日本の文学賞

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小説現代新人賞

しょうせつげんだいしんじんしょう

講談社が主催する公募の新人文学賞。中短編小説を募集し、受賞作は『小説現代』に掲載。

文学
創設年
1963
主催
講談社
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
選考方式
公募
受賞対象
新人
開催頻度
年2回
賞のステータス
終了

説明

小説現代新人賞(しょうせつげんだいしんじんしょう、1963年 - 2005年)は、講談社が主催していた公募新人文学賞。ジャンルを問わずに中短編小説を募集し、受賞者には賞金100万円が授与され、受賞作は講談社発行の小説現代に掲載された。2006年より小説現代長編新人賞に改組された。

賞品

主賞品
受賞者には賞金100万円が授与される。受賞作は『小説現代』に掲載。
賞金
1,000,000円
  • 受賞作掲載

関連の賞

  • 小説現代長編新人賞

過去の受賞者

狩野昌人 かのう まさと 受賞
スリーピーホロウの座敷童子

洋風の怪奇譚を思わせる題名と日本の座敷童子を結びつけた短編小説。異なる怪異のイメージを重ね、日常に入り込む不思議さを描く。

西洋の首なし騎士の気配と、日本家屋の小さな怪異がひとつの物語で出会う。

怪異座敷童子短編幻想
朝倉かすみ あさくら かすみ 受賞
肝、焼ける

三十代独身女性のじれったい心情を軽やかに描く表題作を含む短編集。恋愛、生活、地方都市の空気を通して、割り切れない感情の揺れをすくい取る。

『肝、焼ける』は、朝倉かすみによる作品の核を、読者に届く物語や思考として結晶させた一作である。

恋愛独身女性地方都市感情の揺れ
竹村肇 たけむら はじめ 受賞
ゴーストライフ

『ゴーストライフ』は、小説現代新人賞を受けた短編小説。題名が示す幽霊的な生の感覚を手がかりに、現実に居場所を持ちきれない人物の気配を描いた作品として位置づけられる。

生きているのにどこか幽霊のような、居場所のなさが滲む。

新人賞短編孤独現代小説
橘かがり たちばな かがり 受賞
月のない晩に

『月のない晩に』は、橘かがりが小説現代新人賞を受賞した短編。夜の闇を思わせる題名のもと、事件性や心理の陰影を含んだ物語として作家活動の出発点に位置づく。

月のない夜の暗さが、人物の内側にある影を浮かび上がらせる。

短編新人賞心理
栗林佐知 くりばやし さち 受賞
私の券売機

券売機という無機的な装置を手がかりに、都市生活の孤独や人との距離を見つめる小説です。日々くり返される購入や移動の所作の中に、語り手の感情の揺れと小さな違和感が浮かび上がります。

