オール讀物新人賞 おーるよみものしんじんしょう
時代小説を多く手がけた武田八洲満の初期短編。題名が示す一つの重大な局面を軸に、人の決断と責任が交差する物語として読める。
一つの「大事」を前に、人は何を守り、何を選ぶのかが問われる。
「恩賞」という制度的な報いに「紐付き」という制約を重ねた題名が、功績と見返りの不自由さを示す短編。人間関係や共同体のしがらみの中で、与えられるものの重さを描く作品として読める。
与えられた恩賞は、自由ではなく新たなしがらみを連れてくる。