日本の文学賞

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中里喜昭

なかざと きしょう

Nakazato Kisho

ペンネーム: はた・さつき『しんぶん赤旗』の小説募集に応募した際に用いたペンネーム

プロフィール

性別
男性
生誕
1936-03-13 (長崎市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
長崎市

経歴

職業
小説家, ルポルタージュ作家, ノンフィクション作家
活動期間
1962年〜2004年
所属
日本民主主義文学同盟
所属団体
日本民主主義文学同盟
影響を受けた人物
宮柊二

受賞歴

多喜二・百合子賞
1969
対象作品: 仮のねむり
主催: 多喜二・百合子賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 仮のねむり

    『仮のねむり』は中里喜昭による小説。眠りの比喩を通じて、時代の不安と人間の内面を重ねる。

    仮のねむりは、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。

    戦後社会政治孤独

作品

代表作

分岐

1963年 小説

日本共産党創立40周年の文芸作品募集に入選した作品。長崎を背景に労働者の日常と闘いを描く。

労働階級地域社会

仮のねむり

1969年 小説

『しんぶん赤旗』に連載された長編で、三無事件などを取り入れ、労働者の生活と政治的問題を描いた作品。第2回多喜二・百合子賞受賞作。

労働運動政治地域

自壊火山

1976年 小説

島原半島の旧家の崩壊を描いた長編。家族の没落と地域の歴史を通して民衆意識を探る。

家族の崩壊地域史伝統の崩壊

解かれゆく日々

1977年 小説

隠れキリシタンの造船労働者を主人公に、信仰と労働、地域社会の交差を描いた作品。

信仰労働地域

与論の末裔

1981年 小説

三井三池炭鉱の下積み労働者の出自を探る長編。労働者のルーツや生活史を描く。

労働出自歴史

ふたたび歌え

1973年 小説

1970年代初頭に連載され、1973年に完結した作品。長崎の風土に根ざした労働者の闘いを描く。

労働地域社会再生

百姓の川 球磨・川辺

2000年 ルポルタージュ

熊本県の川辺川ダム問題を巡るルポ。住民、環境、開発の関係を詳細に報告するノンフィクション。

環境問題地域住民開発と抵抗

全著作

  • 分岐 (1963)
  • のこりやま (1967)
  • 分岐・解体 (1969)
  • 仮のねむり (1969)
  • 水無川 (1970)
  • 人間らしく働く (1972)
  • 詩と愛について (1973)
  • ふたたび歌え (1973/1976)
  • 花森の衆たち (1973)
  • 宮本百合子 (1974)
  • 自壊火山 (1976)
  • 香焼島 地方自治の先駆的実験 (1977)
  • 解かれゆく日々 (1977)
  • 青春のやぽねしあ (1978)
  • 歩く、考える、アメリカ (1980)
  • どこへ行く日本人 個と共同のいま・むかし (1980)
  • 与論の末裔 (1981)
  • 地方よみがえり伝説 筑豊・三池・香焼町ルポ (1981)
  • おおく飢えの日 (1981)
  • 子どもたちの風景 (1982)
  • 旅を栖と 軽四輪車十二万キロの老後十年 (共著) (1982)
  • オヤジがライバルだった (1984)
  • 企業にっぽん人間模様 (1987)
  • おれたちムギ (1988)
  • 船をつくる (1989)
  • 昭和末期 (1989)
  • クルージング 船と海と人の風景 (1991)
  • ハイテク客船「ノルサン」物語 (1992)
  • ボケ明日はわが身 (1995)
  • 48歳からのボケチェック アルツハイマー「型」痴呆はふせげる (1995)
  • 百姓の川 球磨・川辺 ダムって、何だ (2000)
  • かんの谺 (2004)
  • ルポルタージュを書こう 市民のコレギウムをめざして(編) (2004)

作風・主題

文体
労働者文学地域密着のリアリズム社会派ルポルタージュ写実的で叙情を含む文体
頻出モチーフ
労働階級闘争長崎の風土家族の崩壊信仰(隠れキリシタン)地域と開発の対立

健康

  • 結核
    青年期(中学卒業後)
    闘病生活の中で文学志向が芽生え、短歌や小説への道を歩むきっかけとなった。

評価・遺産

中里喜昭は長崎を中心とした地域性と労働者の視点を重視した作品群で知られる。1960〜80年代の労働者文学や社会派文学において評価され、晩年はルポルタージュを通じて地域の課題や環境問題に貢献した。

関連学会

  • 日本民主主義文学同盟

豆知識

  • 三菱重工業(当時は西日本重工業)長崎造船所に勤務していた。
  • 若年期に結核にかかり闘病生活を送った。
  • 『しんぶん赤旗』の小説募集にはペンネーム「はた・さつき」で応募したことがある。
  • 日本民主主義文学同盟の創立に参加し、事務局長も務めた。
  • 『仮のねむり』で第2回多喜二・百合子賞を受賞した。
  • 晩年はルポルタージュに力を注ぎ、川辺川ダム問題を扱った著作がある。