作品情報
ブービー扱いの騎手が、再び勝利を目指す。
SBクリエイティブのGA文庫として刊行確認。競馬と青春を組み合わせたコメディ。
書籍情報
- 出版社
- SBクリエイティブ
- 発売日
- 2022-01-14
- ページ数
- 376ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1.8 x 15 cm
- ISBN-13
- 9784815614393
- ISBN-10
- 4815614393
- 価格
- 748 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
「わたしの馬に乗ってくれますか?」 若き騎手の前に現れたのは――超絶美女の馬主だった!? 萌えて燃える、熱狂必至の競馬青春コメディ! 19歳の若さで日本最高峰の重賞競走・日本ダービーを制した風早颯太。 しかしそんな栄光も今は昔。勝てなくなり、ブービージョッキーと揶揄される颯太の前に現れたのは―― 「この子に乗ってくれませんか?」 可憐なサラブレッドを連れた、超セレブなお姉さんだった!? 「わたしが下半身を管理します! 」 「トレーニングの話ですよね!?」 美女馬主・美作聖来&外見はお姫様なのに中身は怪獣の超優良血馬・セイライッシキ。 ふたりのセイラに翻弄されながらも、若き騎手は見失っていた情熱を取り戻していく。 「あなたのために勝ってみせます」 萌えて燃える、熱狂必至の競馬青春コメディ。各馬一斉にスタート!
有丈ほえる(ありたけ ほえる) 第7回京都アニメーション大賞小説部門 審査員特別賞『この星空には君が足りない』にてデビュー。著書に「私に効果音をつけてよ、響くん! 」「救世主だった僕が三千年後の世界で土を掘る理由」がある。本作品にて第13回GA文庫大賞《銀賞》を受賞。
レビュー
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流行りに便乗しただけの作品ではない
競走馬を題材にしたゲームやアニメのヒットにより競馬の裾野がライト層に広がっている現在、競馬ラノベが出ることはある程度納得のいく出来事であり「機を見るに敏い」というか「二匹目のドジョウ」を上手く狙ったな…という感想を持ってしまったのですが、作者後書きでアーモンドアイに衝撃を受けて。取材期間二年という言葉を見かけて「おや?」と思いました。 半信半疑で読み進めていけば、ラノベらしい美少女とのイベントをこなしつつも分かりやすく噛み砕いた競馬用語の解説や競馬界の抱える問題意識からも決して逃げず、そして山場のレースシーンではジョッキー達の繰り広げる勝負の熱量に圧倒され胸の中にも熱いものが込み上げてくるようでした。 なによりも欧州血統の美少女や甘やかしてくれるお姉さん馬主といった魅力的なヒロイン以上に、能力は高いが気性難な二歳牝馬セイライッシキが圧倒的にヒロインとして作中に君臨しており、どうみてもこの子がメインヒロインです。ありがとうございます。 正直そこのバランス感覚だけでもかなり評価ポイントでした。 ぜひこの勢いでラノベ界の三冠、そしてJRA馬事文化賞を…などと期待してしまいますが、このタイトルは名作ジョッキー漫画ダービージョッキーに怒られないかな?とは読み終わった今でもちょっとばかり不安に駆られてしまいます。
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ヒロインは馬の方。異論は認めない。
ルーキーイヤーにダービーを制したが、その後大スランプに陥って引退を決意した主人公へ美人馬主から曰く付きながら強力な馬を託されて再起を目指すお話。ちなみにラブコメ成分は女っ気のない競馬学校出身の主人公と、学生時代勉強だけしていた聖来が一周遅れの青春を満喫しているが、実際のヒロインは馬の方。セイライッシキマジでヒロイン。 序盤の騎手やサラブレッド達の厩舎での生活、トレセンでの描写を経てレースへ臨む。これが新鮮。サラブレッドの美しさを上手く訴えかけるだけでなく、競馬界の残酷さ、競技としての熱さも存分に楽しめた。 馬の方もさることながら、騎手のライバル達も一癖も二癖もあり、最後のレースは実に盛り上がった。
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競馬が好きな人でもそうでない人でも面白い。競馬が好きという方には特にささるのではないだろうか?
