日本の文学賞

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鮎川哲也

あゆかわ てつや

Ayukawa Tetsuya

別名: 中川透 / 那珂川透 / 薔薇小路棘麿 / 青井久利 / 中河通 / 宇田川蘭子
ペンネーム: 中川透本名を用いた初期の投稿名義(デビュー作や公募作品など), 薔薇小路棘麿雑誌への短編投稿などで使用した筆名の一つ

プロフィール

性別
男性
生誕
1919-02-14 (東京府巣鴨(東京都))
死没
2002-09-24 (日本) 83歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
東京(巣鴨) → 満州・大連(幼少期〜旧制中学卒業まで)

経歴

職業
小説家
活動期間
1948年〜2002年
影響を受けた人物
F・W・クロフツ(影響を受けた海外作家), 松本清張(社会派ミステリとの対比・影響関係)
影響を与えた人物
若手推理作家たち(鮎川哲也賞や編集活動での育成対象)

学歴

拓殖大学
商学部
学位: 学士
期間: 1938-不明
国: 日本
予科入学後、病気で満州へ戻ることが多かった。最終学歴は拓殖大学商学部とされる資料があるが卒年は不明

受賞歴

日本探偵作家クラブ賞(第13回)
1960
対象作品: 『憎悪の化石』/『黒い白鳥』
主催: 日本探偵作家クラブ
結果: winner
本格ミステリ大賞 特別賞(第1回)
2001
部門: 特別賞
主催: 本格ミステリ大賞運営委員会
結果: winner
日本ミステリー文学大賞(第6回・追贈)
2003
主催: 日本ミステリー文学大賞選考委員会
結果: posthumous award

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 憎悪の化石/黒い白鳥

    鮎川哲也の本格推理長編『憎悪の化石』と『黒い白鳥』を対象とする受賞作。緻密なアリバイ、容疑者の心理、論理的な捜査の積み重ねによって、鬼貫警部ものの魅力を示す。

    論理とアリバイの迷宮を、鬼貫警部が着実に解きほぐす。

    本格ミステリアリバイ鬼貫警部長編推理

作品

代表作

ペトロフ事件

1950年 本格推理小説

クロフツ等の影響を受けた本格推理で、アリバイトリックを駆使する鬼貫警部ものの初期作品。初出は中川透名義。

アリバイトリック密室論理的推理

黒いトランク

1956年 推理小説

講談社の公募で当選して書下ろしで刊行された鬼貫警部ものの一作。アリバイやトリック重視の本格作品。

アリバイトリック古典的トリック

人それを情死と呼ぶ

1961年 本格推理

松本清張的な社会性を意識した作品。テレビドラマ化されるなど映像化も多数。

社会派要素人間ドラマ謎解き
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 人それを情死と呼ぶ(テレビドラマ化) (1996)

りら荘事件

1956年 探偵小説

星影龍三シリーズの代表作。長編の中でも高く評価される一作。

シリーズ探偵人間関係の謎

全著作

  • 黒いトランク(1956)
  • 憎悪の化石(1959)
  • 黒い白鳥(1959-1960)
  • 人それを情死と呼ぶ(1961)
  • 三番館シリーズ(1974-)

翻案

  • 多数のテレビドラマ化(『人それを情死と呼ぶ』等)

作家による翻訳

  • C・デイリー・キング『鉄路のオベリスト』(翻訳・連載/単行本訳あり)

作風・主題

文体
本格推理(論理的・トリック重視)古典的探偵趣向
頻出モチーフ
アリバイトリック密室パズル的謎解きバーや小さな共同体の舞台

健康

  • 肋膜炎
    1930年代〜(学生時代)
    学校を退学する原因となり、その後の進路や創作活動に影響
  • 結核
    1950年代(治療歴あり)
    治療費負担などが創作や生活に影響を与えた(経済的困窮の一因)

評価・遺産

鮎川哲也は伝統的な本格推理を堅持し、アリバイやトリックを重視した作品群で知られる。編集者・選者として若手育成にも尽力し、1990年には鮎川哲也賞が創設された。映像化も多数あり、戦後日本の本格派推理を代表する一人と評価される。

関連学会

  • 日本推理作家クラブ
  • 日本ミステリー文学関係団体

大衆文化への影響

  • 多数のテレビドラマ化(『チェックメイト78』での作品採用、火曜サスペンス等)

豆知識

  • 本名は中川透。多数のペンネームを用いて投稿・発表した。
  • 1990年に東京創元社が鮎川哲也賞を創設した(新人長編推理小説の登龍門)。
  • デビュー作『月魄』は那珂川透名義で発表。