Japanese Literary Awards

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日経「星新一賞」

にっけいほししんいちしょう

理系的な発想に基づいたショートショートおよび短編小説を募集する文学賞。人工知能など人間以外からの応募も可能。

ショートショート短編小説
Established
2013
Organizer
日本経済新聞社
Category
Genre Fiction
Selection Method
公募
Target
Open
Frequency
1 per year
Application Deadline
around September–October
Announcement Period
around February–March
Status
Active

Description

日経「星新一賞」(英語:The Hoshi Awards)は、2013年より始まった日本経済新聞社が主催する理系的な発想に基づいたショートショート、および短編小説を対象とした公募文学賞。ショートショート作品で知られた作家・星新一の名を冠している。

Selection

Selection Process

一次選考
Judges 選考委員
中間選考
Judges 中間選考委員
最終選考
Judges 最終選考委員

Related Awards

  • 星新一ショートショート・コンテスト
  • 小松左京賞
  • 日本SF新人賞

Official Resources

https://hoshiaward.nikkei.co.jp/

Past Winners

しゃみずい しゃみずい グランプリ
ゲノムの塔

2045年を舞台に、医学研究者・黛郁人が恩師・煤賀胤明博士に宛てた告白の書として綴られる手紙形式のSF短編。郁人は難病「リチャード」に苦しむ妻・睦を救うため、万能抗ウイルス剤「APOLLON」とゲノム上の知性付与トランスポゾン「ATHENA」を発見・開発した。しかしAPOLLONの投与によってATHENAまで破壊され、睦の知性は喪失していく。やがて郁人は、人類の知性はウイルスに寄生された結果であり、軌道エレベーター建設もまた寄生生物に操られた行動に過ぎないという恐るべき真実に行き着く。

Subject:恩師に奉る一書(私的懺悔を伴う覚書)

寄生と支配知性の本質自由意志科学の倫理愛と破壊ゲノムトランスポゾン軌道エレベーター
吉野玄冬 よしの げんとう グランプリ
ユウェンテルナ

アマゾンの奥地で不老の先住民女性マーヤと出会った生物研究者・佐柳楓矢は、彼女の死後にその体内から寄生生物「ユウェンテルナ」を発見する。この生物は宿主に不老をもたらし、宇宙への強い憧憬を植え付ける性質を持つ。人類はユウェンテルナの恩恵で急速に発展し、やがて月面移民を実現するが、それはユウェンテルナ自身が宇宙環境でのみ繁殖するという目的のもと、人類を利用した結果だった。ヒナギクのイメージで全体を包む叙事詩的SF短編。

2075年、地球人類は遂に宇宙進出の嚆矢を放とうとしていた。およそ千人が居住可能な月面移民船。現在、その中にある屋外ステージで出発セレモニーが行われており、著名な乗客が一人ずつ簡単な言葉を送っていた。

寄生生物不老不死宇宙進出生命の進化環境破壊SFヒナギク
柚木理佐 ゆずき りさ グランプリ
冬の果実

第11回日経「星新一賞」一般部門グランプリ受賞作。公開は受賞発表と配信案内が中心で、単独書籍化は未確認。

冬の季節感をたたえた短編として受賞した。

ショートショート星新一賞受賞作短編未来
関元聡 せきもと さとし グランプリ
楕円軌道の精霊たち

日経「星新一賞」第10回グランプリ受賞作として選ばれた短編。単独書籍化は確認できず、今回は受賞作としての位置づけを記録する。

日経「星新一賞」第10回グランプリ受賞作。

SF公募未刊行
関元聡 せきもと さとし グランプリ

地球規模で未知の生物種を調査するリンネウス計画に送り出された探査機の仮想人格が、食物連鎖に従って宿主を移り渡る。生物多様性と進化を背景に、生命を観察する視点そのものを問い直すSF短編。

未知の生命を追う探査機の人格は、食物連鎖をたどりながら世界を見つめる。

288 pages
生物多様性進化探査仮想人格
村上岳 むらかみ がく グランプリ

物理が好きな高校生のアキが、クラスメイト繭子は本当に存在するのかという疑問から、物理学の方法論で世界と人の心を見つめ直す短編。定量できる世界からはみ出す存在と感情を、静かな人間関係の中で描く。

物理で測れる世界の外に、繭子はいるのだろうか。

288 pages
物理学存在人間の感情高校生観測
白川小六 しらかわ ころく グランプリ
森で

光合成できる人間を生み出し、人を緑化・植物化するという構想を軸に、人類の搾取と暴力が残る社会を描くSF短編。第7回日経「星新一賞」一般部門グランプリ受賞作。

人が植物になる社会で、人類は何を変えられるのか。

光合成人間改変社会的不平等環境
梅津高重 うめつ たかしげ グランプリ

新種の植物の繁殖によって文明が崩壊しかけた世界で、生き残った人々が音楽ゲーム「SING×レインボー」を通信手段として使うSF短編。小さな集落で暮らす主人公は、人類の未来に関わる情報をゲームの演奏へ託す。

文明の断絶の先で、音楽ゲームが人々をつなぐ。

288 pages
文明崩壊通信音楽ゲーム共同体
八島游舷 やしま ゆうげん グランプリ

サンフランシスコの交差点で衝突まで0.5秒となった二台の自動運転車を描く。乗員を救うため、車載AIたちはどちらが強制停止アンカーを打ち込み自己破壊するかを、人間に代わって交渉する。

衝突まで0.5秒。二台の車載AIが、人間に代わって生存の条件を交渉する。

288 pages
自動運転人工知能倫理意思決定
之人冗悟 グランプリ

人間の機能を補う装置〈オムニバイザー〉が、次々と新しい機能を加えながら社会を変えていく未来を、利用者の報告書や注意書き、バージョン番号を通して描くSF短編。便利な道具の進化が、人類の行く末を思いがけない方向へ導く。

便利な補完装置は、ひとつの世紀で世界をどこへ連れていくのか。

288 pages
技術進化人間拡張未来社会報告書形式人類の行く末
佐藤実 さとう みのる グランプリ

宇宙エレベーターが実現した時代を舞台に、宇宙船の乗員を目指していた元宇宙飛行士が、人力で動く昇降機を使って高度百キロメートルの宇宙を目指すSF短編。失われた目標に向き合う孤独な挑戦を描く。

宇宙エレベーターの時代に、それでも自力で宇宙を目指す。

288 pages
宇宙エレベーター宇宙開発挑戦理系SF
相川啓太 あいかわ けいた グランプリ

遺伝子操作したサンゴを用い、火力発電所の二酸化炭素排出を減らそうとする研究グループの試みを描く。炭酸カルシウムの骨格をつくる能力を強化した変異体サンゴが大規模なCO2削減を実現した先に、意外な結末が待つSF短編。

遺伝子操作したサンゴによるCO2削減が、世界を思いがけない結末へ導く。

288 pages
遺伝子操作サンゴ気候変動科学技術
藤崎慎吾 ふじさき しんご グランプリ

2064年、人工知能が生身の人間を研究し、論文を執筆する未来を舞台にしたSF短編。実在の学術論文を思わせる形式で、人工知能と人類の相互作用、そして高度な知性がもたらす未来を科学的な論理で描く。

人工知能が人間を研究する未来を、一本の論文として読み解く。

288 pages
人工知能人類と機械未来社会学術論文科学的推論