日本の文学賞

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シャンソンのアーティストたち

毎日出版文化賞

シャンソンのアーティストたち

藪内久

『シャンソンのアーティストたち』は、藪内久による松本工房から刊行された作品で、毎日出版文化賞で評価された。題名が示す対象を軸に、著者の関心と時代背景を読ませる一作である。

受賞作毎日出版文化日本文学

作品情報

『シャンソンのアーティストたち』は、毎日出版文化賞で選ばれた藪内久の作品である。

『シャンソンのアーティストたち』は、藪内久の仕事の中で毎日出版文化賞の対象となった作品である。1993年に松本工房から刊行された一冊として、作品名に掲げられた主題を中心に、人物、社会、歴史、記憶などを読み解く内容を持つ。

書籍情報

出版社
松本工房
発売日
1993-10-01
ページ数
726ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784944055029
ISBN-10
4944055021
価格
577 JPY
カテゴリ
本/楽譜・スコア・音楽書

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レビュー

  • シャンソンの百科事典

    本書の初版が発売されたのは1993年、価格は9800円、当時の私にはとても手が出せなかった。でも、本当にのどから手が出るほどに欲しかった。その時以来幾星霜、やがて価格がこなれた古本として再開することとなった。躊躇することなく購入した。毎晩寝る前に舐めるように読み進めている。予想をはるかに上回る素晴らしい内容であった。こんな本を読んでいると、書かれている音源を聴きたくなるのは当然である。まずはシャルル・トレネを手に入れた。素晴らしい。次はリシュリエンヌ・ボワイエを手に入れたく、画策している。リタイアしてからの楽しい毎日を過ごしている。本書に対して、感謝、感謝、大感謝。

  • シャンソン芸術紹介の金字塔!!

    著者の籔内久氏がこの本を書き上げて直ぐ、本当に直ぐ、急逝された事は正に断腸の思いであり、シャンソン芸術にとって大きな損失である。我々に出来るのは1冊でも多くの購入と、この本による各人の研究である。それが唯一、亡き籔内氏への手向けであり、称賛である。

  • シャンソン歌手大百科事典

    従来、シャンソンには興味が持てなかった。日本の歌手が歌うシャンソンはキレイごとで内容がなく、心に訴えてくるものが無かった。メロデーには美しいものがあるものの、何といっても歌詞がつまらない。果たしてフランス人はこんな無内容な歌を喜んで歌っているのだろうか。歌の原意が正しく日本語に移されているのだろうか、という疑念が常にあった。 が、塚本邦雄氏の「 薔薇色のゴリラ―名作シャンソン百花譜 」に出会い、納得してシャンソンに関する認識を新たにした。本当のシャンソンはやはりこんなものではなかった。もっと深く人生を語り、もっとシリアスに男女の感情の機微を歌ったものだった。(「薔薇色のゴリラ」についてはつたないレビューを書いた。ご一読頂けると有難い)結局のところシャンソンはフランス語ができないと良くは解らないという当たり前の話となる。 さて薮内氏のご本については、偉大なるシャンソンの鑑賞家・塚本さんは、こう書いている。そしてこれに尽きる。 「'93年7月31日、故薮内久氏の畢生の大著<シャンソンのアーチストたち>が刊行され、既往の、この種の書はすべて霞んでしまった。七二六頁の豪華版、図版を惜しみなく飾り、一五六一名の歌手を網羅し、シャンソン大百科事典とも言うべき書である。その微に入り細を穿った叙述はほとほと舌を巻き、感歎を久しくする。既往になく、未来もこれを越えるものは出ないだろう」 本書をパラパラめくって興味を覚えた歌手を見かけると、Y-TUBEを開く。お目当ての歌は大概見つかる。そこには本当のシャンソンの世界が広がっている。

  • 金字塔である

    この本は私の本棚の中でも異彩を放っている。序文にてパリ市長時代のシラク元大統領が著者である薮内先生に賛辞を贈っている。この本がいかに大きな偉業であるか?フランス人でもこのような本は制作できていないのである。それを日本人が成し遂げたということにこの本のすごさがある。90年当時この本はシャンソン、フランス大衆音楽のバイブルとなるべく輝かしい門出を迎えるはずであった。ただ、先生はこの本を書き終えてじきに亡くなられたから、注目されることも少なかった。すでに10年が経過した。この10年の間フランス音楽に詳しい方々とお会いすることが何度か会った。彼らの自宅の本棚には必ずこの本がリファレンスとして置かれていた。歌手自身の生い立ちに関する記述、歌手たちの売れない時代、私生活における苦悩はできるだけ私情を排して親しみやすく、平易な文章で書かれている。アルファベット順、1歌手について1〜2ページといった記述だろう。あっさりしすぎているかもしれない。個人的に好きなところは、ダリダ、ブレル、ニコレッタ、セルジュ・レジアニあたりだろうか。亡くなられたので記載は90年ごろの歌手で終わっている。この本を受け継ぐのは、後に残された自分たちフランス音楽愛好者だろう。薮内先生は、長年温めてこのようなすばらしい1冊の本を残された。90年代以降、シャンソン以外にヴァリエテフランセーズ、フレンチポップなど、いろいろな単語が出てきた。どの言葉が正しいのか?定義の問題として、薮内先生に聞いてみたかった。シラク氏も書かれているが、シャンソンという言葉はすでに日本語と化している。いささか古臭いニュアンスを帯びた単語だけれども。「intemporel」この本は、辞書として、また凝縮されたエッセンスとして未来永劫輝き続ける。薮内先生の生きた証、すべてを受け止めるには、あまりにも大き過ぎる...。これは、一生かかって付き合っていく覚悟が必要な本なのである。まさに金字塔である。

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