日本の文学賞

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日本推理作家協会賞

にほんすいりさっかきょうかいしょう

日本推理作家協会がその年に発表された推理小説で最も優れた作品に授与する文学賞。

推理小説
創設年
1948
主催
日本推理作家協会
カテゴリー
ジャンル小説
選考方式
推薦
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
発表時期
5月頃
賞のステータス
活動中

説明

日本推理作家協会がその年に発表された推理小説の中で最も優れていたものに授与する、ミステリー界で最も権威ある賞とされる文学賞。

関連の賞

  • 推理小説の賞
  • ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑
  • 本格ミステリ大賞

公式情報

http://www.mystery.or.jp/

過去の受賞者

古泉迦十 長編および連作短編集部門
崑崙奴
久永実木彦 短編部門
黒い安息の日々
杉江松恋 評論・研究部門
日本の犯罪小説
ビリー・サマーズ
白石朗 翻訳部門
ビリー・サマーズ
青崎有吾 長編および連作短編集部門
地雷グリコ
荻堂顕 長編および連作短編集部門
不夜島(ナイトランド)
坂崎かおる 短編部門
ベルを鳴らして
宮内悠介 短編部門
ディオニソス計画
川出正樹 評論・研究部門
ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 戦後翻訳ミステリ叢書探訪
中相作 評論・研究部門
江戸川乱歩年譜集成
トゥルー・クライム・ストーリー
池田真紀子 翻訳部門
トゥルー・クライム・ストーリー
芦沢央 長編および連作短編集部門

殺人犯をかくまう女、捜査を続ける刑事、虐待を受ける少年の三者が、それぞれの守りたいものを抱えながら交差していく。事件の謎と人間の事情が重なり、静かな圧力のある社会派ミステリになっている。

それぞれの守りたいものが、事件の輪郭を変えていく。

360ページ
社会派ミステリ殺人事件刑事虐待家族
小川哲 長編および連作短編集部門

自称名探偵と五人の助手候補が、空想のような事件と現実の秘密のあいだを行き来するミステリラブコメ。助手に指名された高校生の視点から、推理が真実へ変わる瞬間の危うさが描かれる。

名探偵は絶対に間違えない。

328ページ
ミステリラブコメ名探偵助手高校生非日常
西澤保彦 短編部門

シャーロック・ホームズ物語の誕生から日本への移入史までを、時代背景と受容史の両面からたどる評論・研究書。ドイル自身やファン文化にも目を向け、名探偵の魅力を多角的に整理している。

永遠の名探偵をめぐる170年の物語。

552ページ
評論シャーロック・ホームズ受容史翻訳研究
日暮雅通 評論・研究部門

ストックホルムの暗い時代を舞台に、暴力と奸計の渦の中で生き抜こうとする人々を描く歴史ミステリの日本語版。前作に続き、権力の腐敗と正義の揺らぎが濃密に立ち上がる。

混沌の時代に、己の正義を貫こうとする。

640ページ
歴史ミステリスウェーデンストックホルム権力暴力

前作の続編として、暴力と混迷が深まる1795年のストックホルムを描く日本語版歴史ミステリ。シリーズの終盤に向かう緊迫感の中で、人物たちの選択がいっそう重みを帯びる。

暴力と奸計に満ちた、一七九五年のストックホルム。

592ページ
歴史ミステリスウェーデンストックホルム続編終末感

コロナ禍の櫃洗市で、オンライン相談窓口を通じて公務員探偵が事件を解き明かす連作短編集。表題作を中心に、日常の距離感を保ったまま謎へ迫る工夫が光る。

リモート相談窓口から、謎は鮮やかに解かれる。

320ページ
連作短編集コロナ禍オンライン安楽椅子探偵ミステリ
芦辺拓 長編および連作短編集部門

大阪を舞台に、家族と事件の影が交差する本格ミステリ。

大鞠家殺人事件。

363ページ
本格ミステリ家族戦前大阪
逸木裕 短編部門

探偵のみどりが、旅先で聞いた逸話の奥にある秘密へ近づいていく連作短編集「五つの季節に探偵は」の収録作。

人の本性を覗き見たい気持ちが、謎解きの原動力になる。

320ページ
探偵人間観察連作短編集
大山誠一郎 短編部門

同時刻に起きた二つの事件のアリバイを、時計屋探偵が論理でほどいていく短編。

一つの時間が、二つの事件をつなぐ。

496ページ
本格ミステリアリバイ探偵
小森収 評論・研究部門
短編ミステリの二百年 一〜六

19世紀から現代までの短編ミステリの歴史をたどる全6巻の評論・アンソロジー。

短編ミステリの系譜を、作品と解説の両面から読む。

ミステリ史アンソロジー評論
坂上泉 長編および連作短編集部門

戦後大阪の大阪市警視庁を舞台に、中卒の若手刑事・新城と帝大卒の警察官僚・守屋が連続殺人事件を追う警察小説。身分も育ちも対照的な二人が衝突しながら、占領期の制度転換と街に沈んだ闇へ踏み込んでいく。

対照的な二人の刑事が、戦後大阪に沈んだ闇をたどる。

352ページ
戦後大阪警察小説バディもの連続殺人占領期
櫻田智也 長編および連作短編集部門

昆虫好きの青年探偵・魞沢泉が、旅先で出会う小さな違和感から人の心の傷や優しさをたどっていく連作短編集。表題作「蟬かえる」や「コマチグモ」を含む5編を収録し、静かな切なさと謎解きの手応えが同居する。

昆虫好きの青年探偵・魞沢泉が、静かな謎の奥にある人の思いへ手を伸ばす。

256ページ
連作ミステリ昆虫探偵人間ドラマ喪失と再生
結城真一郎 短編部門

子供が四人しかいない島を舞台に、YouTuberになることを夢見る少年たちの関係と、島に潜む違和感を描く短編。日常のずれが事件へつながる、現代的なミステリとして構成されている。

離島の少年たちの夢と違和感が、ひとつの事件で反転する。

224ページ
離島SNS青春どんでん返しミステリ
真田啓介 評論・研究部門

昆虫好きの青年探偵・魞沢泉が、旅先で出会う違和感を手がかりに人の心の傷や優しさへ迫る連作短編集。表題作を含む五編が、静かな切なさと謎解きの手応えを両立させる。

虫好きの探偵が、旅先の小さな違和感から人の思いをたどる。

256ページ
連作ミステリ昆虫探偵人間ドラマ喪失と回復
呉勝浩 長編および連作短編集部門

巨大ショッピングモール「スワン」で起きた無差別銃撃事件を生き延びた高校生いずみが、告発と招待状をきっかけに、事件の真相と向き合っていく物語。生存者たちの沈黙や疑念が少しずつほどけ、事件の後に残る痛みと真実が立ち上がっていく重厚なミステリー。

事件のその先に残る真実を、最後まで見届けたくなる一冊。

384ページ
事件後ミステリー生存者の告白罪悪感真相解明群像劇
矢樹純 短編部門

祥伝社文庫として刊行された短編集。表題作「夫の骨」を含む九篇を収録し、家族の不穏さや真相のずれを静かに積み上げるミステリー集。

日常の隙間に潜む違和感が、短編ごとにじわりと形になる一冊。

307ページ
家族ミステリー短編集違和感どんでん返し心理描写
金承哲 評論・研究部門

遠藤文学における探偵小説的な視点を手がかりに、神を追う人間と神に追われる人間という主題を読み直す評論。作品群の背後にある思考の連なりをたどり、遠藤周作の文学世界を新しい角度から見通す。

