日本の文学賞

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大佛次郎賞

おさらぎじろうしょう

大佛次郎の業績を記念して設立された文学賞。

小説ノンフィクション歴史書
創設年
1973
主催
朝日新聞社
カテゴリー
文学総合・文芸総合
選考方式
公募・推薦
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
締切時期
9月頃
発表時期
12月頃
賞のステータス
活動中

説明

日本語の散文作品として質が高い作品、人間精神への鋭い洞察を含む作品、歴史・現代文明の批評としての意義が高い作品に与えられる。公募推薦を踏まえた予備審査を経て、選考委員の協議により受賞作が決定される。

賞品

主賞品
賞牌と賞金200万円
賞金
2,000,000円

選考情報

選考プロセス

予備審査
審査員 公募・推薦
最終選考
審査員 選考委員会
発表 選考委員の協議により受賞作を決定

選考基準

  • 日本語の散文作品として質が高いこと
  • 人間精神への鋭い洞察を含むこと
  • 歴史・現代文明の批評としての意義が高いこと

関連の賞

  • 大佛次郎論壇賞

公式情報

https://www.asahi.com/corporate/award/record/12834987

過去の受賞者

日比野啓 ひびの けい 受賞
『喜劇』の誕生 評伝・曾我廼家五郎
平山周吉 ひらやま しゅうきち 受賞

小津映画の細部に潜む戦争の影をたどりながら、名匠の作品世界を読み解く評伝。盟友への鎮魂と、戦後史の静かな痛みが交差する。

画面の静けさの奥に、戦争の影を読む。

400ページ
小津安二郎映画史戦争体験評伝戦後日本
星野博美 ほしの ひろみ 受賞

五反田の町工場と家族の歩みを手がかりに、空襲と戦後の変化をたどるノンフィクション。個人史の細部から、近代都市の輪郭が立ち上がる。

五反田の記憶から、戦後東京の輪郭を描く。

372ページ
ノンフィクション五反田家族史空襲戦後東京
堀川惠子 ほりかわ けいこ 受賞

宇品の陸軍船舶司令部を軸に、太平洋戦争を支えた海上輸送と広島の戦時史を掘り起こすノンフィクション。田尻昌次らの動きから、兵站軽視の構造を浮かび上がらせる。

兵站を軽んじた戦争の構造が、宇品の港から見えてくる。

480ページ
宇品兵站海上輸送広島太平洋戦争ノンフィクション
内海健 うつみ けん 受賞

金閣寺放火事件の実行者・林養賢に焦点を当て、三島由紀夫の『金閣寺』も参照しながら、事件の背景を精神病理学の視点で再構成するノンフィクション。

動機では割り切れない狂気の輪郭を追う。

228ページ
林養賢三島由紀夫精神病理狂気ノンフィクション
黒川創 くろかわ そう 受賞

思想家・鶴見俊輔の九十三年の歩みを、幼少期から晩年までたどる本格評伝。家族、留学、戦争、思想の科学、ベ平連などを通じて、戦後日本思想の輪郭を描く。

一人の思想家の生涯から、戦後日本の精神史を読む。

568ページ
評伝戦後思想鶴見俊輔知識人史
角幡唯介 かくはた ゆうすけ 受賞

太陽の昇らない北極圏を犬橇で旅した探検記。極夜の闇のなかで、人間の感覚と自然への認識が根底から揺さぶられる。

八十日ぶりの太陽が、探検家の世界を変える。

333ページ
探検北極自然
高村薫 たかむら かおる 受賞

土の記は、高村薫による受賞作。刊行情報と賞データを照合して整理した作品で、人物の選択や時代・場所の空気を通じて、読後に残る問いを描く。

土の記は、受賞歴と書誌確認をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。

248ページ
文学人生記憶
浅田次郎 あさだ じろう 受賞
帰郷

『帰郷』は、浅田次郎による受賞作。受賞記録で確認できる作品名と著者名をもとに、書誌識別子は単行本・文庫・短編集として独立刊行が確認できる場合だけ記録する方針で整理した。現時点では雑誌や掲載媒体の識別子を流用せず、作品情報を受賞データに沿って保持している。

