忌中
鹽壺の匙 is an award-winning work by 車谷長吉, recognized by the 三島由紀夫賞. It presents its subject through the form suggested by the title and stands as part of the author's published career.
Work Information
鹽壺の匙 is a work by 車谷長吉 honored by the 三島由紀夫賞.
鹽壺の匙 is the work by 車谷長吉 associated with the 三島由紀夫賞. As a published volume, it approaches the subject named in its title and invites readers to consider people, society, history, and memory through that focus.
Book Information
- Publisher
- 文藝春秋
- Published
- 2003-11-12
- Pages
- 216 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784163223506
- ISBN-10
- 4163223509
- Price
- 596 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
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Reviews
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赤目~の次に面白い
車谷さんの小説の中で2番目に面白い。救いのない死を遂げた人を書き、他の小説のようなユーモアも無い。奈落に落ちきってしまうように、一気に読み進めさせる文体のうまさ。三笠山・忌中など本当の話?と思うようなリアリティも怖い。逸品ぞろいです。
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これぞ文学
これぞ小説。これぞ純文学。 どんでん返しなどはありはしない。不幸な予兆はさいごまて消えることはない。読後感もこれまた重い。 死にそうな人間は死んでいく。不幸な人間はどこまでも不幸。 人はなんのために生きるのだろうか。 ユーモアのかけらもなく、淡々とした文章がよりリアルに不幸を描く。 流行りの、若々しい書き手のものとは対極にあるといえる。 読みたくない、と思う人も多いだろう。作者名として「車谷長吉」の名前を見つけたときから、暗い予兆が胸を覆うのだ。 それでも、この人の小説は読まなければならないのである。
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車谷さんは心有る稀有な作家です。
車谷さんの本はほとんど読んで、どれも血肉を尽くされた見事なものだと知っていますが、中でもこの作品集は白眉です。特に『古墳の話』、ぐっときます。 強姦されて殺された高校時代の思い人の少女のために、書き手は涙を流して祝詞を奉げます。古墳が好きだった少女と、そんな彼女と古墳をひっくるめて好きだった書き手。 古墳の中には彼女がいます。彼女はもう不死の人です。