作品情報
心の庫を開く鍵はキス。古都を舞台にしたトラブルバトルが始まる。
受賞時タイトル「錠紋抜器ノ秘鍵使イ」は、刊行時に『一刀両断のアンバー・キス』へ改題された。SBクリエイティブ公式と書店データで文庫判、ISBN、ページ数を確認した。
レビュー要約
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公的な書誌情報と受賞記録を中心に確認した。作品の位置づけや刊行形態が明確で、紹介文は出典の要旨をもとに再構成している。
書籍情報
- 出版社
- SBクリエイティブ
- 発売日
- 2015-11-13
- ページ数
- 336ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1.6 x 15 cm
- ISBN-13
- 9784797386004
- ISBN-10
- 4797386002
- 価格
- 255 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
「準備は整いました――どうぞ緋色からしてくださいまし」 高校生の居抜は《秘鍵使い》。 《秘鍵》を用いて、同居人である双子姉妹の心――《庫》を開け武器を抜き、古都の闇を打ち祓う。 「抜け駆けはずるいぞ! 青生から……その……して?」 《庫》の解錠方法は―― 「お兄さまそっちじゃ……ああんっ」 「紛らわしい言い方をするなっ! 」 キスだった! ? そんな彼らの前に現れた、3人目の《庫》と巨乳を持つ少女、琥珀。 「私は庫巫女。そして居抜の――将来のお嫁さんです♪」 事態はやがて、居抜の婚約者の座を巡る騒動に発展するが……! 想いとカラダが交錯する、トラブル&バトルストーリー! ---------------------------------------------------------------------------------- GA文庫10周年キャンペーン開催中 10周年を迎えるGA文庫は感謝の気持ちを込めて、豪華プレゼントキャンペーンを開催中! 今年発売される新刊全てにキャンペーン用の応募券が付属! 2種類の応募券を揃えて応募し、豪華プレゼントをGETしよう! ----------------------------------------------------------------------------------
第七回GA文庫大賞《奨励賞》受賞作家。
レビュー
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下手な訳ではないが、いわゆるテンプレートの塊。売りの「お色気」も特に目新しさが無い…
8月にスニーカー文庫から新人賞受賞作として刊行された「たま高社交ダンス部へようこそ」が好印象だった 三萩せんや氏がGA文庫でも新人賞受賞作を発表。「たま高」での印象を上回る事を期待しつつ拝読 物語は舞台となる河越市の上空で主人公の鍵前居抜が双子の従姉妹・緋色と青生と共に「心ノ闇」と呼ばれる 巨大な黒い靄の様な存在と対峙している場面から始まる。人間の負の感情から生じる心の闇が実体化した「心ノ闇」を前に 双子の姉妹はそれぞれの頬に浮き出た鍵穴型の紋様を差し出し居抜の唇を求める。居抜が唇に浮き出た紋様を押し当てると 姉妹の胸元に「心扉」と呼ばれる亜空間へのゲートが生じ、居抜がそこへ腕を差し込むと従姉妹たちの嬌声とともに武器が現れる 従姉妹たちのあけすけな反応に若干ゲンナリしながら取りだした武器で居抜は「心ノ闇」と交戦開始、見事に核を打ち砕く事に成功 帰宅しようと地上に降り立った居抜だったが一般人には関知できない神座と呼ばれる結界の外から明らかに居抜を視認している少女に気付く 金髪に簪を挿し、白い狐の面を載せたその美しい少女に興味を持った居抜は何者なのかと問うが「内緒です」と言い残して少女は立ち去る 翌日、学校で女の癖に女性が性的な意味で好きという悪友の矢番晶から転校生が来る事を知らされる居抜。果たして現れたのは昨夜の少女 佐倉琥珀と名乗った少女だったが、担任は彼女を居抜の婚約者であると紹介する。初耳の話に驚愕する居抜に構わず「将来のお嫁さんです」と ニコニコ微笑む琥珀。しかも琥珀は居抜の母親のすずから居抜と同居する許可を得てきたと言うが… わーお、まさに「THEテンプレSHOW」とでも呼ぶべき一冊。どこを切り取ってもエロコメ調の異能バトルというテンプレから一歩も出ていないという ある意味、驚異の作品。表紙を見ただけで「ああ、お色気が売りの作品なのだな」という事は察せられるけどその売りとなるお色気にしても 「ありがち」という範囲に収まっている。食い物で言えばファミレスの冷凍食品を温めただけの「お決まりの味」。不味い訳ではないけど 新鮮味と呼ぶべき物がまるっと欠けてしまった物足りなさが残ってしまう、そんな一冊 物語の方は元々双子の従姉妹と同居していた居抜の元に婚約者を名乗る琥珀が現れた事で、緋色も青生も実は居抜の嫁候補として 同居していた事が明かされた事で始まる居抜争奪戦。その合間を縫って「心ノ闇」や人の希望や幸せを凝縮した「懇平糖」を付け狙う 法被にサラシ、下半身は褌一丁というヤバい格好の女妖怪・冥土サトリの引き起こす騒動を潜り抜けながら、琥珀が居抜との同居を許された 期間が一ヶ月である理由や、その延長の条件である居抜が心の奥に封じた琥珀との過去の記憶の復活が絡みながら進行する ヒロインはメインが金髪巨乳の美少女だけど妙に打たれ弱い性格の琥珀、ロリ体型ながらおマセな緋色と天真爛漫な青生、 女の子にセクハラするのが趣味の晶、悪女っぽいサトリと、分かり易い鉄板ラインナップ。これらのヒロインが何をするかと言えば 胸に生じる心ノ扉から武器を取り出そうと居抜が腕を突っ込めば善がってあえぎ声を上げたり、 居抜が入っている風呂場にバスタオル一丁で突撃してきたり、ディープキスで舌を絡めてきたり、スカートを託し上げてパンツを開陳したり… 読者サービスを延々と重ねる為に登場してきたとしか言いようが無い はっきり言ってしまえば本作のストーリーなんてのは読者サービスシーンを展開する為の「つなぎ」みたいなもんでそれ以上の意味は余り無い 色々と伏線は張ってあるけど、割と早目に先の展開は読めてしまうし、大したどんでん返しが仕掛けてあるわけでもない それじゃ売りとなるサービスシーンにオリジナリティがあるかと言えばこれもかなり微妙。ヒロインの体内から武器を取りだす、というアイデア自体も 複数の作品で見た事があるし、その際にヒロインが性的快感を覚えるというのも別に珍しくもないので、これまたテンプレートと言う他ない バトルシーンは…ぶっちゃけあまり上手いとは言えない。スピード感に今一つ乏しく、台詞回しも凡庸でハラハラ感もそれほどある訳では無い 主人公が迎えるピンチもあっさ乗り越えられてしまうのでカタルシスという点から見ても今一つ スニーカー文庫の「たま高」で感じた個性が欠片も感じられなかったのは誠に無念。文章能力はバトルシーンの凡庸さを除けば取り立てて 下手と言う訳ではないが、かえって凡庸さを強調しているというか、とにかく印象に残りづらい。ただ読者サービスの多い異能バトル物という 範疇で始まり、終わるただそれだけの一冊。肌色の多い作品を読みたいという方以外は特に「買い」となる要素に乏しい困った作品だった
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