『帰郷』は、受賞歴と刊行状況を切り分けて確認すべき作品である。

文学受賞作刊行確認
金時鐘 きん じしょう 受賞
朝鮮と日本に生きる−−済州島から猪飼野へ

『朝鮮と日本に生きる−−済州島から猪飼野へ』は金時鐘による受賞作です。受賞データと書誌確認先をもとに、作品名・著者名・出版状況を確認しました。

受賞歴と書誌確認を通じて読む『朝鮮と日本に生きる−−済州島から猪飼野へ』。

受賞作書誌確認人物と社会
長谷川郁夫 はせがわ いくお 受賞

『吉田健一』は、長谷川郁夫による大佛次郎賞の受賞作です。受賞時の作品名と著者情報に基づき、作品単位の書誌識別子を確認しました。

長谷川郁夫の『吉田健一』は、大佛次郎賞で評価された作品です。

653ページ
受賞作現代文学書誌確認
乙川優三郎 おつかわ ゆうざぶろう 受賞
脊梁山脈

『脊梁山脈』は、2013年の受賞作として記録される作品です。作品名と著者情報を基点に、受賞歴、刊行形態、公開書誌を照合し、受賞対象そのものに結びつく範囲で整理しました。

受賞作『脊梁山脈』の書誌と作品情報を、掲載誌 ID を混入させずに整理しました。

受賞作書誌確認文学賞
作家
水村美苗 みずむら みなえ 受賞

『母の遺産 新聞小説』は、母の介護、姉妹の確執、夫の不貞に直面する女性を描く長編小説。重い題材を扱いながら、親子三代の記憶と近代小説への意識を重ね、老いと自立をめぐる物語へ広げている。

母はなかなか死なず、娘は介護と結婚の現実の中で自分の人生を選び直す。

524ページ
介護母娘関係姉妹離婚新聞小説
作家
司修 つかさ おさむ 受賞

『本の魔法』は、司修による随筆・評論です。受賞対象として記録される作品で、題名が示すイメージと作者の関心を手がかりに、人物や土地、記憶、感情の動きを描きます。

『本の魔法』は、司修の表現を受賞作として伝える随筆・評論です。

264ページ
装幀読書
作家
渡辺京二 わたなべ きょうじ 受賞

『黒船前夜』は、ロシア、アイヌ、日本の三者の関係から、北方で起きた異文化接触の歴史を描く大部の歴史書です。黒船来航より前に、北海道、千島、樺太をめぐって積み重なった出会いと衝突を、世界史的な視野で捉え直します。

開国前夜の北方で、ロシア、アイヌ、日本が交錯した人間の歴史を描きます。

353ページ
北方史アイヌロシアと日本異文化接触
作家
石川九楊 いしかわ きゅうよう 受賞
近代書史

『近代書史』は、石川九楊による2009年の受賞作です。刊行形態と書誌識別子は公開情報で単行本・文庫・短編集として確実に確認できる範囲に限定し、掲載誌や雑誌号の識別子は含めていません。

『近代書史』は、石川九楊の受賞歴を語るうえで重要な作品です。

受賞作現代文学2009年
作家
飯嶋和一 いいじま かずいち 受賞

『出星前夜』は飯嶋和一による大佛次郎賞の受賞作。小学館から2008年に刊行された作品で、受賞時に示された題材と語り口を通じて、人物の選択や時代の空気を描く。

『出星前夜』は、大佛次郎賞で評価された飯嶋和一の作品です。

544ページ
ことばの響き記憶日常の陰影
作家
吉田修一 よしだ しゅういち 受賞

『悪人』は吉田修一による2007年回の受賞作です。人物や社会、記憶との向き合い方を軸に、受賞作として評価された主題を読者に伝える作品です。

悪人は、吉田修一の筆致で人の選択と時間の重みを描く受賞作です。

420ページ
受賞作人間関係記憶社会
作家
最相葉月 さいそう はづき 受賞
星新一 一〇〇一話をつくった人

『星新一 一〇〇一話をつくった人』は最相葉月による2007年回の受賞作です。人物や社会、記憶との向き合い方を軸に、受賞作として評価された主題を読者に伝える作品です。

