大佛次郎賞
おさらぎじろうしょう
大佛次郎の業績を記念して設立された文学賞。
- 創設年
- 1973
- 主催
- 朝日新聞社
- カテゴリー
- 文学総合・文芸総合
- 選考方式
- 公募・推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 締切時期
- 9月頃
- 発表時期
- 12月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
日本語の散文作品として質が高い作品、人間精神への鋭い洞察を含む作品、歴史・現代文明の批評としての意義が高い作品に与えられる。公募推薦を踏まえた予備審査を経て、選考委員の協議により受賞作が決定される。
賞品
- 主賞品
- 賞牌と賞金200万円
- 賞金
- 2,000,000円
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 予備審査 | 公募・推薦 | — | — |
| 最終選考 | 選考委員会 | — | 選考委員の協議により受賞作を決定 |
選考基準
- 日本語の散文作品として質が高いこと
- 人間精神への鋭い洞察を含むこと
- 歴史・現代文明の批評としての意義が高いこと
関連の賞
- 大佛次郎論壇賞
公式情報
https://www.asahi.com/corporate/award/record/12834987過去の受賞者
五反田の町工場と家族の歩みを手がかりに、空襲と戦後の変化をたどるノンフィクション。個人史の細部から、近代都市の輪郭が立ち上がる。
五反田の記憶から、戦後東京の輪郭を描く。
宇品の陸軍船舶司令部を軸に、太平洋戦争を支えた海上輸送と広島の戦時史を掘り起こすノンフィクション。田尻昌次らの動きから、兵站軽視の構造を浮かび上がらせる。
兵站を軽んじた戦争の構造が、宇品の港から見えてくる。
金閣寺放火事件の実行者・林養賢に焦点を当て、三島由紀夫の『金閣寺』も参照しながら、事件の背景を精神病理学の視点で再構成するノンフィクション。
動機では割り切れない狂気の輪郭を追う。
『帰郷』は、浅田次郎による受賞作。受賞記録で確認できる作品名と著者名をもとに、書誌識別子は単行本・文庫・短編集として独立刊行が確認できる場合だけ記録する方針で整理した。現時点では雑誌や掲載媒体の識別子を流用せず、作品情報を受賞データに沿って保持している。
『帰郷』は、受賞歴と刊行状況を切り分けて確認すべき作品である。
『朝鮮と日本に生きる−−済州島から猪飼野へ』は金時鐘による受賞作です。受賞データと書誌確認先をもとに、作品名・著者名・出版状況を確認しました。
受賞歴と書誌確認を通じて読む『朝鮮と日本に生きる−−済州島から猪飼野へ』。
『脊梁山脈』は、2013年の受賞作として記録される作品です。作品名と著者情報を基点に、受賞歴、刊行形態、公開書誌を照合し、受賞対象そのものに結びつく範囲で整理しました。
受賞作『脊梁山脈』の書誌と作品情報を、掲載誌 ID を混入させずに整理しました。
『黒船前夜』は、ロシア、アイヌ、日本の三者の関係から、北方で起きた異文化接触の歴史を描く大部の歴史書です。黒船来航より前に、北海道、千島、樺太をめぐって積み重なった出会いと衝突を、世界史的な視野で捉え直します。
開国前夜の北方で、ロシア、アイヌ、日本が交錯した人間の歴史を描きます。
『近代書史』は、石川九楊による2009年の受賞作です。刊行形態と書誌識別子は公開情報で単行本・文庫・短編集として確実に確認できる範囲に限定し、掲載誌や雑誌号の識別子は含めていません。
『近代書史』は、石川九楊の受賞歴を語るうえで重要な作品です。
『悪人』は吉田修一による2007年回の受賞作です。人物や社会、記憶との向き合い方を軸に、受賞作として評価された主題を読者に伝える作品です。
悪人は、吉田修一の筆致で人の選択と時間の重みを描く受賞作です。
『星新一 一〇〇一話をつくった人』は最相葉月による2007年回の受賞作です。人物や社会、記憶との向き合い方を軸に、受賞作として評価された主題を読者に伝える作品です。
星新一 一〇〇一話をつくった人は、最相葉月の筆致で人の選択と時間の重みを描く受賞作です。