見慣れた機械の前で立ち止まると、日常の孤独が少し違って見えてきます。

都市生活孤独機械日常
高尾光 たかお ひかる 受賞
テント

『テント』は、高尾光による小説。テントという仮の居場所を象徴に、日常から外れた空間で揺れる人物の心理を描く。

テントは、題名が呼び込む世界を手がかりに、人や時代の輪郭を静かに浮かび上がらせる。

記憶社会人間関係
綿引なおみ わたびき なおみ 受賞
弾丸迷走

『弾丸迷走』は、綿引なおみによる小説。弾丸のように制御を失って進む事態を通じて、人物の焦燥と行き場のなさを描く。

弾丸迷走は、題名が呼び込む世界を手がかりに、人や時代の輪郭を静かに浮かび上がらせる。

記憶社会人間関係
犬飼六岐 いぬかい ろくき 受賞
筋違い半介

『筋違い半介』は時代小説の形で、型破りな人物の生き方と事件を描く作品。江戸の空気と軽妙な語りが魅力です。

『筋違い半介』は、時代小説を軸に人物と時代の手触りを描く作品です。

時代小説江戸人物
上野哲也 うえの てつや 受賞
海の空 空の舟

『海の空 空の舟』は、小説現代新人賞の受賞作で、人物の行動や心の動きを通して独自の物語世界を立ち上げる小説です。

『海の空 空の舟』は、受賞対象となった作品の主題と語り口が端的に表れた一作です。

受賞作文学賞人間描写
田原弘毅 たはら ひろき 受賞
洗うひと

『洗うひと』は、小説現代新人賞の受賞作で、人物の行動や心の動きを通して独自の物語世界を立ち上げる小説です。

『洗うひと』は、受賞対象となった作品の主題と語り口が端的に表れた一作です。

受賞作文学賞人間描写
竹内真 たけうち しん 受賞
神楽坂ファミリー

『神楽坂ファミリー』は、竹内真による作品。1998年のshosetsu gendai newcomer awardで受賞対象となった。

金城一紀 きんじょう いちき 受賞
レヴォリューションNo.3

『レヴォリューションNo.3』は、金城一紀による作品。1998年のshosetsu gendai newcomer awardで受賞対象となった。

宮崎和雄 みやざき かずお 受賞
洗濯機は俺にまかせろ

洗濯機は俺にまかせろは、宮崎和雄による受賞作品。人物、時代、社会、記憶のいずれかを軸に、題名が示す主題へ読者を導く作品である。

洗濯機は俺にまかせろは、受賞歴を通じて読み継がれる宮崎和雄の作品である。

受賞作品社会記憶人物
市山隆一 いちやま りゅういち 受賞
紙ヒコーキ 飛んだ

紙ヒコーキ 飛んだは、市山隆一による受賞作品。人物、時代、社会、記憶のいずれかを軸に、題名が示す主題へ読者を導く作品である。

紙ヒコーキ 飛んだは、受賞歴を通じて読み継がれる市山隆一の作品である。

受賞作品社会記憶人物
岩井三四二 いわい さんしに 受賞
一所懸命

『一所懸命』は、岩井三四二による文学作品です。受賞対象として扱われた作品で、題名が示す世界を軸に、人物の心の動きや時代の気配を描きます。

『一所懸命』は、岩井三四二の作風と受賞年の文学的関心を伝える作品です。

人間関係記憶時代の空気
荒尾和彦 あらお かずひこ 受賞
苦い酒

酒場や人間関係ににじむ苦さを題名に置いた小説。新人賞受賞作として、日常の会話や感情のほころびから人物の孤独を浮かび上がらせる。

酒場や人間関係ににじむ苦さを題名に置いた小説。

新人文学孤独人間関係
和田徹 わだ とおる 受賞
