日本の文学賞

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山口 志郎

やまぐち しろう

Yamaguchi Shirō

ペンネーム: 志村 白初期の短編に用いた筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1974-04-15 (広島県広島市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
広島県広島市 → 東京都文京区

経歴

職業
小説家, 脚本家, エッセイスト
活動期間
1999年〜
所属
日本ペンクラブ, 日本文藝家協会
所属団体
日本ペンクラブ, 日本文藝家協会
影響を受けた人物
村上春樹, 遠藤周作
影響を与えた人物
複数の若手作家

学歴

早稲田大学
文学部 / 日本文学科
学位: 文学士 (B.A.)
期間: 1992-1996
卒業年: 1996
国: 日本
学生時代から創作を始める

受賞歴

芥川賞
2010
対象作品: 夜明けの砂
主催: 文藝春秋
結果: winner
野間文芸賞
2018
対象作品: 海の記憶
主催: 講談社
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: たぬきの戦場

    民話的な題名と戦場の語を組み合わせ、滑稽さと不穏さを同時に漂わせる短編。人間の争いや社会の歪みを、寓話的な視点から照らす。

    笑いの形を借りて、戦いのばかばかしさが浮かび上がる。

    短編寓話戦争風刺民話性

作品

代表作

夜明けの砂

2009年 短編小説 120ページ

第二次世界大戦後の地方都市を舞台に、失われた家族の記憶と再生を描く短編小説。時間の断片を織り交ぜた構成と抑制の効いた文体が特徴。

孤独記憶再生
映像化・舞台化
  • [映画] 夜明けの砂 / 岩田康弘 (2012)
翻訳
  • 英訳版『Sand at Dawn』(2012年、訳:エマ・クラーク)

海の記憶

2017年 長編小説 360ページ

港町を舞台に、世代をまたいだ喪失と和解を描く長篇。海と記憶を巡る叙情的な筆致が特徴で、社会的記憶の継承を問い直す作品。

喪失世代間の断絶
映像化・舞台化
  • [舞台劇] 海の記憶 / 佐久間誠 (2019)
翻訳
  • 英訳版『Memory of the Sea』(2020年、訳:エマ・クラーク)

冬の庭

2004年 短編集 240ページ

都市と郊外の境界に生きる人々の断片を集めた短編集。写真的に切り取られる日常と孤独が反復する。

都市日常孤独

全著作

  • 短篇集『路の音』 (2001)
  • 冬の庭 (2004)
  • 夜明けの砂 (2009)
  • 海の記憶 (2017)
  • 随筆集『窓辺の言葉』 (2015)

翻案

  • 夜明けの砂(映画、2012)
  • 海の記憶(舞台、2019)

作品の翻訳

  • 夜明けの砂 — 英語版 'Sand at Dawn'(2012)
  • 海の記憶 — 英語版 'Memory of the Sea'(2020)

作風・主題

文体
抑制的な描写繊細な心理描写時間の断片をつなぐ構成
頻出モチーフ
記憶家族廃墟

健康

  • うつ病
    2015-2016
    執筆の停滞と作品のテーマの変化をもたらした

評価・遺産

山口志郎は戦後から現代にかけての記憶と日常を繊細に描き出す作家として評価され、映画や舞台化を通じて広い読者層に影響を与えた。抑制的で詩的な文体は日本現代文学の一側面を象徴している。

記念館・博物館

  • 山口志郎記念文学館 広島県尾道市 2022年開館

関連学会

  • 早稲田大学文芸学会

資料所蔵先

  • 山口志郎文庫(早稲田大学図書館所蔵)

大衆文化への影響

  • 『夜明けの砂』映画版が国際映画祭で上映され話題となった

引用

  • 言葉は岸辺だ。そこから海を渡るのだ。
    出典: 夜明けの砂(小説、2009) (2009年)
  • 小説は記憶を編む行為である。
    出典: インタビュー(2018) (2018年)

豆知識

  • 学生時代に写真撮影を趣味とし、視覚的イメージが作風に影響を与えた。
  • デビューは自費出版による短篇集『路の音』。
  • 映画化された作品により海外の読者も増えた。