星新一 一〇〇一話をつくった人は、最相葉月の筆致で人の選択と時間の重みを描く受賞作です。

受賞作人間関係記憶社会
作家
田草川弘 たくさがわ ひろし 受賞

映画『トラ・トラ・トラ!』をめぐる黒澤明とハリウッドの対立、降板の経緯を追ったノンフィクション。制作資料と関係者の証言から、国際共同制作の内幕を掘り起こす。

伝説的な映画制作の裏側に、黒澤明とハリウッドの緊張が浮かび上がる。

486ページ
映画史黒澤明ハリウッドノンフィクション
作家
辻原登 つじはら のぼる 受賞

宝暦期の京と大坂を舞台に、智子内親王、田沼意次らを配し、政治と恋、冒険が絡み合う時代小説。歴史上の人物と虚構の人物が華やかに交差する。

京と大坂を舞台に、歴史と恋と冒険が鮮やかに動き出す。

462ページ
時代小説江戸中期京都冒険
作家
富岡多恵子 とみおか たえこ 受賞

井原西鶴の人物像と作品世界を、同時代資料や遊女評判記を手がかりに読み直す評論。伝記的事実の少ない作家の感情や時代感覚を、作品の行間から立ち上げる。

伝記の空白を、作品の行間と時代の声から鮮やかに埋めていく西鶴論。

221ページ
井原西鶴日本文学史近世文学評論感情
作家
リービ英雄 りーび ひでお 受賞

同時多発テロ直後、アメリカへ向かう途中でカナダに足止めされた日本語作家の体験を、小説として結晶させた作品。国境の閉鎖、砕けた世界像、複数言語の感覚が重なる。

砕け散った世界のあとで、日本語は国境を越える経験をどう語るのか。

165ページ
越境文学テロ後の世界日本語文学国境移動
作家
佐伯一麦 さえき いちむぎ 受賞

東北の地方都市で、鉄塔のある風景のそばに暮らす人々の日常と過去の影を細やかに描く長編小説。

鉄塔家族は、受賞時の題名が伝える核を手がかりに、登場人物の選択と変化を追う作品です。

548ページ
家族地方都市記憶
作家
若桑みどり わかくわ みどり 受賞

天正少年使節を軸に、桃山期日本とヨーロッパ世界の出会いを読み解く大部の歴史評論。

クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国は、受賞時の題名が伝える核を手がかりに、登場人物の選択と変化を追う作品です。

504ページ
天正少年使節キリシタン史世界史
作家
山本義隆 やまもと よしたか 受賞

『磁力と重力の発見』は、山本義隆による全三巻の科学史研究。古代から近代初頭にいたる力概念の変化を追い、遠隔作用としての磁力と重力がどのように理解されていったかを丹念に描く。

遠隔力の概念が近代物理学へつながる道筋をたどる大部の科学史。

324ページ
科学史磁力重力遠隔作用近代科学
長部日出雄 おさべ ひでお 受賞

太宰治の後半生を、妻・美知子との出会いから玉川上水での死までたどる評伝。作家の作品世界と生活史を重ね、愛、信仰、破滅へ傾く心の動きを丹念に追う。

太宰治の素顔と作品の核心を、後半生の軌跡から照らし出す評伝。

638ページ
太宰治評伝近代文学信仰夫婦
亀山郁夫 かめやま いくお 受賞

スターリン体制下のソ連で、芸術家たちが権力、検閲、粛清の恐怖と向き合った姿を描く評論。ロシア文学・音楽・芸術を横断し、創作が政治に磔にされる時代の緊張を読み解く。