遠藤文学の根源に探偵小説あり。痕跡をたどるスリルから、作品世界の核心を見つめ直す一冊。

363ページ
遠藤周作探偵小説文学研究キリスト教宗教性
葉真中顕 長編および連作短編集部門

終戦間際の北海道・室蘭を舞台に、軍事機密と連続毒殺事件を追う戦中警察小説。アイヌ出身の特高刑事が、国家と個人の正義のはざまに立たされる。

終戦前夜の闇のなかで、真の国賊を問う。

680ページ
戦中ミステリ北海道アイヌ警察小説
澤村伊智 短編部門

小学校の怪談を追う少女たちを描く短編ホラー・ミステリ。学校という閉じた場の記憶と、雨の日に現れる怪異が結びつく。

学校の怪談は、子どもたちの痛みに触れていく。

268ページ
短編ミステリ学校怪談ホラー記憶
長山靖生 評論・研究部門

幕末・明治から戦後まで、日本の近代が育てたSF的想像力の系譜をたどる評論。文学、思想、科学観を横断し、日本SFの精神史を描く。

日本近代の想像力を、SFの系譜として読み直す。

456ページ
SF評論近代日本思想史文学史
古処誠二 長編および連作短編集部門

第二次大戦中のビルマ北部の村で起きた将校殺害を描く戦争ミステリ。戦闘の前線ではなく駐屯地の緊張から、日本軍と現地社会、謎解きの構造を重ねる。

一人の将校の死が、戦争の底に沈む矛盾を開いていく。

208ページ
戦争ミステリビルマ日本軍良心
降田天 短編部門

元刑事の交番勤務員が容疑者と向き合う連作短編集の表題作。老老詐欺をめぐる脅迫状を入口に、人の弱さと嘘を静かに追い詰める。

逃げ場のない対話が、隠された嘘を少しずつほどく。

288ページ
短編ミステリ交番詐欺心理
宮田昇 評論・研究部門

昭和期の翻訳出版をめぐる権利、契約、事件を、出版人の視点からたどるノンフィクション。翻訳権と出版実務の変遷を、多数の人物と書物を通して記録する。

翻訳出版の舞台裏から、昭和の出版と著作権の変化を読み解く。

255ページ
翻訳出版著作権昭和史出版史
宇佐美まこと うさみ まこと 受賞

上野の職安で出会った葉子と希美の友情が、旧家の不審死と筑豊の廃坑集落で起きた過去の事件へつながっていく長編ミステリ。貧困、罪、因縁を重ねながら、裁きと救済の形を問う。

絶望が招いた罪は、長い時間を経て別の人生へ毒のように染み出していく。

400ページ
社会派ミステリ貧困因縁裁き
薬丸岳 やくまる がく 受賞

東池袋署管内で見つかった女性の白骨死体をめぐる短編警察小説。薬丸岳らしい人間の傷に踏み込む視線で、事件の背後にある時間と感情をたどる。「所轄 警察アンソロジー」に収録されている。

白骨死体の沈黙から、置き去りにされた人生の時間が浮かび上がる。

269ページ
警察小説短編未解決の過去人間ドラマ
柚月裕子 ゆづき ゆうこ 受賞
孤狼の血

「孤狼の血」は、柚月裕子による受賞作である。受賞歴から確認できる中心作品として、人物、時代、社会、記憶の交差を読ませる作品として整理した。

柚月裕子の受賞作「孤狼の血」。

受賞作文学賞人間描写
大石直紀 おおいし なおき 受賞
おばあちゃんといっしょ

「おばあちゃんといっしょ」は、大石直紀による受賞作である。受賞歴から確認できる中心作品として、人物、時代、社会、記憶の交差を読ませる作品として整理した。

大石直紀の受賞作「おばあちゃんといっしょ」。

受賞作文学賞人間描写
永嶋恵美 ながしま えみ 受賞
ババ抜き

「ババ抜き」は、永嶋恵美による受賞作である。受賞歴から確認できる中心作品として、人物、時代、社会、記憶の交差を読ませる作品として整理した。

永嶋恵美の受賞作「ババ抜き」。

受賞作文学賞人間描写
門井慶喜 かどい よしのぶ 受賞
マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代

「マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代」は、門井慶喜による受賞作である。受賞歴から確認できる中心作品として、人物、時代、社会、記憶の交差を読ませる作品として整理した。

門井慶喜の受賞作「マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代」。

受賞作文学賞人間描写
月村了衛 つきむら りょうえ 受賞

ソマリア国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団が、氏族間抗争に巻き込まれた女性を守るため、苛烈な追撃戦に身を投じる。軍事サスペンスの緊張と、国家に守られない現場の決断を描く冒険小説。

砂漠の逃走で、任務と生存の境界が剥き出しになる。

254ページ
自衛隊ソマリア軍事サスペンス冒険小説極限状況
早見和真 はやみ かずま 受賞

死刑判決を受けた女性の事件を、周囲の証言と過去からたどり直す長篇小説。罪を犯したとされる人物の人生を多面的に掘り起こし、無垢とは何か、裁きとは何かを問いかける。

彼女が犯した罪を追うほど、裁く側の確かさが揺らいでいく。

342ページ
死刑冤罪の不安証言家族社会派ミステリ
喜国雅彦 きくに まさひこ 受賞

古書を愛する著者が、蔵書整理、私家版づくり、本棚をめぐる交流を軽妙に綴る随筆集。

本を愛しすぎた探偵が、本棚との最後の対話に向き合う。

408ページ
古書蔵書随筆
霜月蒼 しもつき あお 受賞

アガサ・クリスティーの作品群を一作ずつ読み解き、魅力と弱点を率直に整理した評論。

クリスティー全作品を、愛情と批評眼で攻略する。

279ページ
ミステリ評論作品ガイド
恒川光太郎 つねかわ こうたろう 受賞

江戸を思わせる世界で、異形の存在と人間の欲望が絡み合う長編幻想小説。奇怪な出来事の連鎖を通して、善悪や救済をめぐる問いを大きな物語のうねりの中に描き出す。

恒川光太郎『金色機械』の受賞作情報と書誌状況を整理した作品紹介。

445ページ
幻想小説江戸善悪怪異
清水潔 しみず きよし 受賞

北関東で相次いだ幼女誘拐殺人事件を追い、冤罪と未解決事件の構造に迫る調査報道ノンフィクション。現場取材と検証を重ね、司法と報道の責任を問い直す。

清水潔『殺人犯はそこにいる』の受賞作情報と書誌状況を整理した作品紹介。

512ページ
調査報道冤罪未解決事件司法
谷口基 たにぐち もとし 受賞
変格探偵小説入門

『変格探偵小説入門』は谷口基による受賞作品。賞記録で確認できる作品名と著者名を基礎に、単行本・文庫・短編集として採用できる識別子の有無を切り分けて整理した。

谷口基『変格探偵小説入門』の受賞作情報と書誌状況を整理した作品紹介。

受賞作文学作品記録
山田宗樹 やまだ そうき 受賞
百年法

『百年法』は、山田宗樹による作品で、2013年の受賞・選出作として記録されている。Amazon JP、NDL OPAC、出版社公式に相当する公開情報で単行本・文庫の識別子を確認できなかったため、識別子は null とした。

百年法は、山田宗樹の受賞・選出作として書誌確認を行った作品。

ミステリ犯罪小説受賞作
若竹七海 わかたけ ななみ 受賞

『暗い越流』は、若竹七海による作品で、2013年の受賞・選出作として記録されている。光文社の書誌情報で刊行が確認でき、作品単体の書籍として扱える。

暗い越流は、若竹七海の受賞・選出作として書誌確認を行った作品。

236ページ
ミステリ犯罪小説受賞作
諏訪部浩一 すわべ こういち 受賞
『マルタの鷹』講義

『『マルタの鷹』講義』は、諏訪部浩一による作品で、2013年の受賞・選出作として記録されている。Amazon JP、NDL OPAC、出版社公式に相当する公開情報で単行本・文庫の識別子を確認できなかったため、識別子は null とした。

『マルタの鷹』講義は、諏訪部浩一の受賞・選出作として書誌確認を行った作品。

ミステリ犯罪小説受賞作
高野和明 たかの かずあき 受賞
ジェノサイド

『ジェノサイド』は、2012-1 の mystery writers of japan award で記録されている受賞作です。本調査では Amazon JP、国立国会図書館、出版社公式ページの順に単行本・文庫・短編集としての書誌識別子確認を優先したが、このバッチ処理時点で受賞作そのものに対応する紙書籍の ASIN/ISBN を確定できなかったため、掲載誌や関連媒体の識別子は流用していません。

受賞記録上の作品名は『ジェノサイド』。書誌識別子は、作品本体と確認できる資料に限定して扱う。

受賞作書誌確認文学賞記録
湊かなえ みなと かなえ 受賞
望郷、海の星

『望郷、海の星』は、2012-1 の mystery writers of japan award で記録されている受賞作です。本調査では Amazon JP、国立国会図書館、出版社公式ページの順に単行本・文庫・短編集としての書誌識別子確認を優先したが、このバッチ処理時点で受賞作そのものに対応する紙書籍の ASIN/ISBN を確定できなかったため、掲載誌や関連媒体の識別子は流用していません。

受賞記録上の作品名は『望郷、海の星』。書誌識別子は、作品本体と確認できる資料に限定して扱う。

受賞作書誌確認文学賞記録
横田順彌 よこた じゅんや 受賞
近代日本奇想小説史 明治篇

『近代日本奇想小説史 明治篇』は、2012-1 の mystery writers of japan award で記録されている受賞作です。本調査では Amazon JP、国立国会図書館、出版社公式ページの順に単行本・文庫・短編集としての書誌識別子確認を優先したが、このバッチ処理時点で受賞作そのものに対応する紙書籍の ASIN/ISBN を確定できなかったため、掲載誌や関連媒体の識別子は流用していません。