空中庭園

日常から少し浮いた場所にあるような人間関係を描く小説。閉じた生活空間の中で、心の距離と不安が広がっていく。

『空中庭園』は、小説を入口に人間の心の動きを描く作品。

小説家族不安日常
広岡千明 ひろおか ちあき 受賞
猫の生涯

猫の一生を通じて、人間の暮らしや時間の流れを見つめる小説。小さな存在の視点から、出会いと別れの感触が描かれる。

『猫の生涯』は、小説を入口に人間の心の動きを描く作品。

小説生涯別れ
西吾郎 にし ごろう 受賞
ふざけんな、ミーノ

ふざけんな、ミーノは、西吾郎による文学作品。時代や土地の空気を背景に、人間関係、記憶、選択の重みを描く物語として位置づけられる。

ふざけんな、ミーノは、西吾郎の作風と主題が凝縮された受賞作品です。

文学人間関係記憶
延江浩 のぶえ ひろし 受賞
アタシはジュース

アタシはジュースは、延江浩による文学作品。時代や土地の空気を背景に、人間関係、記憶、選択の重みを描く物語として位置づけられる。

アタシはジュースは、延江浩の作風と主題が凝縮された受賞作品です。

文学人間関係記憶
渡辺容子 わたなべ ようこ 受賞
売る女、脱ぐ女

渡辺容子の新人賞受賞作。題名に並ぶ二つの行為を通して、女性の職業、身体、欲望をめぐる視線が交差する状況を描いた作品として位置づけられる。

挑発的な題名が、女性をめぐる視線と自己決定の緊張を呼び込む。

女性の生き方身体と視線都市生活新人賞短編
水城昭彦 みずき あきひこ 受賞
三十五歳、独身。

小説現代新人賞の受賞短編。題名が示す年齢と独身であることを手がかりに、成人後の生活感、孤独、周囲との距離を見つめる作品として読める。

年齢と身分を示す短い題名が、主人公の生活の重さを静かに照らす。

独身生活中年の入口孤独日常心理
羽島トオル はしま とおる 受賞
銀の雨

「銀の雨」は、羽島トオルが第47回小説現代新人賞を受けた短編小説で、『小説現代』1991年11月号に掲載された。応募時の題名「海賊たちのビーチボール」から改題された作品として記録されている。

改題を経て文芸誌に掲載された、1991年下半期の小説現代新人賞受賞作。

新人文学短編小説改題作品
小倉千恵 おぐら ちえ 受賞
ア フール

『ア フール』は、小倉千加子による小説現代新人賞受賞作です。詳しい単行本情報は確認できませんが、題名が示す「愚かさ」をめぐる視線を通じて、人間関係のずれや自己意識の痛みを描いた作品として記録されています。

愚かさをめぐる視線から、人と人とのずれを描いた新人賞受賞作です。

新人賞人間関係自己意識現代小説
三田つばめ さんだ つばめ 受賞
ウォッチャー

「ウォッチャー」は、三田つばめが第46回小説現代新人賞を受けた短編小説で、『小説現代』1991年5月号に掲載された。単行本化を確認できないため、作品情報は初出誌掲載作として整理する。

1991年の新人賞掲載作として記録される、三田つばめの初期短編。

新人文学短編小説雑誌掲載作
二宮隆雄 にのみや たかお 受賞
疾風伝

『疾風伝』は、二宮隆雄による小説。受賞として記録され、作品の題名やジャンルから作者の初期・代表的な関心がうかがえる。

二宮隆雄の『疾風伝』は、受賞歴とともに読み継がれる小説。

小説文学賞受賞作日本文学
小川顕太 おがわ けんた 受賞
プラスチック高速桜(スピードチェリー)

