日本の文学賞

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多喜二・百合子賞

たきじゆりこしょう

民主主義文学の優れた作品に贈られる文学賞。

民主主義文学
創設年
1969
主催
日本共産党
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
賞のステータス
終了

説明

日本共産党が小林多喜二と宮本百合子を記念して1969年に創設した、ジャンルを問わず民主主義文学の優れた作品に贈られる賞。毎年2月20日に発表され、2005年をもって休止された。

関連の賞

  • 野呂栄太郎賞

過去の受賞者

該当なし
該当なし
旭爪あかね あさづめ あかね 受賞

『稲の旋律』は、旭爪あかねが自身のひきこもり体験を背景に描いた小説です。人との関わりにおびえる女性と、農業に向き合う男性の出会いを通じて、立ち止まった時間から歩き直す力を描きます。

稲とピアノの響きが、人とつながり直す小さな勇気を照らす。

281ページ
ひきこもり農業再生人とのつながり
冬敏之 受賞

幼くして療養所に入った著者の経験を背景に、隔離政策の下で生きた人々の自由、尊厳、家族の記憶を描く短編小説集。制度に奪われた時間を、個人の声と生活の細部から問い直す。

ハンセン病療養所は、冬敏之の受賞作として作品世界を凝縮して伝える。

319ページ
ハンセン病文学隔離政策尊厳家族短編小説
該当なし
平瀬誠一 ひらせ せいいち 受賞
鳥たちの影

『鳥たちの影』は、2000年の受賞対象となった文学作品です。題名が示すイメージを軸に、作者の関心や同時代の表現感覚がうかがえる作品として位置づけられます。

『鳥たちの影』は、題名の余韻から作品世界へ読者を引き込む文学作品です。

文学人間関係時代
該当なし
該当なし
なかむらみのる なかむら みのる 受賞

なかむらみのる『山峡の町で』は、多喜二・百合子賞で取り上げられた作品です。題名が示す印象を軸に、人物の選択や時代の空気を通して、読後に余韻を残す世界を描いています。

『山峡の町で』は、受賞作として読まれてきた作品の核を静かに伝える一作です。

235ページ
人生記憶時代
該当なし
城侑 受賞
被爆一七〇〇〇の日々

被爆後を生きる長い時間を見つめた評論・記録性の強い作品。個人の苦しみだけでなく、記憶を社会の中でどう受け止めるかを問い続ける。

被爆後を生きる長い時間を見つめた評論・記録性の強い作品。

被爆記憶批評戦後
田島一 たじま はじめ 受賞

『遠景の森』は、田島一による作品で、多喜二・百合子賞の受賞作です。新日本出版社、1994.3の刊行情報が確認でき、作品の中心には登場人物の切実な経験や時代の空気が置かれています。