受賞記録上の作品名は『近代日本奇想小説史 明治篇』。書誌識別子は、作品本体と確認できる資料に限定して扱う。

受賞作書誌確認文学賞記録
麻耶雄嵩 まや ゆうたか 受賞

山深い土地の因習と連続殺人を、名探偵小説の形式で組み上げたミステリ。古典的な謎解きの楽しさと、語りの反転が強い印象を残す。

隻眼の少女は、麻耶雄嵩の受賞作として刊行形態でも確認できる作品です。

420ページ
本格ミステリ因習名探偵
米澤穂信 よねざわ ほのぶ 受賞

中世ヨーロッパ風の島を舞台に、魔術と推理を両立させた長編ミステリ。ファンタジー設定を論理的な謎解きの枠組みに組み込んでいる。

折れた竜骨は、米澤穂信の受賞作として刊行形態でも確認できる作品です。

338ページ
本格ミステリファンタジー中世
深水黎一郎 ふかみ れいいちろう 受賞

人間の価値や競争の意味を、ミステリ的な仕掛けと短編的な切れ味で問う作品集。題名作はスポーツの距離を倫理的な問いへ接続する。

人間の尊厳と八〇〇メートルは、深水黎一郎の受賞作として刊行形態でも確認できる作品です。

206ページ
短編ミステリ倫理競争
東雅夫 あずま まさお 受賞

『遠野物語』と近代怪談の成立を結び、民俗、文学、出版文化の交点を読む評論。怪談を単なる恐怖譚ではなく、時代の想像力として捉える。

遠野物語と怪談の時代は、東雅夫の受賞作として刊行形態でも確認できる作品です。

256ページ
怪談民俗近代文学
飴村行 あめむら こう 受賞

飴村行のホラー・ミステリ長編。戦時下の日本と東南アジアの密林を背景に、爬虫人ヘルビノをめぐる異様な事件が連鎖する。暴力、滑稽さ、グロテスクな想像力を混ぜ合わせ、粘膜シリーズの歪んだ世界をさらに押し広げた作品。

戦時下の密林と爬虫人の伝説が、凄惨で奇妙な事件を呼び込む。

384ページ
ホラー戦時下爬虫人グロテスクミステリ
貫井徳郎 ぬくい とくろう 受賞

貫井徳郎の社会派ミステリ。街路樹、医療、行政、飼い主のマナーなど、誰もが見過ごす小さな無責任が連鎖し、幼い命を奪う悲劇へと至る。遺された父が真相を追うなか、法では裁ききれない罪の形が浮かび上がる。

小さな無責任の連鎖が、法で裁けない殺人を生む。

516ページ
社会派ミステリモラル事故と責任家族の喪失小さな罪
安東能明 あんどう よしあき 受賞

安東能明の警察小説短編。組織の規律と現場の判断がぶつかる警察の内側を舞台に、管理と監督の責任、部下を抱える者の孤独を描く。短編集『撃てない警官』に収録され、柴崎令司という警察官の屈折した再出発を形づくる一編。

警察組織の管理責任と現場の痛みが、静かにぶつかり合う短編。

363ページ
警察小説組織責任左遷現場捜査職業倫理
小森健太朗 こもり けんたろう 受賞

小森健太朗による古典ミステリ研究書。『不思議の国のアリス』論から、クイーン、カー、ヴァン・ダイン、黒岩涙香の翻案原典調査まで、英文学と探偵小説の地下でつながる水脈を掘り起こす。評論でありながら、謎解きのように読ませる構成を備える。

古典文学と本格ミステリの奥に流れる見えないつながりを探る評論集。

244ページ
ミステリ評論英文学古典探偵小説黒岩涙香翻案研究
道尾秀介 みちお しゅうすけ 受賞
カラスの親指

『カラスの親指』は、道尾秀介による作品で、2009年の受賞作として記録されている。作品名と著者名で国立国会図書館サーチを確認し、単独書籍として一致する資料がある場合のみ紙書籍の識別子を採用した。

道尾秀介の『カラスの親指』は、受賞歴と刊行形態を手がかりに読まれる作品である。

受賞作現代文学刊行形態
柳広司 やなぎ こうじ 受賞

『ジョーカー・ゲーム』は、柳広司による作品で、2009年の受賞作として記録されている。作品名と著者名で国立国会図書館サーチを確認し、単独書籍として一致する資料がある場合のみ紙書籍の識別子を採用した。

柳広司の『ジョーカー・ゲーム』は、受賞歴と刊行形態を手がかりに読まれる作品である。

252ページ
受賞作現代文学刊行形態
曽根圭介 そね けいすけ 受賞

『熱帯夜』は、曽根圭介による作品で、2009年の受賞作として記録されている。作品名と著者名で国立国会図書館サーチを確認し、単独書籍として一致する資料がある場合のみ紙書籍の識別子を採用した。

曽根圭介の『熱帯夜』は、受賞歴と刊行形態を手がかりに読まれる作品である。

272ページ
受賞作現代文学刊行形態
田中啓文 たなか ひろふみ 受賞
渋い夢

『渋い夢』は、田中啓文による作品で、2009年の受賞作として記録されている。作品名と著者名で国立国会図書館サーチを確認し、単独書籍として一致する資料がある場合のみ紙書籍の識別子を採用した。

田中啓文の『渋い夢』は、受賞歴と刊行形態を手がかりに読まれる作品である。

受賞作現代文学刊行形態
円堂都司昭 えんどう つしあき 受賞

『「謎」の解像度』は、円堂都司昭による作品で、2009年の受賞作として記録されている。作品名と著者名で国立国会図書館サーチを確認し、単独書籍として一致する資料がある場合のみ紙書籍の識別子を採用した。

円堂都司昭の『「謎」の解像度』は、受賞歴と刊行形態を手がかりに読まれる作品である。

320ページ
受賞作現代文学刊行形態
栗原裕一郎 くりはら ゆういちろう 受賞

『〈盗作〉の文学史』は、栗原裕一郎による作品で、2009年の受賞作として記録されている。作品名と著者名で国立国会図書館サーチを確認し、単独書籍として一致する資料がある場合のみ紙書籍の識別子を採用した。

栗原裕一郎の『〈盗作〉の文学史』は、受賞歴と刊行形態を手がかりに読まれる作品である。

480ページ
受賞作現代文学刊行形態
今野敏 こんの びん 受賞
果断 隠蔽捜査2

『果断 隠蔽捜査2』は今野敏による作品で、mystery-writers-of-japan-award 2008-1 の受賞作です。作品名と著者名を基準に単行本・文庫・収録書籍の公開情報を確認し、作品ページに載せられる範囲の基本情報をまとめています。

今野敏『果断 隠蔽捜査2』。

受賞作現代文学作者の代表的活動
長岡弘樹 ながおか ひろき 受賞
傍聞き

『傍聞き』は長岡弘樹による作品で、mystery-writers-of-japan-award 2008-1 の受賞作です。作品名と著者名を基準に単行本・文庫・収録書籍の公開情報を確認し、作品ページに載せられる範囲の基本情報をまとめています。

長岡弘樹『傍聞き』。

受賞作現代文学作者の代表的活動
最相葉月 さいそう はづき 受賞
星新一 一〇〇一話をつくった人

『星新一 一〇〇一話をつくった人』は最相葉月による作品で、mystery-writers-of-japan-award 2008-1 の受賞作です。作品名と著者名を基準に単行本・文庫・収録書籍の公開情報を確認し、作品ページに載せられる範囲の基本情報をまとめています。

最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』。

受賞作現代文学作者の代表的活動
紀田順一郎 きだ じゅんいちろう 受賞
幻想と怪奇の時代

『幻想と怪奇の時代』は紀田順一郎による作品で、mystery-writers-of-japan-award 2008-1 の受賞作です。作品名と著者名を基準に単行本・文庫・収録書籍の公開情報を確認し、作品ページに載せられる範囲の基本情報をまとめています。

紀田順一郎『幻想と怪奇の時代』。

受賞作現代文学作者の代表的活動
桜庭一樹 さくらば かずき 受賞

『赤朽葉家の伝説』は桜庭一樹による文学作品。受賞・候補歴を通じて読者に知られ、人物の感情や時代の空気を物語の中で丁寧に描いている。

桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』。作品の核にある感情と時代の手触りをたどる一作。

320ページ
文学人間関係記憶社会
恩田陸 おんだ りく 受賞

『ユージニア』は、旧家で起きた大量毒殺事件の記憶を、証言や手記の断片からたどる長編ミステリーです。真実に近づくほど輪郭が揺らぎ、美しい造本と多声的な語りが不穏な余韻を残します。

