日本の文学賞

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淡島 千景

あわしま ちかげ

Awashima Chikage

別名: 中川 慶子 (本名) / 淡路千鳥 (旧芸名)
ペンネーム: 淡路千鳥宝塚歌劇団在籍時の芸名。後に淡島千景に改名。, 中川 慶子出生名(本名)。

プロフィール

性別
女性
生誕
1924-02-24 (東京市(東京府、現:東京都))
死没
2012-02-16 (東京都目黒区内の病院) 87歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
日本橋(実家・家業) → 大森(自宅) → 吉祥寺(武蔵野市へ転居) → 目黒区(最期の入院先)

経歴

職業
女優
活動期間
1939年〜2012年
所属
宝塚歌劇団, 松竹, 東宝, 日本俳優連合
所属団体
日本俳優連合(名誉副会長)
影響を受けた人物
月丘夢路
影響を与えた人物
扇千景, 淡路恵子, 多くの後進の女優(戦後派女性像の演技に影響)

学歴

成蹊高等女学校(成蹊学園)
期間: 1936-1939
国: 日本
在学中に一家が吉祥寺へ転居。その後宝塚音楽舞踊学校へ進学。
宝塚音楽舞踊学校
舞踊・演技
期間: 1939-1941
卒業年: 1941
国: 日本
宝塚歌劇団入団前の養成機関。退団後に映画界へ転向。

受賞歴

ブルーリボン賞 主演女優賞
1950
対象作品: てんやわんや
部門: 主演女優賞
主催: ブルーリボン賞(映画記者による)
結果: 受賞
ブルーリボン賞 主演女優賞
1955
対象作品: 夫婦善哉
部門: 主演女優賞
主催: ブルーリボン賞(映画記者による)
結果: 受賞
菊池寛賞
1956
主催: 菊池寛賞選考委員会
結果: 受賞
毎日映画コンクール 女優主演賞
1959
対象作品: 螢火、鰯雲
部門: 主演女優賞
主催: 毎日映画コンクール
結果: 受賞
菊田一夫演劇賞
1984
主催: 菊田一夫演劇賞
結果: 受賞
紫綬褒章
1988
主催: 日本政府
結果: 受章
勲四等宝冠章
1995
主催: 日本政府
結果: 受章
日本映画批評家大賞 ゴールデン・グローリー賞
1995
主催: 日本映画批評家大賞
結果: 受賞
田中絹代賞
1998
主催: 毎日映画コンクール
結果: 受賞
牧野省三賞
2004
主催: 牧野省三賞実行委員会
結果: 受賞
NHK放送文化賞
2005
主催: NHK
結果: 受賞
山路ふみ子映画賞 映画功労賞
2010
主催: 山路ふみ子映画賞
結果: 受賞

受賞・候補エディション

作品

代表作

てんやわんや

1950年 劇映画/コメディ

松竹でのデビュー作の一つ。コメディ要素を含む娯楽作で、淡島の演技が評価されブルーリボン賞主演女優賞を受賞した。

コメディ戦後の大衆娯楽
映像化・舞台化
  • [映画] てんやわんや / 渋谷実 (1950)

麦秋

1951年 ドラマ

小津安二郎監督作の一つ。家族や世代の関係を繊細に描く作品で、淡島は戦後日本の女性像を演じる。

家族近代化と伝統女性像

夫婦善哉

1955年 喜劇/ドラマ

豊田四郎監督作品。森繁久彌と共演し、母性的でユーモラスな役どころを見せた代表作の一つで、ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。

母性喜劇人間関係
映像化・舞台化
  • [映画] 夫婦善哉 / 豊田四郎 (1955)

螢火

1958年 ドラマ

五所平之助監督作。女性の心理や家族の葛藤を描いた作品で、淡島の演技が高く評価された。

女性心理家族戦後社会

鰯雲

1958年 ドラマ

成瀬巳喜男監督作。抑制の効いた演技で知られる成瀬作品において、淡島は重要な役どころを担った。

人間ドラマ苦悩と葛藤

夏の庭 The Friends

1994年 ドラマ

相米慎二監督作品。晩年の出演作のひとつで、淡島は重厚な存在感を放つ演技を見せる。

友情世代間喪失と再生

春との旅

2010年 ドラマ

小林政広監督作。高齢期の人物を丁寧に描く作品で、淡島の晩年の映画出演作の一つ。

老い家族人生の旅

全著作

  • てんやわんや
  • 麦秋
  • にごりえ
  • 夫婦善哉
  • 残菊物語
  • 日本橋
  • 螢火
  • 鰯雲
  • この子を残して
  • 夏の庭 The Friends
  • 春との旅
  • お茶漬の味
  • 自由学校
  • 麦秋

作風・主題

文体
自然主義的で抑制の効いた演技母性的で温かみのある表現コメディエンヌとしての巧みな間合い
頻出モチーフ
母性と家族戦後の女性像日常のユーモアと悲哀

健康

  • 膵臓癌
    2011-2012
    2011年に発見され、ステージ4まで進行。本人には告知しない形で治療・検査が行われつつも、可能な範囲で撮影に参加し続けた。2012年2月に亡くなった。

評価・遺産

宝塚歌劇団出身で、戦後日本映画・演劇を代表する女優の一人。松竹・東宝の看板女優として幅広い役柄を演じ、数々の映画賞や文化功労の栄誉を得た。2014年には宝塚歌劇の殿堂入りを果たし、後進の女優に多大な影響を与えた。

記念館・博物館

  • 宝塚歌劇の殿堂(殿堂入り) 宝塚大劇場(兵庫県宝塚市) 2014年開館

関連学会

  • 日本俳優連合(関係)

資料所蔵先

  • NHKアーカイブス(出演資料)
  • 日本映画データベース(JMDb)
  • キネマ旬報データベース

大衆文化への影響

  • 手塚治虫が『リボンの騎士』のサファイア王女像の着想の一端に淡島の演技を挙げたとされる(宝塚在団時の男役・娘役の入れ替わりが着想源の一つ)。
  • 戦後日本映画の代表的な女優として、テレビ・映画・舞台で長年親しまれている。

引用

  • (手塚治虫についての記述)淡島が劇中で娘役と男役を入れ替えた経験が『リボンの騎士』サファイアの着想の一端になったと語られている。
    出典: TBS『テレビ探偵団』第47回(手塚治虫による発言要旨)、1988年1月10日放送 (1988年)

豆知識

  • 愛称は「おけいちゃん」「けいちゃん」。
  • 宝塚歌劇団29期生出身で、在団中は娘役スターとして活躍した。
  • 弟はアニメーターの中川雄策(Steve Nakagawa)で、海外のアニメ制作会社で活動した。
  • 生涯独身。戒名は「華優院慈篤慶純大姉」。
  • 墓所は護国寺にある。
  • 2014年、宝塚歌劇の殿堂(最初の100人)に選出された。