…っていう長所がもう大好きで大好きでたまらない(笑 文庫本には本編後の外伝が書き下ろしで収録されています そちらもお薦めです

  • 一気に読みきれました。

    それなりには、面白く 一気に読みきり なんとなくスッキリした 気分になりました。

  • ラブストーリー?

    タイトルに惹かれて読み進めましたが、暴力的でアンダーグラウンドでおぞましい描写が多く、いわゆる男女の爽やかな恋愛ものではありません。 バイオレンスや猟奇的なものがお好きな方にはいいかもしれません。 これが日本ラブストーリー大賞なのか~っという印象で残念でした。

  • 面白い!が・・・・。

    第一回ラブストーリー大賞「カフーを待ちわびて」を読んで、この第二回大賞を読みました!非常に面白く、一気に読み終わりましたが、「これラブストーリー?」と感じました。 映画版→「カフーを待ちわびて」;主演、玉山鉄二 →「守護天使」 :主演、カンニング竹山 これで、イメージできると思います。

  • 汚物からアガペー

    ちょろっと表紙につられて立ち読みして、すぐ買ってしまいました。 読みやすくって面白いとその場ですぐ思った。実際そうでした。 主役はキモメンのおっさんでなおかつ臭く汚いです。 精神がアレな人やネットの怖い人やリアルな恐い人とかも出てきます。描写を詳しく想像するとかなり痛いとこもあります…痛い話は嫌いです。 だが大変に純粋で美しい話でもある。 マンガチックなあくの強いキャラクターひとりひとりの個性が絡み合って、テンポよくお話が進んでいきます。 汚物の中から大粒のダイヤモンドの原石を見つけるがごとく、社会的に落ちこぼれと言われる連中が変わってゆく痛快さ。 本当に美しいもの、本当の価値って何だろう。 大団円の中でも、汚いものは変わらず汚くダメなものはダメです。でもそれはそれでオッケーだ。 まあ、単純に面白かったです。すごく。

  • 買い、なのかもしれませんが、R指定で。

    中学生女子が授業中に読んでいるのを取り上げて、これもなにかの御縁と思い読みました。誤字脱字が散見するのは、まぁご愛敬としても、「啓一」の視点から語られる12ページ(単行本)で、地の文とは言え「女子高の制服を着た少女」と制服であることから女子高と断定しておきながら、34ページでは当の「啓一」に、「こんな制服知らないか?女子高みたいなんだけど」という台詞を言わせる整合性のなさが場当たり的で、読んでいて辛かったです。それから、これは作者の管轄するところではありませんが、表紙の女子高校生と、作中描かれる「涼子」にはひどく隔たりがあるように思えて仕方ありませんでした。女子中女子高に長年勤めているものの実感から言えば、女子高校に通っていて髪があの長さであれば必ず結ばされる指導をされているはずですし、あれほど膝から上に指定されているセーラー服のスカートはおそらくないはずです。つまり、この電車のなかの絵が登下校のどちらかはわかりませんが、校内でないことをいいことに髪をほどいて、スカートを上げていることが伺えるのです。まぁ正直良きにつけ悪しきにつけ、読んでいて全体的に古谷実さんの漫画を読んでいるような気持ちになりました。

  • 愛すべき中年オジサンの汗と涙の奮闘物語

    第2回ラブストーリー大賞受賞作品といっても愛し愛される場面はありません。チビ、デブ、ハゲで日々鬼嫁にビクついているさえない中年男が女子高生の危機を救う話です。電車の中で優しくされたことがきっかけで一途に女子高生に恋するなんてただの変態オヤジじゃないかと突っこみながら読んでいくうちにはまりました。登場人物のキャラが良い、特に鬼嫁が凄い。映画化決定とのことですが主役は大地康雄か竹中直人あたりが適役かな。ドタバタ喜劇にだけはして欲しくない作品です。

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