証言の断片が、毒殺事件の記憶を不確かな光で照らす。

452ページ
ミステリー記憶証言毒殺事件
貴志祐介 きし ゆうすけ 受賞

『硝子のハンマー』は、厳重なセキュリティに守られた介護会社の社長室で起こる密室殺人を描く本格ミステリです。弁護士の青砥純子と防犯コンサルタントの榎本径が、現代的な防犯設備の隙間に潜む謎へ迫ります。

監視カメラと暗証番号に囲まれた密室が、現代の本格ミステリを開きます。

493ページ
密室本格ミステリ
戸松淳矩 とまつ あつのり 受賞

『剣と薔薇の夏』は、万延元年の遣米使節団を迎えるニューヨークを舞台にした歴史ミステリです。新聞記者と挿絵画家、日本人漂流民が怪事件を追い、幕末史と西洋ミステリの趣向を重ね合わせます。

幕末の使節団とニューヨークの怪事件が出会う歴史ミステリです。

471ページ
歴史ミステリ幕末
垣根涼介 かきね りょうすけ 受賞
ワイルド・ソウル

垣根涼介の『ワイルド・ソウル』は、戦後移民政策で南米へ渡った人々の苦難と、現代日本への復讐劇を重ねる長編犯罪小説。冒険小説の推進力と社会派の視線を併せ持ち、国家と個人の責任を問う。

熱帯の記憶と現代日本の闇が、復讐の物語として交差する。

622ページ
移民復讐冒険小説戦後史
歌野晶午 うたの しょうご 受賞

歌野晶午の『葉桜の季節に君を想うということ』は、元探偵の男を中心に、恋愛、詐欺事件、過去の記憶を絡めたミステリ。軽快な語りの奥に仕掛けを潜ませ、読み終えたあとに物語全体の見え方を変える。

春の名残のような題名の下で、人生と記憶の見え方が反転する。

444ページ
叙述トリック恋愛記憶人生
浅暮三文 あさぐも さんぶん 受賞

浅暮三文による幻想味の強いミステリ。石の内部に入り込むような奇妙な感覚を通じて、現実の境目が揺らぎ、蜘蛛の巣めいた関係と謎が読者を絡め取る。

石の中へ沈みこむような感覚が、現実の輪郭をほどき、蜘蛛の巣のような謎を広げる。

202ページ
幻想ミステリ現実の揺らぎ蜘蛛閉塞感
有栖川有栖 ありすがわ ありす 受賞

作家アリスと火村英生がマレー半島を走る鉄道の旅で事件に出会う本格ミステリ。旅情、密室的な列車空間、論理的な推理が結びつき、異国の風景の中で謎が組み上がる。

マレー半島を走る列車の旅情の中で、火村とアリスの推理が静かに軌道へ乗る。

385ページ
本格ミステリ鉄道旅火村英生異国の風景
山田正紀 やまだ まさのり 受賞
ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件

『ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件』は、山田正紀による作品。日本推理作家協会賞の対象作として扱われている。

山田正紀の『ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件』。

古川日出男 ふるかわ ひでお 受賞
アラビアの夜の種族

『アラビアの夜の種族』は、古川日出男による作品。日本推理作家協会賞の対象作として扱われている。

古川日出男の『アラビアの夜の種族』。

東直己 あずま なおき 受賞

『残光』は、東直己による作品。日本推理作家協会賞の2001年回で受賞に選ばれ、同時代の文学・出版の中で評価された。

日本推理作家協会賞で受賞となった、東直己の『残光』。

364ページ
ミステリ犯罪
菅浩江 すが ひろえ 受賞

『永遠の森 博物館惑星』は、菅浩江による作品。日本推理作家協会賞の2001年回で受賞に選ばれ、同時代の文学・出版の中で評価された。

日本推理作家協会賞で受賞となった、菅浩江の『永遠の森 博物館惑星』。

329ページ
ミステリ犯罪
天童荒太 てんどう あらた 受賞
永遠の仔

虐待を受けた過去を背負う男女が再会し、封じてきた記憶と向き合う長編小説。犯罪小説の枠を越えて、傷と回復を描く。

『2000』は、受賞作として読み継がれる作品です。

文学賞受賞作人間関係時代の感触
福井晴敏 ふくい はるとし 受賞
亡国のイージス

架空のイージス艦占拠事件を軸に、国家、組織、個人の責任を問う軍事サスペンス。

『2000』は、受賞作として読み継がれる作品です。

文学賞受賞作人間関係時代の感触
東野圭吾 ひがしの けいご 受賞
秘密

『秘密』は、東野圭吾による推理小説。受賞対象となった作品で、題名が示す人物、場所、記憶、社会的状況を軸に読ませる。

秘密は、推理小説としての輪郭と東野圭吾の関心が重なる作品。

受賞作推理小説現代文学
香納諒一 かのう りょういち 受賞
幻の女

『幻の女』は、香納諒一による推理小説。受賞対象となった作品で、題名が示す人物、場所、記憶、社会的状況を軸に読ませる。

幻の女は、推理小説としての輪郭と香納諒一の関心が重なる作品。

受賞作推理小説現代文学
桐野夏生 きりの なつお 受賞
OUT

『OUT』は、桐野夏生の日本推理作家協会賞で評価されたミステリです。題名が示すモチーフを軸に、人物の行動や時代の空気を通して主題を立ち上げる作品として読めます。

『OUT』は、受賞時の評価対象となった主題を読者に印象づける作品です。

447ページ
受賞作人物描写時代性
馳星周 はせ せいしゅう 受賞
鎮魂歌 不夜城II

『鎮魂歌 不夜城II』は、馳星周の日本推理作家協会賞で評価されたミステリです。題名が示すモチーフを軸に、人物の行動や時代の空気を通して主題を立ち上げる作品として読めます。

『鎮魂歌 不夜城II』は、受賞時の評価対象となった主題を読者に印象づける作品です。

受賞作人物描写時代性
真保裕一 しんぽ ゆういち 受賞

『奪取』は、真保裕一による作品で、1997年の日本推理作家協会賞で受賞対象となった。講談社から刊行された作品として読まれている。

日本推理作家協会賞で受賞対象となった『奪取』。

524ページ
共同通信社社会部 きょうどうつうしんしゃ しゃかいぶ 受賞
沈黙のファイル 「瀬島龍三」とは何だったのか

『沈黙のファイル 「瀬島龍三」とは何だったのか』は、共同通信社社会部による作品で、1997年の日本推理作家協会賞で受賞対象となった。刊行形態が確認された作品として読まれている。

日本推理作家協会賞で受賞対象となった『沈黙のファイル 「瀬島龍三」とは何だったのか』。

京極夏彦 きょうごく なつひこ 受賞
魍魎の匣

『魍魎の匣』は京極夏彦による作品。

京極夏彦による『魍魎の匣』。

梅原克文 うめはら かつふみ 受賞
ソリトンの悪魔

『ソリトンの悪魔』は梅原克文による作品。

梅原克文による『ソリトンの悪魔』。

黒川博行 くろかわ ひろゆき 受賞
カウント・プラン

『カウント・プラン』は黒川博行による作品。

黒川博行による『カウント・プラン』。

折原一 おりはら はじめ 受賞
沈黙の教室

『沈黙の教室』は、受賞対象となった文学作品です。人物の選択、時代や場所の空気、心情の揺れを通して、作者の主題意識を読者に伝えます。

人物と時代の気配を通して、作者の主題が浮かび上がる作品です。

文学人間関係時代心情
藤田宜永 ふじた よしなが 受賞
鋼鉄の騎士

『鋼鉄の騎士』は、受賞対象となった文学作品です。人物の選択、時代や場所の空気、心情の揺れを通して、作者の主題意識を読者に伝えます。

人物と時代の気配を通して、作者の主題が浮かび上がる作品です。

文学人間関係時代心情
加納朋子 かのう ともこ 受賞
ガラスの麒麟

『ガラスの麒麟』は、受賞対象となった文学作品です。人物の選択、時代や場所の空気、心情の揺れを通して、作者の主題意識を読者に伝えます。

人物と時代の気配を通して、作者の主題が浮かび上がる作品です。

文学人間関係時代心情
山口雅也 やまぐち まさや 受賞
日本殺人事件

『日本殺人事件』は、受賞対象となった文学作品です。人物の選択、時代や場所の空気、心情の揺れを通して、作者の主題意識を読者に伝えます。

人物と時代の気配を通して、作者の主題が浮かび上がる作品です。

文学人間関係時代心情
各務三郎 かがみ さぶろう 受賞
チャンドラー 人物事典

『チャンドラー 人物事典』は、受賞対象となった文学作品です。人物の選択、時代や場所の空気、心情の揺れを通して、作者の主題意識を読者に伝えます。

人物と時代の気配を通して、作者の主題が浮かび上がる作品です。

文学人間関係時代心情
中島らも なかじま らも 受賞

『ガダラの豚』は中島らもによる推理小説の作品で、日本推理作家協会賞の受賞作です。賞の対象領域に沿って、物語、人物、社会や歴史へのまなざしを読む作品として位置づけられます。

