芸術選奨文部科学大臣新人賞 げいじゅつせんしょうもんぶかがくだいじんしんじんしょう
第65回(2015年)
受賞者
11名片山九郎右衛門による能の上演。古典曲の緊張を現代の舞台感覚で引き出し、謡・型・間の精度によって人物の執念と浄化を見せる舞台作品として扱う。
葵上を受賞対象とする芸術活動として記録する。
呉美保監督による映画作品。函館を舞台に、傷を抱えた男女と家族の貧困、暴力、愛情を硬質なリアリズムで描く。原作小説は存在するが、受賞対象は映画監督としての成果である。
そこのみにて光輝くを受賞対象とする芸術活動として記録する。
新内剛士による新内節の会。江戸浄瑠璃の語りと三味線の響きを軸に、伝統芸能の継承と現在の聴衆へ届く表現を両立させた公演として扱う。
新内剛士の会を受賞対象とする芸術活動として記録する。
山田うんによるダンス作品。身体の反復、群舞、空間構成を通じて、夜や月のイメージを抽象的な運動へ変換する現代舞踊として位置づけられる。
十三夜を受賞対象とする芸術活動として記録する。
仲寒蝉の第二句集。日常の細部から古代文明への連想まで、軽やかな機知と批評性を行き来しながら、俳句の短さの中に広い時間感覚を呼び込む。
生活の一瞬から、巨石文明の時間へ俳句が跳ぶ。
齊藤正による建築作品。既成の住宅像から少し外れた構成を通じて、暮らしの未完成さや余白を建築的な価値へ転じる試みとして評価された。
HANCHIKU HOUSEを受賞対象とする芸術活動として記録する。
田中正の演出によるテレビドラマ。足尾銅山鉱毒事件を背景に、谷中村の女性が社会運動家や知識人との出会いを通じて自らの言葉を得ていく姿を描く。
足尾から来た女を受賞対象とする芸術活動として記録する。
桂吉弥の噺家生活二十周年を記念した独演会。古典落語の骨格を守りながら、人物の息遣いと間合いで聴衆を引き込む高座として評価された。
噺家生活20周年記念 桂吉弥独演会を受賞対象とする芸術活動として記録する。
上田假奈代らによる釜ヶ崎芸術大学の活動。地域に開かれた講座、詩、表現、対話を通じて、社会的な周縁にある場を学びと芸術の場へ変えるプロジェクトである。
釜ヶ崎芸術大学 2014を受賞対象とする芸術活動として記録する。
明治文学と美術の交差をたどる評論。小説家たちが絵画、裸体画、博覧会、骨董などをどのように見て言葉にしたかを検証し、近代日本の視覚文化と文学表現の関係を読み解く。
明治の文学者は、絵画を見る目で何を言葉にしたのか。
岸本斉史による漫画シリーズ。忍の世界を舞台に、孤独な少年の成長、友情、継承、戦いを長期連載で展開し、完結の節目にメディア芸術分野で評価された。
NARUTOを受賞対象とする芸術活動として記録する。