『プラスチック高速桜(スピードチェリー)』は、小川顕太による短編小説。受賞として記録され、作品の題名やジャンルから作者の初期・代表的な関心がうかがえる。

小川顕太の『プラスチック高速桜(スピードチェリー)』は、受賞歴とともに読み継がれる短編小説。

短編小説文学賞受賞作日本文学
園部晃三 そのべ こうぞう 受賞
ロデオ・カウボーイ

『ロデオ・カウボーイ』は、園部晃三による短編小説。受賞として記録され、作品の題名やジャンルから作者の初期・代表的な関心がうかがえる。

園部晃三の『ロデオ・カウボーイ』は、受賞歴とともに読み継がれる短編小説。

短編小説文学賞受賞作日本文学
都築直子 つづき なおこ 受賞
エル・キャプ

『エル・キャプ』は、都築直子による文学作品。受賞時の評価対象となった作品で、題名が示す情景や関係性を軸に、人物の記憶、土地、時代の空気を読ませる。

受賞作として読まれてきた『エル・キャプ』は、静かな題名の奥に人間と時代の手触りを残す。

受賞作文学作品記憶時代
香里了子 かおり りょうこ 受賞
アスガルド

『アスガルド』は、香里了子による文学作品。受賞時の評価対象となった作品で、題名が示す情景や関係性を軸に、人物の記憶、土地、時代の空気を読ませる。

受賞作として読まれてきた『アスガルド』は、静かな題名の奥に人間と時代の手触りを残す。

受賞作文学作品記憶時代
薄井ゆうじ うすい ゆうじ 受賞

残像少年は、薄井ゆうじによる文学作品。人物の選択と時代の空気を丁寧に追い、静かな余韻を残す物語として読まれてきた。

残像少年は、薄井ゆうじによる文学作品。

255ページ
文学人物時代余韻
馬場真人 ばば まさと 受賞
グッバイ・ルビー・チューズディ

グッバイ・ルビー・チューズディは、馬場真人による文学作品。人物の選択と時代の空気を丁寧に追い、静かな余韻を残す物語として読まれてきた。

グッバイ・ルビー・チューズディは、馬場真人による文学作品。

文学人物時代余韻
杉元伶一 すぎもと れいいち 受賞
東京不動産キッズ

『東京不動産キッズ』は、杉元伶一による文学作品で、小説現代新人賞の受賞作です。

『東京不動産キッズ』は、杉元伶一の受賞歴を語るうえで欠かせない一作です。

人間記憶時代
加藤栄次 かとう えいじ 受賞
真作譚

『真作譚』は、加藤栄次による文学作品で、小説現代新人賞の受賞作です。

『真作譚』は、加藤栄次の受賞歴を語るうえで欠かせない一作です。

人間記憶時代
矢吹透 やぶき とおる 受賞
バスケット通りの人たち

矢吹透による小説現代新人賞受賞作。街路と人びとの関係を思わせる題名を持ち、都市の一角に集う人物たちを描く現代小説として位置づけられる。

通りに集まる人びとの気配を題名に宿した新人賞受賞作。

新人賞都市人間関係現代小説
松村秀樹 まつむら ひでき 受賞
大脳ケービング

松村秀樹による小説現代新人賞受賞作。題名が示すように、身体感覚と知的イメージを接続する異色の小説として受け止められる作品である。

知覚の奥へ潜っていくような題名を持つ新人賞受賞作。

新人賞現代小説身体感覚知覚
岸間信明 きしま のぶあき 受賞
ファイナル・ゲーム

岸間信明が小説家としてデビューする契機となった小説現代新人賞受賞作。後にアニメ脚本を多く手がける作者の、物語構成への関心がうかがえる初期小説である。

脚本家としても知られる作者の出発点に位置する受賞小説。

新人賞ゲーム青春物語構成
山崎光夫 やまざき みつお 受賞
安楽処方箋

『安楽処方箋』は、山崎光夫による小説。受賞対象として記録される作品で、刊行情報と作品内容を確認できる範囲で整理した。

安楽処方箋は、山崎光夫の仕事を示す受賞作。

受賞作小説
該当なし
飯嶋和一 いいじま かずいち 受賞
プロミスト・ランド

約束された土地を求める人間の願いと挫折を描く初期作品。後年の歴史小説につながる、共同体と信念への関心がうかがえる。

プロミスト・ランドは、歴史小説を軸に人間の感情と時代の気配を描く作品です。

歴史小説理想郷信念
多島斗志之 たじま としゆき 受賞
あなたは不屈のハンコ・ハンター

『あなたは不屈のハンコ・ハンター』は、多島斗志之による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。

多島斗志之の『あなたは不屈のハンコ・ハンター』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。

文学賞受賞作1980年代文学作者の主題意識
越沼初美 こしぬま はつみ 受賞
テイク・マイ・ピクチャー

『テイク・マイ・ピクチャー』は、越沼初美による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。

越沼初美の『テイク・マイ・ピクチャー』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。

文学賞受賞作1980年代文学作者の主題意識
該当なし
高林さわ たかばやし さわ 受賞
ワバッシュ河の朝

「ワバッシュ河の朝」は、小説現代新人賞の受賞作として『小説現代』に掲載された中短編。アメリカ中西部を思わせるワバッシュ河の地名を題名に置き、異国の朝の風景を背景に、人物の孤独や出発の感覚を描く作品として読める。

遠い河の朝が、人物の孤独と新しい時間を映し出す。

新人賞作品異国孤独中短編小説
樋口修吉 ひぐち しゅうきち 受賞

敗戦後の横浜で放蕩とスタッド・ポーカーに明け暮れた男が、神戸へ移り、脱走米軍将校と酒場を営む日々を経て、謎めいた中国人女性・李蘭と出会う恋愛小説。

敗戦後の港町を背景に、無頼の青春と異国的な恋の記憶が重なっていく。

269ページ
戦後横浜神戸ポーカー無頼の青春李蘭との恋
喜多嶋隆 きたじま たかし 受賞
マルガリータを飲むには早すぎる

喜多嶋隆がコピーライター、CMディレクターから小説家へ転じる契機となった初期短編。カクテル名を含む題名に、都会的で映像的な作風へつながる軽やかな感覚がうかがえる。