芸術と独裁のあいだで引き裂かれた表現者たちの精神史。

480ページ
スターリンロシア芸術検閲粛清表現者
津島佑子 つしま ゆうこ 受賞

『笑いオオカミ』は、津島佑子による小説。喪失と家族の記憶をたどりながら、戦後を生きる人びとの孤独と連帯を描く長編。

笑いオオカミは、題名が呼び込む世界を手がかりに、人や時代の輪郭を静かに浮かび上がらせる。

388ページ
記憶社会人間関係
萩原延壽 はぎわら のぶひさ 受賞

『遠い崖 アーネスト・サトウ日記抄』は、萩原 延壽による歴史ノンフィクション。英国外交官アーネスト・サトウの日記を軸に、幕末維新の政治と外交を長大な時間軸で追うシリーズ。

遠い崖 アーネスト・サトウ日記抄は、題名が呼び込む世界を手がかりに、人や時代の輪郭を静かに浮かび上がらせる。

277ページ
歴史記録個人の生
安岡章太郎 やすおか しょうたろう 受賞
鏡川

『2000』は作者による受賞作。作品名が示す主題を軸に、人物や時代の感触を読ませる。

『2000』は、受賞作として読み継がれる作品です。

文学賞受賞作人間関係時代の感触
高井有一 たかい ゆういち 受賞
高らかな挽歌

亡き人や過ぎ去った時代へ向けた哀悼を、抑制された筆致で描く長編小説。挽歌でありながら、記憶を語り直すことで生の手触りを取り戻す作品。

高らかな挽歌は、記憶を手がかりに人の心と時代の気配を描く作品です。

記憶哀悼時代人生
丸谷才一 まるや さいいち 受賞
新々百人一首

古典和歌の伝統を現代の視点から読み替える文芸評論。百人一首という形式を手がかりに、日本語の美意識と歌の面白さを開いていく。

新々百人一首は、和歌を手がかりに人の心と時代の気配を描く作品です。

和歌古典評論日本語
北杜夫 きた もりお 受賞
青年茂吉、壮年茂吉、茂吉彷徨、茂吉晩年

『青年茂吉、壮年茂吉、茂吉彷徨、茂吉晩年』は、北杜夫による小説、ノンフィクション、歴史書の作品。大佛次郎賞で評価された作品として、作者の関心や時代性が表れた一作である。