日本推理作家協会賞で評価された、中島らもの表現を伝える一作です。

598ページ
推理小説受賞作日本文学
斎藤純 さいとう じゅん 受賞

『ル・ジタン』は斎藤純による推理小説の作品で、日本推理作家協会賞の受賞作です。賞の対象領域に沿って、物語、人物、社会や歴史へのまなざしを読む作品として位置づけられます。

日本推理作家協会賞で評価された、斎藤純の表現を伝える一作です。

58ページ
推理小説受賞作日本文学
鈴木輝一郎 すずき きいちろう 受賞

『めんどうみてあげるね』は鈴木輝一郎による推理小説の作品で、日本推理作家協会賞の受賞作です。賞の対象領域に沿って、物語、人物、社会や歴史へのまなざしを読む作品として位置づけられます。

日本推理作家協会賞で評価された、鈴木輝一郎の表現を伝える一作です。

249ページ
推理小説受賞作日本文学
北上次郎 きたかみ じろう 受賞

『冒険小説論 近代ヒーロー像100年の変遷』は北上次郎による推理小説の作品で、日本推理作家協会賞の受賞作です。賞の対象領域に沿って、物語、人物、社会や歴史へのまなざしを読む作品として位置づけられます。

日本推理作家協会賞で評価された、北上次郎の表現を伝える一作です。

595ページ
推理小説受賞作日本文学
高村薫 たかむら かおる 受賞

『リヴィエラを撃て』は、高村薫による双葉社から刊行された作品で、日本推理作家協会賞で評価された。題名が示す対象を軸に、著者の関心と時代背景を読ませる一作である。

『リヴィエラを撃て』は、日本推理作家協会賞で選ばれた高村薫の作品である。

425ページ
受賞作日本推理作家協会日本文学
秦新二 はた しんじ 受賞

『文政十一年のスパイ合戦』は、秦新二による文芸春秋から刊行された作品で、日本推理作家協会賞で評価された。題名が示す対象を軸に、著者の関心と時代背景を読ませる一作である。

『文政十一年のスパイ合戦』は、日本推理作家協会賞で選ばれた秦新二の作品である。

318ページ
受賞作日本推理作家協会日本文学
長谷部史親 はせべ ふみちか 受賞

『欧米推理小説翻訳史』は、長谷部史親による本の雑誌社から刊行された作品で、日本推理作家協会賞で評価された。題名が示す対象を軸に、著者の関心と時代背景を読ませる一作である。

『欧米推理小説翻訳史』は、日本推理作家協会賞で選ばれた長谷部史親の作品である。

243ページ
受賞作日本推理作家協会日本文学
綾辻行人 あやつじ ゆきと 受賞

鎌倉の森に建つ時計館を訪れた人々を、過去の死と現在の殺意が包囲する本格ミステリ。館を満たす時計のイメージが、時間、記憶、復讐の主題を濃密に支える。

止まった時間の館で、過去の悲劇が新たな殺意として鳴り出す。

625ページ
本格ミステリ時間復讐
宮部みゆき みやべ みゆき 受賞

死亡事故に遭遇した青年と、超能力を持つ少年の出会いから始まる長編ミステリ。真相を追う過程で、能力を持つ者の孤独と社会の不安が浮き彫りになる。

少年の言葉が事故の闇を開き、見えない力を持つ者の孤独を照らす。

537ページ
ミステリ超能力孤独事故
野崎六助 のざき ろくすけ 受賞

アメリカ探偵小説を、文学史、社会史、アメリカニズムの批評として読み込む大部の評論。ジャンルの形式に、国家と都市、暴力、孤独の歴史を重ねて論じる。

探偵小説という形式から、アメリカ文学と社会の深層を読み解く。

970ページ
探偵小説アメリカ文学文芸評論社会批評
大沢在昌 おおさわ ありまさ 受賞

『新宿鮫』は、大沢在昌が新宿署の刑事・鮫島を主人公に据えた警察小説です。巨大な歓楽街の闇、警察組織内の孤立、拳銃密造事件が絡み合い、都市犯罪小説としての速度と孤高のヒーロー像を確立しました。

新宿の夜を泳ぐ一匹狼の刑事が、組織と街の闇に切り込むシリーズ第一作です。

278ページ
警察小説新宿孤高の刑事都市犯罪
北村薫 きたむら かおる 受賞

『夜の蝉』は、北村薫の「円紫さんと私」シリーズに属する連作ミステリです。女子大学生の語り手が日常の中に潜む謎を見つめ、落語家・春桜亭円紫の洞察を通して、人の心の綾を静かに解きほぐします。

日常の小さな違和感が、語り手の成長と人間理解につながっていきます。

280ページ
日常の謎成長落語記憶と感情
竹中労 たけなか ろう 受賞

『百怪、我が腸ニ入ル 竹中英太郎作品譜』は、竹中労が画家・竹中英太郎の足跡と作品世界をたどった評伝的研究です。怪奇、探偵小説、挿絵文化が交差する場を掘り起こし、近代大衆文化の陰影を描きます。

怪奇と探偵小説の視覚文化を、作家の生涯と作品譜から照らし出す一冊です。

173ページ
評伝挿絵文化怪奇探偵小説史
徳岡孝夫 とくおか たかお 受賞
横浜・山手の出来事

『横浜・山手の出来事』は、徳岡孝夫による評論・ノンフィクション系の受賞作です。横浜山手という土地の記憶を手がかりに、近代日本の異文化接触、事件、人間模様を追い、都市の歴史を読み物として立ち上げています。

港町の丘に残る出来事から、近代日本の異文化と人間の交錯を読み解きます。

横浜山手都市史近代日本ノンフィクション
佐々木譲 ささき ゆずる 受賞

『エトロフ発緊急電』は佐々木譲のミステリ・犯罪小説系の作品。事件や謎を軸に、人物の心理、時代背景、緊張感のある展開を描く。

『エトロフ発緊急電』は、佐々木譲の表現を日本推理作家協会賞の文脈で読むための重要な対象である。

630ページ
人物心理緊張
鶴見俊輔 つるみ しゅんすけ 受賞
夢野久作

『夢野久作』は鶴見俊輔のミステリ・犯罪小説系の作品。事件や謎を軸に、人物の心理、時代背景、緊張感のある展開を描く。

『夢野久作』は、鶴見俊輔の表現を日本推理作家協会賞の文脈で読むための重要な対象である。

人物心理緊張
和久峻三 わく しゅんぞう 受賞
雨月荘殺人事件

『雨月荘殺人事件』は、和久峻三による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。

『雨月荘殺人事件』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。

時代と個人記憶社会人間関係
船戸与一 ふなと よいち 受賞
伝説なき地

『伝説なき地』は、船戸与一による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。

『伝説なき地』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。

時代と個人記憶社会人間関係
小池真理子 こいけ まりこ 受賞
妻の女友達

『妻の女友達』は、小池真理子による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。

『妻の女友達』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。

時代と個人記憶社会人間関係
直井明 なおい あきら 受賞
87分署シリーズ グラフィティ ―エド・マクベインの世界

『87分署シリーズ グラフィティ ―エド・マクベインの世界』は、直井明による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。

『87分署シリーズ グラフィティ ―エド・マクベインの世界』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。

時代と個人記憶社会人間関係
小杉健治 こすぎ けんじ 受賞

『絆』は小杉健治による、事件や謎を通じて、人間関係の緊張と真相への道筋を描く作品です。受賞作として、題名が示す主題を軸に、読後に残る余韻を重んじた一作として位置づけられます。

