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魔人の少女を救うもの Goodbye to Fate (GA文庫)

GA文庫大賞

魔人の少女を救うもの Goodbye to Fate (GA文庫)

西乃リョウ

応募時の題名「Goodbye to Fate -グッバイ トゥ フェイト-」は、『魔人の少女を救うもの Goodbye to Fate』として刊行された。神に選ばれなかった少年ウィズと、呪われた運命を背負う魔人の少女アローンが、世界の裏側で定めに抗う英雄譚。

運命への抵抗魔人の少女英雄譚救済

作品情報

選ばれなかった少年は、見放された少女のために、神の定めた運命へ背を向ける。

西乃リョウの商業デビュー作。かつての親友である救世の英雄を敵に回してでも、ウィズはアローンを救うために進む。第9回GA文庫大賞優秀賞受賞作で、藤ちょこがイラストを担当した。続巻も刊行され、神の定めた呪いに抗う旅が描かれる。

レビュー要約

  • 受賞作の中でも、人物の感情と物語の目指す面白さが明確に伝わる点が評価された。過酷な運命に抗う構図が、少年と少女の関係を軸にまっすぐ押し出されている。

書籍情報

出版社
SBクリエイティブ
発売日
2018-01-13
ページ数
296ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 1.5 x 15 cm
ISBN-13
9784797394221
ISBN-10
4797394226
価格
39 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

第9回GA文庫大賞《優秀賞》ファンタジ―作 神は、二人のささやか過ぎる願いすら赦さない―― これは、正邪を超えて運命に抗う、少女の物語。 これは、人であることを棄てて英雄に挑んだ、少年の物語。 「弱くてもいい。あなたがいいの」 ウィズにはわからなかった。偶然出会っただけの少女アローンがなぜ自分を慕うのか。彼は凡夫で、秀でた才能もない二流の傭兵。遠い故郷を目指すアローンの護衛役にはふさわしくない、そう思っていたが……。 「……同じだったから。あなたもわたしも同じ……選ばれなかった人間」 少女が告げる言葉の意味、そして待ち受ける残酷な運命を知ったとき――ウィズは決意する。守りたい……守ってみせる。たとえかつての親 友、救世の英雄を敵に回しても―― これは『選ばれなかった少年』と『見放された少女』が紡ぐ、誰も知らない“世界の裏"の英雄譚。第9回GA文庫大賞<優秀賞>作品。

西乃リョウ(にしの・りょう) 第9回GA文庫大賞《優秀賞》受賞の本作で商業デビュー。

レビュー

  • 話の設定と展開に惹きつけられずにはいられない!

    最近読んだ作品では抜群に面白かったです! 「勇者パーティーに所属していた主人公が雑魚すぎて仲間から追い出された」――なろう系にはよくある設定ですが、見事に料理されていました。ひとつひとつは陳腐なはずなのに、すさまじい熱量で魅力的に仕上げられています 「誰にも認められない」という主人公の苦悩が丁寧に描写されており、胸を痛めずにはいられなかった。ヒロインの境遇に同情せずにはいられませんでした。そんな二人の旅路を応援せずにはいられない。最高のシチュエーション。 終始、心を揺さぶられる名作でした。これが優秀賞だというのが信じられない。個人的には大賞でもいいと思います 主人公が都合よく強くなったりせず、最後まで弱いままだったのも印象的。対して勇者パーティーが強かったのも作中で深い意味を持っています ぜひ続きが読みたいですね 勇者パーティーとも、また絡むんだろうな……勇者本人はともかく、他の連中はイマイチ好きになれませんでした。主人公は努力家なのに、雑魚だというだけで辛辣に接して仲間とすら認めていませんでしたから 後半で「そこまで悪い奴らじゃないのかな?」と思わせる描写もありましたが、前半がひどすぎて……。 パーティーから追い出すのは仕方ないと思いますよ? 命がけの戦いなのだから実力優先ですし しかし、もっと誠実に向き合うべきだったのでは? それができないのなら、強さだけが取り柄の、人の気持ちが分からない化け物でしかないですよ? ただ、主人公を引き立てる駒としては優秀 個人的には盛大にザマアしてほしいですが、 主人公が弱くても優しい男だったからこそヒロインを救えたのでザマア展開にはならないのかも? 正直、勇者パーティーなんかには世界を救ってほしくないし、そもそも救えないと思います。一時的に平和にできても根本的な解決には至れない。世界の成り立ちからして仕組まれてるっぽくてキナ臭いですし 主人公には、このまま非力で平凡だからこそ掴める答えを見いだしてほしいですね