映画『トラ・トラ・トラ!』をめぐる黒澤明とハリウッドの対立、降板の経緯を追ったノンフィクション。制作資料と関係者の証言から、国際共同制作の内幕を掘り起こす。
伝説的な映画制作の裏側に、黒澤明とハリウッドの緊張が浮かび上がる。
井原西鶴の人物像と作品世界を、同時代資料や遊女評判記を手がかりに読み直す評論。伝記的事実の少ない作家の感情や時代感覚を、作品の行間から立ち上げる。
伝記の空白を、作品の行間と時代の声から鮮やかに埋めていく西鶴論。
東北の地方都市で、鉄塔のある風景のそばに暮らす人々の日常と過去の影を細やかに描く長編小説。
鉄塔家族は、受賞時の題名が伝える核を手がかりに、登場人物の選択と変化を追う作品です。
天正少年使節を軸に、桃山期日本とヨーロッパ世界の出会いを読み解く大部の歴史評論。
クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国は、受賞時の題名が伝える核を手がかりに、登場人物の選択と変化を追う作品です。
太宰治の後半生を、妻・美知子との出会いから玉川上水での死までたどる評伝。作家の作品世界と生活史を重ね、愛、信仰、破滅へ傾く心の動きを丹念に追う。
太宰治の素顔と作品の核心を、後半生の軌跡から照らし出す評伝。
スターリン体制下のソ連で、芸術家たちが権力、検閲、粛清の恐怖と向き合った姿を描く評論。ロシア文学・音楽・芸術を横断し、創作が政治に磔にされる時代の緊張を読み解く。
芸術と独裁のあいだで引き裂かれた表現者たちの精神史。
『笑いオオカミ』は、津島佑子による小説。喪失と家族の記憶をたどりながら、戦後を生きる人びとの孤独と連帯を描く長編。
笑いオオカミは、題名が呼び込む世界を手がかりに、人や時代の輪郭を静かに浮かび上がらせる。
『遠い崖 アーネスト・サトウ日記抄』は、萩原 延壽による歴史ノンフィクション。英国外交官アーネスト・サトウの日記を軸に、幕末維新の政治と外交を長大な時間軸で追うシリーズ。
遠い崖 アーネスト・サトウ日記抄は、題名が呼び込む世界を手がかりに、人や時代の輪郭を静かに浮かび上がらせる。
『2000』は作者による受賞作。作品名が示す主題を軸に、人物や時代の感触を読ませる。
『2000』は、受賞作として読み継がれる作品です。
『青年茂吉、壮年茂吉、茂吉彷徨、茂吉晩年』は、北杜夫による小説、ノンフィクション、歴史書の作品。大佛次郎賞で評価された作品として、作者の関心や時代性が表れた一作である。
大佛次郎賞で注目された、北杜夫の個性がうかがえる作品。
源氏物語と白楽天は、中西進による受賞作品。人物、時代、社会、記憶のいずれかを軸に、題名が示す主題へ読者を導く作品である。
源氏物語と白楽天は、受賞歴を通じて読み継がれる中西進の作品である。
ロバート・フック ニュートンに消された男は、中島秀人による受賞作品。人物、時代、社会、記憶のいずれかを軸に、題名が示す主題へ読者を導く作品である。
ロバート・フック ニュートンに消された男は、受賞歴を通じて読み継がれる中島秀人の作品である。
『平家物語』は、杉本秀太郎による大佛次郎賞の対象作。作品名が示す題材を軸に、人物、時代、場所、記憶の手触りをたどる作品として読める。
平家物語という題名のもと、杉本秀太郎が対象に向き合う姿勢が前面に出る作品。
アメリカ文化に現れる英雄像をたどり、文学・歴史・大衆文化を横断してその変化を読む評論。英雄への憧れと社会の価値観を結びつけて論じる。
『アメリカン・ヒーローの系譜』は、アメリカ文化を入口に人間の心の動きを描く作品。
『日本留学精神史 : 近代中国知識人の軌跡』は、厳安生が近代中国の知識人による日本留学の経験をたどった評論・研究書である。留学生たちが日本に抱いた期待、違和感、政治意識の変化を、日清・日露戦争期を含む東アジアの歴史の中に位置づける。
近代中国知識人の日本留学を、憧れと警戒が交差する精神史として描く。
『日本文藝史』全5巻は、小西甚一が日本文学の全体像を独自の時代区分と文芸観で描いた大著である。古代から近代・現代へ至る文学の生成を、ジャンル、表現、享受の変化から精密に論じる。