『絆』は、短い題名の奥に人物、時代、土地の気配を重ねる作品です。

273ページ
真相人間関係緊張
逢坂剛 おうさか ごう 長編部門

『カディスの赤い星』は、逢坂剛によるミステリです。受賞時に注目された主題や語りの調子を手がかりに、人物、場所、出来事が重なり合う作品として読むことができます。

『カディスの赤い星』は、題名が呼び込む情景と作者の関心を結びつけながら、受賞作としての輪郭を残す作品です。

429ページ
事件推理人物描写
高橋克彦 たかはし かつひこ 長編部門

『北斎殺人事件』は、高橋克彦によるミステリです。受賞時に注目された主題や語りの調子を手がかりに、人物、場所、出来事が重なり合う作品として読むことができます。

『北斎殺人事件』は、題名が呼び込む情景と作者の関心を結びつけながら、受賞作としての輪郭を残す作品です。

387ページ
事件推理人物描写
伊藤秀雄 いとう ひでお 評論その他の部門

『明治の探偵小説』は、伊藤秀雄によるミステリです。受賞時に注目された主題や語りの調子を手がかりに、人物、場所、出来事が重なり合う作品として読むことができます。

『明治の探偵小説』は、題名が呼び込む情景と作者の関心を結びつけながら、受賞作としての輪郭を残す作品です。

606ページ
事件推理人物描写
岡嶋二人 おかじま ににん 長編部門

名門中学で起きる連続殺人を、息子を失った父親の視点から追う学園サスペンス。子どもたちの遊びに見える「チョコレートゲーム」の背後に、金銭と暴力の暗い構造が浮かび上がる。

学校という閉じた世界で、子どもの遊びが死のゲームへ変わる。

279ページ
学園サスペンス連続殺人親子少年犯罪
志水辰夫 しみず たつお 長編部門

スパイ船に関わった過去を背負う男が、親友の死をきっかけに秘密を追う冒険小説。雪原を舞台に、友情、裏切り、故郷を失った者の哀しみが交錯する。

雪の荒野を進む追跡行が、男の過去と故郷への思いを掘り起こす。

237ページ
冒険小説スパイ船友情故郷喪失
松村喜雄 まつむら よしお 評論その他の部門

フランス・ミステリーの歴史を、怪盗ルパンから名探偵像までの系譜としてたどる評論。大衆文学、犯罪小説、探偵小説の発展を、作品と時代背景の両面から読み解く。

怪盗と名探偵の対立から、フランス・ミステリーの魅力と歴史を描く。

362ページ
フランス・ミステリー探偵小説史怪盗ルパン文芸評論
北方謙三 きたかた けんぞう 長編部門

『渇きの街』は、北方謙三の長編小説。道を踏み外した者たちの生き方を、乾いた文体と都会的な緊張感で描くハードボイルド色の濃い作品である。

乾いた街で、男たちの孤独と矜持がぶつかり合う。

312ページ
ハードボイルド都市孤独
皆川博子 みながわ ひろこ 長編部門

『壁・旅芝居殺人事件』は、皆川博子の長編ミステリ。旅芝居の小屋を舞台に、過去と現在の事件が重なり、隠された因縁が明らかになっていく。

芝居小屋の闇に、過去の事件と現在の死が重なる。

199ページ
旅芝居過去の事件因縁
佐瀬稔 させ みのる 評論その他の部門

『金属バット殺人事件』は、佐瀬稔による事件ルポルタージュ。川崎で起きた家庭内殺人事件を追い、家族・教育・社会のひずみを掘り下げる。

幸福に見えた家庭の内側に、何が積み重なっていたのかを追う。

230ページ
少年犯罪家族ルポルタージュ
松山巌 まつやま がん 評論その他の部門

『乱歩と東京 1920都市の貌』は、松山巌による評論。江戸川乱歩の探偵小説を、1920年代東京の都市文化や風景の変容と結びつけて読み解く。

乱歩の探偵小説を、都市東京の誕生とともに読み直す。

227ページ
江戸川乱歩東京都市論
加納一朗 かのう いちろう 長編部門
ホック氏の異郷の冒険

『ホック氏の異郷の冒険』は、加納一朗によるミステリ。受賞作として、作者の問題意識と表現の特色を伝える一作である。

受賞作『ホック氏の異郷の冒険』を入口に、加納一朗の表現世界へ導く。

犯罪心理
伴野朗 ばんの ろう 短編および連作短編集部門
傷ついた野獣

『傷ついた野獣』は、伴野朗によるミステリ。受賞作として、作者の問題意識と表現の特色を伝える一作である。

受賞作『傷ついた野獣』を入口に、伴野朗の表現世界へ導く。

犯罪心理
胡桃沢耕史 くるみざわ こうじ 長編部門
天山を越えて

「天山を越えて」は、胡桃沢耕史による受賞作。受賞歴により注目された作品として、作者の問題意識と語りの特色を示す一作である。

受賞作「天山を越えて」を入口に、作者の表現世界へ導く。

受賞作日本文学表現
辻真先 つじ まさき 長編賞

辻真先『アリスの国の殺人』は、受賞時の文脈で評価された作品である。作品名が示す主題を軸に、時代や社会、個人の経験を読み解く構成を持つ。

アリスの国の殺人は、受賞作としての輪郭を保ちながら、作者の関心を凝縮して伝える。

224ページ
文学賞受賞作時代背景人間と社会
日下圭介 くさか けいすけ 短編賞
鶯を呼ぶ少年、木に登る犬

『鶯を呼ぶ少年、木に登る犬』は、日下圭介による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。

日下圭介の『鶯を呼ぶ少年、木に登る犬』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。

文学賞受賞作1980年代文学作者の主題意識
西村京太郎 にしむら きょうたろう 長編賞

青森県の高校で校内新聞を作っていた男女七人が、卒業から七年後に寝台特急で郷里へ戻る約束を果たそうとする。上野駅での殺人を皮切りに仲間が次々と狙われ、十津川警部と亀井刑事が、帰郷の旅に隠された過去と愛憎を追っていくトラベルミステリー。

寝台特急「ゆうづる7号」に託された再会の旅は、郷愁と殺意が交差する連続殺人へ変わっていく。

456ページ
十津川警部トラベルミステリー寝台特急同窓生郷愁連続殺人
仁木悦子 にき えつこ 短編賞

富豪の老婦人の家に住み込みで雇われた沼手多佳子が、思いがけず遺産を受け継いだことから、幼い日に母を奪った事件の真相へ近づいていく短編ミステリー。老婦人の鋭い推理と、多佳子の過去に沈む痛みが結びつき、謎解きの鮮やかさと人情味を併せ持つ作品である。

車椅子の老婦人が、遺産に隠された過去と殺人の記憶を静かに解きほぐしていく。

294ページ
安楽椅子探偵遺産と秘密母の死の真相人情ミステリー
連城三紀彦 れんじょう みきひこ 短編賞

大正歌壇の寵児とされた歌人・苑田岳葉が、二度の心中未遂で女たちを死なせ、その情死行を歌に残して自害したという伝説の奥をたどる短編。耽美的な情念と端正な謎解きが重なり、愛と創作のために人を巻き込む怖さを浮かび上がらせる。

滅びの歌に秘められた野望が、心中譚を妖しく反転させる。

301ページ
短編ミステリー耽美歌人心中花葬
中薗英助 なかぞの えいすけ 評論その他の部門賞

スパイ・ミステリィをめぐる評論集。国際政治の緊張、諜報活動の虚実、犯罪小説としての構造を手がかりに、スパイ小説というジャンルの魅力と限界を読み解く。

スパイ小説の背後にある時代の緊張と物語の仕掛けを、ミステリの視点から読みほどく評論集。

318ページ
スパイ小説ミステリ評論国際政治諜報活動冷戦期文学
該当なし
天藤真 てんとう まこと 長編賞
大誘拐

『大誘拐』は、天藤真によるミステリで、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

天藤真の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

犯罪と謎緊張感人間心理
檜山良昭 ひやま よしあき 長編賞
スターリン暗殺計画

『スターリン暗殺計画』は、檜山良昭によるミステリで、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

檜山良昭の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

犯罪と謎緊張感人間心理
阿刀田高 あとだ たかし 短編賞
来訪者

『来訪者』は、阿刀田高によるミステリで、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

阿刀田高の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

犯罪と謎緊張感人間心理
植草甚一 うえくさ じんいち 評論その他の部門賞
ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう

『ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう』は、植草甚一によるミステリで、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

植草甚一の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

犯罪と謎緊張感人間心理
泡坂妻夫 あわさか つまお 長編賞

『乱れからくり』は、泡坂妻夫の本格ミステリ長編である。玩具会社一族に続く不可解な死と、屋敷の巨大迷路に隠されたからくりを、奇術的な発想と論理で解きほぐしていく。

玩具と迷路と一族の秘密が、精巧なからくりとして組み上がる。

384ページ
本格ミステリからくり迷路一族の秘密
大岡昇平 おおおか しょうへい 長編賞

『事件』は、大岡昇平が裁判の進行を通じて真実の揺らぎを描く法廷小説である。単純に見えた殺人事件が証言と審理の積み重ねで複雑化し、裁判がどこまで事実に迫れるのかを問う。

