日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
オーバーイメージ (MF文庫 J ゆ 2-1)

MF文庫Jライトノベル新人賞

オーバーイメージ (MF文庫 J ゆ 2-1)

遊佐真弘

受賞作「オーバーイメージ」は、刊行時に『オーバーイメージ 金色反鏡』として始まった異能バトル系ライトノベル。白く塗りつぶされた非日常の世界に飛ばされた少年が、願いを叶えるゲームの参加者に誘われる。

異能バトル願いを叶えるゲーム非日常世界改題刊行

作品情報

白く塗りつぶされた世界で、願いを懸けたゲームが始まる。

第7回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作受賞作。出版社公式と丸善ジュンク堂で改題後の第1巻『オーバーイメージ 金色反鏡』ISBN を確認。コミック版 ISBN は使用しない。

レビュー要約

  • 独自用語と勢いのある展開が特徴で、設定の派手さを楽しむ読者に向いている。一方で説明の少なさや急展開には好みが分かれる。

書籍情報

出版社
メディアファクトリー
発売日
2011-12-21
ページ数
261ページ
言語
日本語
サイズ
14.8 x 10.6 x 2.2 cm
ISBN-13
9784840143370
ISBN-10
4840143374
価格
638 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

色を失った世界。純白の世界。何もかもが一色に塗りつぶされた世界――いつもと同じ通学路を歩んでいたはずの少年・彩が突然飛ばされたのは、そんな非日常的な世界だった。彼はそこで、二人の少女が戦いを繰り広げているのを目撃する。ひとりは見たことのない金髪の少女(巨乳)。もうひとりは高校の先輩・魅影鬽黒(貧乳)。そして現実世界に戻った彩の前に、金髪の少女が転校生としてやってきた。彼女は自らを、願いを叶えるために戦うゲーム『オーバーイメージ』の参加者であると名乗り、彩に仲間になるよう求めてきて――。「要は二択、アンタはアタシの敵? それとも無害な小市民?」新人賞デビューの新鋭が贈るプログレッシブ学園バトルアクション!

レビュー

  • デビューはもう少し遅らせた方が…

    学生と言う事も考えるとまだまだ伸び白のあるだろう状態で デビューさせた編集の選択にはかなり疑問の余地が残る。 頭を使わなくて良い中二病節全開の超能力バトル物。 だけならまあ、ありがちながら。2つ名には猛烈な西尾維新の影響。 戦闘描写はまるで抽象的で細部が甘過ぎる。 ルール、能力は御都合主義のオンパレード。 心情描写、情景描写、状況描写それぞれに知識・経験量の不足が、 1つ1つ挙げればきりが無いほど露呈しており、 それを想像で補おうとする為リアリティが決定的に欠けている。 キャラクターのパーソナリティからしてツッコミ所満載である。 せめて人格形成に関する参考文献程度は漁ってから執筆に取り掛かって頂きたい。 結局の所中途半端な現実感と荒唐無稽さが反発し有っておりとてもバランスが悪い。 むしろ、いっそファンタジーであればまあそう言う事もあるか。 で済んだ所を何故現代日本を舞台に選んだのか。 これは作者のみの責任とは言い切れまい。 総論この一冊を見た限り、荒削りで未熟、かつ無個性である。

  • 高校生の作品です

    比喩ではなく、高校生の書いた作品です。新人賞で佳作を受賞した作品だということでそれなりには読み応えがあるだろうと購入しましたが… 過去に高校生の作品を購入して苦い経験をした方、そうです。そういう作品です。 まず、作品の根幹である「色のない世界」(一応白一色とは言ってる)ですが、色のない世界ならば、何も見えないはずです。 それなのに、人も物も全て輪郭は見えてるってどれだけアニメ世界ですか。 それはともかく、輪郭が残っているのに「色のない世界」というのがもう違和感キツイです。 そして、なぜ色がない世界になったのか何の説明もなく金髪碧眼の美少女と黒髪の美少女がバトルを始めますが、「あっそう…」という感じしか受けません。マンガやアニメならどんな設定でも別にいいですが、小説ですと多少なりともリアリティがないと全く入り込めませんね。 根幹からしてそんな感じなので、学校だろうと家の中だろうと、全ての場面にリアリティがないので、延々絵空事を読まされる感じです。 設定もキャラクターもストーリーも、何もかもがどこかで見たような、斬新さがないもの。オリジナリティとか新鮮さとかがない中で、一体どこをどう楽しめばよいというのでしょう。何一つ「これはいい!」と思える部分がありません。 これまで出版された高校生作品と比べて良いところは、日本語が破綻していないところです。上手いかと言われれば上手くはありませんが、日本語として間違っていたり、理解しがたくはありません。むしろ表現は平易なのでそれだけは褒められます。 本格的な「ストーリー」の面白さを味わいたい方はこの作品を買ってはいけません。 「高校生の書いた作品に目がない」「同世代の作品が読みたい」「中二病作品が好き」「オリジナリティ?何それ。メジャー要素を集めたテンプレ作品の方が面白いだろ」「ラノベはイラストに金払ってるんだ」という方はどうぞ。 なお、イラストは物凄く可愛らしいです。これからも幅広く活躍していただくことを願います。