作家・喜多嶋隆の出発点に置かれる、都会的な題名を持つ受賞作。

都会小説デビュー作カクテル映像的文体
阿井渉介 あい しょうすけ 受賞
第八東龍丸
小説現代新人賞新人賞受賞作海をめぐる題材
久和崎康 くわざき やすし 受賞
ラインアップ

『小説現代』の新人賞で受賞した、久和崎康の短編小説。公募新人賞の枠組みで発表された作品として、同時代の一般文芸誌が新しい書き手を紹介する場に位置づけられる。

新人賞から登場した、久和崎康の受賞短編。

新人賞短編小説一般文芸1980年代の文芸誌
森真沙子 もり まさこ 受賞
バラード・イン・ブルー

『バラード・イン・ブルー』は、森真沙子による文学作品で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

森真沙子の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

時代の記憶人間観察社会と個人
岡江多紀 おかえ たき 受賞
夜更けにスローダンス

『夜更けにスローダンス』は、岡江多紀による文学作品で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

岡江多紀の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

時代の記憶人間観察社会と個人
白河暢子 受賞
ウィニング・ボール

『ウィニング・ボール』は、白河暢子による文学作品で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

白河暢子の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

時代の記憶人間観察社会と個人
後藤翔如 受賞
名残七寸五分

『名残七寸五分』は、後藤翔如による文学作品で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

後藤翔如の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

時代の記憶人間観察社会と個人
山口明雄 やまぐち あきお 受賞
ハリウッドを旅するブルース

『ハリウッドを旅するブルース』は、映画の都をめぐる幻想と現実の落差を、ブルースの調子を思わせる語りで描く小説です。旅の高揚と寂しさが、若い作家の出発点として刻まれています。

映画への憧れと旅の孤独が、乾いたリズムで響き合います。

映画憧れ孤独
山本多津 やまもと たつ 受賞
セカンド・ガール

『セカンド・ガール』は、若い女性の感情と周囲との距離を題名の含意に重ねて描く小説です。関係の中で揺れる自己認識を、同時代的な空気の中に置いています。

誰かの二番目ではない自分を探す、静かな緊張を帯びた物語です。

女性自己認識関係性青春
達忠 たつ ただし 受賞
横須賀ドブ板通り

『横須賀ドブ板通り』は、米軍基地の街として知られる横須賀の通りを舞台に、戦後文化の残り香と若い世代の感覚を重ねる小説です。街のざわめきの中で、人物たちの孤独や欲望が浮かび上がります。

異国の気配が混じる横須賀の街角で、人びとの生き方が交差します。

横須賀基地の街青春孤独
羽村滋 はむら しげる 受賞
天保水滸伝のライター

羽村滋の小説作品。天保水滸伝という講談的・侠客的な題材に、ライターという現代的な語感を重ね、過去の物語を現在の視線で捉え直す。

古い侠客譚の影に、現代の書き手のまなざしが差し込む。

講談侠客譚語り直し歴史と現代
川上健一 かわかみ けんいち 受賞
跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ

川上健一のデビュー期のスポーツ小説。ボクシングへの憧れと身体の限界を軸に、若者が勝負の場で自分の生き方を探る姿を描く。

リングに向かう若者の跳躍には、勝敗を超えた切実な願いがこめられている。

ボクシング青春勝負身体
岩城武史 いわき たけし 受賞
それからの二人

岩城毅の小説作品。題名が示すように、ある関係の「その後」に焦点を当て、時間が経ったあとに残る感情や距離を描く。

終わったはずの関係のあとに、二人の時間はなお静かに続いていく。

関係の余韻時間男女記憶
志茂田景樹 しもだ かげき 受賞
やっとこ探偵

『やっとこ探偵』は、志茂田景樹の出発点となった作品で、探偵小説の枠を借りながら、庶民的な人物のずれた可笑しみと哀感を描く。のちの多彩な作風につながる軽妙さがある。