法廷の言葉が、ひとつの事件に潜む複数の真実を照らし出す。

599ページ
法廷小説裁判真実証言
青木雨彦 あおき あまひこ 評論その他の部門賞

『課外授業 ミステリにおける男と女の研究』は、青木雨彦が海外ミステリを男女関係の描かれ方から読み解く評論である。推理小説を人間関係の小説として見直し、洒脱な語り口で作品世界を案内する。

ミステリの中の男と女を読み解き、犯罪小説の人間模様を照らす。

269ページ
ミステリ評論男女関係海外ミステリ作品論
石川喬司 いしかわ きょうじ 評論その他の部門賞

『SFの時代 日本SFの胎動と展望』は、石川喬司が日本SFの形成期を論じた評論集である。作家論、時評、作品解説を通して、ジャンルが社会と読者を獲得していく過程を描き出す。

日本SFが立ち上がる時代の熱気を、批評の言葉で記録する。

488ページ
SF評論日本SF作家論ジャンル史
石沢英太郎 いしざわ えいたろう 受賞

銀行強盗の瞬間に走ったひとつの視線から、人間心理の弱さと悪意をたぐり寄せる推理短編集。表題作を中心に、日常の裂け目から犯罪の衝動が現れる過程を端正に描く。

視線は、石沢英太郎の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。

279ページ
心理ミステリー犯罪の動機日常の不穏
山村正夫 やまむら まさお 受賞

戦前から戦後にかけて探偵文壇を見つめた著者が、親交のあった作家たちの人柄と作品世界を回想する評論集。ミステリー史を個人の記憶からたどる温かな作家論である。

わが懐旧的探偵作家論は、山村正夫の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。

349ページ
探偵小説史作家論文壇回想
戸板康二 といた こうじ 受賞

「グリーン車の子供」は、中村雅楽ものの一篇。新幹線のグリーン車で出会う奇妙な子どもを端緒に、日常的な旅の空間が謎へ変わっていく。

旅の座席で隣り合った子どもが、老優を意外な謎へ導く。

303ページ
日常の謎中村雅楽鉄道短篇ミステリ
権田萬治 ごんだ まんじ 受賞

『日本探偵作家論』は、戦前探偵小説の作家たちを論じた評論集。江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作らの作品世界を、妖しさと文学性の両面から読み解く。

探偵小説を支えた作家たちの闇と魅力を、評論の言葉で掘り下げる。

330ページ
探偵小説評論戦前文学作家論日本ミステリ
清水一行 しみず いっこう 受賞

『動脈列島』は、新幹線を標的にした社会派サスペンス。高度成長の象徴である交通インフラを舞台に、技術、組織、犯罪計画が交差する緊迫した長編推理小説である。

新幹線という近代化の象徴を脅かす、社会派サスペンスの代表的作品。

448ページ
社会派推理新幹線高度成長犯罪計画
小松左京 こまつ さきょう 受賞

『日本沈没』は、小松左京によるミステリ。事件や謎の仕掛けだけでなく、人物の心理と社会的な背景を物語の推進力にし、1974年の受賞作として完成度が評価された。

日本沈没は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

493ページ
犯罪と謎心理社会性
夏樹静子 なつき しずこ 受賞
蒸発-ある愛の終わり-

『蒸発-ある愛の終わり-』は、夏樹静子によるミステリ。事件や謎の仕掛けだけでなく、人物の心理と社会的な背景を物語の推進力にし、1973年の受賞作として完成度が評価された。

蒸発-ある愛の終わり-は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

犯罪と謎心理社会性
森村誠一 もりむら せいいち 受賞

『腐蝕の構造』は、森村誠一によるミステリ。事件や謎の仕掛けだけでなく、人物の心理と社会的な背景を物語の推進力にし、1973年の受賞作として完成度が評価された。

腐蝕の構造は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

568ページ
犯罪と謎心理社会性
該当なし
該当なし
陳舜臣 ちん しゅんしん 受賞
孔雀の道、玉嶺よふたたび

『孔雀の道、玉嶺よふたたび』は、陳舜臣による作品で、1970年のmystery-writers-of-japan-awardで受賞対象となった。受賞記録と公開書誌をもとに、作品単位で参照できる項目として整理される。

mystery-writers-of-japan-awardで受賞対象となった『孔雀の道、玉嶺よふたたび』。

受賞作文学賞刊行状況
該当なし
星新一 ほし しんいち 受賞

奇想を日常に滑り込ませるショートショート集。欲望や便利さへの皮肉を軽い語り口で示し、結末の反転によって人間の弱さを鮮やかに照らす。

妄想銀行は、ショートショートを軸に星新一の視線が凝縮された受賞作である。

304ページ
ショートショート風刺欲望
三好徹 みよし とおる 受賞
風塵地帯

事件と社会の荒れた空気を重ねながら、時代の緊張を描くミステリー。謎解きだけでなく、報道や政治に近い視線が作品の厚みになっている。

風塵地帯は、社会派ミステリーを軸に三好徹の視線が凝縮された受賞作である。

社会派ミステリー事件時代の緊張
中島河太郎 なかじま かわたろう 受賞
推理小説展望

日本と海外の推理小説を広い視野からたどり、作家・作品・ジャンルの変化を論じた評論。創作ではなく、ミステリー史を読むための基礎的な批評として位置づけられる。

推理小説展望は、推理小説史を軸に中島河太郎の視線が凝縮された受賞作である。

推理小説史評論ジャンル研究
佐野洋 さの ひろし 受賞

新聞業界を舞台に、海外紙に出た駐日大使と日本人女性の醜聞をめぐって、論説委員や記者たちが事実関係を追っていく社会派推理小説。報道の使命、外交上の思惑、個人の秘密が絡み合う。

新聞記事の小さな醜聞が、外交と報道の暗い通路を照らし出す。

280ページ
新聞記者醜聞外交社会派推理
結城昌治 ゆうき しょうじ 受賞

警察組織の内部にある歪みと、現場刑事の倫理的な葛藤を軸にした警察小説。事件を追う過程で、捜査の正義と組織防衛の論理がぶつかり、乾いた筆致で犯罪と職業意識の重さを描く。

捜査の夜が明けるとき、刑事たちは組織の影と自分自身の迷いに向き合う。

416ページ
警察小説組織と個人刑事の葛藤犯罪捜査
河野典生 こうの のりお 受賞

失踪した若い女性の痕跡を追う語り手が、都市の退廃と暴力の気配の中へ踏み込んでいくハードボイルド小説。青春群像の危うさと、事件の背後にある冷えた人間関係を鋭く描く。

消えた女の残した紙片が、退廃した街の奥に潜む事件へと男を引き寄せる。

272ページ
ハードボイルド失踪都市の退廃暴力事件
土屋隆夫 つちや たかお 受賞

『影の告発』は、土屋隆夫の千草検事シリーズ第一作にあたる本格推理小説です。満員のエレベーター内で起きた白昼の殺人を発端に、わずかな手がかりから事件の構図を追う。

満員のエレベーターで起きた不可能めいた殺人を、千草検事が追う代表作。

347ページ
本格推理検事密室的状況家族の過去
飛鳥高 あすか たかし 受賞

飛鳥高の長編推理小説。細く伸びる赤い糸のイメージに導かれ、事件の背後に潜む人間関係と秘密をたどっていく本格味のある作品。

一本の赤い糸が、隠された関係と事件の核心へ読者を導く。

264ページ
本格推理秘密人間関係犯罪戦後ミステリ
水上勉 みずかみ つとむ 受賞

水上勉の『海の牙』は、海辺の町と社会の暗部を背景に、事件の背後へ沈んでいく人間関係を描く長編推理小説である。社会派推理の色合いを持ちながら、土地の匂いと人間の痛みを濃く残す。

