毎日出版文化賞
1回登壇
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第74回(2020年) 受賞
河川工学の視点から、洪水と水害を単なる制圧対象ではなく自然観と地域社会の問題として捉え直す。伝統的な川との付き合い方を振り返り、越流しても破堤しにくい堤防など、共生を前提にした治水を考える。
水害を自然観の転換から考え、川との共生を探る。
284ページ治水水害自然観地域社会
おおくま たかし
Okuma Takashi
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京大学 工学部 | 工学部 | 土木工学科 | 学士(工学) | 1963-1967 | 日本 |
| 東京大学大学院 工学系研究科 | 工学系研究科 | 土木工学専攻(河川工学) | 修士(工学) | 1967-1969 | 日本 |
| 東京大学大学院 工学系研究科 | 工学系研究科 | 土木工学専攻(博士課程) | 博士(工学) | 1969-1974 | 日本 |
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2008 | 新潟日報文化賞 | — | — | 新潟日報社 | 受賞 |
| 2018 | 土木学会出版文化賞(平成30年度) | 河川工学者三代は川をどう見てきたのか 安藝皎一、高橋裕、大熊孝と近代河川行政一五〇年(共著・編) | — | 土木学会 | 受賞 |
| 2020 | 毎日出版文化賞 | 洪水と水害をとらえなおす―自然観の転換と川との共生― | — | 毎日新聞社 | 受賞 |
河川工学の視点から、洪水と水害を単なる制圧対象ではなく自然観と地域社会の問題として捉え直す。伝統的な川との付き合い方を振り返り、越流しても破堤しにくい堤防など、共生を前提にした治水を考える。
水害を自然観の転換から考え、川との共生を探る。
利根川を事例に、治水の歴史的変遷と水害の実態を実証的に分析した研究書。技術的側面だけでなく社会的・地域的な視点を重視する記述が特徴である。
洪水と治水の歴史をたどり、従来の「水害を制圧する」観点から、河川との共生や自然観の転換を議論する。
自然の働きと人間の営みによって形成された河川の姿を、歴史と現場の記述を通じて示す一般向けの著作。
治水技術における伝統と近代化の関係を論じ、技術にも地域や社会に由来する自治性が存在することを論証する。
近年の洪水観や治水政策を批判的に検討し、ダム一辺倒ではない共生的な治水のあり方を提唱する。地域住民の視点や自然観の転換を重視した論考。
河川工学の学術的研究と地域住民による運動との接点を作り、治水の歴史と政策に対して住民目線や共生の観点を導入した点で評価される。大学教員としての教育・研究活動に加え、NPOや地域施設を通じた啓発活動、出版活動によって公共的議論に影響を与えた。