探偵もののかたちで、笑いと哀感を混ぜ合わせた志茂田景樹のデビュー作。

229ページ
探偵小説庶民性ユーモアデビュー作
金木静 かなき しずか 受賞
鎮魂夏

『鎮魂夏』は、小説現代新人賞の受賞作として記録される作品で、題名からは死者への祈りと夏の記憶が交差する叙情的な小説が想起される。新人賞の文脈では、同時代の中間小説誌が新しい語り手を見出す場に置かれた作品である。

夏の記憶と鎮魂の感情を結びつけた、新人賞受賞作。

鎮魂記憶新人文学
該当なし
芦原公 あしはら こう 受賞
関係者以外立入り禁止

閉じられた場所と境界線をめぐる題名が示すように、立ち入りを禁じられた領域への関心を軸にした新人賞受賞作。単独書籍化は確認できない。

入ってはならない場所への関心が、物語の緊張を生む。

新人賞境界閉鎖空間短編
青木千枝子 あおき ちえこ 受賞
わたしのマリコさん

「マリコさん」という身近な呼び名から、人間関係の距離と記憶を描く新人賞受賞作。単独書籍としての刊行は確認できず、受賞作リスト上で伝わる作品。

親しげな名前の奥に、人と人との距離が見えてくる。

新人賞人間関係記憶短編
澤田ふじ子 さわだ ふじこ 受賞

女の情念を扱う時代小説集『寂野』に収められた短編。歴史の陰に置かれた女性の痛みと執念を描き、沢田ふじ子の作風を早くから示した。

声を奪われた女性の胸奥に、時代小説の悲しみが吹き抜ける。

274ページ
時代小説女性情念短編
和田頴太 わだ えいた 受賞
密猟者(ザ・ボウチャー)

密猟という題材を通じて、法の外側に踏み出す人間の欲望と危うさを描いた新人賞受賞作。単独書籍としての刊行は確認できず、受賞作アンソロジーで読む作品とみられる。

禁じられた獲物を追う行為が、人間の奥にある欲望を照らす。

新人賞犯罪性欲望短編
もりたなるお もりた なるお 受賞

『頂』は、もりたなるおによる文学作品。1974年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。

頂は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

211ページ
人間心理時代性土地
谷口哲秋 たにぐち てつあき 受賞
海へのチチェローネ

『海へのチチェローネ』は、谷口哲秋による文学作品。1974年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。

海へのチチェローネは、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

人間心理時代性土地
飯塚伎 いいづか き 受賞
屠る

『屠る』は、飯塚伎による文学作品。1974年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。

屠るは、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

人間心理時代性土地
勝目梓 かつめ あずさ 受賞

『寝台の方舟』は、勝目梓による文学作品。1974年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。

寝台の方舟は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

225ページ
人間心理時代性土地
南原幹雄 なんばら みきお 受賞

『女絵地獄』は、南原幹雄による文学作品。1973年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。

女絵地獄は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

377ページ
人間心理時代性土地
松木修平 受賞
機械野郎

『機械野郎』は、松木修平による文学作品。1973年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。

機械野郎は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

人間心理時代性土地
皆川博子 受賞

『アルカディアの夏』は、皆川博子による文学作品。1973年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。

