日本の文学賞

文学賞応募前のチェックリスト

文字数、書式、ファイル名、応募者情報、二重応募、結果発表後の過ごし方まで。応募直前に見落としがちな確認項目を、提出形式・原稿・諸手続き・応募後のケアの 4 観点で整理し、応募から発表までのタイムライン例も添えました。

公開
2026-04-20
更新
2026-04-28
カテゴリー 応募・投稿

文学賞応募前のチェックリスト

書き上げた原稿を、最後の最後で台無しにしてしまう失敗があります。 たとえば、規定枚数を 10 枚オーバーしたまま気づかずに送る。 ファイル名に本名を入れたまま無記名審査の賞に提出する。 締切を「当日深夜 0 時」と勘違いし、24 時間遅れで送信する。 どれも実力とは関係なく、形式の確認漏れだけで原稿が審査外に回ります。 このチェックリストは、そうした失敗を避けるための最終確認です。 4 つの区分を上から順に確認すれば、提出直前の見落としも、結果待ちの不安もかなり減らせます。

提出形式

要項の読み違いは、実力以前の失格につながります。 締切前夜に要項を最終確認すると、文字数の上限・原稿の体裁・ファイル形式が、最初に思い込んだものと違うと気づくことがよくあります。 提出形式は、書く前に一度、出す前にもう一度、必ず読み直してください。

  • 指定の枚数 (400 字詰め換算、または字数指定) に収まっているか
  • 縦書き / 横書きの指定に合っているか
  • フォーマット (Word, PDF, テキストなど) は要項通りか
  • ファイル名は要項の指示に従っているか
  • 文字コード・改行コード (UTF-8 / LF など) の指定があれば従っているか
  • 余白・行間・1 行字数の指定 (ある場合) を満たしているか

原稿

本文そのものはよくても、見た目の乱れだけで読み手の集中は途切れます。 編集者は中身を読む前に、外側を見ます。表紙、ページ番号、目次、章番号がきれいに揃っているだけで、原稿への信頼度は変わります。 逆に、章番号がずれていたり、改行ルールが章ごとに違っていたりすると、それだけで読む手が止まります。

  • 表紙・目次が必要な場合は付けているか
  • ページ番号は要項の通りか (位置・付与有無)
  • 書き出しのインデント、章番号、改行が統一されているか
  • 誤字脱字、固有名詞の表記揺れはないか
  • 自分の名前・住所などが本文中に紛れていないか (無記名審査の場合)
  • 自動生成された注釈・編集者名などのメタ情報がファイルに残っていないか

諸手続き

応募は、送信ボタンを押した瞬間に終わるわけではありません。 締切は何月何日の何時までか、どの方法で受付確認が来るか、二重応募が許されているか。 要項の最後の数行に、応募の可否を分ける情報が並んでいます。

  • 応募者情報 (本名・住所・電話番号など) は最新か
  • 二重応募を禁じている賞ではないか (他賞や Web 公開済みの作品も含む)
  • 締切は本日中の何時までか (深夜 0 時か翌日午前か、タイムゾーンも確認)
  • 受付確認の連絡方法 (メール / ハガキ / なし) を把握しているか
  • 受付確認が来なかった場合の問い合わせ方法と、問い合わせ可能な期間を知っているか
  • 結果発表の時期と、発表方法 (誌面 / Web / 通知のみ) を把握しているか

応募後の自分のケア

結果待ちの時間をどう過ごすかで、次の作品に進めるかどうかが決まります。 応募作は手を離れた瞬間から、もう自分でいじれません。 ここからは、結果に関係なく次の作品を始められる態勢を作る時間です。

  • 提出から 24 時間は原稿を読み返さず、頭をクールダウンさせる
  • 反省点や気づきだけ、メモに 5 行以内で残しておく (発表前に詳しく書きすぎない)
  • 次に書きたいテーマを 3 つだけ書き出し、結果待ちの間に下調べを始める
  • SNS で応募の事実や内容を細かく語らない (二重応募禁止規定に触れる場合があるため)
  • 結果通知の日付をカレンダーに入れて、それまで合否を考えすぎない仕組みを作る
  • 受賞・落選どちらでも、その夜にやることをあらかじめ決めておく (家族と食事、書きかけの新作を 1 ページなど)

応募から発表までのタイムライン例

応募してから何が起きるかが分かっていると、待ち時間の不安が減ります。 あくまで一般的な目安なので、実際の日程は応募する賞の要項で確認してください。

時期 起きること 自分がやること
締切当日 受付完了、エントリー番号が発行される (賞による) 提出ファイルとメール控えを保存
締切から 1 〜 2 週間 受付確認の連絡 (ある場合) 連絡が来なければ要項記載の方法で問い合わせ
1 〜 3 か月後 一次選考の通過者が発表される (賞による) 次作の構想
3 〜 6 か月後 最終候補発表 関連書類が必要な場合に備えて連絡が取れる体制
6 か月 〜 1 年後 受賞作発表 結果に関わらず、その日のうちに翌日の予定を立てる

応募が終わった瞬間に「次の原稿の構想」へ意識を移すこと。 それが、長く書き続けるための一番の方法です。