  • 侮れない上質の物語

    しょうもない言葉遣いの間違いで騒ぐ一部の評者がいたようだが、 区々たる用語の誤謬はどんな本にでもよくあるし、それ自体は本書の価値を下げない。 実際に読むとなかなかしっかりとした構成で書かれた話であり、 ラストに向かって物語をうまく収束させているのは作者の手腕と言えるだろう。 全編がシリアステイストで、一般的なラノベに期待される「燃え」や「萌え」もほとんどない。 なのに最後まで読者にページを繰らせるのだから、この作品が優秀賞を取ったのもうなずける。 難点としては、良くも悪くも主人公とヒロインの関係性に焦点をあてた展開だろうか。 少なくとも1巻の時点では、独特な設定や魅力的な世界観といったものはほとんど登場しない。 そのため作中世界のフックが弱く、よくある中世ファンタジーの印象に終わっている。 ただページ数が限られる応募作品の形式上、それを責めるのは多少酷かもしれない。 また文章のことを言うなら、中世西洋をモデルにした世界で現代日本の俗語が頻出する方がむしろ気になった。 地の文ならまだしも、登場人物の口から直接「サービス」とか「デリカシー」とか言われると いくらラノベとは言えやはり安っぽい作り物の世界だと感じてしまう。 たぶん作者はまだ若い方なのだろうが、なるべくなら物語の雰囲気を壊さない語彙を選んでほしい。 それ以外にも校正漏れと思われる誤字が散見されるのは残念である。 さすがにクライマックスでそれをやられると萎えるので、編集もしっかり対応するべきところだ。 本シリーズと作者は最近音沙汰が聞こえないようだが、できれば新しい動きを期待したい。

  • 良い話でした

    主人公の力量が平凡ながら英雄に負けない心の強さが魅力的で、逆に英達の普通の人間っぽさも良いですね。絶望的に思える展開も良かったです。次巻も必ず買います。

  • 純ファンタジー、これで新人か!

    あらすじからファンタジーだ!と飛びついて電子書籍版を購入 主人公が力でねじ伏せるような物語ではありません。 自身の限界に絶望し、世間からも身の丈に合わないと放り出された主人公ととある事情によりこれまた世間から放り出された少女が出会って生きる意味を見つける物語です。 1巻という限られたスペースの中、戦闘を省き、風景描写を多くなっていた点が良かったです。 描写もファンタジーの雰囲気を存分に醸し出す文章でこれで新人か!とびっくりしました。 ストーリーも後半になるにつれて展開が気になって仕方がなく手が止まりませんでした。 最後はきっちり一段落しており、続編を出せる終わり方でもありますが、これ1巻完結型としても読めるスッキリ具合でした。 個人的には戦闘描写が少なかった点も好みです。 あらすじに惹かれるものがあれば買って後悔することはないと思います。 ラノベ業界の流行りもあり中々純ファンタジーが少ない今、大変貴重な本と作家さんです。次回作を楽しみにしたいと思います。

  • キャラクタにかなり容赦無い

    主人公が弱いままという珍しい物語ですが、ヒロインの伏線を含め分かりやすい物語だと思います。自分は2巻が出た後でこの物語に出会えたため、比較的安心して読めましたが、この巻の途中まででは覚悟を決めていたと思います。過度な緊張感を強いられますが、主人公やヒロインが最後まで前向きな姿勢は良いです。ただ文章の所々がひらがななのが気になりました。

  • すごい好みだった

    才能がなくて勇者のパーティーにいることができなかった少年と、世界を滅ぼす魔人の少女が出会い、心をふれあわせ旅をするというファンタジー小説。 ギャグがほぼなくシリアスです。 かなりダークで厳しい世界のようで、キャラクター小説としての掘り下げは足りないものの、一気に読める魅力ありました。新人一冊目ですから内容を最後まで描くためにキャラクターの内面とかまで割ける余裕がなかったからでしょう。 今回あかされなかったとはいえ、いろいろ問題のある世界でもあるようで、それの解明と解放も期待したいです。この一冊でも話のケリはついているので読み切りとしても堪能できます。が、続きが読みたいところです。今回あまり内面掘り下げなかった勇者パーティーのほうも色々内面かかえているようで、そこも見たくあります。 タイトルとあらすじで期待していたけど十分こたえてくれて大満足。期待の新人さんになりました。 そういえですが、ヒロインの名前がアローン(1人、孤独)にたいして、主人公の名前がウィズ(一緒にいる)になるのか、と。物語最後まで読むとホロリとくるいい名前なんですね。

  • ラノベファンタジー!

    ラノベはちょくちょく読んでいる方ですが、最近はあまりファンタジーには触れていませんでした。 テンポがよく、読む手が止まりませんでした。 後半に行くにつれ、どうなるどうなっちゃうのと不安な気持ちになる絶望感と、 それを覆す妙な期待感が入り混じっていました。 終わり方は、きっと読む方によって感想が分かれると思います。 でも、私個人の意見としては、こういった終わり方が、お話としては大好きです。

  • 平均点なファンタジー

    GA文庫大賞の優秀賞という事ですが、あまり特徴のない作品でした。 主人公が単純に弱いという点は珍しいですが、キャラの内面描写があっさりしていて魅力が半減しています。 シリアス路線で行くなら、主人公はやさぐれていても良かったですね。 ちょっといい子ちゃん過ぎた気がします。 ラストのバトルも迫力が足りませんでした。 ガガガ文庫だったら、もう少し暗黒面に落ちていた気がします。

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