アルカディアの夏は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

304ページ
人間心理時代性土地
拾った剣豪

『拾った剣豪』は、志野亮一郎による作品。受賞時期の文学・出版状況を映し、題名が示す人物、場所、事件を軸にした表現が作品の核になっている。

『拾った剣豪』は、受賞作として残る題材の強さと作者の視点を伝える作品である。

289ページ
受賞作作品昭和期の文学作者の視点
上段十三 受賞
TOKYOアナザー鎮魂曲

『TOKYOアナザー鎮魂曲』は、上段十三による作品。受賞時期の文学・出版状況を映し、題名が示す人物、場所、事件を軸にした表現が作品の核になっている。

『TOKYOアナザー鎮魂曲』は、受賞作として残る題材の強さと作者の視点を伝える作品である。

289ページ
受賞作作品昭和期の文学作者の視点
有明夏夫 受賞
FL無宿のテーマ

『FL無宿のテーマ』は、有明夏夫による作品。受賞時期の文学・出版状況を映し、題名が示す人物、場所、事件を軸にした表現が作品の核になっている。

『FL無宿のテーマ』は、受賞作として残る題材の強さと作者の視点を伝える作品である。

289ページ
受賞作作品昭和期の文学作者の視点
岡本好古 受賞

最新鋭の空母を舞台に、機械と人間の関係を描く岡本好古の小説。小説現代新人賞受賞後、単行本化され、のちに講談社文庫にも入った。

空母という巨大な機械の内部で、人間の意思と戦争の論理がぶつかります。

239ページ
戦争小説空母機械人間短編集
北川修 受賞
幻花

北川修の小説現代新人賞受賞作。短編として受賞し、『小説現代新人賞全作品』に収録されたことを確認できる。

新人賞作品集に残る、昭和期の短編受賞作です。

新人賞短編昭和文学
赤江瀑 受賞
ニジンスキーの手

『ニジンスキーの手』は、赤江瀑による作品で、1970年のshosetsu-gendai-newcomer-awardで受賞対象となった。受賞記録と公開書誌をもとに、作品単位で参照できる項目として整理される。

shosetsu-gendai-newcomer-awardで受賞対象となった『ニジンスキーの手』。

受賞作文学賞刊行状況
新宮正春 受賞
安南の六連銭

新宮正春の小説現代新人賞受賞作。歴史・時代小説へ進む著者の初期作品として、受賞作品集に収録されている。

新宮正春の出発期を示す、歴史的題材への関心がうかがえる受賞短編です。

新人賞歴史小説短編昭和文学
加堂秀三 受賞
町の底

『町の底』は、加堂秀三による作品で、1970年のshosetsu-gendai-newcomer-awardで受賞対象となった。受賞記録と公開書誌をもとに、作品単位で参照できる項目として整理される。

shosetsu-gendai-newcomer-awardで受賞対象となった『町の底』。

受賞作文学賞刊行状況
亀井宏 受賞

『弱き者は死ね』は、亀井宏による作品で、1970年のshosetsu-gendai-newcomer-awardで受賞対象となった。受賞記録と公開書誌をもとに、作品単位で参照できる項目として整理される。

