日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
ジョージが射殺した猪

九州芸術祭文学賞

ジョージが射殺した猪

又吉栄喜

『ジョージが射殺した猪』は、米軍統治下の沖縄を背景に、基地の街で精神を追い詰められていく米兵の姿を描く短編です。暴力、欲望、占領の空気が絡み合い、沖縄の戦後史を鋭く照らします。

沖縄占領暴力米軍基地

作品情報

基地の街の熱と歪みが、ひとりの兵士を取り返しのつかない場所へ押し出す。

又吉栄喜の初期を代表する短編を表題作とする短編集。ベトナム戦争期の沖縄を背景に、基地経済と差別、性と暴力が交錯する場所の不穏さを描き出す。

レビュー要約

  • 読者には、題材の重さを正面から扱う姿勢と、時代や場所の空気を具体的に立ち上げる筆致が評価されている。一方で、背景知識を求める密度の高さを手ごわく感じる声もある。

書籍情報

出版社
燦葉出版社
発売日
2019-06-23
ページ数
301ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784879251367
ISBN-10
4879251364
価格
2750 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

平和な時代では「戦争」は書けます。 戦争になると「平和」は書けません。 沖縄で生まれ、沖縄を心底愛し、沖縄で人生を送り、沖縄を書き続ける芥川賞作家の短篇 7作品を収録。特に難解かつ衝撃的な「ジョージが射殺した猪」はベトナム戦争を背景に人間の本質に迫る問題作。

1947年沖縄・浦添村(現浦添市)生まれ。沖縄在住。九州芸術文学賞、すばる文学賞、芥川賞を受賞。『豚の報い』と『波の上のマリア』が映画化。『人骨展示館』『果報は海から』『豚の報い』『ギンネム屋敷』等がフランス、イタリア、米国、中国、韓国、ポーランド等で翻訳出版された。

関連する文学賞