デビュー当初は大活躍で注目されたものの、最近の大会で良い成績を残せていない騎手である主人公が、美人のお姉さんヒロインと、すごく強いけど気難しい女の子の馬との交流を通じて大会でスランプを克服していくお話です。 取材に基づいた、努力と勝利やジョッキーの苦悩も描かれているため競馬好きなら楽しめる内容です。そうでない人でも小説として文章やストーリーのレベルが高く、物語がしっかりしており面白く夢中になれる内容です。
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唯一無二の「競馬ライトノベル」
とんでもなく面白かった。 「ウマ娘」のブームに乗っかったなんちゃって競馬もの……かと思えばそんなことはなく、作者の緻密な取材によって馬の生態はもちろん、騎手という仕事についてとても深く掘り下げてある。 これは作者が競馬好きなのだろうと思っていたら、先日子供が産まれて話題になったアーモンドアイの現役時代から練り上げていたということで納得。 可愛らしいイラストと「19歳でダービージョッキー」という尖った設定で浅いと敬遠するのは勿体無い。 騎手と馬主と厩務員、それぞれ三人のメインキャラクターから馬と生きることの楽しさや難しさを描いていて、中心に据えられるサラブレッドのセイライッシキの魅力が存分に伝わって来た。 かつ、ただ堅苦しく競馬の話をしているだけではなく、美人のお姉さんに甘やかされたり、ライバルとサウナの我慢大会をしたりと「ラノベらしい」軽くて笑えるパートで緩急がつけられていて読みやすい。 文体も至ってライトで癖がなく、小難しい用語説明も気負わずに読むことができた。この気軽さで競馬の魅力を伝えられる作品はそうないだろう。 間違いなく、ラノベが好きな子供も、競馬が好きなおじさんも、どちらが読んでも楽しめる一冊。
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今1番推したい競馬ラノベ
自分自身競馬が好きでどんなもんかなと思って手に取ってみましたが、とんでもなく面白かったです 取材もしっかりされていて、競馬がわかる人はもちろん競馬がわからなくても何も問題なく楽しめます そして何よりも熱かった…… ジョッキー、馬、馬主、厩務員などなど、様々な人の想いがあって競馬が成り立っていることを改めて思い知らされますね…… 流行りに乗ったの一言では表せない何かがあります ぜひ手に取って読んでみてください
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熱い競馬を題材にしたライトノベル
作者さんが数年前にアーモンドアイという馬を知り、競馬の魅力にはまって、それを題材にしたラノベを書こうと取材したりして書いたらしいことをあとがきで書いています。 そうやって情熱的に書いたからか、なかなかしっかりとした競馬の世界を描いています。 無論、創作の世界ですからご都合なところはあるでしょうが、騎手、馬主、飼育員、馬がちゃんと描かれています。 「優駿」とか「風のシルフィード」をラノベで描いたとしたらこんな感じになるのでは?と胸が熱くなりました。 ちょっと特殊な世界での話なので一般的とは言えませんが、騎手の覚悟や生き方、馬との関わり方が描かれています。 またシリアスとコメディ部分ぼバランスもよく、ライバルや先輩との熱いやり取りや、恋愛要素も組み込まれています。 今回のラストが2歳牝馬のアルテミスステークスの競争となっていて、これからの続きや熱い展開も描くことが可能でしょう。 なかなか見ない特殊な世界を舞台にしていることもあり、競争の場面以外の飼育での問題なども読みたくて、続きに期待したいです。 内容的には不思議要素ないリアル世界の話だから、この作品はライト文芸枠にもなりますね。
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- GA文庫大賞 第13回(2020年) ・受賞