あの日、ともに見上げた空 (ティーンズ文学館)
黒田季菜子, トミイマサコ
小学5年生の伊吹は、突然叫んだり駆けだしたりする兄・ほーちゃんを、どこか遠い存在のように感じている。ほーちゃんが病気で修学旅行を逃したことから始まる「やりなおし修学旅行」を通して、伊吹は家族や支援者、さまざまな人々と関わり、相手の気持ちを想像することを学んでいく。受賞時の題名「ほーちゃんと、旅に出る」を改題して刊行された物語。
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黒田季菜子, トミイマサコ
小学5年生の伊吹は、突然叫んだり駆けだしたりする兄・ほーちゃんを、どこか遠い存在のように感じている。ほーちゃんが病気で修学旅行を逃したことから始まる「やりなおし修学旅行」を通して、伊吹は家族や支援者、さまざまな人々と関わり、相手の気持ちを想像することを学んでいく。受賞時の題名「ほーちゃんと、旅に出る」を改題して刊行された物語。
坂本 湾
宅配所で箱を仕分ける作業員・安が、ある箱の中身を覗き見たことから、次々と箱が消えていく。顔なき労働者たちの倦怠と衝動を描くベルトコンベア・サスペンス。「私」であることを求められない労働の中でいかに「私」を保つかを問い、時代の息苦しさを暴き出すデビュー作。
雨宮 酔
精神科医の紙森千里は、「死に至る夢」を見たと訴える患者の相次ぐ不審死に直面する。悪夢は彼女自身にも「感染」し、謎の儀式に参列する夢を見始める。一方、都市伝説〈呪夢〉を追うオカルトライターの伊東壮太は、死亡した同業者のメモ「鍵は夢詣」からある孤島の奇妙な祭祀の存在を知る。二つの調査線が孤島の忌まわしい因習に交差するとき、「死の順番」が迫ってくる。第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞作。受賞時タイトル「夢に棲みつくもの」を改題・改稿して刊行。
坂井 のどか
七世紀、シルクロード交易の要衝に位置する小国・高昌国。大国の唐か強大な西突厥か、いずれかに従うことを迫られる中、第一皇子・麴智盛は西域の国々が手を取り合って生き抜くべきだと考えていた。しかし父王は西突厥との同盟を選択し、小国の命運は風前の灯となる。誇り高き皇子とその兄弟たちの熱血歴史ロマン。
綿原 芹
若狭の港町に伝わる人魚伝説を舞台に、「圧倒的な美しさ」をめぐる怪異と人間の業を描く連作短編集。高校時代に「私、人魚かもしれん」と秘密を打ち明けた同級生・水嶋の記憶とともに、人魚の血がもたらす美貌と呪いの連鎖が四つの物語で紡がれる。ミステリとホラー両面を備えた著者・綿原芹のデビュー作。
著者:楯よう子, 訳者:早川正子
『冥土めぐり』は、kashimada-makiによる受賞作品。受賞記録と公開書誌情報をもとに、作品単位の基本情報として整理した。
木野 寿彦
心身ともに疲弊して仕事を辞めた30歳の宮田は、唯一の友人である浜野から、期間工は人と接することが少なく「人間だとは思われない、ほとんど透明」な仕事だと聞き、浜野と共に工場で働くことに。絶え間なく人間性を削り取られるような境遇の中、気付けば人間らしい営みを求めるようになっていく宮田だったが、実はある秘密を抱えており――。第16回小説野性時代新人賞受賞作。
西生ゆかり
「胡瓜サンド」は、西生ゆかりによる50句から成る俳句作品で、第68回角川俳句賞を受賞した。日常の身振りや食べもの、身体感覚を軽やかに取り合わせ、身近な景物を意外な角度から立ち上げる。