日本の文学賞

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西村 三郎

にしむら さぶろう

Nishimura Saburou

プロフィール

性別
男性
生誕
1930-06-29 (青森県弘前市)
死没
2001-11-30 71歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
青森県弘前市 → 新潟市(日本海区水産研究所勤務) → 瀬戸(京都大学瀬戸臨海実験所所属) → 京都市(京都大学)

経歴

職業
生物地理学者, 生物海洋学者, 博物学者, 大学教員, 研究者, 著述家
活動期間
1953年〜2001年
所属
日本海区水産研究所(水産庁), 京都大学理学部附属瀬戸臨海実験所, 京都大学(教養部・総合人間学部)
影響を受けた人物
カール・フォン・リンネ, チャールズ・ダーウィン(影響)

学歴

京都大学理学部
理学部 / 動物学専攻
学位: 学士(理学)
卒業年: 1953
国: 日本
卒業後に水産庁日本海区水産研究所に勤務し、その後京都大学で教職に就く。

受賞歴

毎日出版文化賞
1981
対象作品: 地球の海と生命 海洋生物地理学序説
結果: 受賞
大佛次郎賞
1989
対象作品: リンネとその使徒たち 探検博物学の夜明け
結果: 受賞
和辻哲郎文化賞
2000
対象作品: 文明のなかの博物学(上・下)
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 地球の海と生命 海洋生物地理学序説

    西村三郎『地球の海と生命 海洋生物地理学序説』は、受賞時の文脈で評価された作品である。作品名が示す主題を軸に、時代や社会、個人の経験を読み解く構成を持つ。

    地球の海と生命 海洋生物地理学序説は、受賞作としての輪郭を保ちながら、作者の関心を凝縮して伝える。

    文学賞受賞作時代背景人間と社会
大佛次郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: リンネとその使徒たち

    『リンネとその使徒たち』は、西村三郎による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。

    『リンネとその使徒たち』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。

    時代と個人記憶社会人間関係

作品

代表作

日本海の成立 生物地理学からのアプローチ

1974年 学術書(生物地理学)

日本海の成立過程を生物地理学的視点から論じた研究書。地史と生物分布の関係を扱う。

日本海生物地理学地史

地球の海と生命 海洋生物地理学序説

1981年 自然科学一般 / 海洋生物学

海洋生物の分布と進化をわかりやすく解説した一般向けの入門書。フィールドワークと文献を併用した記述が特徴。

海洋生物分布進化

動物の起源論 多細胞体制への道

1983年 科学書(進化論)

多細胞動物の起源に関する考察書。著者は『穴蔵起源説』など独自の仮説を提示し、カンブリア紀以前の進化を論じる。

進化多細胞化化石記録の解釈

未知の生物を求めて 探検博物学に輝く三つの星

1987年 一般向け自然史

探検博物学にまつわる人物と事跡を紹介し、未知生物探索の歴史と意義を論じるエッセイ的著作。

探検博物学歴史

リンネとその使徒たち 探検博物学の夜明け

1989年 歴史・博物学

リンネとその時代の博物学者たちを取り上げ、分類学と探検博物学の発展を描く。出版により大佛次郎賞を受賞。

分類学博物学史探検

チャレンジャー号探検 近代海洋学の幕開け

1992年 海洋学史・科学史

19世紀のチャレンジャー号の探検を通じて近代海洋学の成立過程を概説する歴史書。

海洋学史探検科学史

文明のなかの博物学 西欧と日本(上・下)

1999年 比較文化・博物学史

西欧と日本における博物学の位置づけを比較し、文明と博物学の相互関係を論じる学際的研究。和辻哲郎文化賞受賞作。

文明と博物学比較文化知識の史

毛皮と人間の歴史

2003年 文化史・自然史

毛皮と人間の関わりを通じて文化史と自然史の交差点を描く。編年は出版年の2003年(没後刊行の可能性あり)。

文化史資源利用人間と動物

全著作

  • 日本海の成立 生物地理学からのアプローチ(1974)
  • 地球の海と生命 海洋生物地理学序説(1981)
  • 動物の起源論 多細胞体制への道(1983)
  • 未知の生物を求めて 探検博物学に輝く三つの星(1987)
  • リンネとその使徒たち 探検博物学の夜明け(1989)
  • チャレンジャー号探検 近代海洋学の幕開け(1992)
  • 文明のなかの博物学 西欧と日本(上・下)(1999)
  • 毛皮と人間の歴史(2003)

作風・主題

文体
学術的根拠に基づく博物学的叙述一般読者にも配慮した平易な解説フィールドワークと文献を併用する実証的記述
頻出モチーフ
海洋探検/航海分類学と博物学の歴史文明と自然の関係

評価・遺産

西村三郎は海洋生物地理学と博物学の分野で広範な業績を残し、文系・理系の橋渡しをした学際的な研究者である。一般向けの著作も多く、学術界のみならず広い読者層に影響を与えた。複数の文化賞・文学賞を受賞し、京都大学名誉教授として後進の育成にも寄与した。

豆知識

  • 『穴蔵起源』説を提唱し、多細胞動物の初期進化について独自の見解を示した。
  • 京都大学の教員として教鞭をとり、1994年に定年退官して名誉教授となった。
  • 1981年、1989年、2000年にそれぞれ主要な出版・文化賞を受賞している。
  • フィールドワークと文献調査の双方を重視する研究姿勢が特徴である。