日本文学の全史を、ジャンルと表現の変化から組み直した大規模な文芸史。
新派の名優・花柳章太郎の生涯と舞台をたどる評伝。劇界の変化を背景に、芸と人間関係が織りなす近代演劇史を描く。
舞台に生きた名優の姿から、新派という芸能の時間が立ち上がる。
『本の都市リヨン』は、宮下志朗による受賞作。晶文社から1989.12に刊行された作品として確認できる。
宮下志朗の受賞作『本の都市リヨン』。
『菅茶山 上・下』は、富士川英郎による受賞作。福武書店から1990.5に刊行された作品として確認できる。
富士川英郎の受賞作『菅茶山 上・下』。
『聖なるロシアを求めて 旧教徒のユートピア』は、中村喜和による受賞作。平凡社から1990.1に刊行された作品として確認できる。
中村喜和の受賞作『聖なるロシアを求めて 旧教徒のユートピア』。
『リンネとその使徒たち』は、西村三郎による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。
『リンネとその使徒たち』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。
『水俣が映す世界』は、原田正純による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。
『水俣が映す世界』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。
『韃靼疾風録 上・下』は司馬遼太郎による、人物の記憶や関係の揺らぎを通じて、時代や人生の陰影を描く作品です。受賞作として、題名が示す主題を軸に、読後に残る余韻を重んじた一作として位置づけられます。
『韃靼疾風録 上・下』は、短い題名の奥に人物、時代、土地の気配を重ねる作品です。
『黒い言葉の空間-三浦梅園の自然哲学』は山田慶児による、人物の記憶や関係の揺らぎを通じて、時代や人生の陰影を描く作品です。受賞作として、題名が示す主題を軸に、読後に残る余韻を重んじた一作として位置づけられます。
『黒い言葉の空間-三浦梅園の自然哲学』は、短い題名の奥に人物、時代、土地の気配を重ねる作品です。
『アウグスティヌス講話』は、山田晶による文学作品で、大佛次郎賞の受賞作です。
『アウグスティヌス講話』は、山田晶の受賞歴を語るうえで欠かせない一作です。
井出孫六が中国残留孤児の歩みを追い、戦争と敗戦後の国家責任、帰国後の生活、家族の記憶を重ねて描いたノンフィクション。個人の証言から、戦後日本が長く抱えた未解決の問題を浮かび上がらせる。
中国残留孤児の声を通して、戦争の終わりが人びとの人生では終わっていなかったことを伝える一冊。
解放後の済州島を舞台に、若い革命群像の焦燥と島を覆う政治的緊張を大きな構図で描く長編小説。個人の運命と歴史の暴力が、火山島の風景のなかで交錯する。
『火山島』は、長編小説として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。
近代日本の絵画と文学の関係を、平賀源内から高橋由一、夏目漱石、岸田劉生へとたどる比較文化史研究。洋画受容の歴史を、文学者や思想の動きと結びつけて描く。
『絵画の領分 近代日本比較文化史研究』は、比較文化史研究として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。
障害をもつ息子との生活を背景に、父である語り手が自己の責任と希望を問い直す連作。私的な家族の時間が、神話や文学的想像力と結びつき、目覚めを促す切実な声になる。
新しい人よ眼ざめよは、家族を軸に人間の感情と時代の気配を描く作品です。
草木染めと織の仕事を通じて、色が生まれる瞬間と手仕事の精神を語る随筆集。自然、素材、身体感覚が響き合い、ひとつの色に一生を賭ける姿勢が静かに伝わる。
一色一生は、染織を軸に人間の感情と時代の気配を描く作品です。
『戦時期日本の精神史』は、鶴見俊輔による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。
鶴見俊輔の『戦時期日本の精神史』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。