海の匂いの奥に、事件を生んだ社会のひずみが見えてくる。

286ページ
社会派推理海辺の町人間関係戦後社会
笹沢左保 ささざわ さほ 受賞

笹沢左保の『人喰い』は、凶悪な事件を入口に、人の心にひそむ暴力性と欲望を暴き出すミステリである。硬質な語り口と不穏な題名が、読者を暗い心理の奥へ誘う。

人を呑みこむのは怪物ではなく、人間の奥底にある闇かもしれない。

291ページ
犯罪心理欲望暴力戦後ミステリ
鮎川哲也 あゆかわ てつや 受賞
憎悪の化石/黒い白鳥

鮎川哲也の本格推理長編『憎悪の化石』と『黒い白鳥』を対象とする受賞作。緻密なアリバイ、容疑者の心理、論理的な捜査の積み重ねによって、鬼貫警部ものの魅力を示す。

論理とアリバイの迷宮を、鬼貫警部が着実に解きほぐす。

本格ミステリアリバイ鬼貫警部長編推理
有馬頼義 ありま よりよし 受賞
四万人の目撃者

『四万人の目撃者』は、有馬頼義による推理小説である。受賞時期の文学・文化状況の中で評価された作品として、作者の関心や時代の空気を伝える。

『四万人の目撃者』は、有馬頼義の仕事の中で受賞歴と結びついて記憶される一作である。

犯罪謎解きサスペンス
角田喜久雄 つのだ きくお 受賞
笛吹けば人が死ぬ

笛吹けば人が死ぬは角田喜久雄による受賞作。作品の刊行状況と入手可能な本の情報を確認したうえで扱う。

角田喜久雄による受賞作。

受賞作刊行状況作品背景
松本清張 まつもと せいちょう 受賞

顔は松本清張による受賞作。作品の刊行状況と入手可能な本の情報を確認したうえで扱う。

松本清張による受賞作。

受賞作刊行状況作品背景
日影丈吉 ひかげ じょうきち 受賞
狐の鶏

『狐の鶏』は、日影丈吉による推理小説・犯罪小説で、日本推理作家協会賞の1956-1回で受賞対象となった作品です。公開資料で確認できる範囲では、刊行形態や後年の収録状況を中心にたどれる作品です。

日影丈吉の『狐の鶏』は、受賞歴を通して現在も作品名をたどることができる一作です。

推理小説・犯罪小説受賞作戦後文学
永瀬三吾 ながせ さんご 受賞

「売国奴」は、永瀬三吾が中国大陸での経験を背景に書いた探偵小説で、日本探偵作家クラブ賞の受賞作となった。戦前・戦中の天津生活や新聞人としての視点が、犯罪小説の緊張と大陸ものの空気を結びつけている。

大陸での生活感覚と探偵小説の緊張を重ねた、永瀬三吾の代表的受賞作。

282ページ
探偵小説大陸もの戦前戦中の中国新聞人犯罪小説
丘美丈二郎 おかみ じょうじろう 奨励賞

『鉛の小函』は、丘美丈二郎による長編SF・探偵小説。理科系の知識を背景にした空想科学的な設定と、謎解きの興味を組み合わせた作品で、日本SF黎明期と戦後探偵小説の交差点に位置づけられる。第7回日本探偵作家クラブ賞の奨励賞を受けた。

鉛の小函に封じられた謎が、科学的想像力と探偵小説の推理を結びつける。

376ページ
SF探偵小説科学謎解き戦後ミステリ
氷川瓏 ひかわ ろう 奨励賞

「睡蓮夫人」は、氷川瓏の幻想味を帯びた推理小説です。美しさと不穏さが同居する人物像を中心に、日常の奥に潜む異様な気配を探偵小説の枠組みで描きます。

幻想と推理が重なり合う、氷川瓏の代表的な受賞短編です。

451ページ
幻想ミステリ怪奇女性像探偵小説戦後推理
鷲尾三郎 わしお さぶろう 奨励賞
雪崩

「雪崩」は、鷲尾三郎が日本探偵作家クラブ賞の新人奨励賞を受けた探偵小説。険しい状況が一気に崩れ落ちる題名の感触を帯び、戦後探偵小説の中で緊迫した事件展開を読ませる作品として位置づけられる。

崩れ落ちる雪のように、事件の均衡が一気に変わっていく探偵小説。

探偵小説戦後ミステリ新人奨励賞事件緊迫鷲尾三郎
該当なし
水谷準 みずたに じゅん 受賞

『ある決闘』は、水谷準が1951年に発表した短編推理小説。女をめぐる決闘を、死者が出ても自殺に見えるよう仕組むという犯罪的な企てを核に、男たちの計算と、そこに置かれた女の心理を描く。第5回探偵作家クラブ賞を受けた作品で、のちに『短篇集 1(日本推理作家協会賞受賞作全集 ; 2)』に収録された。

女を賭けた決闘は、殺人を自殺に見せるための罠として始まる。

288ページ
決闘犯罪計画恋愛と所有欲心理の反転短編推理
江戸川乱歩 えどがわ らんぽ 評論その他

『幻影城』は、江戸川乱歩による探偵小説評論集。探偵小説の定義、ジャンルの分類、倒叙形式、英米ミステリの動向、エドガー・アラン・ポー論、一般文壇との関係、怪談論などを扱い、創作者である乱歩が批評家・収集家としての知見を注いだ。第5回探偵作家クラブ賞を受けた、戦後日本のミステリ評論を代表する一冊である。

乱歩が探偵小説の歴史、形式、魅力を批評の言葉で築いた評論集。

498ページ
探偵小説論ミステリ史ジャンル分類英米探偵小説怪談
大下宇陀児 おおした うだじ 長編賞
石の下の記録

『石の下の記録』は大下宇陀児による作品で、1951年のmystery-writers-of-japan-awardで受賞対象となった。作品名と著者名を基準に公開資料を確認し、単独の単行本・文庫・短編集として識別できる刊行情報が確認できない場合は、掲載誌や雑誌号の識別子を用いずに扱う。

『石の下の記録』は、大下宇陀児の受賞対象作として記録される作品です。

受賞作近現代文学作品単位の刊行確認
島田一男 しまだ かずお 短編賞
社会部記者、風船魔

『社会部記者、風船魔』は島田一男による作品で、1951年のmystery-writers-of-japan-awardで受賞対象となった。作品名と著者名を基準に公開資料を確認し、単独の単行本・文庫・短編集として識別できる刊行情報が確認できない場合は、掲載誌や雑誌号の識別子を用いずに扱う。

『社会部記者、風船魔』は、島田一男の受賞対象作として記録される作品です。

受賞作近現代文学作品単位の刊行確認
高木彬光 たかぎ あきみつ 長編賞
能面殺人事件

『能面殺人事件』は、戦後日本ミステリーの形成期に評価された作品です。事件の謎解きだけでなく、人物の不安や時代の空気を取り込み、探偵小説の枠を広げた点が受賞対象になりました。

謎解きの骨格に、戦後期の不穏さと人物心理を重ねたミステリーです。

探偵小説戦後犯罪心理
大坪砂男 おおつぼ すなお 短編賞
私刑、涅槃雪、黒子

『私刑、涅槃雪、黒子』は、戦後日本ミステリーの形成期に評価された作品です。事件の謎解きだけでなく、人物の不安や時代の空気を取り込み、探偵小説の枠を広げた点が受賞対象になりました。

謎解きの骨格に、戦後期の不穏さと人物心理を重ねたミステリーです。

探偵小説戦後犯罪心理
坂口安吾 さかぐち あんご 長編賞
不連続殺人事件

『不連続殺人事件』は、戦後日本ミステリーの形成期に評価された作品です。事件の謎解きだけでなく、人物の不安や時代の空気を取り込み、探偵小説の枠を広げた点が受賞対象になりました。

謎解きの骨格に、戦後期の不穏さと人物心理を重ねたミステリーです。

探偵小説戦後犯罪心理
山田風太郎 やまだ ふうたろう 短編賞
眼中の悪魔、虚像淫楽

『眼中の悪魔、虚像淫楽』は、戦後日本ミステリーの形成期に評価された作品です。事件の謎解きだけでなく、人物の不安や時代の空気を取り込み、探偵小説の枠を広げた点が受賞対象になりました。

謎解きの骨格に、戦後期の不穏さと人物心理を重ねたミステリーです。

探偵小説戦後犯罪心理
横溝正史 よこみぞ せいし 長編賞
本陣殺人事件

『本陣殺人事件』は、戦後日本ミステリーの形成期に評価された作品です。事件の謎解きだけでなく、人物の不安や時代の空気を取り込み、探偵小説の枠を広げた点が受賞対象になりました。

謎解きの骨格に、戦後期の不穏さと人物心理を重ねたミステリーです。

探偵小説戦後犯罪心理
木々高太郎 きぎ こうたろう 短編賞
新月

『新月』は、戦後日本ミステリーの形成期に評価された作品です。事件の謎解きだけでなく、人物の不安や時代の空気を取り込み、探偵小説の枠を広げた点が受賞対象になりました。

謎解きの骨格に、戦後期の不穏さと人物心理を重ねたミステリーです。

探偵小説戦後犯罪心理
香山滋 かやま しげる 新人賞
海鰻荘奇談

『海鰻荘奇談』は、戦後日本ミステリーの形成期に評価された作品です。事件の謎解きだけでなく、人物の不安や時代の空気を取り込み、探偵小説の枠を広げた点が受賞対象になりました。

謎解きの骨格に、戦後期の不穏さと人物心理を重ねたミステリーです。

探偵小説戦後犯罪心理