  • 悪くはない

    大まかな概要は他の方のレビューにもありますので割愛。 私なりに感じたものを幾つか。 作者様も仰っていますが厨二病を前面に押し出したような作品です。 異能ものとでも言いますか、戦闘が派手にできるのは個人的に好ましく思いました。 ただ、命のやり取りを行う戦闘で互いの心情描写が非常に少ない、というより表面的な点が残念でした。 戦う理由に少なくとも個々人の"願い"があるはずなのに、それがいまいち見えてこない。 敵=悪いではなく、そこにいる彼らなりの理由や心境を訴えて欲しかったです。 中でも特に気になったのは伏線の回収の仕方ですね。 本巻のメインとも言うべき伏線がかなり前半の部分で容易に想像できてしまいます。 そうなると、後半の告白部分では「ああ、やっぱりか」となってしまい尻すぼみな感に。 そうするくらいなら後半部の戦闘シーンをもっと細やかに描写して、そこに頁数を割いていただきたかったです。 と酷評してしまいましたが、デビュー作ですし何よりお若い。 これから経験を積まれて、面白い作品を出されることに期待します。

  • みなさん、わりと酷評を書いていますが……

    少し観点を変えたレビューを…… デビューが時期尚早とか、文章が稚拙とか言われていますね。 確かに、伏線やストーリーの先が読めてしまう内容で、「わかりやすい」と言えばわりやすいし、「単純」と言えば「単純」。 ただ、文章を読むに、作者は「表面上の話とは別に、違ったメッセージを贈ろうとしているのではないか?」と思わされる作品で、個人的に好きです。 戦闘シーンにおいても、内容が軽くてどうのこうのって言う意見もありますが、そこは想像を勝手にふくらませてはいかがでしょう? 歴史小説を読んでいて、好きな武将とかなら、きっと美化されたり、「こんな風に戦うだろう。」とか妄想が働くことだと思います。(語るとキリがないのでこの辺で割愛します。) 『オーバーイメージ』だけとは言えませんが、もっと深くて内容の厚いものを期待するのならば、ライトノベルにこだわらず、「普通のSF小説を読めば良いのでは?」と思うわけです。 驚いたことに、作者は学生。 そして、「十代にして本を出す」ってのはスゴイことではないですか? しかも2冊も。 こんな若い芽が出てきていることに喜ばしく思うのは、僕だけでしょうか? 温かく見守ってあげてはいかがでしょうか? これからの期待を込めて星4つにさせていただきます。

  • 感情点のみで点数をつけています

    他のレビューで割と酷評されていますが、正直その方達の気持も理解できないわけでもない。 と言いますか、すごく理解できる。 シナリオとして見たらキャラがよく動いていて出来もいいと思いますが、 小説としてみたら地の文の文章力がかなり不足していますね。 この作者さんならではの独自性も皆無だし。 まぁ、文章力はある意味パセリみたいなもので、勢いがあって読ませてもらえればいいのですが、 特にシーンの構成力が非常によくない気がします。 せっかく魅影とスタッカートのキャラが立っていたのですが、ラストバトルで彼女たち二人は活躍の場を与えられないまま、 最後に出てきたラスボスに全てを持っていかれて、 全体として締まりが悪かった気がします。 酷評していますが、最後まで楽しく読ませてもらえたのも事実なんですよね。 そういう意味で評価を☆5にしています。 魅黒とスタッカートとのやり取りは面白く、彼女たちが主人公に好意を向けてくれるのが、見ていてくすぐったくてよかったです。 主人公にも好感を持てたし。 色々ともったいない作品です。

  • 王道と言えば王道

    背景、設定に関してはありきたいなものです。 むしろ緩い感じなので今後も追加設定がどんどん出てきそう。 主人公覚醒、一発逆転な感じが好きなら期待して良いかも? ルールに関する伏線が多く残っているので そことの戦いが今後期待ですね。

  • わかりやすい

    いろんな意味で… 設定、キャラ、目的は分かりやすく、読みやすかった。 ただ、バトルが安い…例え一瞬であっても、もう少し詳しく瞬間瞬間を解説すれば、臨場感も出ると思う。 あと一番気になったのは、伏線が分かりやすすぎる!! 伏線が出た時点で展開が見えてしまっている…伏線を作ろうとして後から書き足したような気もしてしまうくらい不自然な疑問描写とか 続刊が出るなら買うかもしれないが…学生なんでしょ? 正直期待できない…卒業後にしゅっぱんするべきだったんじゃ?

  • ストレートで良い

    勝利すれば望みが叶うという命がけのゲーム――仮想世界で戦う異能バトルものです。 冒頭から仮想世界に巻き込まれる主人公。そこでヒロインのピリカと出会うことでゲームに関わっていくという流れ。 ゲームだけに勝敗条件、能力の制限など、色々ルールが存在します。個人的に明確なルールや目標がある作品は好物なので面白かったです。 主人公の彩は適度に正義感を持つ性格、ピリカはツンデレ気味のお嬢様、童顔黒髪少女の魅黒(絵はピリカより若干年下程度だが)は主人公以外は高圧的な態度。 変に媚びたりとか、常識外れだったりといったキャラクターがおらず好感が持てました。 ヒロイン達の願望は伏せられていますが、主人公同様信念のような真剣さは読んで伝わってくる。 ただ、他の方も言われてますが、人気作品を彷彿させるネタが多くて既視感を覚えやすいです。過敏に反応してしまう方にはお勧めし辛い。 あれこれ設定を膨らませて話が脱線するということも無く、ストレートで良い作品だと思います。

関連する文学賞