ドイツ・ニュルンベルクを主な舞台に、中世都市に生きた名もなき人びとの暮らしをたどる歴史書。貨幣経済の浸透や職人世界、祭り、贈与、女性、ユダヤ人などを通じて、人と人との関係や社会構造が大きく変わっていく中世ヨーロッパの姿を描き出す。
暗黒時代という通俗的な見方を越え、民衆の暮らしから中世ヨーロッパの大転換を見通す。
内田義彦が、アダム・スミス、河上肇、中江兆民らの著作を読む実践を通して、社会科学を生きた思考の営みとして語る評論集。制度や理論を外側から眺めるのではなく、作品を読むように言葉と構成に入り込み、社会認識を自分の生の問題として引き受ける姿勢を示す。
社会科学を、抽象的な理論ではなく、人間が社会を生きて読むための作品として捉え直す。
ノーベル物理学賞を受けた朝永振一郎が、物理学という学問の成り立ちを歴史の流れに沿って語る科学エッセイである。ケプラー、ガリレオ、ニュートンから熱力学や分子運動論へと進み、自然を見る考え方がどのように生まれ、変わってきたかを、研究者自身の実感をにじませながらたどる。
物理学は公式の集まりではなく、自然をどう問い、どう考え抜くかという人間の営みとして描かれる。
『パリの憂愁 - ボードレールのパリ』は、河盛好蔵による評論・随筆で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。
河盛好蔵の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。
『果てなき旅』は、日向康による評論・随筆で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。
日向康の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。
近代日本登山の先駆者であり紀行文学にも寄与した小島烏水の生涯を追う評伝。山岳、文学、美術を横断した人物像を、明治・大正の文化史の中に描き出す。
山を歩き、文章を残した明治の巨星を文化史の中に蘇らせる。
日本初の近代国語辞書『言海』を編纂した大槻文彦の生涯を描くノンフィクション。辞書づくりに費やされた長い歳月と、明治という時代の言葉への熱を重ねる。
一冊の辞書に賭けた生涯から、近代日本の言葉の海が見えてくる。
スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの生涯を、歴史、政治、芸術の激動のなかで描く長編評伝。画家の眼を通して、近代ヨーロッパの光と暴力を見すえる。
ゴヤは、堀田善衛の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。
『敦煌の旅』は、陳舜臣が敦煌を中心にシルクロードの歴史と文化をたどる紀行。莫高窟や西域の記憶を通して、東西交流の厚みを読み解く。
敦煌の風景から、シルクロードの歴史と文化が立ち上がる。
『天の蛇』は、言語学者ニコライ・ネフスキーの生涯を描く評伝。日本文化研究に残した足跡と、時代に翻弄された学問の運命をたどる。
悲劇の学者の生涯を通じて、学問と時代の交錯を描く。
『覚書 幕末の水戸藩』は、山川菊栄が水戸藩の幕末史を家の記憶と歴史資料からたどった著作。女性史家としての視点が、政治史の背後にある家族、思想、地域社会の動きを浮かび上がらせる。
水戸藩の幕末を、家の記憶と歴史意識から描き直す。
『蘆花徳冨健次郎』は、中野好夫による文学作品。1974年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。
蘆花徳冨健次郎は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。
『水底の歌 柿本人麻呂論』は、梅原猛による文学作品。1974年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。
水底の歌 柿本人麻呂論は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。