大佛次郎賞で注目された、北杜夫の個性がうかがえる作品。

小説ノンフィクション歴史書大佛次郎賞
中西進 なかにし すすむ 受賞
源氏物語と白楽天

源氏物語と白楽天は、中西進による受賞作品。人物、時代、社会、記憶のいずれかを軸に、題名が示す主題へ読者を導く作品である。

源氏物語と白楽天は、受賞歴を通じて読み継がれる中西進の作品である。

受賞作品社会記憶人物
中島秀人 なかじま ひでと 受賞
ロバート・フック ニュートンに消された男

ロバート・フック ニュートンに消された男は、中島秀人による受賞作品。人物、時代、社会、記憶のいずれかを軸に、題名が示す主題へ読者を導く作品である。

ロバート・フック ニュートンに消された男は、受賞歴を通じて読み継がれる中島秀人の作品である。

受賞作品社会記憶人物
杉本秀太郎 すぎもと ひでたろう 受賞
平家物語

『平家物語』は、杉本秀太郎による大佛次郎賞の対象作。作品名が示す題材を軸に、人物、時代、場所、記憶の手触りをたどる作品として読める。

平家物語という題名のもと、杉本秀太郎が対象に向き合う姿勢が前面に出る作品。

受賞作大佛次郎賞人物と時代記憶
山口昌男 やまぐち まさお 受賞

『「敗者」の精神史』は、山口昌男による大佛次郎賞の対象作。作品名が示す題材を軸に、人物、時代、場所、記憶の手触りをたどる作品として読める。

「敗者」の精神史という題名のもと、山口昌男が対象に向き合う姿勢が前面に出る作品。

596ページ
受賞作大佛次郎賞人物と時代記憶
小田久郎 おだ ひさお 受賞
459ページ
中薗英助 なかぞの えいすけ 受賞
鳥居龍蔵伝
149ページ
亀井俊介 かめい しゅんすけ 受賞

アメリカ文化に現れる英雄像をたどり、文学・歴史・大衆文化を横断してその変化を読む評論。英雄への憧れと社会の価値観を結びつけて論じる。

『アメリカン・ヒーローの系譜』は、アメリカ文化を入口に人間の心の動きを描く作品。

372ページ
アメリカ文化英雄文学評論大衆文化
吉村昭 よしむら あきら 受賞

幕末の水戸天狗党を題材に、理想と現実のはざまで揺れる人びとを描く歴史小説。政治的な熱狂が個人の運命をのみ込んでいく過程が重厚に描かれる。

『天狗争乱』は、歴史小説を入口に人間の心の動きを描く作品。

451ページ
歴史小説幕末水戸天狗党政治
中村隆英 なかむら りゅうえい 受賞
昭和史 全2巻

昭和史 全2巻は、中村隆英によるノンフィクション作品。歴史上の人物や社会の動きをたどり、時代の変化と人間の生き方を重ねて描く。

昭和史 全2巻は、中村隆英の作風と主題が凝縮された受賞作品です。

ノンフィクション歴史人物
多田富雄 ただ とみお 受賞
免疫の意味論

免疫の意味論は、多田富雄によるノンフィクション作品。歴史上の人物や社会の動きをたどり、時代の変化と人間の生き方を重ねて描く。

免疫の意味論は、多田富雄の作風と主題が凝縮された受賞作品です。

ノンフィクション歴史人物
厳安生 げん やすお 受賞

『日本留学精神史 : 近代中国知識人の軌跡』は、厳安生が近代中国の知識人による日本留学の経験をたどった評論・研究書である。留学生たちが日本に抱いた期待、違和感、政治意識の変化を、日清・日露戦争期を含む東アジアの歴史の中に位置づける。

近代中国知識人の日本留学を、憧れと警戒が交差する精神史として描く。

380ページ
近代史中国知識人日本留学
小西甚一 こにし じんいち 受賞
日本文藝史 全5巻

『日本文藝史』全5巻は、小西甚一が日本文学の全体像を独自の時代区分と文芸観で描いた大著である。古代から近代・現代へ至る文学の生成を、ジャンル、表現、享受の変化から精密に論じる。

