日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
山水

齋藤茂吉短歌文学賞

山水

玉井清弘

2017年から2022年までの作品をまとめた第十歌集で、七十代の末から八十代はじめにかけての生活感と省察が静かに積み重なる。四国の自然や日々の所作を通して、年齢を重ねた言葉の芯が伝わってくる。

短歌晩年四国自然

作品情報

季節の移ろいと、残された時間の手触りを、短い言葉で確かめていく歌集。

短歌研究社から刊行された歌集。2017年から2022年までに発表した作品をまとめ、晩年の生活感覚と四国の風土を軸にした一冊になっている。

レビュー要約

  • 収録作品の多くが、歳月を経た視線で日常と自然を見つめ直している。派手さよりも、生活の手触りを静かに積み上げる強さがある。

書籍情報

出版社
短歌研究社
発売日
2023-10-01
ページ数
186ページ
言語
日本語
サイズ
14.8 x 1.5 x 21 cm
ISBN-13
9784862727459
ISBN-10
486272745X
価格
446 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

2017年から2022年までの総合誌などに発表した作品をまとめた第十歌集。 七十代の末から八十代はじめの作。 「親友知己の思いがけない卦報に接することが幾度かあり、身にしみるような人生の時期でもあった。」とあとがきに記す。 〈収録作品より〉 なにせんと生れしこの世なにもせず待ちている間に桜咲き満つ 西へ西へ歩みてゆかばおのれへと還りゆくべし伊予路へつづく あなたはね伊予の人だよ伊予に来て伊予の人らに混じり語れば じゃこ天の伊予よりどっさり届きたり南予の風を舌はよろこぶ 山したたる季語に祝われ誕生日 残生ふかき歌をのこせよ 摘み採るを許したまえよ道の辺のカヤツリグサにネコジャラシの穂 「歌集名を第一歌集以後漢字二字で統一をと考えたがなかなか困難。 「山水」、単純なところにもどった。四国の自然のなかでの生活が念頭にある。第十歌集までやっとたどりついた思いをかみしめている。」(あとがきより)

1940年 愛媛県生 1976年 第一歌集『久露(きゅうろ)』刊 1986年 第二歌集『風箏(ふうそう)』刊。芸術選奨文部大臣新人賞 1993年 第三歌集『麴塵(きくじん)』刊 『鑑賞・現代短歌八 上田三四二』刊 1995年 『現代短歌文庫 玉井清弘集』刊 1998年 第四歌集『清漣(せいれん)』刊。日本歌人クラブ賞受賞 2001年 第五歌集『六白(ろっぱく)』刊。山本健吉文学賞、短歌四季大賞受賞 2004年 第六歌集『谷風(こくふう)』刊 2007年 『時計回りの遊行 歌人のゆく四国遍路』刊 第七歌集『天籟(てんらい)』刊 2013年 第八歌集『屋嶋(やしま)』刊。詩歌文学館賞、迢空賞受賞 2018年 第九歌集『谿泉(けいせん)』刊 他に香川県文化功労者、文化庁地域文化功労章、四国新聞文化賞など

関連する文学賞