日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
すてっち! (HJ文庫 あ 6-1-1)

HJ文庫大賞

すてっち! (HJ文庫 あ 6-1-1)

相内円

『すてっち! -上乃原女子高校手芸部日誌-』は、相内円によるHJ文庫のライトノベルです。女子高校の手芸部を舞台に、部員たちの会話と日々の小さな出来事を描く学園ものです。

ライトノベル青春手芸学校

作品情報

すてっち! -上乃原女子高校手芸部日誌-は、受賞時の勢いを文庫化につなげた娯楽性の高い作品です。

ホビージャパン刊。女子高校の手芸部を舞台に、部員たちの会話と日々の小さな出来事を描く学園ものです。 受賞時タイトルから刊行時タイトルが調整されている場合は、刊行書名に基づく紙書籍の ISBN を採用しています。

レビュー要約

  • 設定の勢いとキャラクターの掛け合いを楽しむ読者に向く作品です。軽快な読み味を評価する声がある一方、作風の癖で好みが分かれます。

書籍情報

出版社
ホビージャパン
発売日
2010-07-01
ページ数
250ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.2 x 14.8 cm
ISBN-13
9784798600833
ISBN-10
4798600830
価格
680 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

上乃原高等学校進学を機に手芸部に入部することになった茜夕、ちっちゃくて毒舌な山吹 美晴、クールだけど妄想癖のある桔梗葵、天然部長浅葱法子、陸上部兼部の小麦空。 5人の少女が、ぬいぐるみを作ったり、材料の買い出しに行ったりという部活動を通じて 織りなす明るく楽しい日常を日記風に綴った、第4回ノベルジャパン大賞金賞の学園コメディ。

レビュー

  • くそつまんね

    いいかげんに金賞の安売りをするのはやめてもらいたい。 簡単に金賞与えすぎだよHJ。該当なしでいいじゃないか、この程度ならせいぜい譲歩しても佳作だろうに。 題材は良いと思う。あとがきにもあるように「○いおん!」を意識したのだろうし、アリだとは思う。 けれど会話文の羅列で数ページしかないショートショートというスタイルはどういうものか。 一般小説なら箇条書きを読んでいるようなものじゃないだろうか。 ちなみに私は50ページあたりで挫折した。読むのがかなり辛かった。念のためざっと後ろの方まで飛ばし見もしてみた けれど、半分過ぎあたりからキャラの背景らしきネタが出てきているかなという感じで、そこまで読む気もしなくて放置状態。 読ませる、というのもプロの技法だと思うけれど、さすがにこれはアマでもどうかなという疑問を抱いた。 ちょっとしたしぐさや心の動きも表現されておらず、ただノリの良い会話だけで、キャラの性格付けにいたってはその セリフ内容や口調だけで察するしかない。それもほとんどステレオタイプ的な、こういうセリフはこういうキャラ、 みたいな画一的なものでひねりも全くない。 マンガならそれもアリだろう。何せあちらは絵が付いている。セリフ以外は視覚で補填できるのだから、ゆるくて萌え〜 なんてのも表現できるだろう。 しかし本作のような題材は、視覚が足りない分を文章で補強しなければならないのではないだろうか。テンポの良いセリフ 回しはもちろん必要だろうが、セリフだけでは薄っぺらすぎる。視覚に訴えるのが挿絵だけでは情報量が少ないのは分かり きっているのだから、本文で挿絵が想像できるくらいの描写が必要ではないのか。 はっきり言って全く読むところがない作品だ。 よほど脳内補完が得意でない限り最後まで読むことはできないと思う。しかし脳内補完だけで読ませるということは作家に 求められるテクニックは劣っていても支障ないということで、じゃあこの作品の場合はテクニックも文章力もいらないという ことになるわけで、つまりは読者に丸投げということで、何だそれでもプロかふざけんな金返せ、ということになるのである。

  • すてっぷ

    『すてっち!』。第4回ノベルジャパン大賞金賞。2010年6月29日発売。萌え四コマ漫画的作品です。 四コマ漫画的作品の先駆けとされる『GJ部』は2010年3月18日発売。GJ部の方が三ヶ月早いですが、すてっち!は公募受賞作なので、作品自体は発売されるずっと前から存在していたはず。よって、GJ部を見て真似した訳ではなく、時代の流れとしてほぼ同時期に同傾向作品が出た、ということでしょう。 女子高手芸部を舞台にした、部員たちの日常をゆるく語るショートストーリーの連続。非百合。 長所短所箇条書き。 長所 ・手芸部分はちゃんと書き込まれています。 ・会話、ギャグのテンポは確かに良いです。つい笑ってしまうギャグも潜んでいます。 ・しんみりいい話系もけっこうある。この辺は、ショートストーリーの連続、という形式を活用して、キレを持たせています。 ・登場キャラ、それなりに魅力がある。各家庭についても描かれているので、ちゃんと設定されているのだな、と。 ・ネタや蘊蓄は盛りだくさん。切れているよいとまけとか。 短所 ・会話重視とあとがきにありましたが、さすがに地の文がト書き的でスカスカ過ぎて読み応えなし。 ・SSなので、読んでいて盛り上がってきたと思ったらもう終わりで、次の話に移るので、その都度テンションがゼロに戻る。 ・テンポ重視のため、三人以上の会話となるとどれが誰の台詞だか判別できない。アニメだったら声優の違いがあるからこれでいいのでしょうけど。 ・日常系、ということで、作品全体としての物語性は弱い。 ・ギャグや会話のテンポなどが見所ですが、大いに読者を選びます。全体としてはイマイチ滑った会話の方が多め。 ・キャラの家庭についてまで掘り下げている。それぞれのシーンはなかなか良いのですが、第一巻で全員の家族まで紹介したため全体的に薄まってしまった。 どうも惜しい作品。評価★3。

  • ふわゆる手芸部の日常

    タイトルとイラストから想像されるとおりの作品だと思う。いわゆる日常系のふわゆるの物語で、その舞台が女子高の手芸部になっている。ストーリー性よりもキャラクター性を楽しむ感じのもの。 個人的には、実は主人公となっている少女のストーリーをもう少し掘り下げた方が好みだった。 どちらかというと、女子高の日常を描く側面が強く押し出されているように感じたので、男子層よりも女子層の方に受けが良いかも知れない。ユザワヤとか言われても分からないもん。 もし男子層をターゲットにしようと考えるならば、イラストをつける箇所が違うだろうし。

  • こういう作品なんですよ。

    詳しい内容は他の人に任せるとして、この作品の作風(描写が少ない、会話中心)は、僕としてはあんまり好きではないですね。言葉を引き立たせるためにも、描写をより多く入れるべきだと僕は思います。ただ、あとがきで作者が言われた通り、この作品は「極力地の文(説明文)を減らしストレスなく読んでもらえるように……(出典・『すてっち』あとがきより)」となっているので、こういう作品なんでしょう。 かなりバッシングを受けている作品みたいなんですが、少なくとも悪くはないと思いますし、好きな人は好きになる作品だと思いますよ。 ただ、ノベルジャパン大賞・金賞は……ね。

関連する文学賞