多喜二・百合子賞で評価された、田島一の作品です。

260ページ
文学賞受賞作人物描写時代と記憶
浅尾忠男 あさお ただお 受賞

秩父事件の記憶をたどり、困民たちの声と土地の時間を詩として呼び戻す詩集。歴史の現場を歩く視線が、民衆の怒り、祈り、生活の厚みを現在へつなぐ。

秩父の山河に残る民衆の声を、詩の歩みでたどり直す。

126ページ
秩父事件民衆史詩による紀行
窪田精 くぼた せい 受賞
長編三部作

窪田精の長編三部作を対象とする受賞。単一の書名ではなく、戦後文学と社会運動の経験を背景にした長編群として評価されたものと位置づけられる。

長い物語の連なりが、時代と個人の生を大きな視野で描き出す。

長編三部作戦後文学社会運動時代と個人
土井大助 どい だいすけ 受賞

土井大助の詩集。朝の光を思わせる透明な言葉で、生活、労働、人間への信頼をうたう。

朝のひかりのような言葉が、暮らしと人間への信頼を照らす。

126ページ
詩集生活労働希望
中村泰行 受賞

『ポストモダニズムの幻影』は、中村泰行による評論。受賞として記録され、作品の題名やジャンルから作者の初期・代表的な関心がうかがえる。

中村泰行の『ポストモダニズムの幻影』は、受賞歴とともに読み継がれる評論。

325ページ
評論文学賞受賞作日本文学
右遠俊郎 受賞
小説 朝日訴訟

『小説 朝日訴訟』は、右遠俊郎による文学作品。受賞時の評価対象となった作品で、題名が示す情景や関係性を軸に、人物の記憶、土地、時代の空気を読ませる。

受賞作として読まれてきた『小説 朝日訴訟』は、静かな題名の奥に人間と時代の手触りを残す。

受賞作文学作品記憶時代
小林茂夫 こばやし しげお 受賞
プロレタリア文学の作家たち

『プロレタリア文学の作家たち』は、小林茂夫による文学作品。受賞時の評価対象となった作品で、題名が示す情景や関係性を軸に、人物の記憶、土地、時代の空気を読ませる。

受賞作として読まれてきた『プロレタリア文学の作家たち』は、静かな題名の奥に人間と時代の手触りを残す。

受賞作文学作品記憶時代
宮寺清一 みやでら せいいち 受賞

和歌子・夏は、宮寺清一による文学作品。人物の選択と時代の空気を丁寧に追い、静かな余韻を残す物語として読まれてきた。

和歌子・夏は、宮寺清一による文学作品。

339ページ
文学人物時代余韻
森与志男 もり よしお 受賞

炎の暦は、森与志男による文学作品。人物の選択と時代の空気を丁寧に追い、静かな余韻を残す物語として読まれてきた。

炎の暦は、森与志男による文学作品。

355ページ
文学人物時代余韻
稲沢潤子 いなざわ じゅんこ 受賞

『地熱』は、稲沢潤子による文学作品で、多喜二・百合子賞の受賞作です。

『地熱』は、稲沢潤子の受賞歴を語るうえで欠かせない一作です。

316ページ
人間記憶時代
三谷秀治 みたに ひではる 受賞
火の鎖

三谷秀治の小説。筑豊の労働運動に関わった人物の生涯を扱い、社会運動と個人の歩みを重ねるプロレタリア文学・記録文学の性格を持つ。

筑豊の労働運動に賭けた生を描く社会派の小説。

労働運動筑豊社会派文学伝記的物語
八坂スミ やさか すみ 受賞
わたしは生きる

八坂スミの歌集。反戦平和と生きる意思を結びつけ、社会や政治への関心を平明で澄んだ歌風のなかに置いた作品である。

生きることを反戦平和への意思と重ねる歌集。

短歌反戦平和社会詠
大島博光 おおしま ひろみつ 受賞
ひとを愛するものは

人間への連帯と愛を主題にした詩的な作品。社会的な視線と個人の感情を結び、困難な時代に他者を思うことの重さを描く。

『ひとを愛するものは』は、大島博光の受賞作として、題名に込められた象徴から人間の記憶や感情を照らし出す。

連帯社会意識
佐藤貴美子 さとう きみこ 受賞
母さんの樹

家族と母性をめぐる記憶を、樹のイメージに託して描く児童文学作品。身近な生活の中にある痛みと支え合いを、読み手に届く平明な言葉で表している。

『母さんの樹』は、佐藤貴美子の受賞作として、題名に込められた象徴から人間の記憶や感情を照らし出す。

児童文学母性家族記憶
該当なし
草鹿外吉 くさしか がいきち 受賞
灰色の海

灰色の海を背景に、人間の生活と社会の重さを見つめる作品。荒い現実の中で生きる人々の声をすくい上げ、時代への批評性を帯びる。

灰色の海は、社会派文学を軸に人間の感情と時代の気配を描く作品です。

社会派文学労働
山口勇子 やまぐち ゆうこ 受賞

『荒れ地野ばら』は、山口勇子による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。

山口勇子の『荒れ地野ばら』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。

277ページ
文学賞受賞作1980年代文学作者の主題意識
山岸一章 やまぎし かずあき 受賞
聳ゆるマスト

『聳ゆるマスト』は、山岸一章による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。

山岸一章の『聳ゆるマスト』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。

文学賞受賞作1980年代文学作者の主題意識
水野明善 みずの あきよし 受賞
近代文学の成立と宮本百合子

宮本百合子の文学を軸に、日本近代文学がどのように成立し、社会思想や民主主義文学の運動と結びついて展開したかを論じる評論。明治以後の文学史を背景に、作家の創作と時代状況を重ねて読み解く。

宮本百合子の文学から、日本近代文学の成立過程とその思想的射程をたどる評論。

332ページ
宮本百合子日本近代文学民主主義文学文学史文芸評論
吉開那津子 よしがい なつこ 受賞

吉開那津子の長編小説で、労働運動と政治的対立のただ中にいる人びとの生活を、群像として描く作品である。組織や路線の衝突を観念だけで扱わず、働く人びとの家庭、職場、貧しさ、迷いを重ねながら、時代の緊張が高まる局面を描き出す。

生活の細部と組織の対立が交差し、時代が動き出す前夜の空気が濃くなる。

367ページ
労働運動民主主義文学政治的対立群像劇生活と思想
古沢太穂 ふるさわ たほ 受賞
捲かるる鴎

古沢太穂の句集『捲かるる鴎』は、社会性俳句の系譜に立つ作者が、海や労働、戦後の記憶を硬く抒情的な句に結晶させた作品である。鴎の像には、風に巻かれる身体感覚と、時代の波に抗う視線が重なる。