shosetsu-gendai-newcomer-awardで受賞対象となった『弱き者は死ね』。

299ページ
受賞作文学賞刊行状況
渡辺利弥 受賞
とんがり

渡辺利弥の小説現代新人賞受賞作。短編として発表され、のちに新人賞作品集へ収録された。単独刊行は確認できない。

新人賞の時代を伝える短編として、作品集の中に残る一作です。

76ページ
新人賞短編昭和文学
笠原淳 受賞
漂泊の門出

笠原淳の小説現代新人賞受賞作。のちに芥川賞作家となる著者の初期作品で、若い作家の出発点として位置づけられる。

笠原淳の作家としての門出を示す、初期の受賞短編です。

311ページ
新人賞短編出発戦後文学
見矢百代 受賞
サント・ジュヌビエーブの丘で

『サント・ジュヌビエーブの丘で』は見矢百代の受賞作で、人物の内面と時代の空気を結びつけながら、人間の選択や記憶の重さを描く作品である。

『サント・ジュヌビエーブの丘で』は、個人の経験を通して時代の陰影を読ませる作品である。

青春異国記憶
岩井護 いわい まもる 受賞
雪の日のおりん

雪の日の静けさを背景に、人物の記憶と生活の陰影を追う受賞作。季節の感触を通して、耐えることと心の揺れを浮かび上がらせる。

雪の日のおりんは、雪を軸に岩井護の視線が凝縮された受賞作である。

記憶生活の陰影
高橋宏 たかはし ひろし 受賞
ひげ

小説現代新人賞の受賞作。身近な身体感覚と人間関係の違和を起点に、戦後社会の生活感と個人の孤独を描く短編として読むことができる。

ひげは、戦後生活を軸に高橋宏の視線が凝縮された受賞作である。

戦後生活身体感覚孤独
佐々木二郎 ささき じろう 受賞
巨大な祭典

高度成長期の熱気を背景に、大きな催しへ向かう社会の高揚と、その陰で揺れる個人の感情を描いた作品。公共の祝祭と私的な不安が対照をなす。

巨大な祭典は、高度成長を軸に佐々木二郎の視線が凝縮された受賞作である。

高度成長祝祭個人と社会
淵田隆雄 ふちだ たかお 受賞
アイヌ遊侠伝

『アイヌ遊侠伝』は、淵田隆雄の小説現代新人賞受賞作である。題名からも、アイヌをめぐる土地や人物像と、遊侠的な物語性を結びつけた作品として位置づけられる。

アイヌをめぐる土地の記憶と、遊侠的な物語性を結びつける。

アイヌ遊侠土地新人賞
五木寛之 いつき ひろゆき 受賞

『さらば、モスクワ愚連隊』は、五木寛之の作家としての出発を印象づけた小説である。冷戦下のソ連とジャズを背景に、青春の高揚と挫折、異国への憧れを鮮烈に描く。

ジャズとモスクワへの憧れが、若者の熱と挫折を照らし出す。

242ページ
ジャズ青春冷戦越境
藤本泉 ふじもと いずみ 受賞

『媼繁昌記』は、藤本泉の初期受賞作で、のちの民俗的・土俗的な題材への関心をうかがわせる作品である。人間関係のもつれや土地の空気を背景に、共同体の内側にある因縁を読ませる。

共同体の内側にある因縁と人間関係を、土俗的な気配の中に描く。

843ページ
共同体民俗因縁新人賞
伏見丘太郎 ふしみ きゅうたろう 受賞
悪い指

『悪い指』は、伏見丘太郎の小説現代新人賞受賞作である。題名の不穏さを軸に、人物の内面や事件の気配を読ませる作品として、初期の同賞受賞作一覧に記録されている。

不穏な題名が、人物の内面と事件の気配を呼び込む。

心理事件新人賞短編小説
竹内松太郎 たけうち まつたろう 受賞
地の炎

『地の炎』は、竹内松太郎の小説現代新人賞受賞作である。題名が示すように、地面の下から燃え上がるような感情や生活の圧力を思わせる作品で、初期新人賞の系譜に置かれる。

土地と生活の底にくすぶる熱を思わせる新人賞受賞作。

新人賞生活土地戦後小説
八切止夫 はちきり とめお 受賞

『寸法武者』は、八切止夫の小説現代新人賞受賞作で、戦国武者の逸話を独自の歴史観で描く歴史小説である。長篠の役の鳥居強右衛門をはじめ、武者たちの裏面に光を当てる奇想が作品の核になっている。

戦国武者の知られざる側面を、異端の歴史観で描き出す。

236ページ
戦国時代異説武者歴史小説
長尾宇迦 ながお うか 受賞
山風記

『山風記』は、長尾宇迦の小説現代新人賞受賞作である。山地や地方の暮らしを思わせる題名のもと、自然の気配と人間の営みを重ね、後年に単行本として刊行された初期代表作として確認できる。

山の風の気配を背に、人と土地の関係を描く初期受賞作。

242ページ
地方自然人間関係新人賞
中山あい子 なかやま あいこ 受賞
優しい女

『優しい女』は、中山あい子が小説現代新人賞を受けた短編。戦後の都市生活を背景に、女性の内面に残る孤独やためらいを、静かな心理の動きとして描いた作品と位置づけられる。

優しさの奥にある孤独とためらいを見つめる短編。

女性の心理戦後生活孤独中間小説