日本の文学賞

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江夏 美好

えなつ みよし

Enatsu Miyoshi

ペンネーム: 江夏美子初期の作品で使用した筆名。1950年の『南海鳥獣店』などで用いた。

プロフィール

性別
女性
生誕
1923-01-19 (岐阜県吉城郡神岡町(現・飛騨市))
死没
1982-07-17 59歳
国籍
日本
言語
日本語

経歴

職業
小説家, 作家
活動期間
1950年〜1982年
所属
文芸首都(同人), 同人誌『東海文学』主宰
ノミネート
直木賞候補(脱走記、1963年), 直木賞候補(流離の記、1964年)

学歴

岐阜県立飛騨高山高等学校(旧・高山高等女学校)
期間: 在籍中に中退
国: 日本
高山高等女学校を中退。

受賞歴

新潮文学賞
1950
対象作品: 南海鳥獣店
主催: 新潮社
結果: 佳作入選
直木賞
1963
対象作品: 脱走記
主催: 文藝春秋
結果: 候補
直木賞
1964
対象作品: 流離の記
主催: 文藝春秋
結果: 候補
田村俊子賞
1970
対象作品: 下々の女
主催: 田村俊子賞実行委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

田村俊子賞 1回登壇
  1. 受賞作: 下々の女

    『下々の女』は江夏美好による小説。名もなき女性たちの生活に目を向け、社会の底辺から時代を描く。

    下々の女は、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。

    女性の生庶民歴史

作品

代表作

脱走記-南奇兵隊始末

1963年 小説

戦争や逃走を題材に個人の葛藤と社会の混乱を描く長編。

戦争と人間逃走社会の混乱

流離の記

1966年 小説

主人公の放浪と変転する生を描く作品。

流浪女性の生郷愁

下々の女

1971年 小説

地方社会に生きる女性たちの視点から社会的立場や差別を描く。

女性階級郷土

檻の中の女

1971年 小説

閉鎖的な環境に置かれた女性の心理を描く作品。

閉塞心理女性

阿古女のうた

1973年 小説

地域の伝承や女性像を題材にした作品。

伝承女性像郷土

もがり笛

1975年 小説

抑圧と抵抗を描いた作品。

抑圧抵抗女性

わたしの飛騨高山

1980年 エッセイ/回想録

故郷・飛騨高山についての個人的な回想や風土記。

郷土愛回想

雪の碑

1980年 小説

雪深い土地を舞台に記憶と郷愁を描く物語。

記憶郷愁

針千本 私のがん闘病記

1982年 闘病記

口腔がんとの闘病を赤裸々に綴ったノンフィクション。

闘病死生観

全著作

  • 脱走記-南奇兵隊始末(光風社, 1963)
  • 流離の記(冬樹社, 1966)
  • 下々の女(河出書房新社, 1971)
  • 檻の中の女(光風社書店, 1971)
  • 阿古女のうた(風媒社, 1973)
  • もがり笛(風媒社, 1975)
  • わたしの飛騨高山(風媒社, 1980)
  • 雪の碑(河出書房新社, 1980)
  • 針千本 私のがん闘病記(河出書房新社, 1982)

作風・主題

文体
写実的描写地域色を取り入れた文体女性の内面への視点
頻出モチーフ
女性の孤独郷愁病と老い

健康

  • 口腔がん
    1970年代後半 - 1982年
    長期にわたり闘病生活を送り、執筆活動や生活に大きな影響を与えた。闘病中の1982年に自死した。

評価・遺産

江夏美好は戦後日本の地方出身の女性作家として、地域性や女性の視点を描いた作品で知られる。闘病記など実体験に基づく作品群は評価される一方、晩年の闘病と自死により伝記的研究は限られる部分がある。

豆知識

  • 本名は中野美与志(なかの みよし)。
  • 初期に江夏美子の筆名を用いた。
  • 1950年に『南海鳥獣店』で新潮文学賞佳作入選。
  • 1963年と1964年に直木賞候補となった。
  • 1970年に田村俊子賞を受賞した。
  • 口腔がんを患い、1982年に自死した。