多喜二・百合子賞
たきじゆりこしょう
民主主義文学の優れた作品に贈られる文学賞。
- 創設年
- 1969
- 主催
- 日本共産党
- カテゴリー
- 文学総合・文芸総合
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 賞のステータス
- 終了
説明
日本共産党が小林多喜二と宮本百合子を記念して1969年に創設した、ジャンルを問わず民主主義文学の優れた作品に贈られる賞。毎年2月20日に発表され、2005年をもって休止された。
関連の賞
- 野呂栄太郎賞
過去の受賞者
『鳥たちの影』は、2000年の受賞対象となった文学作品です。題名が示すイメージを軸に、作者の関心や同時代の表現感覚がうかがえる作品として位置づけられます。
『鳥たちの影』は、題名の余韻から作品世界へ読者を引き込む文学作品です。
被爆後を生きる長い時間を見つめた評論・記録性の強い作品。個人の苦しみだけでなく、記憶を社会の中でどう受け止めるかを問い続ける。
被爆後を生きる長い時間を見つめた評論・記録性の強い作品。
窪田精の長編三部作を対象とする受賞。単一の書名ではなく、戦後文学と社会運動の経験を背景にした長編群として評価されたものと位置づけられる。
長い物語の連なりが、時代と個人の生を大きな視野で描き出す。
『ポストモダニズムの幻影』は、中村泰行による評論。受賞として記録され、作品の題名やジャンルから作者の初期・代表的な関心がうかがえる。
中村泰行の『ポストモダニズムの幻影』は、受賞歴とともに読み継がれる評論。
『小説 朝日訴訟』は、右遠俊郎による文学作品。受賞時の評価対象となった作品で、題名が示す情景や関係性を軸に、人物の記憶、土地、時代の空気を読ませる。
受賞作として読まれてきた『小説 朝日訴訟』は、静かな題名の奥に人間と時代の手触りを残す。
『プロレタリア文学の作家たち』は、小林茂夫による文学作品。受賞時の評価対象となった作品で、題名が示す情景や関係性を軸に、人物の記憶、土地、時代の空気を読ませる。
受賞作として読まれてきた『プロレタリア文学の作家たち』は、静かな題名の奥に人間と時代の手触りを残す。
人間への連帯と愛を主題にした詩的な作品。社会的な視線と個人の感情を結び、困難な時代に他者を思うことの重さを描く。
『ひとを愛するものは』は、大島博光の受賞作として、題名に込められた象徴から人間の記憶や感情を照らし出す。
家族と母性をめぐる記憶を、樹のイメージに託して描く児童文学作品。身近な生活の中にある痛みと支え合いを、読み手に届く平明な言葉で表している。
『母さんの樹』は、佐藤貴美子の受賞作として、題名に込められた象徴から人間の記憶や感情を照らし出す。
灰色の海を背景に、人間の生活と社会の重さを見つめる作品。荒い現実の中で生きる人々の声をすくい上げ、時代への批評性を帯びる。
灰色の海は、社会派文学を軸に人間の感情と時代の気配を描く作品です。
『荒れ地野ばら』は、山口勇子による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。
山口勇子の『荒れ地野ばら』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。
『聳ゆるマスト』は、山岸一章による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。
山岸一章の『聳ゆるマスト』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。
宮本百合子の文学を軸に、日本近代文学がどのように成立し、社会思想や民主主義文学の運動と結びついて展開したかを論じる評論。明治以後の文学史を背景に、作家の創作と時代状況を重ねて読み解く。
宮本百合子の文学から、日本近代文学の成立過程とその思想的射程をたどる評論。
吉開那津子の長編小説で、労働運動と政治的対立のただ中にいる人びとの生活を、群像として描く作品である。組織や路線の衝突を観念だけで扱わず、働く人びとの家庭、職場、貧しさ、迷いを重ねながら、時代の緊張が高まる局面を描き出す。
生活の細部と組織の対立が交差し、時代が動き出す前夜の空気が濃くなる。
古沢太穂の句集『捲かるる鴎』は、社会性俳句の系譜に立つ作者が、海や労働、戦後の記憶を硬く抒情的な句に結晶させた作品である。鴎の像には、風に巻かれる身体感覚と、時代の波に抗う視線が重なる。
風に捲かれる鴎の姿に、戦後俳句の社会的なまなざしと抒情が重なる。
『風雪のなか』は、岩間正男による文学作品で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。
岩間正男の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。
伊藤信吉の一連の詩作品。詩人としての仕事と近代詩研究の蓄積が重なり、社会や歴史を見つめる視線を抒情の中に保っている。
詩と批評の経験が、時代へのまなざしを静かな言葉に変えていく。
『現代の政治と作家たち』は、文学と政治意識の関係を論じた評論である。反共主義をめぐる文学者の姿勢を批判的に読み、戦後思想の中で作家がどのように政治と向き合ったかを問う。
文学者の政治意識を、戦後思想の対立の中で問い直す評論。
『文学と現代イデオロギー』は、中野重治や小田切秀雄をめぐる批判を通して、文学理論と思想の関係を検討する評論である。戦後文学の内部で、創作とイデオロギーがどのように衝突したかを扱う。
戦後文学の批評的対立を、イデオロギーの問題として読み解く評論。
『戦後文学の三十年』は、戦後日本文学の歩みを大きな時間幅で捉え、作家と社会の関係を検討した評論である。文学史を単なる年表ではなく、思想と表現の変化として読む姿勢がある。
戦後文学を、社会と表現の変化から読み返す評論。
『過去と記憶』は、ファシズムと闘った人々の経験を扱い、個人の回想を歴史意識へつなげる評論・記録文学である。記憶を通して政治的暴力と抵抗の意味を問い直す。
個人の記憶から、ファシズムに抗した人々の歴史を照らす作品。
『落葉をまく庭』は、手塚英孝による文学作品。1973年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。
落葉をまく庭は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。
『明けもどろ』は霜多正次による小説。沖縄の時間と人びとの生活を背景に、夜明け前の気配を帯びた変化を描く。
明けもどろは、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。