日本の文学賞

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田中 小実昌

たなか こみまさ

Tanaka Komimasa

別名: コミさん
ペンネーム: コミさん愛称・ニックネーム

プロフィール

性別
男性
生誕
1925-04-29 (東京市千駄ヶ谷)
死没
2000-02-26 (アメリカ合衆国・ロサンゼルス) 74歳
国籍
日本
言語
日本語, 英語
宗教
バプテスト
居住地歴
千駄ヶ谷(東京) → 呉市(広島県) → 練馬区早宮(東京都) → ロサンゼルス(アメリカ)

経歴

職業
小説家, 翻訳家, 随筆家
活動期間
1952年〜2000年
所属
早川書房, 米軍406医学研究所(生化学部), 東横デパート『東京フォリーズ』文芸部
影響を受けた人物
レイモンド・チャンドラー, ジェームズ・M・ケイン, エド・マクベイン, ダシール・ハメット
影響を与えた人物
田中りえ
ノミネート
直木賞候補(『自動巻時計の一日』, 1971)

学歴

広島県立呉第一中学(現・呉三津田高等学校)
期間: 在学期間不明
国: 日本
編入・転校あり
旧制福岡高等学校
期間: 1940年代(繰上げ卒業)
卒業年: 1946
国: 日本
1946年に繰上げ卒業
東京大学 文学部哲学科
文学部哲学科 / 哲学科
期間: 1946-1952(在籍、1952年除籍)
国: 日本
無試験入学・出席少なかったため1952年に除籍

受賞歴

直木賞
1979
対象作品: 『ミミのこと』および『浪曲師朝日丸の話』(単行本『香具師の旅』所収)
主催: 直木賞選考委員会
結果: 受賞
谷崎潤一郎賞
1979
対象作品: 『ポロポロ』
主催: 谷崎潤一郎賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

谷崎潤一郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: ポロポロ

    『ポロポロ』は、田中小実昌による文学作品で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

    田中小実昌の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

    時代の記憶人間観察社会と個人
直木三十五賞 1回登壇
  1. 受賞作: 浪曲師朝日丸の話、ミミのこと

    『浪曲師朝日丸の話、ミミのこと』は、田中小実昌による文学作品で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

    田中小実昌の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

    時代の記憶人間観察社会と個人

作品

代表作

香具師の旅

1979年 短編小説集

香具師(移動する縁日や縁台商人)としての体験や庶民の暮らし、戦争体験などを題材にした短編集。『ミミのこと』『浪曲師朝日丸の話』などが収められ、直木賞受賞作を含む。

戦争体験父子関係庶民生活

ポロポロ

1979年 短編集

戦争体験や父の姿を題材にした短編集。語り手の醒めたユーモアと懐疑的な視点が特徴で、谷崎潤一郎賞を受賞した。

戦争の記憶家族史記憶と語り

自動巻時計の一日

1971年 小説・短篇

日常の細部を切り取る短編。1971年に発表され直木賞候補となった。

日常時間個人の視点

かぶりつき人生

1964年 随筆・回想録

初期のエッセイ集。自らの若き日の体験や職業遍歴をユーモラスに綴る。

自伝的要素庶民生活酒場文化

上陸

1952年 短篇

田中小実昌の初期短篇の一つ。戦後まもない時期に発表された。

戦後若者の体験

全著作

  • かぶりつき人生
  • 上野娼妓隊
  • かぶりつきバカ コミショウ・デカメロン
  • にっぽん・バタフライ考 深夜こっそり楽しむ本
  • 姦淫問答
  • 色の花道
  • 小実昌のかぶりつき放浪記 トクダシ・ショーの女のコと客とボクと…
  • あぁ人生ストリップ
  • 自動巻時計の一日
  • 黙って○○れば
  • 関東チョンボ一家
  • ああ寝不足だ
  • 幻の女
  • 乙女島のおとめ
  • 不純異性交友録
  • オホーツク妻
  • ぼくの初体験
  • チェリーとの散歩
  • コミマサにっぽん博物誌
  • コミマサ・シネノート
  • 新宿ふらふら族
  • 香具師の旅
  • ポロポロ
  • ビッグ・ヘッド
  • ベトナム王女
  • ふらふら記(ふらふら)
  • 猫は夜中に散歩する
  • また一日
  • ぼくのシネマ・グラフィティ
  • コミさんの二日酔いノート
  • アメン父
  • いろはにぽえむ ぼくのマジメ半生記

作家による翻訳

  • 地球最後の男(リチャード・マシスン)
  • 湖中の女(レイモンド・チャンドラー)
  • 郵便配達は二度ベルを鳴らす(ジェイムズ・M・ケイン)
  • 血の収穫(ダシール・ハメット)
  • 通り魔(エド・マクベイン)

作風・主題

文体
ウィットに富んだユーモア庶民に寄り添う語り口簡潔で飄々とした文体
頻出モチーフ
酒場と飲酒文化旅と放浪戦争の記憶父と家庭の問題

健康

  • アメーバ赤痢・マラリア・コレラ
    1944-1945(中国での徴兵・行軍時)
    激しい罹患と後遺症(抜け毛など)、体調不良を招いた。
  • 肝不全・心臓発作
    2000年(没)
    2000年にロサンゼルスで入院後、肝不全で客死。

評価・遺産

田中小実昌は、庶民的な視点とウィットに富んだエッセイ、翻訳したハードボイルド作品群で知られた作家である。大衆小説や翻訳を通じて日本の大衆文化に影響を与え、独特の語り口で愛された。近年では企画展や文庫化により再評価が進んでいる。

資料所蔵先

  • 田中小実昌データ・ベース
  • 国立国会図書館(所蔵・典拠)

大衆文化への影響

  • 深夜番組『11PM』への出演
  • 映画・テレビドラマ・CMへの出演
  • 新宿ゴールデン街の常連としての伝説的存在

引用

  • ボチボチ書いているだけ。いいかげんな男なんです。
    出典: 著者の言葉(インタビュー等)

豆知識

  • 毛糸で編んだ半円形の帽子がトレードマークだった
  • 午前に原稿を書き、午後は映画の試写室に入り、夜は飲み歩くという生活を好んだ
  • 新宿ゴールデン街の常連であり、飲み屋文化に親しんだ
  • ピンク映画で濡れ場を演じたことがある