風に捲かれる鴎の姿に、戦後俳句の社会的なまなざしと抒情が重なる。

243ページ
社会性俳句労働戦後抒情
岩間正男 いわま まさお 受賞
風雪のなか

『風雪のなか』は、岩間正男による文学作品で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

岩間正男の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

時代の記憶人間観察社会と個人
窪田精 受賞
海霧のある原野

『海霧のある原野』は、霧に包まれた原野を舞台に、労働と生活の厳しさを見つめる長編です。社会の現実に向き合う作者の姿勢が、自然描写と人物の葛藤に重なります。

海から来る霧の中で、働く人びとの痛みと希望が浮かびます。

労働原野社会自然
花どき

歌集『花どき』は、戦後を生きた歌人の社会意識と生活実感を、短歌の凝縮された言葉に託した作品です。花の季節の明るさの奥に、時代への問いと人間へのまなざしが響きます。

花の季節を見つめる言葉に、歴史と生活の影が宿ります。

短歌戦後生活社会
伊藤信吉 受賞
一連の詩作品

伊藤信吉の一連の詩作品。詩人としての仕事と近代詩研究の蓄積が重なり、社会や歴史を見つめる視線を抒情の中に保っている。

詩と批評の経験が、時代へのまなざしを静かな言葉に変えていく。

現代詩社会意識近代詩史抒情
津田孝 受賞
現代の政治と作家たち

『現代の政治と作家たち』は、文学と政治意識の関係を論じた評論である。反共主義をめぐる文学者の姿勢を批判的に読み、戦後思想の中で作家がどのように政治と向き合ったかを問う。

文学者の政治意識を、戦後思想の対立の中で問い直す評論。

277ページ
文学評論政治意識反共主義批判戦後思想
西沢舜一 受賞
文学と現代イデオロギー

『文学と現代イデオロギー』は、中野重治や小田切秀雄をめぐる批判を通して、文学理論と思想の関係を検討する評論である。戦後文学の内部で、創作とイデオロギーがどのように衝突したかを扱う。

戦後文学の批評的対立を、イデオロギーの問題として読み解く評論。

284ページ
文学理論イデオロギー戦後文学批評
佐藤静夫 受賞
戦後文学の三十年

『戦後文学の三十年』は、戦後日本文学の歩みを大きな時間幅で捉え、作家と社会の関係を検討した評論である。文学史を単なる年表ではなく、思想と表現の変化として読む姿勢がある。

戦後文学を、社会と表現の変化から読み返す評論。

422ページ
戦後文学文学史社会批評作家論
松本正雄 受賞
過去と記憶

『過去と記憶』は、ファシズムと闘った人々の経験を扱い、個人の回想を歴史意識へつなげる評論・記録文学である。記憶を通して政治的暴力と抵抗の意味を問い直す。

個人の記憶から、ファシズムに抗した人々の歴史を照らす作品。

309ページ
記憶ファシズム批判抵抗歴史意識
及川和男 受賞
深き流れとなりて

社会の底流を見つめ、人びとの連帯と苦難を描く及川和男の長編。多喜二・百合子賞の受賞作として、社会的弱者に向けたまなざしが重視された。

深い流れのように続く生活の苦しみと、人びとの結びつきが描かれる。

328ページ
社会派小説連帯生活多喜二・百合子賞
橋本夢道 受賞
無類の妻

自由律俳句の俳人・橋本夢道が、妻との生活と老いを見つめた句集。生活者としての実感と反骨の気配が、多喜二・百合子賞の文脈で評価された。

妻と暮らす日々のなかに、自由律俳句の率直な呼吸がある。

自由律俳句夫婦生活老い
該当なし
手塚英孝 受賞
落葉をまく庭

『落葉をまく庭』は、手塚英孝による文学作品。1973年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。

落葉をまく庭は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

人間心理時代性土地
該当なし
霜多正次 受賞
明けもどろ

『明けもどろ』は霜多正次による小説。沖縄の時間と人びとの生活を背景に、夜明け前の気配を帯びた変化を描く。

明けもどろは、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。

沖縄戦後社会歴史
江口渙 受賞
わけしいのちの歌

『わけしいのちの歌』は江口渙による歌集。老境の視線から、戦争後の生と社会への思いを短歌に託す。

わけしいのちの歌は、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。

短歌戦後社会生と死
中里喜昭 受賞
仮のねむり

『仮のねむり』は中里喜昭による小説。眠りの比喩を通じて、時代の不安と人間の内面を重ねる。

仮のねむりは、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。

戦後社会政治孤独
伊東信 受賞
地獄鉤

『地獄鉤』は伊東信による小説。人間を追い込む現実と、そこから逃れがたい心の引っかかりを描く。

地獄鉤は、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。

104ページ
戦後社会労働記憶
松田解子 受賞
おりん口伝

『おりん口伝』は松田解子による長編小説。女性の口承的な語りを通じて、生活の底から歴史を照らす。

おりん口伝は、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。

319ページ
女性の生労働記憶