日本の文学賞

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八切 止夫

やぎり とめお

Yagiri Tomeo

別名: 矢留 節夫 (本名)
ペンネーム: 耶止説夫戦前〜戦後まもなくの冒険小説・推理小説で使用

プロフィール

性別
男性
生誕
1914-12-22 (名古屋市(説あり:横浜市))
死没
1987-04-28 72歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
名古屋市(出身地説) → 横浜市(出身地説) → ヤップ島(委任統治領) → スラウェシ島(旧セレベス島) → 奉天市(満洲/現・瀋陽) → 東京本郷(白山上)

経歴

職業
小説家, 歴史作家, 翻訳者(疑), 出版社代表, 講師, 助教授, 事業家
活動期間
1931年〜1987年
所属
日本シェル出版(代表), 日本大学(講師), 明治大学(助教授)
影響を受けた人物
伊藤 整
影響を与えた人物
井沢 元彦, 太田 竜

学歴

日本大学専門部
専門部文学科
期間: 〜1931年
卒業年: 1931
国: 日本
伊藤整に師事

受賞歴

小説現代新人賞
1964
対象作品: 寸法武者
主催: 小説現代
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 寸法武者

    『寸法武者』は、八切止夫の小説現代新人賞受賞作で、戦国武者の逸話を独自の歴史観で描く歴史小説である。長篠の役の鳥居強右衛門をはじめ、武者たちの裏面に光を当てる奇想が作品の核になっている。

    戦国武者の知られざる側面を、異端の歴史観で描き出す。

    236ページ
    戦国時代異説武者歴史小説

作品

代表作

寸法武者

1964年 短編小説

1964年発表の短編。第3回小説現代新人賞受賞作で、八切の文筆生活への転機となった作品。

歴史人間の本質虚構と史実の交錯

信長殺し、光秀ではない

1967年 歴史評論/異説

織田信長の暗殺について、明智光秀以外の犯人説を提示した論考。八切意外史シリーズの代表的な一冊。

織田信長歴史の異説暗殺論

日本原住民史

1972年 歴史研究/仮説史

大和民族が外来民族であり、日本の原住民(サンカ等)が主導的立場にあったという仮説などを展開した一冊。1970年代に影響力を持ち、新左翼などにも引用された。

原住民論民族移動日本史の再解釈

サンカの歴史

1984年 民俗学/歴史

山窩(サンカ)に関する著作。山窩研究家としての評価や、民俗学分野での再評価につながった仕事の一つ。

民俗学被差別民伝承

全著作

  • 長崎丸船長
  • 南方風物誌
  • 大東亞海綺談
  • 青春赤道祭
  • 南蛮船合戦
  • 寸法武者
  • 信長殺し、光秀ではない
  • 信長殺しは、秀吉か
  • 日本原住民史
  • 上杉謙信は女人だった
  • 八切意外史シリーズ(諸作)
  • 切腹論考 ― 義士にあらず
  • サンカの歴史
  • サンカ民俗学
  • 残酷日本史

作風・主題

文体
挑発的説話的で娯楽性の高い語り独自の史観を提示する論説風
頻出モチーフ
歴史の異説提示原住民・サンカ戦国武将の再解釈海洋・南方世界冒険と探偵小説的要素

評価・遺産

大衆的な人気を博し多数のベストセラーを生んだ一方、史料の扱いや方法論に対して学術的批判も強い。2000年代に入り一部で再評価され、絶版となっていた著作の再刊も行われた。

関連学会

  • 歴史民俗学(雑誌による特集)

資料所蔵先

  • 八切止夫作品集(rekishi.info)
  • 国立国会図書館(所蔵データ)

大衆文化への影響

  • 八切意外史シリーズは一時期のベストセラーとなり一般読者に広く知られた

引用

  • 本は読んでもらうためであり金ではない。
    出典: 日本シェル出版の奥付

豆知識

  • 本名は矢留節夫で、ペンネームに八切止夫、耶止説夫などを用いた。
  • 満洲で出版社経営や満洲での活動を行い、敗戦時に関東軍将校らと自決を図ったが未遂に終わったという逸話がある。
  • 暮しの手帖の実験結果をきっかけに消火器会社が倒産するなど、事業家としての活動も行った。
  • 著作の一部を日本シェル出版から自ら刊行し、著作権放棄を明記するなど独自の運用をした。