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やさしい雪が降りますように
河出書房新社

やさしい雪が降りますように

桃実 るは

町田そのこさん激賞! 瑞々しい「冬」の青春小説 ・ 森川六花、17歳の高校2年生。ふざけがちな母、穏やかな父、「お姫様」のお姉ちゃん、朝でも夜でもいつでも来るやさしいケイティ。 片思いしている同級生・森沢とはバカ話でいつまででも話せて、なんだかいい感じ。平和な日常に見えるけど、この家には掘り出してはいけない蔓がある――。 ・ ユーモアあふれる家族の生活に潜む暗い影に向き合おうともがく少女の姿を、現在と過去を交錯させながら真摯に描いた、高校生たちの瑞々しい青春も眩しい「冬」の青春小説。 氷室冴子青春文学賞第5回準大賞。 ・ ********** 「どうして彼らはユーモアを必死に纏おうとしているのか。ちらちらと影を感じさせながら不穏に進んでいく様子は、読み応えがあった。そんな中で主人公と森沢の微妙な距離感はキュンとした」--町田そのこさん(審査員講評より) **********

白鷺立つ
文藝春秋

白鷺立つ

住田 祐

江戸後期の比叡山延暦寺を舞台に、「失敗すれば死」とされる千日回峰行という過酷な修行に挑む二人の僧侶の物語。帝の血を引く秘密を抱えた師・恃照と弟子・戒閻は、同じ出生の秘密を共有しながらも手を取り合うことなく激しく相克し合う。圧倒的な資料調査に基づく寺院描写と、承認欲求や憎悪といった生々しい人間感情を修行の場に重ね合わせた本格歴史エンターテインメント小説。

86―エイティシックス―Ep.14 ―ペイント・イット・ブラック― (電撃文庫)
KADOKAWA

86―エイティシックス―Ep.14 ―ペイント・イット・ブラック― (電撃文庫)

安里 アサト, しらび, I-IV

それは絶望の再現、されど彼らは――最終篇突入の第14巻! ギアーデ連邦共和国。そこは日々、旧ギアーデ帝国が開発した無人兵器〈レギオン〉による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対し「我ら、世界に誇る正義たらん」の国是のもと、多大な犠牲を払いながらも周辺国に時に手を差し伸べ、時に手を取り、その脅威を退けていたのだった。 そう――あの日までは。 全戦線の同時崩壊から間もなく、前線の全兵に告げられた後退禁止の命令と後背に敷設された地雷原。征路を〈レギオン〉に、退路を人の悪意に鎖される在り様は“第86区”と呼ばれた戦場と何一つ変わらなかった。いち早く事態を察知したシンたち機動打撃群は、首都に“軟禁”されているレーナたちの支援のもと、リュストカマー基地を本拠に防衛線を構築。かつての轍は踏むまいと奮戦を続け、きたる〈大君主〉作戦実行の時に向けて、希望の火を灯し続ける。しかし苛烈な猛攻の末、ついに〈レギオン〉の魔の手がシンに及び、機動打撃群はかつてない危機を迎える――! Ep.14『ペイント・イット・ブラック』 “悪意で塗りつぶされていく戦場で、俺たちが戦うべき真の敵は――”

殺し屋の営業術
講談社

殺し屋の営業術

野宮 有

営業成績第1位の敏腕営業マン・鳥井が、殺人請負会社の営業担当として生き残りを賭けるジェットコースター・ミステリーです。殺しの現場に居合わせたことをきっかけに、2週間で2億円という無茶なノルマを課され、営業トークと機転だけを武器に殺し屋相手の商談へ飛び込んでいきます。

アザミ
講談社

アザミ

綾木 朱美

新聞社で校閲者として働くアザミ。同僚とは遠慮にまみれた会話しか交わさず、空き時間はSNSとニュースサイトのコメント欄に没入する。たまに会う友人とは話が弾まず、夢見が悪く、頭痛も絶えない。そんな無味乾燥なアザミの日常は、炎上するアイドル「ミカエル楓」の存在を知って一変する。私もこの人を、「嫌い」になるのはどうだろう――? SNSに依存し、他人のコメントに扇動され、炎上に心ときめく現代人の姿を鋭く描いた「逆」推し事小説。ネットにとらわれて生きる「いま」を高純度で描く令和の日常系文学。

打席に立つのは-Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作
東京創元社

打席に立つのは-Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作

高谷 再

誰もが頭の中に〈電化脳〉を持つことが当たり前となった近未来。県立高校の野球部三年・桐山は打席に立つと腕がこわばるイップスに悩んでいた。ある日、同学年の女子マネージャー・中村から意識交換アプリの使用を持ちかけられる。非認証ながら、見つめ合った者同士の意識を入れ替えられるというそのアプリで、中村は「自分が桐山に代わり打席に立つ」と申し出る。かつて非凡な才能を持ちながら女子の大会出場規定でマネージャーに転じた中村と、イップスを抱えた四番打者の桐山が、互いの「身体」を通して相互理解を深めていく青春SF。

観覧車を育てた人-Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作
東京創元社

観覧車を育てた人-Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作

雨露 山鳥

二度の〈育鉄革命〉を経て、製鉄植物クロガネソウによる「育鉄」が普及した世界。九〇年代初頭の日本。科学雑誌のライター・小池は、故郷の金沢で廃業した遊園地を買い取り、ひとりで十年かけて観覧車を育て上げた男・八木光一郎に取材を申し込む。誰も乗らない観覧車をなぜ育てたのか。問われた八木は、クロガネソウ研究にまつわる意外な家族の歴史を語り始める。

明けの空のカフカ (電撃の新文芸)
KADOKAWA

明けの空のカフカ (電撃の新文芸)

水品 知弦, 森沢 晴行

空が見えない浮遊洞窟の中にある老人ばかりの村で育ったカフカは、その村唯一の子どもだ。亡き冒険家の祖父が語り聞かせてくれた外の世界への憧れを胸に秘めながらも、村を出てはいけないという言いつけに縛られて日々を過ごしていた。ある日、地上からの来訪者・ハヤテが現れる。彼は犬の特徴を持つ獣人であり、その口から語られる刺激的な地上の話がカフカの心に火をつけた。ついに村人たちの反対を振り切り、祖父が遺した飛行機〈コチ306〉を駆って夜明けの空へと飛び出したカフカは、異なる姿形をした人々と出会い、温かく見守る大人たちや同世代の友達との縁を紡いでいく。そして旅の果てに、この世界のヒトたちが抱える悲しい過去を知ることになる。それでもカフカは飛ぶことをやめない――私たちの人生の全てが冒険なのだから。第31回電撃小説大賞《電撃の新文芸賞》受賞作。