日本の文学賞

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日経「星新一賞」 にっけいほししんいちしょう

第12回(2024年)

ショートショート短編小説

受賞者

1名
吉野玄冬 よしの げんとう グランプリ
ユウェンテルナ

アマゾンの奥地で不老の先住民女性マーヤと出会った生物研究者・佐柳楓矢は、彼女の死後にその体内から寄生生物「ユウェンテルナ」を発見する。この生物は宿主に不老をもたらし、宇宙への強い憧憬を植え付ける性質を持つ。人類はユウェンテルナの恩恵で急速に発展し、やがて月面移民を実現するが、それはユウェンテルナ自身が宇宙環境でのみ繁殖するという目的のもと、人類を利用した結果だった。ヒナギクのイメージで全体を包む叙事詩的SF短編。

2075年、地球人類は遂に宇宙進出の嚆矢を放とうとしていた。およそ千人が居住可能な月面移民船。現在、その中にある屋外ステージで出発セレモニーが行われており、著名な乗客が一人ずつ簡単な言葉を送っていた。

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