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もえぶたに告ぐ ~DRAMATIC REVENGE STORY~ (HJ文庫)

HJ文庫大賞

もえぶたに告ぐ ~DRAMATIC REVENGE STORY~ (HJ文庫)

松岡万作

『もえさん ぶたのえさの香ばしさ』は刊行時に『もえぶたに告ぐ DRAMATIC REVENGE STORY』へ改題されたハイテンションラブコメ。学園の人気者として振る舞う男の娘・萌蔵が、幼なじみへの復讐心と「萌えの妖精」の介入によって、心理戦めいた騒動を巻き起こす。

復讐男の娘萌え学園コメディ

作品情報

萌えを集める妖精を利用して、腹黒い復讐劇が始まる。

第6回HJ文庫大賞奨励賞受賞作。刊行時題名は『もえぶたに告ぐ DRAMATIC REVENGE STORY』。主人公・萌蔵は、幼なじみを見返すために作った可憐な姿を武器にするが、不思議な妖精の出現によって復讐は予想外の方向へ転がる。

レビュー要約

  • 挑発的な題名に反して、人物の表と裏を使った心理戦として読む声がある。萌えの記号を逆手に取った作りが評価される一方、かなり尖った趣向で好みは分かれる。

書籍情報

出版社
ホビージャパン
発売日
2013-03-29
ページ数
286ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.4 x 14.9 cm
ISBN-13
9784798605890
ISBN-10
4798605891
価格
350 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

超腹黒少年がおくるハイテンション復讐劇! 萌蔵は学園の皆に好かれる男の娘。だがそれは幼馴染の少年に復讐するために作りあげた偽りの姿だった。 そんな彼の前に、ある日“萌えの妖精"を名乗る不思議生物が現れて、「萌え集めを手伝って」と告げてくる。 しかし手伝うどころか、そのファンタジーなパワーを復讐に利用すべく、妖精を言葉巧みに丸め込む萌蔵。 果たしてこの復讐は成功するのか!?

レビュー

  • 素直な感想

    読み終わって思ったことは「これ主人公男にする必要あったのだろうか」ということ。 これはもうTSとかそういうジャンルじゃないと思う。ラノベにおいて女主人公はリスクがあるから無理矢理男にしましたって感じ。 内容はお察し。

  • 性転換注意

    腹黒の女装男子である主人公の復讐劇ではあるのだが、 どちらかと言えば主人公が周りに翻弄され続ける展開が続くので、 今流行のライアーゲーム的な話を期待すると肩透かしを食らう。 普段ラノベを読んでる人なら素直に読める文体ではあるが、 TS(性転換)属性が無いとややきつい展開があるので、 その部分では注意が必要。

  • 勢い任せでテンポ命、ただ言うほどイロモノとは感じない

    主人公の萌蔵(酷い名前もあったものだ)は学園の皆に好かれる男の娘である。 しかしその姿は偽りの物であり、幼なじみの少年である武尊への復讐の為彼は計画を練っていた。 そんな時萌えの妖精シャンルーが萌蔵の前に現れる。 萌蔵はこの妖精を利用し武尊への復讐を目論み、なんと妖精を使って彼を女性に変えてしまった。 さあ、女となった武尊に恥をかかせてやろうとほくそえむ萌蔵であったが……? 初めに断る必要がある。いや、あらすじを読めばわかるから無いと言えば無いが。 このお話は性の概念が非常に軽い。 男の娘やTS、若干のBLやレズ要素まで含んでいるため、苦手な場合は注意されたし。 さて話はというと、萌蔵の武尊(女になった後、彼?彼女?は竹流と名乗る。どちらも読みは「たける」)への復讐劇がメインである。 なぜ復讐心を抱くのかは割愛するが、さほど深刻な問題ではない。 ただ、これは萌蔵が男の娘として生きている理由づけとしても生きており、違和感を感じる事は無かった。 復讐劇自体となるとこれがまたかわいそう。誰がと言えば萌蔵である。 何故かと言えばこの武尊がまた極端な自己中心的かつ冷酷な人間であるからであり、また萌蔵は結局のところ彼に振り回されっぱなしであるからだ。 1ページ目で女性・竹流となった彼であったが、特段取り乱す事も無く生活を再開する。尋常じゃない順応力である。 そして何不自由なく学園へ通い、鉄面皮を崩す事の無い竹流。あまりに無機質過ぎてイヤミにすら感じない。 またその他にも数人の女性が萌蔵の周りにいるが、だいたいの女性に彼は酷い目にあわされている。 帯には「超腹黒少年のハイテンション復讐劇!」とあるが、あまり的確でない。 萌蔵はあまり腹黒ではないし、復讐劇特有のカタルシスのある展開ではない。 というか前述した通り、主人公は翻弄されてばかりであり、権謀術数といった雰囲気は少しも漂ってこない。 ただハイテンションな部分は多い。その為かテンポが良く読みやすいと思えた(まあ、大抵のラノベは読みやすいと評価されるが。第一声でそう言う場合、他に言う事が無いのだ) このラノベを読んでいて思ったのは、「特に気に食わない所が無いが、特に強い感情も湧かない」ということ。 この小説は一見様々な冒険をしているように見えるが、実のところ全て「ライン」を踏んでいない。 正直、男の娘にしてもTSにしてもBLにしてもレズにしても、大して突っ込んだ話ではないのだ。 コメディの下地にそっと添えてあるだけ。そう思って読まないと、余計な期待をし裏切られるだろう。 話自体がポンポンと場面展開していくので、余計そう感じさせる。 言い訳すると、悪い訳ではない。 特に私は、ひとつ気に食わない所があるとかなり引きずり、作品全体の評価に影響させてしまうタチだからなおさらである。 ……と思って読んでいたのだが、どうしても受け付けない点が一つ。 作中のキャラ・高峰浮世はライトノベル作家であり、萌蔵のこのエピソードをラノベにまとめる!というくだりがある。 まあよくある展開だ。これはあるキャラが書いた話なのだよという締め方。 しかし、最後の最後、なにやら雲行きがおかしい。 彼女は、その話をHJ文庫の小説賞に投稿すると言い出したのだ。 この時点で私は少し鼻白む。既にメタネタに突入しているからだ。 私は、娯楽を楽しんでいる最中に現実を想起させるのは無粋、水差しと感じるタチである。当然これも気になる。 さて、次。彼女はペンネームまで御丁寧に発表してくれる。 曰く、「松岡万作」。 見れば分かるが、作者のペンネームである。 この時点で私は既に、読後感とか余韻とかいうものが急速にこそげ落ちて行くのを感じた。 まあ、いい。幸い最後の1ページであったので、後の文章を斜め読みし、急いであとがきへと向かう。 「皆さん、初めまして。松岡万作こと高峰浮世です」 これには愕然とした。キャラと漫才する作者は数多く見て来たが。 いやこの人が初めてあとがきでこういうことをやった訳ではないのは分かるが。 あとがきをもキャラとして書いている姿は、なんだか「ネカマ」のようにうすら寒く感じられた。 最後にボロクソ言う形になったが、話自体はしつこさの無い、ライトノベルとしてしっかりした作品であると思う。 説得力を放棄した感のあるストーリーではあるが、短い章構成で素早く読者の気持ちを切り替えさせるスタイルが上手く補っている。 私自身、読んでいる最中はほとんど(ほとんどである)ストレスなく読み切る事が出来た。 今後に期待を持ちたい作者ではある。

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