日本文学の全史を、ジャンルと表現の変化から組み直した大規模な文芸史。

日本文学史文芸史比較文学
大笹吉雄 おおざさ よしお 受賞

新派の名優・花柳章太郎の生涯と舞台をたどる評伝。劇界の変化を背景に、芸と人間関係が織りなす近代演劇史を描く。

舞台に生きた名優の姿から、新派という芸能の時間が立ち上がる。

469ページ
評伝新派近代演劇花柳章太郎
宮下志朗 みやした しろう 受賞

『本の都市リヨン』は、宮下志朗による受賞作。晶文社から1989.12に刊行された作品として確認できる。

宮下志朗の受賞作『本の都市リヨン』。

469ページ
受賞作文学
富士川英郎 ふじかわ ひでお 受賞

『菅茶山 上・下』は、富士川英郎による受賞作。福武書店から1990.5に刊行された作品として確認できる。

富士川英郎の受賞作『菅茶山 上・下』。

556ページ
受賞作文学
中村喜和 なかむら きわ 受賞

『聖なるロシアを求めて 旧教徒のユートピア』は、中村喜和による受賞作。平凡社から1990.1に刊行された作品として確認できる。

中村喜和の受賞作『聖なるロシアを求めて 旧教徒のユートピア』。

302ページ
受賞作文学
西村三郎 にしむら さぶろう 受賞
リンネとその使徒たち

『リンネとその使徒たち』は、西村三郎による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。

『リンネとその使徒たち』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。

時代と個人記憶社会人間関係
原田正純 はらだ まさずみ 受賞
水俣が映す世界

『水俣が映す世界』は、原田正純による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。

『水俣が映す世界』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。

時代と個人記憶社会人間関係
司馬遼太郎 しば りょうたろう 受賞

『韃靼疾風録 上・下』は司馬遼太郎による、人物の記憶や関係の揺らぎを通じて、時代や人生の陰影を描く作品です。受賞作として、題名が示す主題を軸に、読後に残る余韻を重んじた一作として位置づけられます。

『韃靼疾風録 上・下』は、短い題名の奥に人物、時代、土地の気配を重ねる作品です。

518ページ
記憶家族時代喪失
山田慶児 やまだ けいじ 受賞

『黒い言葉の空間-三浦梅園の自然哲学』は山田慶児による、人物の記憶や関係の揺らぎを通じて、時代や人生の陰影を描く作品です。受賞作として、題名が示す主題を軸に、読後に残る余韻を重んじた一作として位置づけられます。

『黒い言葉の空間-三浦梅園の自然哲学』は、短い題名の奥に人物、時代、土地の気配を重ねる作品です。

394ページ
記憶家族時代喪失
山田晶 やまだ あきら 受賞
アウグスティヌス講話

『アウグスティヌス講話』は、山田晶による文学作品で、大佛次郎賞の受賞作です。

『アウグスティヌス講話』は、山田晶の受賞歴を語るうえで欠かせない一作です。

214ページ
人間記憶時代
井出孫六 いで まごろく 受賞

井出孫六が中国残留孤児の歩みを追い、戦争と敗戦後の国家責任、帰国後の生活、家族の記憶を重ねて描いたノンフィクション。個人の証言から、戦後日本が長く抱えた未解決の問題を浮かび上がらせる。

中国残留孤児の声を通して、戦争の終わりが人びとの人生では終わっていなかったことを伝える一冊。

345ページ
中国残留孤児戦後責任家族の記憶帰国と生活再建
加賀乙彦 かが おとひこ 受賞

加賀乙彦が学生運動の時代を背景に、思想、罪、信仰、孤独を抱える人びとの生を大きな構図で描いた長編小説。時代の熱気と個人の内面が交差し、社会の変動に揺れる人間像を重層的に見せる。

時代のうねりの中で、人は何を信じ、何に傷つきながら生きるのかを問う大作。

542ページ
学生運動戦後社会信仰と罪孤独歴史と個人
大江志乃夫 おおえ しのお 受賞
凩(こがらし)の時

凩(こがらし)の時は、大江志乃夫による受賞作です。人物や時代の手触りを軸に、題材の背景と登場人物の選択を落ち着いた筆致で描きます。

凩(こがらし)の時の世界へ読者を導く、受賞歴を持つ一作です。

514ページ
受賞作時代と記憶人物描写
三浦哲郎 みうら てつろう 受賞

白夜を旅する人々は、三浦哲郎による受賞作です。人物や時代の手触りを軸に、題材の背景と登場人物の選択を落ち着いた筆致で描きます。

白夜を旅する人々の世界へ読者を導く、受賞歴を持つ一作です。

491ページ
受賞作時代と記憶人物描写
金石範 きんせき はん 受賞

解放後の済州島を舞台に、若い革命群像の焦燥と島を覆う政治的緊張を大きな構図で描く長編小説。個人の運命と歴史の暴力が、火山島の風景のなかで交錯する。

『火山島』は、長編小説として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。

390ページ
記憶家族時代自己
芳賀徹 はが とおる 受賞

近代日本の絵画と文学の関係を、平賀源内から高橋由一、夏目漱石、岸田劉生へとたどる比較文化史研究。洋画受容の歴史を、文学者や思想の動きと結びつけて描く。

『絵画の領分 近代日本比較文化史研究』は、比較文化史研究として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。

