日本の文学賞

← ホームに戻る

塔 和子

とう かずこ

Tou Kazuko

ペンネーム: 塔 和子詩人として用いた筆名(本名は井土ヤツ子)

プロフィール

性別
女性
生誕
1929-08-31 (愛媛県東宇和郡明浜町田之浜(現・西予市明浜))
死没
2013-08-28 (国立療養所大島青松園) 83歳
国籍
日本
言語
日本語
宗教
キリスト教 1964年受洗
居住地歴
国立療養所大島青松園(長期入所・療養)

経歴

職業
詩人
活動期間
1957年〜2013年
所属
塔和子の会

受賞歴

高見順賞
1999
対象作品: 記憶の川で
主催: 高見順賞選考委員会
結果: 受賞
香川県教育文化功労賞
2002
主催: 香川県
結果: 受賞
山陽新聞賞
2004
主催: 山陽新聞社
結果: 受賞

受賞・候補エディション

高見順賞 1回登壇
  1. 受賞作: 記憶の川で

    『記憶の川で』は、高見順賞の受賞作で、詩の言葉によって記憶、時間、身体感覚を掘り下げる詩集です。

    『記憶の川で』は、受賞対象となった作品の主題と語り口が端的に表れた一作です。

    受賞作文学賞人間描写

作品

代表作

はだか木

1961年

初期の詩集。孤独や生の根源を見つめる詩を収める。

孤独自己探求自然

記憶の川で

1998年

晩年の代表詩集。記憶、愛、いのちを主題とした作品群。

記憶人間の尊厳

不明の花

1989年

療養所での生活や内面を描いた詩を含む作品集。テレビドキュメンタリーの題材にもなった。

療養所苦難回復と希望
映像化・舞台化
  • [ドキュメンタリー映画] 風の舞-闇を拓く光の詩 / 宮崎信恵 (2003)

全著作

  • はだか木(1961年)
  • 分身(1969年)
  • エバの裔(1973年)
  • 第一日の孤独(1976年)
  • 聖なるものは木(1978年)
  • いちま人形(1980年)
  • いのちの宴(1983年)
  • 記憶の川で(1998年)
  • 塔和子全詩集(2004~2006年、全3巻)

翻案

  • ドキュメンタリー映画「風の舞-闇を拓く光の詩」(2003年)
  • テレビドキュメンタリー「不明の花-塔和子の世界」(毎日放送、1989年)

作風・主題

文体
簡潔で力強い詩語内面的な存在の探求信仰と自然への視線
頻出モチーフ
記憶海や川などの自然孤独と再生信仰(キリスト教)

健康

  • ハンセン病
    1941–1952(発病から特効薬による治癒まで)
    11歳で発病。長期にわたる療養所入所が生活と創作に強い影響を与えた。

評価・遺産

療養所での長い生活を背景に、人間の尊厳やいのちを問いかける詩作で高い評価を受けた。記憶や希望を主題とする作品群は、ドキュメンタリーや展覧会、文学碑などを通じて広く紹介された。

記念館・博物館

  • 国立ハンセン病資料館(塔和子展 共催) 東京都(国立ハンセン病資料館)

資料所蔵先

  • 大島青松園(納骨堂/詩作品の関連資料)
  • 国立ハンセン病資料館 所蔵資料

大衆文化への影響

  • テレビ・ラジオ番組やドキュメンタリーの題材となった。
  • 複数の追悼集や詩選集、音楽アルバムが制作された。

引用

  • 自分の本質から湧き出してくる言葉を繰り返し追求している。
    出典: 大岡信(高見順賞選評) (1999年)

豆知識

  • 11歳でハンセン病を発病し、長期にわたり療養所に入所した。
  • 本名は井土ヤツ子(いづち やつこ)。
  • 2007年・2008年に故郷に文学碑が建立された。
  • 1999年に第29回高見順賞受賞。