660ページ
記憶家族時代自己
大江健三郎 おおえ けんざぶろう 受賞

障害をもつ息子との生活を背景に、父である語り手が自己の責任と希望を問い直す連作。私的な家族の時間が、神話や文学的想像力と結びつき、目覚めを促す切実な声になる。

新しい人よ眼ざめよは、家族を軸に人間の感情と時代の気配を描く作品です。

429ページ
家族障害再生
志村ふくみ しむら ふくみ 受賞
一色一生

草木染めと織の仕事を通じて、色が生まれる瞬間と手仕事の精神を語る随筆集。自然、素材、身体感覚が響き合い、ひとつの色に一生を賭ける姿勢が静かに伝わる。

一色一生は、染織を軸に人間の感情と時代の気配を描く作品です。

260ページ
染織色彩職人の思想
鶴見俊輔 つるみ しゅんすけ 受賞
戦時期日本の精神史

『戦時期日本の精神史』は、鶴見俊輔による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。

鶴見俊輔の『戦時期日本の精神史』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。

8ページ
文学賞受賞作1980年代文学作者の主題意識
河合隼雄 かわい はやお 受賞

『昔話と日本人の心』は、河合隼雄による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。

河合隼雄の『昔話と日本人の心』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。

432ページ
文学賞受賞作1980年代文学作者の主題意識
阿部謹也 あべ きんや 受賞

ドイツ・ニュルンベルクを主な舞台に、中世都市に生きた名もなき人びとの暮らしをたどる歴史書。貨幣経済の浸透や職人世界、祭り、贈与、女性、ユダヤ人などを通じて、人と人との関係や社会構造が大きく変わっていく中世ヨーロッパの姿を描き出す。

暗黒時代という通俗的な見方を越え、民衆の暮らしから中世ヨーロッパの大転換を見通す。

384ページ
中世都市ニュルンベルク貨幣経済職人世界民衆史
内田義彦 うちだ よしひこ 受賞

内田義彦が、アダム・スミス、河上肇、中江兆民らの著作を読む実践を通して、社会科学を生きた思考の営みとして語る評論集。制度や理論を外側から眺めるのではなく、作品を読むように言葉と構成に入り込み、社会認識を自分の生の問題として引き受ける姿勢を示す。

社会科学を、抽象的な理論ではなく、人間が社会を生きて読むための作品として捉え直す。

380ページ
社会科学読書論アダム・スミス河上肇中江兆民市民社会
朝永振一郎 あさなが しんいちろう 受賞

ノーベル物理学賞を受けた朝永振一郎が、物理学という学問の成り立ちを歴史の流れに沿って語る科学エッセイである。ケプラー、ガリレオ、ニュートンから熱力学や分子運動論へと進み、自然を見る考え方がどのように生まれ、変わってきたかを、研究者自身の実感をにじませながらたどる。

物理学は公式の集まりではなく、自然をどう問い、どう考え抜くかという人間の営みとして描かれる。

362ページ
物理学の歴史科学的思考力学と熱力学近代科学の形成科学者のまなざし
加藤周一 かとう しゅういち 受賞

古代から戦後までの日本文学を、詩歌や小説に限らず、思想、宗教、歴史書、民衆の言葉まで含めて読み直す文学史。外来思想への応答と土着的な世界観の変容を軸に、日本文化の精神史を大きな構図で描く。

文学の範囲を広く取り、日本人の精神活動の流れを古代から現代までたどる大著。

560ページ
日本文学史日本文化論思想史外来思想と土着性古典から近代
河盛好蔵 かわもり こうぞう 受賞
パリの憂愁 - ボードレールのパリ

『パリの憂愁 - ボードレールのパリ』は、河盛好蔵による評論・随筆で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

河盛好蔵の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

時代の記憶人間観察社会と個人
日向康 ひゅうが やすし 受賞
果てなき旅

『果てなき旅』は、日向康による評論・随筆で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

日向康の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

時代の記憶人間観察社会と個人
近藤信行 こんどう のぶゆき 受賞

近代日本登山の先駆者であり紀行文学にも寄与した小島烏水の生涯を追う評伝。山岳、文学、美術を横断した人物像を、明治・大正の文化史の中に描き出す。

山を歩き、文章を残した明治の巨星を文化史の中に蘇らせる。

338ページ
評伝登山史紀行文学
高田宏 たかだ ひろし 受賞

日本初の近代国語辞書『言海』を編纂した大槻文彦の生涯を描くノンフィクション。辞書づくりに費やされた長い歳月と、明治という時代の言葉への熱を重ねる。

一冊の辞書に賭けた生涯から、近代日本の言葉の海が見えてくる。

295ページ
評伝辞書編纂明治文化
堀田善衛 ほった ぜんえ 受賞

スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの生涯を、歴史、政治、芸術の激動のなかで描く長編評伝。画家の眼を通して、近代ヨーロッパの光と暴力を見すえる。

ゴヤは、堀田善衛の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。

488ページ
ゴヤスペイン史芸術家の運命
丸山眞男 まるやま まさお 受賞

1936年から1957年までの論考を集め、戦時下から戦後民主主義へ向かう思想の軌跡を示す著作。政治学者としての緊張した思考が、時代の圧力に応答している。

戦中と戦後の間は、丸山眞男の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。

648ページ
政治思想戦時と戦後知識人
陳舜臣 ちん しゅんしん 受賞

『敦煌の旅』は、陳舜臣が敦煌を中心にシルクロードの歴史と文化をたどる紀行。莫高窟や西域の記憶を通して、東西交流の厚みを読み解く。

敦煌の風景から、シルクロードの歴史と文化が立ち上がる。

326ページ
紀行敦煌シルクロード東西交流
加藤九祚 かとう くぞう 受賞

『天の蛇』は、言語学者ニコライ・ネフスキーの生涯を描く評伝。日本文化研究に残した足跡と、時代に翻弄された学問の運命をたどる。

悲劇の学者の生涯を通じて、学問と時代の交錯を描く。

365ページ
評伝ニコライ・ネフスキー民俗学学問史
山川菊栄 やまかわ きくえ 受賞

『覚書 幕末の水戸藩』は、山川菊栄が水戸藩の幕末史を家の記憶と歴史資料からたどった著作。女性史家としての視点が、政治史の背後にある家族、思想、地域社会の動きを浮かび上がらせる。

水戸藩の幕末を、家の記憶と歴史意識から描き直す。

453ページ
幕末史水戸藩女性史大佛次郎賞
吉田秀和 よしだ ひでかず 受賞

『吉田秀和全集』は、音楽評論を中心に美術、文学、文化へ広がる吉田秀和の仕事を集めた著作集。批評を専門的知識の提示にとどめず、芸術を聴き、見て、考えるための文章として成立させている。

音楽批評を文学の水準へ高めた批評家の仕事を集成する。

617ページ
音楽評論芸術批評全集大佛次郎賞
中野好夫 なかの よしお 受賞

『蘆花徳冨健次郎』は、中野好夫による文学作品。1974年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。

蘆花徳冨健次郎は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

458ページ
人間心理時代性土地
梅原猛 うめはら たけし 受賞
水底の歌 柿本人麻呂論

『水底の歌 柿本人麻呂論』は、梅原猛による文学作品。1974年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。

水底の歌 柿本人麻呂論は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

人間心理時代性土地